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10話 勘が鋭い彼に睨まれた
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「ちょっと何やってるんですか!」
「言っておくけど、私じゃないから……。さっき見ていて発見したの」
二人の会話に何だと遊佐も覗き込み、ハッとする。
「書き込み!」
ミキは頷き、少し強めに伊東に言う。
「ねえ、刑事さん。堀さんは犯人じゃないわ。それでも連れて行くならどうぞ。でも後で最悪、このアットホームの中の人じゃなかった場合、大変な事になるんじゃない? 事情聴取だけだとしても、犯人じゃないと言うのを押し切って連れて行ったんだから……」
ミキの言葉に、伊東はうろたえる。
「これ、脅しじゃなくて、本当にあり得る話だから」
さらに、もうひと押しする。
「刑事さん、彼女の言う通りだと思う。部屋でも聴取は出来るし、そうしたらどうだろうか?」
遊佐がそう助け舟を出すと、伊東は頷きすぐさま連絡を入れる。
思わぬ形で、掲示板の情報を伝える事が出来た。
「取りあえず堀さんは、部屋で事情聴取します。それと、書き込みの件ですが、今回は誰とは特定はしませんが、また書き込みがあった場合は、それなりの対処を致します。捜査妨害に当たる可能性もあるので、出来れば削除お願いします」
伊東は皆に軽く礼をすると堀の元に行く。
「宮川が来るまで、部屋で私と一緒に居て頂きます。宜しいでしょうか?」
「はい」
堀は頷くと、くるっとミキと遊佐に向き、深々とお辞儀をした。
八田は、一件落着と相内に言葉を掛ける。
「俺達も部屋に戻るか……」
「あ、私もいい?」
伊藤がそう言うと、八田と相内の二人は頷いた。
何とかなったと安堵したミキが、ふと遊佐を見ると、腕を組み何か言いたそうな顔で見ていて目があった。
――やばい、何か感づいてる……!
ミキは、遊佐が感がいいのを思い出す。
安堵が焦りに変わる。
「ちょっといいか? 話がある」
「はい……」
やっぱりと思いつつミキは、遊佐と二人でミキの部屋に入る。
ミキは、スタスタと歩きソファーに座り、パソコンをテーブルに置いた。
「聞きたい事が、山ほどあるんだが?」
わざわざソファーの前の壁にもたれ掛かり、遊佐はそう言った。
「随分はっきりと、堀さんが犯人ではないと言っていたな? どこからその自信が?」
「だから、それは……」
「俺は、さっきの説明では足りないから聞いている」
ミキの言い訳を遮るように、強めに遊佐は言ってきた!
――ダメだ。これ以上は隠せない。もう、どうしてこんなに感が鋭いのよ!
ミキは観念し、話すことにする。
「実は……私も眠れなくて十二時過ぎに展望台に。そうしたら、堀さんが居て。あ、でもその時は、女性だと思っていたし、向こうは私の事気づいてないから……」
ダン!
遊佐が壁が叩き、鋭い目でミキを睨み付ける。ミキは、ごめんなさいと縮こまった。
「なぜ、そんな大切な事を言わなかったんだ! せめて君が初めから話してくれていたら、こんな回り道はしていない!」
「何それ! 私のせいにしないでよ! 大体、私がしたみたいな検証を鎌田さんにしていたら、もっと早くあの女性が楠さんではないとわかったはずよ!」
ミキの反論に、遊佐は言葉を返せない。言っている事はもっともだからだ。
「よく、わかった! 君は、俺達に協力する気はないんだな!」
「どうしてそうなるのよ! あるわよ!」
「じゃなぜ、さっきの書き込みの事も黙っていた!」
確かに女性の事は黙っていた。けど書き込みの件は、さっき見つけた。あういう伝え方になったが伝えたのにと、ミキは遊佐の言葉にカチンときた!
「あれは本当にさっき、あなたたちが部屋を出ていった後に発見したの! 文句言う前に、少しは本気でやってよ! あなた達は、素人の私にコケにされて悔しくないの!」
「な……」
遊佐は、ギュと両手を握るとパッと緩めた。そして、右手を頭に持っていき髪をかき上げる。
「悪かった。すまない……」
「え? 謝った……」
遊佐の素直な謝罪の言葉にミキは驚く。
「確かに君の言う通りだ」
それを聞き、ミキは懇願するように言う。
「……昨日、楠さんと話した時間を悲しい思い出にしたくないのよ。ここを出る前に犯人を捕まえて、楽しかった思い出にして帰りたいの。私の事をどう思っても構わないから、このまま事件解決に協力してよ。謝るくらいなら……」
ミキはこのまま捜査を続行したいと伝えた。謎の女性の正体もわかったし、こんな中途半端は嫌だった。
「……わかった。このまま協力体制でする。だが、もう隠し事はなしだ。いいな」
遊佐は、少し間を置いてから答えた。
その言葉を聞いて、ジッとミキは遊佐を見つめる。
「なんだ?」
「今更なんだけど。私って容疑者から外れているんだよね? 情報を私に流したくらいだから……」
遊佐は、本当に今更だという顔つきになる。
「情報を流すって言い方はやめろ」
「じゃ、提供……。で、何故容疑者から外れたの?」
「計画殺人ではないのだから、犯人は目立った行動は控えるだろう? 君のように警察に食ってかかる様な事はしない。それに、指紋をふき取ってるのだから、別に現場に入る必要もない。しかもあの行動。犯人がするか? もしこれで君が犯人なら、一杯食わされた事になるけどな」
そう遊佐は、自信満々に語った。
