花に祈り

海乃うに

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 吹き抜ける風が軽い音を奏でるようになる頃、ヴィラ・フロレシーダを囲む森が色づき始めた。秋の訪れである。
 庭の木々も色とりどりの葉を落とすようになりそれらを拾い集めるのがここのところアゼリアの日課となっている。日暮れよりすこし前、まだ空気が冷え切らない時間帯に庭へ出て育てているハーブの手入れをしたり落ち葉を拾う。そうしていると執筆に疲れたエリザベスもときおり顔を出すようになった。そんなときはふたりで庭を掃除し、夕食に使うハーブを採り、夜のお茶や翌日の朝食について話をする。アゼリアがエリザベスの執筆について進捗をたずねることもあれば、エリザベスがデザートのリクエストをすることもあった。もちろん、他愛のない話なんかも。土や植物に触れながらだといつも以上に会話が弾むような気がした。
 もうすぐふたりで暮らすようになって一年が経つ。
 季節が移り花が咲いて果実をつけるように、ふたりの間にも互いを思いやる気持ちが花開き、そして柔らかな感情を育みつつあった。
「さあ、今夜も頑張りましょう」
 夕食が済み各々身の回りの用事を済ませたところで、アゼリアがティーポットとティーカップをのせたトレイを居間へ運んできた。暖炉の前ではエリザベスがバスケットから毛糸を取り出すところである。
 村に冷たい風が吹くようになった頃からふたりは編み物を始めた。冬の間に使う大きなブランケットを編もうとジャルディン・ダ・ライーニャから取り寄せた毛糸を使用している。エリザベスはスミレ色を、アゼリアは若草色の毛糸を選び、最近では毎晩寝る前にお茶やホットミルクを準備してふたりですこしずつ編み進めていた。暖炉の前で、あるいはどちらかのベッドの上で思い思いのことを喋りながら編んでゆく。
 夕暮れどきの庭仕事もそうなのだが、手を動かしていると自然と口も動くのが不思議なところだとふたりは以前話していた。たとえば面と向かって座っていてもなかなか切り出せないような話も、ただひたすらに編み棒を動かし毛糸が模様をつくりあげてゆく様を見つめながらであれば自然と話せることがある。相手の顔は見ず、でもとなりに互いの体温を感じるというそれはまるでふたりでいるという安心を編み上げているような時間でもあった。
 もともと編み物に誘ったのはアゼリアからだった。寒くなるにつれどうしてもエリザベスをひとりにしてはいけない気がしたのだ。特に、冷たい夜などは。
 アゼリアがエリザベスを気にかけるのには理由がある。雇い主だというのはもちろんだが、エリザベスが家の中と外とでは異なる顔を見せることに気がついたからだ。もちろん誰しもそういった面を持ち合わせているだろう。しかしエリザベスが家の中だけで見せるそれは簡単に言えば暗い表情だった。仲良くしている村の人々をお茶会に招くときもアゼリアと食後に話すときも楽しそうにしている。それでもときおりため息をこぼすくらいにはなにかが胸につかえているようだった。
 そこで考えた結果、編み物をすることにした。ドレスづくりを仕事としているエリザベスならきっとこうしたことも好きだろうと思ったし、なにより手作業というのは不思議と人の心を解いてゆくからである。夢中で手を動かしていると普段であれば言いづらいようなことでさえ簡単に話せてしまうというのは、アゼリアがまだ教会にいた頃にセシリアから料理や裁縫を習っていて気がついたことだった。
「あのね、もしも子供を授かっていればと思うときがあるのよ」
 その晩、エリザベスはそう切り出した。暖炉の薪がぱちぱちと音を立てている。じっと手元を見ながらゆっくりと言葉を繋いだ。
「それはリズさまの本心ですか?」
「だって子供ができていれば、きっと私はこうしてバレット家から追い出されなかったんじゃないかって」
 アゼリアにとってエリザベスたちがどのような夫婦であったかというのはそれほどの関心事ではなかった。すくなくともここへ来たときのエリザベスはなにかに疲れ切っているように見えたし、村で過ごすようになってすこしずつ明るくなってゆく様をいちばん傍で見てきたからだ。いま目の前で彼女が幸せそうならそれで構わないと思っていた。
 それでもこうして初めて切り込んだ話をされれば聞き流すことなどできない。アゼリアはきっぱりと自分の意見を述べた。
「そんな理由で生まれてくる子供はきっと不幸になります」
