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第十五章 謀略に始まり謀略で終わる
第百八十三話
――話は十八年前から始まった。
トンマーゾはステラミリスと婚約を取り交わす。第一王女のユテラティーネの婚約も決まった。だがステラミリスは、サンチナドが何やら陰でやっているみたいだとトンマーゾに言ってきた。
サンチナドは、国王のメルヒオルにえらく気に入られている人物だった。隣国の者と継ぐ者が結婚すると言う取り決めがなければ、サンチナドとさせたいと言っていたほどだ。
探りを入れたトンマーゾは何やら黒い石を密かに研究しているのを突き止めた。
そしてコーデリアに魔法陣の情報を盗んでくるように言ったのも知る。それをステラミリスに伝えると彼女は、黒い石の事は伏せて魔法陣の事でサンチナドを問い詰めるも知らないと話すだけだった。
ステラミリスは、メルヒオルにその事を話そうと思っていた時だった。コーデリアがユテラティーネの婚約者ヘルムートと恋仲だと噂が流れた。トンマーゾ達は、先手を打たれたと慌ててコーデリアを逃がす。
こうなってはメルヒオルに何を言っても無駄だとわかっていた。彼は野心家だった。隣国ラミアズア国を配下に置きたいと思っている節もあった。もしかしたら魔法陣の件もメルヒオルが命じたかもしれない。
その後二カ国で話し合いが行われたが決裂した。
そしてすぐさま戦争が起こった。いやラミアズア国の王と王子の処刑ですぐに方が付いた。しかも驚く事に魔術師の滅亡を企んでいたという体裁で処刑された。
サンチナドはメルヒオルに王女と言われるも、自分はそんな器ではないと適任な人物としてロムーアンドという男を紹介した。彼は勿論サンチナドの息が掛かった者だ。サンチナドは、これまで通りメルヒオルの相談役としての立場を確立する。
王女の婿がお飾りなのはサンチナドは知っていた。より良い魔術師の子孫を残す為の存在だったからだ。
戦争から一年程で、ユテラティーネとロムーアンドが結婚するも王位は継承されなかった。
そしてトンマーゾは、メルヒオル直々に婚約解消を言い渡された! 絶対にサンチナドが手を回したに違いないが従うしかなかった。
ほどなくしてサンチナドが指揮を取る魔術師の組織チミキナスナが結成される。組織では国民から組織の一員になる者を募集した。それは敗北した元ラミアズア国の者からもだった。
魔術師の世界の復活を密かに掲げたサラスチニ国は、賛同する元ラミアズア国民を歓迎して迎え入れていた。
その組織に自らトンマーゾは志願した。反発するよりはいいだろうという考えからだった。また魔術師の復活は、トンマーゾにとっても別に悪い話ではなかった。
トンマーゾはステラミリスと婚約を取り交わす。第一王女のユテラティーネの婚約も決まった。だがステラミリスは、サンチナドが何やら陰でやっているみたいだとトンマーゾに言ってきた。
サンチナドは、国王のメルヒオルにえらく気に入られている人物だった。隣国の者と継ぐ者が結婚すると言う取り決めがなければ、サンチナドとさせたいと言っていたほどだ。
探りを入れたトンマーゾは何やら黒い石を密かに研究しているのを突き止めた。
そしてコーデリアに魔法陣の情報を盗んでくるように言ったのも知る。それをステラミリスに伝えると彼女は、黒い石の事は伏せて魔法陣の事でサンチナドを問い詰めるも知らないと話すだけだった。
ステラミリスは、メルヒオルにその事を話そうと思っていた時だった。コーデリアがユテラティーネの婚約者ヘルムートと恋仲だと噂が流れた。トンマーゾ達は、先手を打たれたと慌ててコーデリアを逃がす。
こうなってはメルヒオルに何を言っても無駄だとわかっていた。彼は野心家だった。隣国ラミアズア国を配下に置きたいと思っている節もあった。もしかしたら魔法陣の件もメルヒオルが命じたかもしれない。
その後二カ国で話し合いが行われたが決裂した。
そしてすぐさま戦争が起こった。いやラミアズア国の王と王子の処刑ですぐに方が付いた。しかも驚く事に魔術師の滅亡を企んでいたという体裁で処刑された。
サンチナドはメルヒオルに王女と言われるも、自分はそんな器ではないと適任な人物としてロムーアンドという男を紹介した。彼は勿論サンチナドの息が掛かった者だ。サンチナドは、これまで通りメルヒオルの相談役としての立場を確立する。
王女の婿がお飾りなのはサンチナドは知っていた。より良い魔術師の子孫を残す為の存在だったからだ。
戦争から一年程で、ユテラティーネとロムーアンドが結婚するも王位は継承されなかった。
そしてトンマーゾは、メルヒオル直々に婚約解消を言い渡された! 絶対にサンチナドが手を回したに違いないが従うしかなかった。
ほどなくしてサンチナドが指揮を取る魔術師の組織チミキナスナが結成される。組織では国民から組織の一員になる者を募集した。それは敗北した元ラミアズア国の者からもだった。
魔術師の世界の復活を密かに掲げたサラスチニ国は、賛同する元ラミアズア国民を歓迎して迎え入れていた。
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