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1章
ep3 代替制度~優紀~
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今日は土曜日。
クリスマスイヴのデートに備えて服とプレゼントを買いに行く事になっていた。
しかし、財布を開けるとお金はほとんど入っていない。
イヤホンからはどうしようかと呻き声が聞こえる。
契約の関係上3年経つまではバディからの資金供給は禁止されている。
あくまでも優紀の使えるお金はお小遣いかアルバイトをして稼いだ時だけのお金に限られているのだ。
「仕方ない。バイトするか。」
イヤホンから最悪な解決案が聴こえる。
はぁ、こんなんならジムばっか行かせるなよなぁと呆れる優紀。
バイトっていってもそんな今日行って直ぐ雇ってくれる所なんてないよなぁと思いながら、バディからの指示を待った。
少し経つと、
「よし、決めたぞ。アルデアという店へ行け。わかるか?駅前の所の。」
とバディからの声。
「わかります。」
「あの、先に電話はしなくていいんですか?」
優紀が心配そうに聞くと、
「大丈夫だ、既にメールで連絡しといた。」
との事。
メールなら良いのかよという突っ込みをいれたい所だが怒られそうなのでやめといた。
優紀は支度をするとアルデアへ向かう。
歩いている途中、メールでそういう連絡をいれるのがありなら今度から携帯に来たメッセージを転送しようかとも考えた。これは妙案だ、今度提案してみようと決める。
優紀はアルデアの前に着くと改めて店舗の外観を眺める。
以前一度だけ家族と入った事があるが料理メニューが平均よりも高い。
どちらかというと高級店に入るタイプのお店だった。
店内に入ると綺麗な店内が高校生の優紀には一段と輝いて見える。
「お客様、いかがなさいましたか?」
30代くらいだろうかスマートな男性店員が声をかけてくる。
「アルバイトに応募した有田です。」
「………。」
「アルバイトに応募した有田です。」
店の雰囲気に呑まれて話し出しが遅れる優紀、緊張しているのだ。
「あ、バイトの子だね、こっちに来て。」
優紀がお客様じゃない事がわかったからかフランクな口調になる店員。
優紀を店のバックヤードまで案内する。
すると、奥には店長らしき男が立っていた。
「あー、優紀君だね。じゃぁ、少しここに座ってもらえるかな?」
「履歴書は持ってきた?」
そう聞かれると優紀は家を出るに急いで書かされた履歴書を机の上に出す。
履歴書を書くのだって優紀にとっては初めての事なのにバディの声さえ聴いていればスラスラと記入ができた。
「うん、オッケー。日雇いでバイトっていう事だしね。そう難しい事をしてもらうつもりもないし、今日は厨房の食器洗いをお願い。」
優紀は安堵する。こんな高級店でいきなりホールなんてやらされたらどんな失敗をしてしまうのだろうと気が気ではなかった。
まだ食器洗いだけなら何とかなるだろう。
だが、そう上手くはいかなかった。
厨房に入ると30代くらいの優しい男性店員が食洗器の取り扱い方を教えてくれるが緊張もあってかいかんせん頭に入ってこない。
食器の並べ方一つを取っても耳から聴こえるバディの手順と教えてくれる人の手順が違う為、まとめるのに手こずる。実際大変だったのはバディの方かもしれないが。
2、3分すると、
「あとは教えてもらった事をしっかりやりなさい。」
とだけイヤホンから聴こえた。
こいつ投げやがったな、と内心思うが実際の所、指示なしで動いたほうがやりやすいのは明らかだったので優紀は抵抗する事もなく黙々と食器洗いをこなしていった。
夜の20時になるとようやく解放される。
もしこれからのスケジュールを学校、ジム、アルバイトだけで埋められるようだったら流石に文句言ってやろうかと考える優紀。
日雇いという事もあり終わりには手渡しで給料が貰えた。
流石高級店、1日働いただけで結構な額だ。
喜ぶ優紀だが、これを由美の為に使うという事を思い出すとため息がこぼれた。
まぁ、それも仕方ない、高校卒業する頃には遊んで暮らせるほどのお金が手に入るんだ、それはその為のアルバイト、そう自分に言い聞かせる。
優紀は最後に教えてくれた店員と店長に挨拶をして店を出る。
「頑張ったね。」「またいつでおお金が欲しくなったら働きに来なさい。」と褒められたのは嬉しかった。
久しぶりにバディじゃなく、優紀自身へ向けた言葉だからだ。
優紀は夜道の中帰路へつくと、
「明日こそは服とプレゼントを買いに行くからな。」
