1 / 5
可愛い彼氏
しおりを挟む
高校2年。いかにも青春!というこの時期に私、橘里佳には彼氏ができました!
私の通っている高校は中学からの中高一貫校で進学校。私は幼馴染みの坂本裕二がいるバスケ部のマネージャーをしている。そしてその1学年したの後輩、羽柴悠君とお付き合いを始めました!
告白は悠君から。「僕だけのマネージャーになってください!」と言われたあの日、可愛いすぎて悶絶するかと思った(笑)
それからなんやかんやあって、無事に悠君と付き合うことになった。
悠君は本当にいい彼氏で、休みの日に私が遊びたい、と言うとどんなに忙しくても絶対に時間を作って遊んでくれるのだ。
「…センパイ?センパイ?聞いてます?」
「あ、ごめんごめん、えっとなんだっけ?」
「だから、この服どっちが可愛いと思いますか!?」
現在、悠君とデート中である。ちなみに悠君の家はお金持ちらしくデートに行くたびに私に服を買ってくれるのだ。最初の頃は断っていたのだが、断るとあまりにも落ち込んでしまうので最近(といっても一週間くらい前からだけど)は甘えさせてもらっている。
「うーん、こっち…かなぁ」
「じゃあ試着してみてくださいっ!」
服を渡され試着室へと向かう。中に入って着替えると外から「センパーイ?まだですかー?」という声が聞こえたので、カーテンを開ける。
「わぁ!センパイすっごく可愛い!これでデートしましょう!」
買った服でそのままデートなんていつもの事だ。手早く会計を済ませた悠君と共に外に出てカフェに行ったりゲーセンに行ったりといかにもカップルらしい事をしてから帰る。
駅について悠君は自分の家とは真逆の私の家の方まで来てくれる。これも「彼氏は彼女を送るものです!」と最初の頃に押し切られてからいつも家まで送ってくれる。
「悠君、ほんと遅くなっちゃうからいいんだよ?」
「大丈夫ですよ、どうせ一人暮らしだし!」
そう言って悠君は私の手を取り電車に乗る。さり気なく手を握るのは年下の特権だろうか、ちょっと気恥しいが悪い気はしない。
そのまま他愛もない話をして家の前へと着いた。
「あーあ、センパイともっと沢山いたいのに」
そんな可愛い言葉を投げかけてくれる悠君を微笑ましく思い、「送ってくれるだけで私は嬉しいよ」と言うとパアアアという効果音がつきそうな顔でこちらを見てくれる。
と、その時後ろから「お、羽柴!」という声が聞こえてきた。
「あれ、裕、どうしたの?」
裕とは、幼馴染みの坂本裕二の事で、悠君の先輩である。
「いや、羽柴、明日からお前1軍の練習に来いよ、うまく行けば1軍に行けるかもしれないぞ、凄いな」
「…ありがとうございます」
1年で1軍の練習に入るのは凄い事だが、悠君が素直に喜べないのは裕から聞いたからだろう。裕は中学の頃から1軍のエースで、高校に上がってもすぐに1軍に入ったような天才だ。そんな裕から1軍に上がって褒められても微妙な所なのだろう。
「悠君、1軍なんて凄いじゃん!頑張ってね!」
そう言うと悠君は笑顔を向け「はいっ!」と元気よく言った。
「あ、センパイ、僕そろそろ帰らなきゃ」
「あ、もうこんな時間か…ごめんね、付き合わせちゃって」
「いえいえ、ではまた明日!」
そう言って悠君はブンブンと手を振りながら駅の方へと帰っていった。
「そういえば里佳、数学教えてくれないか?次のテストヤバイんだが」
裕はバスケは本当に凄いが、成績はそこまで良くないので、よく私に教えてくれるよう頼んでくる。
「また!?今度はどれくらい?」
「今回の範囲…全部かな」
「いつから溜めてたの!?…じゃあ今日は泊まってって。深夜まで教え倒すから」
「ありがとな!」
私の通っている高校は中学からの中高一貫校で進学校。私は幼馴染みの坂本裕二がいるバスケ部のマネージャーをしている。そしてその1学年したの後輩、羽柴悠君とお付き合いを始めました!