「どうしてそう言い切ることができるの?」
「だって、私がそうだもの」
「アゼリア?」
「……すみません、私の話をしているのではなかったですね」
「ううん。私こそ変なことを言ったわね」
「すみません、不幸になるだなんて決めつけるべきではなかったですね」
「そんなことないわ、私こそ無神経なことを言ったと思うもの」
 しばらく沈黙が流れたが、やがてアゼリアがふたたび口を開いた。
「リズさま、先ほどのことですけど、そう言ったのには理由がございます」
「不幸になる、ということについて?」
「はい、私は孤児なんです。教会で育ちましたからメイソンさまとセシリアさまが親代わりでした」
「あなたのご両親は……」
「もともと母しかいませんでした。父親は誰だかわかりません。その、申し上げにくいのですが、私は母が見ず知らずの男性に犯されて生まれた存在なので」
 アゼリアの告白にエリザベスは絶句した。普段から家族の話が全く出ないのでおそらく身寄りはないのだろうと思っていたが、その出生がそこまで壮絶なものとは思いもよらなかったからだ。
「その後、運悪く母は馬車にはねられてあっけなく死んでしまいました。もう十年以上むかしのことです」
「それでこの村へ?」
「はい。母は若い頃ここの修道院で学んでいたようです。それから仕事を探しにジャルディン・ダ・ライーニャへ出ていたとかで……母の訃報を聞いてセシリアさまが私を引き取ると申し出てくださいました。でも私はとても小さかったからこれはすべて後から聞かされたことなんです。ジャルディン・ダ・ライーニャにいた頃の記憶も全くございません」
「そうだったの。ごめんなさい、私ったら無神経なことを言ってしまって」
「いえ、それは構わないんです。構わないというのも変な話ですが、だってお伝えしていなかった個人的な話ですから。先ほどああ言った理由は、認めてしまえば嫉妬なんです」
「嫉妬?」
「リズさまといれば誰だって幸せになることくらいかわります。だっていま私がそうだもの……でも」
 アゼリアは編み棒を膝の上に置くと、指先に毛糸を巻き付けながらふたたび口を開く。目は毛糸の動きを追いつづけたままだ。
「そんなの嫌だと思ってしまいました。仮定の話でもリズさまがおひとりでエルダーさまとの子供を育てる……そんな未来が実現しなくてよかったなんて、そうじゃなくてひとりぼっちだった私とこうして生きてくださる方が現実でよかったなんて一瞬でも、思って、その」
「アゼリア、顔を上げて」
「私、自分の中にこんなにも歪んだ感情があるなんて知りませんでした。リズさま、私……」
「大丈夫よ、アゼリア。さっきのは居場所を失くして弱気になっていた頃の私が考えたあり得ない物語だもの。実際の私はいまここであなたといるんだから」
 その言葉に、例えば胸に花が咲くとすればこんな風な気持ちなのだとアゼリアは思った。思いながら黙ってエリザベスの言葉に耳を傾けた。
「でもそうね、いくら自分が理不尽な目にあったからってとんでもないことを言ってしまったわ。自分で自分を可哀想だと思うのなんてもうやめる。でも最後に話してもいい? どうしてここへ来ることになったのか」
「ええ、もちろんです。よければお茶のおかわりを準備しますね」
 アゼリアは一度席を立ち新しくお茶を淹れなおしてきた。彼女がブレンドしたオリジナルの香りが漂う。エリザベスはそれを一口飲んでから話をつづけた。
「私が出て行くように言われたのは、簡単に言うとエルダーの従妹であるカメリアというお嬢さんにローズさまのお店を継がすためだったのよ」
「と言いますと?」
「エルダーはローズさまの一人息子だから、これまでのバレット家の流れを見る限り彼と結婚した私がお店を継ぐ順番に当たるのよね。でも皆それに納得できないみたいだった。それはそうよね、私なんてバレット家の血が一滴も流れていないよそ者なんだから」
 ローズ・バレットはヴィラ・フロレシーダの現管理者であり、同時にジャルディン・ダ・ライーニャで人気のブティックを営む経営者でもある。いまの話からエリザベスがそのローズの息子と結婚しバレット家に入ったのだということが判明した。
 アゼリアはなにも言わず静かにお茶を注ぎ足すだけだ。
「ありがとう、本当に良い香りだわ。そう、それでね、私としてはローズさまのお店を継ぎたいなんてまったく思っていなかったの。でもエルダーが亡くなった頃からバレット家の人たちは私が悪いかのように言い始めて……無理もないわよね、エルダーは皆に愛されていたもの。気がついたら私はローズさまのお店を乗っ取るつもりでバレット家に入ったことにされていたの」