最後にその言葉を聞いて優紀は家に帰った。
クリスマスイヴのデートに備えて服とプレゼントを買いに行く事になっていた。
しかし、財布を開けるとお金はほとんど入っていない。
イヤホンからはどうしようかと呻き声が聞こえる。
契約の関係上3年経つまではバディからの資金供給は禁止されている。
あくまでも優紀の使えるお金はお小遣いかアルバイトをして稼いだ時だけのお金に限られているのだ。
「仕方ない。バイトするか。」
イヤホンから最悪な解決案が聴こえる。
はぁ、こんなんならジムばっか行かせるなよなぁと呆れる優紀。
バイトっていってもそんな今日行って直ぐ雇ってくれる所なんてないよなぁと思いながら、バディからの指示を待った。
少し経つと、
「よし、決めたぞ。アルデアという店へ行け。わかるか?駅前の所の。」
とバディからの声。
「わかります。」
「あの、先に電話はしなくていいんですか?」
優紀が心配そうに聞くと、
「大丈夫だ、既にメールで連絡しといた。」
との事。
メールなら良いのかよという突っ込みをいれたい所だが怒られそうなのでやめといた。
優紀は支度をするとアルデアへ向かう。
歩いている途中、メールでそういう連絡をいれるのがありなら今度から携帯に来たメッセージを転送しようかとも考えた。これは妙案だ、今度提案してみようと決める。
優紀はアルデアの前に着くと改めて店舗の外観を眺める。
以前一度だけ家族と入った事があるが料理メニューが平均よりも高い。
どちらかというと高級店に入るタイプのお店だった。
店内に入ると綺麗な店内が高校生の優紀には一段と輝いて見える。
「お客様、いかがなさいましたか?」
30代くらいだろうかスマートな男性店員が声をかけてくる。
「アルバイトに応募した有田です。」
「………。」
「アルバイトに応募した有田です。」
店の雰囲気に呑まれて話し出しが遅れる優紀、緊張しているのだ。
「あ、バイトの子だね、こっちに来て。」
優紀がお客様じゃない事がわかったからかフランクな口調になる店員。
優紀を店のバックヤードまで案内する。
すると、奥には店長らしき男が立っていた。
「あー、優紀君だね。じゃぁ、少しここに座ってもらえるかな?」
「履歴書は持ってきた?」
そう聞かれると優紀は家を出るに急いで書かされた履歴書を机の上に出す。
履歴書を書くのだって優紀にとっては初めての事なのにバディの声さえ聴いていればスラスラと記入ができた。
「うん、オッケー。日雇いでバイトっていう事だしね。そう難しい事をしてもらうつもりもないし、今日は厨房の食器洗いをお願い。」
優紀は安堵する。こんな高級店でいきなりホールなんてやらされたらどんな失敗をしてしまうのだろうと気が気ではなかった。
まだ食器洗いだけなら何とかなるだろう。
だが、そう上手くはいかなかった。
厨房に入ると30代くらいの優しい男性店員が食洗器の取り扱い方を教えてくれるが緊張もあってかいかんせん頭に入ってこない。
食器の並べ方一つを取っても耳から聴こえるバディの手順と教えてくれる人の手順が違う為、まとめるのに手こずる。実際大変だったのはバディの方かもしれないが。
2、3分すると、
「あとは教えてもらった事をしっかりやりなさい。」
とだけイヤホンから聴こえた。
こいつ投げやがったな、と内心思うが実際の所、指示なしで動いたほうがやりやすいのは明らかだったので優紀は抵抗する事もなく黙々と食器洗いをこなしていった。
夜の20時になるとようやく解放される。
もしこれからのスケジュールを学校、ジム、アルバイトだけで埋められるようだったら流石に文句言ってやろうかと考える優紀。
日雇いという事もあり終わりには手渡しで給料が貰えた。
流石高級店、1日働いただけで結構な額だ。
喜ぶ優紀だが、これを由美の為に使うという事を思い出すとため息がこぼれた。
まぁ、それも仕方ない、高校卒業する頃には遊んで暮らせるほどのお金が手に入るんだ、それはその為のアルバイト、そう自分に言い聞かせる。
優紀は最後に教えてくれた店員と店長に挨拶をして店を出る。
「頑張ったね。」「またいつでおお金が欲しくなったら働きに来なさい。」と褒められたのは嬉しかった。
久しぶりにバディじゃなく、優紀自身へ向けた言葉だからだ。
優紀は夜道の中帰路へつくと、
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最後にその言葉を聞いて優紀は家に帰った。
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