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第18話 Awazonでお買い物♪
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焚き火の遠赤外線を利用してカリカリになるまで骨を乾燥させれば、脊髄の太い骨まで美味しく食べる事ができる。
食後のおやつ感覚で口にしながら、通知欄を見直して現在のポイントを確認すると、
『釣竿を作成した――500ポイント』
『マダライワナを釣り上げた
――300ポイント』
『シシロマミズガニを採取した
――200ポイント』
そして『タテガミギンロウを手懐けた
――20000ポイント』
残っていた400と合わせて合計21400ポイント!一気に金持ちになった気分だ。
だが、ここで気を緩めて散財すれば後々後悔するかもしれん。
しっかりと考えて何に使うのかを決めなければならない。
Awazonのショップ画面には様々なグッズが整然と並び、相変わらずどれを買えばいいのか悩ましい。
まずは代用の効かない物、作成の困難な物から買うのが定石だろう。
かなり悩んだ末に以下の購入を決めた。
フルタング構造のステンレス製シースナイフに2400ポイント。
薪割り斧5000ポイント。
多目的ポリタンク2個で2000ポイント。
鋳鉄製ダッチオーブン1000ポイント。
衣類3000ポイント。
丈夫な皮手袋1500ポイント。
大容量トートバッグ1500ポイント。
保存用ガラス瓶3個で1500ポイント。
結構な量を買ったが品物を厳選した結果、どうにか3500ポイント残せた。
だが、今後も何があるのか分からないので倹約を心掛けなければならない。
とは言え、ここで待望のナイフに加えて斧まで手に入ったのは正直、僥倖と言う他ない。
さもなければ、黒曜石を磨いてでも刃物の代用品を入手しなければならないからだ。
それほどまでに、アウトドアにおいてナイフや斧の重要性は高く、生活水準がサバイバルレベルの現状においては死活問題と言っても過言ではない。
本当はもっとナイフにポイントを使いたかったが、そこは我慢のしどころだと判断した。
かなりハードな使い方を想定し、刃がハンドル部分の端まで一体化しているフルタング構造で、錆びに強いステンレス製を選択。
斧についてはナイフでは切れない樹木の伐採や、建築まで想定して丈夫な物を選択した。
まだまだ必要な物を挙げればキリがないが、取り敢えずはその時々で手持ちのポイントと相談して決めれば良い。
「にしても、お前が20000ポイントとはね。
なんにしても助かったよ」
当面の生活費を支えてくれた幼い恩人にせめてもの謝辞を述べると、彼は白い毛で被われた胸を一杯に張って『バウバウ』と吠え応える。
まるで俺の意図を理解しているような口振りで、次いで地面に寝転がると『態度で示せ』と言わんばかりに腹を向け、ブルーアパタイトと見紛う瞳を潤ませて要求してきた。
「やれやれ、午後も忙しくなるぞ」
そう言いながらも俺は、艶を取り戻した毛並みを満足して頂くまで撫で続けるのであった。
食後のおやつ感覚で口にしながら、通知欄を見直して現在のポイントを確認すると、
『釣竿を作成した――500ポイント』
『マダライワナを釣り上げた
――300ポイント』
『シシロマミズガニを採取した
――200ポイント』
そして『タテガミギンロウを手懐けた
――20000ポイント』
残っていた400と合わせて合計21400ポイント!一気に金持ちになった気分だ。
だが、ここで気を緩めて散財すれば後々後悔するかもしれん。
しっかりと考えて何に使うのかを決めなければならない。
Awazonのショップ画面には様々なグッズが整然と並び、相変わらずどれを買えばいいのか悩ましい。
まずは代用の効かない物、作成の困難な物から買うのが定石だろう。
かなり悩んだ末に以下の購入を決めた。
フルタング構造のステンレス製シースナイフに2400ポイント。
薪割り斧5000ポイント。
多目的ポリタンク2個で2000ポイント。
鋳鉄製ダッチオーブン1000ポイント。
衣類3000ポイント。
丈夫な皮手袋1500ポイント。
大容量トートバッグ1500ポイント。
保存用ガラス瓶3個で1500ポイント。
結構な量を買ったが品物を厳選した結果、どうにか3500ポイント残せた。
だが、今後も何があるのか分からないので倹約を心掛けなければならない。
とは言え、ここで待望のナイフに加えて斧まで手に入ったのは正直、僥倖と言う他ない。
さもなければ、黒曜石を磨いてでも刃物の代用品を入手しなければならないからだ。
それほどまでに、アウトドアにおいてナイフや斧の重要性は高く、生活水準がサバイバルレベルの現状においては死活問題と言っても過言ではない。
本当はもっとナイフにポイントを使いたかったが、そこは我慢のしどころだと判断した。
かなりハードな使い方を想定し、刃がハンドル部分の端まで一体化しているフルタング構造で、錆びに強いステンレス製を選択。
斧についてはナイフでは切れない樹木の伐採や、建築まで想定して丈夫な物を選択した。
まだまだ必要な物を挙げればキリがないが、取り敢えずはその時々で手持ちのポイントと相談して決めれば良い。
「にしても、お前が20000ポイントとはね。
なんにしても助かったよ」
当面の生活費を支えてくれた幼い恩人にせめてもの謝辞を述べると、彼は白い毛で被われた胸を一杯に張って『バウバウ』と吠え応える。
まるで俺の意図を理解しているような口振りで、次いで地面に寝転がると『態度で示せ』と言わんばかりに腹を向け、ブルーアパタイトと見紛う瞳を潤ませて要求してきた。
「やれやれ、午後も忙しくなるぞ」
そう言いながらも俺は、艶を取り戻した毛並みを満足して頂くまで撫で続けるのであった。
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