 そこまで一気に話すとエリザベスはふたたび紅茶を飲み今度こそ一息ついた。
「それは災難でしたね。エルダーさまのことで心を痛めているのはリズさまだって同じですのに」
「それだけ皆どうかしていたのよ。そんなわけである朝ローズさまのお部屋に呼ばれて言われたの、すこし体調が優れないように見えるから自然の多いところで療養なさいって」
「それがこの村だったのですね」
「ええ。さすがに悪いと思われたのか最後の最後になって、あなたを捨てるような真似をしてごめんなさいね、なんて言われたけれどもうどうでもよくなっちゃった」
「そうでしたか」
「ときおりローズさまからお手紙が来るでしょう?」
 月に一度、バラの家紋の封蝋で閉じられた手紙が届く。エリザベスはその手紙をいつも居間で読んでいた。それもできるだけアゼリアが同じ部屋にいるときに。いくらもう平気とは言えひとりでローズからの手紙を開くのはやはり怖かったのかもしれない。
「いちばん最近のお手紙ではもうすぐカメリアさんがお店を継ぐから、そうしたらいつでも帰っていらっしゃいなんて書いてあったわ。あの人が私に優しくしてくれるのはエルダーの結婚相手だったのもあるけど、私ではなく私のデザインが好きだったんだと改めて思った」
「どうされるんですか?」
 そうたずねるアゼリアの声はかすれていた。いまの話を聞いてエリザベスがまたバレット家へ戻るはずはないとわかってはいたが、それでもローズから強く頼まれれば気持ちが動くかもしれない。しかしアゼリア自身がすでにエリザベスと離れたくないと強く願っていた。ずっとヴィラ・フロレシーダで幸せに育ってはきたが、それでもエリザベスとの出会いはこれまでにない幸せを与えてくれるものだったのだ。
「どうするって、私は絶対に戻りたくないわ」
 エリザベスの返事にアゼリアはほっとした表情を浮かべた。もう二度と彼女をひとりにはしたくないし、自分もひとりにはなりたくなかった。
「さあ、この話はおしまい。ありがとう、聞いてくれて」
「どうして話してくださったんですか?」
「え?」
「これまでリズさまから個人的なお話を聞いたことはありませんでした。私を信頼してくださったのであればもちろん嬉しいのですが、でもどうして……」
「それはね」
 エリザベスは手を伸ばした。それに答えるようにアゼリアも手を添える。
「私、あなたと出会って初めて誰かを守りたいと思ったの。エルダーといるときはただ守られていたんだってひとりになって気づいたのよ」
「つまり私を、ということでしょうか」
「そう、あなたのことよ。それからあなたと過ごす時間だってずっと守ってゆきたいわ。決してあなたとエルダーを重ねているわけではなく、あなたと出会ってこう感じるようになったの」
「私がリズさまをおひとりにしないと考えておりましたのに」
「あら、だったらお互いにお互いを、ね?」
 そう話すうちふたりの胸に広がってゆく密やかな甘さは、たとえるとすればスミレの花の砂糖づけのようだった。


「ねえアゼリア、私、あなたにつくってもらいたいお菓子があるのだけど」
 翌日、午前中のお茶をしている際にエリザベスがそう切り出した。手には古びたノートを持っている。
「どんなお菓子でしょうか」
「あのね、ここのお菓子じゃないの。その、私の故郷でよく食べていたもの」
「ジャルディン・ダ・ライーニャのお菓子ですか?」
「ええ。スコーンという焼き菓子なの。ただ町のお店では中にチョコレートやドライフルーツが入っていたわ。それじゃないの、それは町へ行けば買えるもの。それじゃなくて、本当に家で焼くようなシンプルなものがいいの」
「つくり方さえわかればなんとかなると思いますけど」
 そう言うアゼリアにエリザベスはノートを差し出した。中にはレシピがびっしりと書き留められている。しかしそれは見慣れた彼女の筆跡ではなかった。きっと母親や祖母やそうした人たちから受け継いできたものなのだろう。
「中になにも入れないで焼くって、本当にお菓子づくりが上手じゃないとおいしくできないのよ。きっと混ぜ方とかコツがあるんだわ」
「なるほど、確かにお菓子はそういうところがありますからね」
「あなたはとてもお菓子づくりが得意でしょう? だからもしかしたら懐かしい味が食べられるかもって……ごめんなさい、こんなのワガママなお願いかしら」