告白は悠君から。「僕だけのマネージャーになってください!」と言われたあの日、可愛いすぎて悶絶するかと思った(笑)
それからなんやかんやあって、無事に悠君と付き合うことになった。
悠君は本当にいい彼氏で、休みの日に私が遊びたい、と言うとどんなに忙しくても絶対に時間を作って遊んでくれるのだ。
「…センパイ?センパイ?聞いてます?」
「あ、ごめんごめん、えっとなんだっけ?」
「だから、この服どっちが可愛いと思いますか!?」
現在、悠君とデート中である。ちなみに悠君の家はお金持ちらしくデートに行くたびに私に服を買ってくれるのだ。最初の頃は断っていたのだが、断るとあまりにも落ち込んでしまうので最近(といっても一週間くらい前からだけど)は甘えさせてもらっている。
「うーん、こっち…かなぁ」
「じゃあ試着してみてくださいっ!」
服を渡され試着室へと向かう。中に入って着替えると外から「センパーイ?まだですかー?」という声が聞こえたので、カーテンを開ける。
「わぁ!センパイすっごく可愛い!これでデートしましょう!」
買った服でそのままデートなんていつもの事だ。手早く会計を済ませた悠君と共に外に出てカフェに行ったりゲーセンに行ったりといかにもカップルらしい事をしてから帰る。
駅について悠君は自分の家とは真逆の私の家の方まで来てくれる。これも「彼氏は彼女を送るものです!」と最初の頃に押し切られてからいつも家まで送ってくれる。
「悠君、ほんと遅くなっちゃうからいいんだよ?」
「大丈夫ですよ、どうせ一人暮らしだし!」
そう言って悠君は私の手を取り電車に乗る。さり気なく手を握るのは年下の特権だろうか、ちょっと気恥しいが悪い気はしない。
そのまま他愛もない話をして家の前へと着いた。
「あーあ、センパイともっと沢山いたいのに」
そんな可愛い言葉を投げかけてくれる悠君を微笑ましく思い、「送ってくれるだけで私は嬉しいよ」と言うとパアアアという効果音がつきそうな顔でこちらを見てくれる。
と、その時後ろから「お、羽柴!」という声が聞こえてきた。
「あれ、裕、どうしたの?」
裕とは、幼馴染みの坂本裕二の事で、悠君の先輩である。
「いや、羽柴、明日からお前1軍の練習に来いよ、うまく行けば1軍に行けるかもしれないぞ、凄いな」
「…ありがとうございます」
1年で1軍の練習に入るのは凄い事だが、悠君が素直に喜べないのは裕から聞いたからだろう。裕は中学の頃から1軍のエースで、高校に上がってもすぐに1軍に入ったような天才だ。そんな裕から1軍に上がって褒められても微妙な所なのだろう。
「悠君、1軍なんて凄いじゃん!頑張ってね!」
そう言うと悠君は笑顔を向け「はいっ!」と元気よく言った。
「あ、センパイ、僕そろそろ帰らなきゃ」
「あ、もうこんな時間か…ごめんね、付き合わせちゃって」
「いえいえ、ではまた明日!」
そう言って悠君はブンブンと手を振りながら駅の方へと帰っていった。
「そういえば里佳、数学教えてくれないか?次のテストヤバイんだが」
裕はバスケは本当に凄いが、成績はそこまで良くないので、よく私に教えてくれるよう頼んでくる。
「また!?今度はどれくらい?」
「今回の範囲…全部かな」
「いつから溜めてたの!?…じゃあ今日は泊まってって。深夜まで教え倒すから」
「ありがとな!」
0
あなたにおすすめの小説
ホストな彼と別れようとしたお話
下菊みこと
恋愛
ヤンデレ男子に捕まるお話です。
あるいは最終的にお互いに溺れていくお話です。
御都合主義のハッピーエンドのSSです。
小説家になろう様でも投稿しています。
【ヤンデレ八尺様に心底惚れ込まれた貴方は、どうやら逃げ道がないようです】
一ノ瀬 瞬
恋愛
それは夜遅く…あたりの街灯がパチパチと
不気味な音を立て恐怖を煽る時間
貴方は恐怖心を抑え帰路につこうとするが…?
最高魔導師の重すぎる愛の結末
甘寧
恋愛
私、ステフィ・フェルスターの仕事は街の中央にある魔術協会の事務員。
いつもの様に出勤すると、私の席がなかった。
呆然とする私に上司であるジンドルフに尋ねると私は昇進し自分の直属の部下になったと言う。
このジンドルフと言う男は、結婚したい男不動のNO.1。
銀色の長髪を後ろに縛り、黒のローブを纏ったその男は微笑むだけで女性を虜にするほど色気がある。
ジンドルフに会いたいが為に、用もないのに魔術協会に来る女性多数。
でも、皆は気づいて無いみたいだけど、あの男、なんか闇を秘めている気がする……
その感は残念ならが当たることになる。
何十年にも渡りストーカーしていた最高魔導師と捕まってしまった可哀想な部下のお話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる