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この日は、僕達はいつも通り、自分達の部屋で寝た。
次の朝、起きるといい匂いがする。
特捜隊の人達が、炊き出しをしていた!
それを食べてから聞き取り調査が始まった。
「君は、スラゼさんで宜しいですか? 覚えていたらでいいので、いつからこの施設にいたかわかりますか?」
「五歳です」
ふむふむ。と聞きながら紙に書いて行く。
「ご両親がどうしているか知っていますか?」
「……殺されました」
「そうですか。それは、辛かったですね。ご兄弟は?」
「兄がいたはずなのですが……」
「お兄さんね。お名前を覚えていますか?」
「リュゼラ……」
「リュゼラさんね。見た目はどうかな? 君と同じ銀の髪に瞳だったかな?」
「だったと思います」
「そうですか。あなたに親戚とか頼れる知り合いとか居りますか?」
わからないので、首を横に振った。というか、居ればそこに引き取られていると思うんだけど。
「これからですが、冒険者を続けますか? ただしFランクからになります」
と聞かれてもなぁ。冒険者だって無理やりやらされていたし、よくわからないんだよね。
「あの、他にってあるんですか?」
「うーん。適性があれば、我々の様な職つく事も可能です。ですが、色々と条件とかもあるんです。それ以外はやりたい事にもよりますが、元手が必要かと思いますので、すぐには無理でしょう」
それって結局冒険者になるしかないって事じゃないか。お金なんてない。全部とられていたんだから。
「じゃ、冒険者で……」
「Fランクからになりますからね」
「あの、さっきから言っているランクってなんですか?」
「え!?」
驚かれてしまった。
これの事だよ。と僕が所持していた冒険者カードのランクを指さした。
―――――――――――――――
名前:スラゼ
ランク:A
レベル:60
―――――――――――――――
あぁ。これか。
係の人の話を聞いて驚いた。
本来ランクというのは、冒険者の強さの目安らしい。Fランクが最低で、Aランクだと凄く強いらしい。説明が曖昧だけど、僕は強くないのでAランクではないのがわかる。
それでなぜAランクなのかと言うと、強い敵がいる場所へ行くのにはそのランク以上の者がいないと行けない事になっているらしい。つまり依頼を受けられない。その為に、ランクの偽装をしていたようだ。
施設の皆、そろってAランクだった。本来なら凄く強い集団って事になるな。
レベルも適当だろうと言われた。
これは、ステータス鑑定というのを行う事によりわかるらしいが、そんなもの僕達は受けた事が無い。
係の人の感想は、よく生きていたなだった。
僕もそう思う。
冒険者希望者は、一緒に来ていた魔導師にステータス鑑定をしてもらう事になった。色んな強さを数値化したものらしい。
これにより、ランクアップの申請もできるらしい。
僕の本当のステータスがわかった。
――――――――――――――――
名前:スラゼ
レベル:10
HP:27/27
MP:205/500
――――――――――――――――
「君は、魔法系だと思われるんだが、どうやら君には保護の魔法が掛けられているらしくてね、これ以上わからないのだ」
と魔導師の人に言われた。
これ以上と言われても、表示されているステータスを見てもさっぱりだ。
「思い当たる事はないかい?」
「思い当たる事とは?」
「誰かに魔法を掛けられたとか」
「うーん。あ! 妖精さんかな?」
「よ、妖精?」
「はい。ここにいます。あの日からずっといるんですけど……」
「あの日とは?」
「ここに連れて来られる事になった事件の日です……」
「……そうか。そういうのが詳しい者に聞いてみよう」
「信じるのですか?」
「あぁ」
今まで、信じてもらえた事なんてなかったのに……。
次の朝、起きるといい匂いがする。
特捜隊の人達が、炊き出しをしていた!
それを食べてから聞き取り調査が始まった。
「君は、スラゼさんで宜しいですか? 覚えていたらでいいので、いつからこの施設にいたかわかりますか?」
「五歳です」
ふむふむ。と聞きながら紙に書いて行く。
「ご両親がどうしているか知っていますか?」
「……殺されました」
「そうですか。それは、辛かったですね。ご兄弟は?」
「兄がいたはずなのですが……」
「お兄さんね。お名前を覚えていますか?」
「リュゼラ……」
「リュゼラさんね。見た目はどうかな? 君と同じ銀の髪に瞳だったかな?」
「だったと思います」
「そうですか。あなたに親戚とか頼れる知り合いとか居りますか?」
わからないので、首を横に振った。というか、居ればそこに引き取られていると思うんだけど。
「これからですが、冒険者を続けますか? ただしFランクからになります」
と聞かれてもなぁ。冒険者だって無理やりやらされていたし、よくわからないんだよね。
「あの、他にってあるんですか?」
「うーん。適性があれば、我々の様な職つく事も可能です。ですが、色々と条件とかもあるんです。それ以外はやりたい事にもよりますが、元手が必要かと思いますので、すぐには無理でしょう」
それって結局冒険者になるしかないって事じゃないか。お金なんてない。全部とられていたんだから。
「じゃ、冒険者で……」
「Fランクからになりますからね」
「あの、さっきから言っているランクってなんですか?」
「え!?」
驚かれてしまった。
これの事だよ。と僕が所持していた冒険者カードのランクを指さした。
―――――――――――――――
名前:スラゼ
ランク:A
レベル:60
―――――――――――――――
あぁ。これか。
係の人の話を聞いて驚いた。
本来ランクというのは、冒険者の強さの目安らしい。Fランクが最低で、Aランクだと凄く強いらしい。説明が曖昧だけど、僕は強くないのでAランクではないのがわかる。
それでなぜAランクなのかと言うと、強い敵がいる場所へ行くのにはそのランク以上の者がいないと行けない事になっているらしい。つまり依頼を受けられない。その為に、ランクの偽装をしていたようだ。
施設の皆、そろってAランクだった。本来なら凄く強い集団って事になるな。
レベルも適当だろうと言われた。
これは、ステータス鑑定というのを行う事によりわかるらしいが、そんなもの僕達は受けた事が無い。
係の人の感想は、よく生きていたなだった。
僕もそう思う。
冒険者希望者は、一緒に来ていた魔導師にステータス鑑定をしてもらう事になった。色んな強さを数値化したものらしい。
これにより、ランクアップの申請もできるらしい。
僕の本当のステータスがわかった。
――――――――――――――――
名前:スラゼ
レベル:10
HP:27/27
MP:205/500
――――――――――――――――
「君は、魔法系だと思われるんだが、どうやら君には保護の魔法が掛けられているらしくてね、これ以上わからないのだ」
と魔導師の人に言われた。
これ以上と言われても、表示されているステータスを見てもさっぱりだ。
「思い当たる事はないかい?」
「思い当たる事とは?」
「誰かに魔法を掛けられたとか」
「うーん。あ! 妖精さんかな?」
「よ、妖精?」
「はい。ここにいます。あの日からずっといるんですけど……」
「あの日とは?」
「ここに連れて来られる事になった事件の日です……」
「……そうか。そういうのが詳しい者に聞いてみよう」
「信じるのですか?」
「あぁ」
今まで、信じてもらえた事なんてなかったのに……。
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