「リズさまがワガママなのはいまに始まったことではございませんので」
「もう、アゼリアの意地悪!」
 頬を膨らますエリザベスを見てアゼリアはうふふと笑った。それにつられてエリザベスも小さく笑う。
「でも私、リズさまのワガママが大好きです。だって私にだけでしょう?」
「私だってアゼリアのちょっと意地悪なところが大好きだわ。村のみんなには聖女みたいな顔で接するのに、ほんとは私をからかって笑うようなところがあるのよ。誰も知らないあなたの顔を私だけが知ってるんだもの」
「いいんですよ、村中に言ってまわっても」
「いやよ。誰も信じないじゃない」
「うふふ。そうでしょうか」
「もし信じたとしても言わないわ。私だけが知っているあなたの可愛いところだもの」
 そこでふたりはスコーンを焼くことにした。ちょうど今日は午後からリリーとロータスが来る予定だったので楽しんでもらえるだろう。ロータスには新しい茶葉をわけてもらうよう頼んでいた。
 もともと焼く予定だったミモザのパイに加えスコーンも焼かなければならないので、エリザベスも午前中の仕事を早々に切り上げ手伝いに加わった。その途中でエリザベスが「そういえば」となにかを思い出したような声をあげた。
「そういえば今朝のお紅茶、すごくおいしかったわ。いつものもおいしいけれど、今朝のは特別……ジャルディン・ダ・ライーニャから取り寄せたの?」
「いえ、ロータスに茶葉をわけてもらったんです。お店用に新しく仕入れたものらしくて。でもすこし渋みがあったので数種類のお花をブレンドしてみました」
「あなたが? なにが入っているの?」
「バラ、モーブ、オレンジにジャスミン、あとはスミレも少々入れてあります。すこし前からロータスと茶葉のブレンドに取り組んでいまして」
「あら、素敵ね。彼のお店に出すの?」
「そういうわけではないみたいですが……ここは周囲に森もありますしいろいろなお花も咲きますから、乾燥させて保存しながらブレンドすればどんな季節でもお花の香りを楽しめるのではないかと考えたんです」
「あなたたちのそういうところ、本当に素敵だと思うわ。ねぇ、次に新しいブレンドを考えるときは私も混ぜてくれない?」
「もちろんです。今日もロータスに感想を聞いてみるつもりなんですが、おそらく彼もブレンドした茶葉を持ってくると思いますよ」
 そう話すアゼリアを見ながらエリザベスは幸せそうにため息をついた。
「私、ここへ来るまでいつも明日はどうなるんだろう、って思っていたわ。明日こそバレット家を追い出されるんじゃないかって……とうとうそれが本当になってしまった。でもね」
 エリザベスはアゼリアの手を取った。アゼリアは話しながらスコーンの材料を軽量していたので指先が小麦粉で白くなっているが、エリザベスは気にすることなくそっと包む。触れたところからふたりの体温が溶けだしてゆく。
「いまは違うの。明日はなにをしようかな、って、アゼリアはどんなお料理をつくってくれるのかしら、って明日が楽しみなのよ。いまなんてお紅茶のブレンドを一緒に考える約束までしてくれたでしょう? 私たち、こんなに仲良くなれるなんて思いもしなかった」
「私は……いえ」
「なによ、気になるじゃない」
 エリザベスがそう言って先を促す。
「私は初めてお会いしたときからリズさまと仲良くなりたいと思っていました」
「本当に?」
「はい」
「本当の本当に?」
「どうして信じてくれないんですか」
「だって最初の頃のあなたってつんとしていたじゃない? はやくお洋服を片付けますよ、とか、今日は家中の窓を拭くのでどこか出かけていてください、とか」
「それは……その、緊張していました」
「なぜ?」
「リズさまのようにおきれいな方とお会いするのは初めてでしたので、胸が高鳴っていたと言いますか」
「ああ、アゼリア。なんて可愛いの。ねえいまは? いまはもう胸が高鳴るなんてことはない? 仲良くしてくれているものね」
「胸は高鳴ります。苦しくも……なぜでしょう、リズさまといるといろいろな気持ちが生まれるのです」
 そこまで言ってからアゼリアははっとした表情になった。慌てて言葉をつづける。
「も、申し訳ありません! 私ったらなんてことを……」
「ううん、嬉しい」
 そう話すエリザベスは本当に心の底から喜んでいるのがわかるような微笑みを浮かべていた。それはたとえば、満開の花のような。
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