わがまま秘書は冷徹社長の独占愛に溺れていく

椿綾あこ

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8 再会の応接室

3 ※

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「っ……や、だめ……っ!」

 ゆっくりと久世社長の大きな手のひらに胸を包まれると腰の奥が疼く。逃げ出したいのに、がっちりと腰に腕を回されているせいで出来ない。零れた声は自分でも驚くほど熱が籠った甘い声で、首を振るだけで精一杯だった。

 やだ、またこんなこと……ダメなのに。

 ブラウスの上から形を確かめるような手の動きに次第に身体が火照り始める。

「身体は嫌と言ってないみたいだな」
「そんなこと……あ、ん」

 否定の声すらも刺激に掻き消れてしまった。

 久世社長の指がゆっくりと円を描くように動く。布越しのせいか、少しじれったい。そう思うことがすでにおかしいのに――まるで身体が久世社長から与えられた快感を思い出して喜んでるみたいに、ジンッと身体が痺れて、背筋に言葉に出来ないような快感が走る。

「や、やめてくださいっ……っここ、会社で……」
「会社じゃなければいいのか?」
「ちがっ……ちがいます……!」

 一瞬息が上手く出来なかった。久世社長の唇は少しでも動くとすぐに耳に触れそうで、呼吸の度に息が耳に触れる気がする。ふっと、吐息が吹き込まれると弾むような声が飛び出て、擽ったいようなじれったいような感覚に同時に胸の中心が熱を持ち始めるのがわかる。
 
 ダメ、入ってこないで……このまま触られたら……!
 
 ブラウスのボタンに掛かった指先。2つボタンを外されると無防備になった襟元から冷たい空気が微かに肌に触れてピクリと震える。

「ダメ、だって……っ、なんでこんなこと……ぁん」
「お前がわがままで生意気だからだ」
「だからって……、あ、そこっ」
「ここか?」
「あんっ……!」

 繰り返されるような言葉と同時に堅くなった胸の先端に太い指が押し当てられる。それから摘ままれて、転がされて、ひとつひとつの刺激が熱を生み出して――。それだけで身体が弓なりにしなりそうで、だけで腰に回された手のせいでそうはさせてもらえなかった。

「久世社長……っ」
「どうした? こうされるのは好きか?」
「ひゃっ、んっ……!」

 今度は軽く先端をこすられる。逃げたいのに、腰の奥が痺れて出来ない。
 ――嘘、私……また濡れてる……?
 
「この生意気な口と違って身体は正直だな」
「……っ、ぁ、ダメ……そこっ」

 胸を責めていた太い骨ばった指がぎゅっと閉じた太腿の隙間へと捻じ込まれる。スラックスの上からでも分かるぐらい、濡れていて、耳元で低温と響かせる唇がほんの少しだけ緩んだ気配。
 胸を弄んでいた太い指が濡れた布地を滑るように撫でた。それが答えみたいなものだった。

「どう説明する?」
「……これは……っ!」

 あんなこと二度とないと思ってたのに。
 また久世社長に触れられて――こんなにも感じちゃってる。
 
 
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