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二章
血の契り
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「まず言いたいことは?」
正座させられたままラックの頭には、たんこぶがいくつか出来ている。
言いづらそうにラックは上目遣いで椅子に座るユキルとシザーメを見上げる、二人・・いやシザーメだけはニヤニヤしている。
別に怒ってないよーと目で訴えているが、ユキルはそうではない。
「10年前・・・ごめんなさい・・・」
「ぶふ!!!」
笑ったのはシザーメではなくレイだった。
「いや、すまん。こんなラックは見たことなくて」
「ほぉ、レイちゃんが見て来たラックの話を聞かせてくれるかい?」
食いついたのはシザーメだった、ラックはブンブンと顔を振ってレイにジェスチャーするが、レイはチラリと見てにやりと笑う。
ラックは思った。さっきの仕返しをされると・・・
一時間後
お説教と暴露話は終わった。
ラックは屍のように床に倒れこんでいたが、嬉しそうに笑っている。
「タオさん、この話が本当となると、さっきのは有効なんでしょうか?」
「そうだね。血によりの魅了を相殺するのは双子であるレイにしか出来ないね」
「俺の血?」
レイは首を傾げる。
ラックの話ではレイの妹レノにより血を飲まされて意識が消えることがあったらしい。
レノには逆らえないようになっているのだ。
「飲んだ量にもよるけど・・・」
ポタ
床に血が落ちた。
振り返るとレイが手のひらを深く切っていた。
「れれれれれれいさぁぁぁぁ!!????」
「落ち着け!」
「おぉ・・・男らしいね?」
「そんなに深くはねぇよ」
タオはレイの行動にニコニコとしながら、説明を再開する。
「レノに飲まされた分以上に飲めば、レノの命令で意識は飛ばないよ」
「けど、どうやって飲む?」
言い終わるが先にレイの手のひらを掴み直接舌で舐めとるラック、傷口は深くはないが、チクチクと刺激されてしまう。
それを見ていた3人は呆れたように部屋を出ていこうとするがシザーメは
「もっと見たーい」
と楽しんでいるように笑いながらユキルの手によって部屋から蹴り飛ばされた。
ドゴンと音が聞こえたが、多分どこかの壁にぶつかっただろう、レイはラックの舌が這う動きに体全体が身震いしてしまう。
それに気づいたのかラックは顔を上げた。
「どうかしましたか?」
「なんでもない!早く終わらせろ」
自分でも顔が赤いのが判るくらい暑かった。
ラックは傷口を撫でるように舌を這わせるようになり、レイは声を抑えようとする。
痛みには強いと思っていた。自分で舐めても何も感じなかったはずなのに、何かが違うとレイは感じた。
「も・・・もぉ良いだろ!」
手を引っ張りラックの手から離されると壁の方に顔を向けて真っ赤な顔を抑えようとするが、ラックは逃してくれなかった。
後ろから抱きしめられて、耳たぶを甘噛みされ舐められ、囁かれた。
「傷・・・手当しましょう?」
「だー!!判ったから、近づくなぁあぁぁ!!」
叫びに近い声で、ドタドタと近づいてくる足音が一つレイが居る部屋に飛び込んできた。
それはレンだった。
「レイ、何かあったのか!?」
「あ・・・。いやぁぁ?」
「お兄さんですか?レイさんと結婚を前提にお付き合いさせてもらってるラックと言います」
ラックを確認すると、レンは昼間苦しんでいた男だと認識した。
首を傾げ、混乱する頭で一つだけ浮かんだのが
「結婚を前提だとぉぉぉぉっぉぉ!!!?」
「元気だねぇ・・・」
「兄っていうより父親?」
「似たようなもんだな」
リビングに居る3人は談笑しながら、レンの叫びを笑いながら聞いていた。
正座させられたままラックの頭には、たんこぶがいくつか出来ている。
言いづらそうにラックは上目遣いで椅子に座るユキルとシザーメを見上げる、二人・・いやシザーメだけはニヤニヤしている。
別に怒ってないよーと目で訴えているが、ユキルはそうではない。
「10年前・・・ごめんなさい・・・」
「ぶふ!!!」
笑ったのはシザーメではなくレイだった。
「いや、すまん。こんなラックは見たことなくて」
「ほぉ、レイちゃんが見て来たラックの話を聞かせてくれるかい?」
食いついたのはシザーメだった、ラックはブンブンと顔を振ってレイにジェスチャーするが、レイはチラリと見てにやりと笑う。
ラックは思った。さっきの仕返しをされると・・・
一時間後
お説教と暴露話は終わった。
ラックは屍のように床に倒れこんでいたが、嬉しそうに笑っている。
「タオさん、この話が本当となると、さっきのは有効なんでしょうか?」
「そうだね。血によりの魅了を相殺するのは双子であるレイにしか出来ないね」
「俺の血?」
レイは首を傾げる。
ラックの話ではレイの妹レノにより血を飲まされて意識が消えることがあったらしい。
レノには逆らえないようになっているのだ。
「飲んだ量にもよるけど・・・」
ポタ
床に血が落ちた。
振り返るとレイが手のひらを深く切っていた。
「れれれれれれいさぁぁぁぁ!!????」
「落ち着け!」
「おぉ・・・男らしいね?」
「そんなに深くはねぇよ」
タオはレイの行動にニコニコとしながら、説明を再開する。
「レノに飲まされた分以上に飲めば、レノの命令で意識は飛ばないよ」
「けど、どうやって飲む?」
言い終わるが先にレイの手のひらを掴み直接舌で舐めとるラック、傷口は深くはないが、チクチクと刺激されてしまう。
それを見ていた3人は呆れたように部屋を出ていこうとするがシザーメは
「もっと見たーい」
と楽しんでいるように笑いながらユキルの手によって部屋から蹴り飛ばされた。
ドゴンと音が聞こえたが、多分どこかの壁にぶつかっただろう、レイはラックの舌が這う動きに体全体が身震いしてしまう。
それに気づいたのかラックは顔を上げた。
「どうかしましたか?」
「なんでもない!早く終わらせろ」
自分でも顔が赤いのが判るくらい暑かった。
ラックは傷口を撫でるように舌を這わせるようになり、レイは声を抑えようとする。
痛みには強いと思っていた。自分で舐めても何も感じなかったはずなのに、何かが違うとレイは感じた。
「も・・・もぉ良いだろ!」
手を引っ張りラックの手から離されると壁の方に顔を向けて真っ赤な顔を抑えようとするが、ラックは逃してくれなかった。
後ろから抱きしめられて、耳たぶを甘噛みされ舐められ、囁かれた。
「傷・・・手当しましょう?」
「だー!!判ったから、近づくなぁあぁぁ!!」
叫びに近い声で、ドタドタと近づいてくる足音が一つレイが居る部屋に飛び込んできた。
それはレンだった。
「レイ、何かあったのか!?」
「あ・・・。いやぁぁ?」
「お兄さんですか?レイさんと結婚を前提にお付き合いさせてもらってるラックと言います」
ラックを確認すると、レンは昼間苦しんでいた男だと認識した。
首を傾げ、混乱する頭で一つだけ浮かんだのが
「結婚を前提だとぉぉぉぉっぉぉ!!!?」
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リビングに居る3人は談笑しながら、レンの叫びを笑いながら聞いていた。
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