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彼方に押し倒されて……⁉︎
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彼方とUNOをしている間に空は晴れ、青く澄み渡っていた。
それを彼方が認識した途端、彼方は両手を上げながら、
「惺~、晴れたよ!山登りだ!」
と叫び部屋を駆け回り始めた。
よっぽど山登りが楽しみだったのかこいつ。
そして無邪気に駆け回る彼方を見ていると、
ふと、彼方が前のめりになったような気がした。
彼方の足元を見ると、UNOのカードがあった。
UNOのカードを踏んで滑ったのか滑ったのか。
で、彼方はこっちに向かって倒れてくるな。
・・・・・・
ん?
待って?
こっちに倒れてくる⁉︎
次の瞬間、僕は彼方に押し倒されていた。
息が当たるほどの近さから彼方の声が聞こえる。
「せ………惺ぃ~、だ……だいじょ……ふぇ⁉︎」
語尾がおかしくなったのは状況を理解したからなのだろう。
彼方は好きとかはなんの羞恥心もなく言ってくるが、こういう状況には弱いらしい。
ていうか僕、意外とこの状況なのに冷静なんだな。
と思うのもつかの間、顔が燃えてしまうんじゃないかと思うくらい熱くなり、背中からは冷や汗が流れる。
「か……………彼方?ちょっ、え?」
僕は僕に上から抱きついている状態となっている彼方を動かそうとする。
しかし、僕の身体はなぜか力が入っていない。
それと同時に彼方の身体にも力が入っていないように感じる。
この状況に焦りすぎているから力が入らないんだ。
と2、30秒ほどかけて理解し、僕は深く深呼吸をする。
息を吸う。
それと同時に、彼方の女の子独特の匂いが鼻をくすぐる。
だが、その匂いよりも今の状況の方が僕の理性への攻撃は強いため、今回はあまり意識せずに済んだ。
息を吐く。
そして、僕の心は多少落ち着いた。
しかし、
「ちょっと……惺ぃ、い……息がかかって……」
という彼方の言葉で僕の心の落ち着きは粉々に砕かれた。
そして…………
--------------
あれから、1分ほど時間をかけてやっと僕は、いや、僕らはあの状況から解放された。
1、2分ほどあの状況だったと考えるだけで顔が熱くなる。
それは彼方も同じらしく、時々顔を真っ赤にしている。
今はあの状況から解放されてから15分ほど経っているが無言が続いている。
まぁ、そりぁ、あの状況の後だし……ね。
またあの状況を思い出し、僕がまた顔を赤くしていると、
彼方が口を開いた。
「その……さ。さっきはごめんね?」
「う……ううん。べ…別に大丈夫」
自分で言っておいてあれだが、何が大丈夫なんだろうと思う。
それからも無言は続き………
そんな気まずい雰囲気のまま山登りが始まった。
それを彼方が認識した途端、彼方は両手を上げながら、
「惺~、晴れたよ!山登りだ!」
と叫び部屋を駆け回り始めた。
よっぽど山登りが楽しみだったのかこいつ。
そして無邪気に駆け回る彼方を見ていると、
ふと、彼方が前のめりになったような気がした。
彼方の足元を見ると、UNOのカードがあった。
UNOのカードを踏んで滑ったのか滑ったのか。
で、彼方はこっちに向かって倒れてくるな。
・・・・・・
ん?
待って?
こっちに倒れてくる⁉︎
次の瞬間、僕は彼方に押し倒されていた。
息が当たるほどの近さから彼方の声が聞こえる。
「せ………惺ぃ~、だ……だいじょ……ふぇ⁉︎」
語尾がおかしくなったのは状況を理解したからなのだろう。
彼方は好きとかはなんの羞恥心もなく言ってくるが、こういう状況には弱いらしい。
ていうか僕、意外とこの状況なのに冷静なんだな。
と思うのもつかの間、顔が燃えてしまうんじゃないかと思うくらい熱くなり、背中からは冷や汗が流れる。
「か……………彼方?ちょっ、え?」
僕は僕に上から抱きついている状態となっている彼方を動かそうとする。
しかし、僕の身体はなぜか力が入っていない。
それと同時に彼方の身体にも力が入っていないように感じる。
この状況に焦りすぎているから力が入らないんだ。
と2、30秒ほどかけて理解し、僕は深く深呼吸をする。
息を吸う。
それと同時に、彼方の女の子独特の匂いが鼻をくすぐる。
だが、その匂いよりも今の状況の方が僕の理性への攻撃は強いため、今回はあまり意識せずに済んだ。
息を吐く。
そして、僕の心は多少落ち着いた。
しかし、
「ちょっと……惺ぃ、い……息がかかって……」
という彼方の言葉で僕の心の落ち着きは粉々に砕かれた。
そして…………
--------------
あれから、1分ほど時間をかけてやっと僕は、いや、僕らはあの状況から解放された。
1、2分ほどあの状況だったと考えるだけで顔が熱くなる。
それは彼方も同じらしく、時々顔を真っ赤にしている。
今はあの状況から解放されてから15分ほど経っているが無言が続いている。
まぁ、そりぁ、あの状況の後だし……ね。
またあの状況を思い出し、僕がまた顔を赤くしていると、
彼方が口を開いた。
「その……さ。さっきはごめんね?」
「う……ううん。べ…別に大丈夫」
自分で言っておいてあれだが、何が大丈夫なんだろうと思う。
それからも無言は続き………
そんな気まずい雰囲気のまま山登りが始まった。
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