ミキは、一番最初から容疑者にもなっていなかったのかと驚いた。
伊東と一緒にICレコーダーの件で訪ねて来た時から、犯人として疑っていたわけではなかった。ただ何者か、確かめに来ていただけだった。
「言っておくけど、私じゃないから……。さっき見ていて発見したの」
二人の会話に何だと遊佐も覗き込み、ハッとする。
「書き込み!」
ミキは頷き、少し強めに伊東に言う。
「ねえ、刑事さん。堀さんは犯人じゃないわ。それでも連れて行くならどうぞ。でも後で最悪、このアットホームの中の人じゃなかった場合、大変な事になるんじゃない? 事情聴取だけだとしても、犯人じゃないと言うのを押し切って連れて行ったんだから……」
ミキの言葉に、伊東はうろたえる。
「これ、脅しじゃなくて、本当にあり得る話だから」
さらに、もうひと押しする。
「刑事さん、彼女の言う通りだと思う。部屋でも聴取は出来るし、そうしたらどうだろうか?」
遊佐がそう助け舟を出すと、伊東は頷きすぐさま連絡を入れる。
思わぬ形で、掲示板の情報を伝える事が出来た。
「取りあえず堀さんは、部屋で事情聴取します。それと、書き込みの件ですが、今回は誰とは特定はしませんが、また書き込みがあった場合は、それなりの対処を致します。捜査妨害に当たる可能性もあるので、出来れば削除お願いします」
伊東は皆に軽く礼をすると堀の元に行く。
「宮川が来るまで、部屋で私と一緒に居て頂きます。宜しいでしょうか?」
「はい」
堀は頷くと、くるっとミキと遊佐に向き、深々とお辞儀をした。
八田は、一件落着と相内に言葉を掛ける。
「俺達も部屋に戻るか……」
「あ、私もいい?」
伊藤がそう言うと、八田と相内の二人は頷いた。
何とかなったと安堵したミキが、ふと遊佐を見ると、腕を組み何か言いたそうな顔で見ていて目があった。
――やばい、何か感づいてる……!
ミキは、遊佐が感がいいのを思い出す。
安堵が焦りに変わる。
「ちょっといいか? 話がある」
「はい……」
やっぱりと思いつつミキは、遊佐と二人でミキの部屋に入る。
ミキは、スタスタと歩きソファーに座り、パソコンをテーブルに置いた。
「聞きたい事が、山ほどあるんだが?」
わざわざソファーの前の壁にもたれ掛かり、遊佐はそう言った。
「随分はっきりと、堀さんが犯人ではないと言っていたな? どこからその自信が?」
「だから、それは……」
「俺は、さっきの説明では足りないから聞いている」
ミキの言い訳を遮るように、強めに遊佐は言ってきた!
――ダメだ。これ以上は隠せない。もう、どうしてこんなに感が鋭いのよ!
ミキは観念し、話すことにする。
「実は……私も眠れなくて十二時過ぎに展望台に。そうしたら、堀さんが居て。あ、でもその時は、女性だと思っていたし、向こうは私の事気づいてないから……」
ダン!
遊佐が壁が叩き、鋭い目でミキを睨み付ける。ミキは、ごめんなさいと縮こまった。
「なぜ、そんな大切な事を言わなかったんだ! せめて君が初めから話してくれていたら、こんな回り道はしていない!」
「何それ! 私のせいにしないでよ! 大体、私がしたみたいな検証を鎌田さんにしていたら、もっと早くあの女性が楠さんではないとわかったはずよ!」
ミキの反論に、遊佐は言葉を返せない。言っている事はもっともだからだ。
「よく、わかった! 君は、俺達に協力する気はないんだな!」
「どうしてそうなるのよ! あるわよ!」
「じゃなぜ、さっきの書き込みの事も黙っていた!」
確かに女性の事は黙っていた。けど書き込みの件は、さっき見つけた。あういう伝え方になったが伝えたのにと、ミキは遊佐の言葉にカチンときた!
「あれは本当にさっき、あなたたちが部屋を出ていった後に発見したの! 文句言う前に、少しは本気でやってよ! あなた達は、素人の私にコケにされて悔しくないの!」
「な……」
遊佐は、ギュと両手を握るとパッと緩めた。そして、右手を頭に持っていき髪をかき上げる。
「悪かった。すまない……」
「え? 謝った……」
遊佐の素直な謝罪の言葉にミキは驚く。
「確かに君の言う通りだ」
それを聞き、ミキは懇願するように言う。
「……昨日、楠さんと話した時間を悲しい思い出にしたくないのよ。ここを出る前に犯人を捕まえて、楽しかった思い出にして帰りたいの。私の事をどう思っても構わないから、このまま事件解決に協力してよ。謝るくらいなら……」
ミキはこのまま捜査を続行したいと伝えた。謎の女性の正体もわかったし、こんな中途半端は嫌だった。
「……わかった。このまま協力体制でする。だが、もう隠し事はなしだ。いいな」
遊佐は、少し間を置いてから答えた。
その言葉を聞いて、ジッとミキは遊佐を見つめる。
「なんだ?」
「今更なんだけど。私って容疑者から外れているんだよね? 情報を私に流したくらいだから……」
遊佐は、本当に今更だという顔つきになる。
「情報を流すって言い方はやめろ」
「じゃ、提供……。で、何故容疑者から外れたの?」
「計画殺人ではないのだから、犯人は目立った行動は控えるだろう? 君のように警察に食ってかかる様な事はしない。それに、指紋をふき取ってるのだから、別に現場に入る必要もない。しかもあの行動。犯人がするか? もしこれで君が犯人なら、一杯食わされた事になるけどな」
そう遊佐は、自信満々に語った。
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