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仕組まれていた?
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「何て言うかさ。腕時計なんてどうでもいいのに」
細谷は、泣き笑いで憲一を見た。
憲一もいつの間にか、また泣いていた。それを拭う。
「それで腕時計……あれ?」
「何?」
憲一は、ふと気づく。
自分が事故を起こした時、腕時計を拾ったのは確かだ。屈んでいた事により奇跡的に助かったのだろうと言われたのだから。
つまり立ってはいなかった。腕時計を拾っていないかぎりは、立って開けていただろう。
腕時計は、どうなった? ――憲一は首を傾げる。
警察には、腕時計の事など一つも聞かれていない。自分が何か持っていたとも聞いていない。
「あ! そっか。持って行ったんだ!」
「何? 何を持って言ったの?」
突然呟く憲一に、不思議そうに細谷は問う。
「話しただろう? 部屋に腕時計が落ちていたって。その腕時計がなくなっているんだ。たぶんだけど、細谷が叫んだ声が聞こえて人が立ち去った気配があったんだ」
「ちょっと待って! 言っている意味がわからない。どういう事?」
細谷は、何がどうなってるかわからないと説明を求めた。
「腕時計を拾って吹き飛ばされたけど、腕時計があったとか聞いてないんだ。粉々になったとしても何か聞かれるだろう普通。そして、あそこに人がいた気配があった」
「え? それって、事故現場に人がいたって事?」
細谷の問いに憲一は頷く。
「事故じゃなくて、事件なんだ。そう俺は、共犯者かもしれないと警察に思われていた。つまり犯人がいた! 腕時計を拾いに戻って来たんだよ! きっと! じゃないと、あんな場所にこないだろう?」
「でもそれだけじゃ、探しようないんじゃ……って、それじゃ火事は、真倉のせいじゃないんじゃない? 仕組まれていたって事になるんじゃ……」
「え……」
そう言われればそうだ――憲一は、今更ながら気が付いた。
記憶を思い出し、火事を起こしたのは自分だと思ったが、よく考えれば扉を開けただけだ。
「でもなんで、爆発したんだろう?」
「警察は、粉塵爆発だろうって言っていた……」
そう言えば、妙に埃ぽかったな――転んだ時かなり埃が舞った事を憲一は思い出す。
「腕時計は、三好先生と同じ腕時計だったよ。カタログと思い出した腕時計が一緒だった!」
「え? そうなの?」
「あぁ。細谷が持っている時計のグレードが上のやつ。つまりシリアルナンバー入り。もしかしたらそれで犯人を追えるかもしれない!」
「マジ!?」
憲一も細谷も犯人を捕まえてやると、顔を見合わせて頷いた――。
「刑事さんに電話!」
憲一は、テーブルに置いてあったスマホを手に取った。
「え?! 今、夜中だよ!」
「大丈夫。夜中でもいいから何か思い出したら電話を欲しいって言われていたから!」
そう言いつつ、一応登録してあった番号を選び電話をかける。スマホを耳に当てていると、すぐに刑事の山本が電話に出た。
「そうです。真倉です。思い出したんです。全部!」
そう憲一が言うと、向こうが凄く驚いているのがわかる。
「え?! 今すぐ、来るんですか? あ、その前に、俺、あの現場で腕時計を拾ったんだけど、腕時計ってありました?」
聞くとやはりないと、返事が返って来た。
「あの、現物を見て確認したいんだけど……。え? えっと、詳しく時計の名前までは……。そうだ。俺の担任の三好先生が持っているのと多分同じだと思うんだけど」
そんなやり取りとしている憲一の横で、細谷は聞き耳を立てる様にジッと聞いていた。
細谷は、泣き笑いで憲一を見た。
憲一もいつの間にか、また泣いていた。それを拭う。
「それで腕時計……あれ?」
「何?」
憲一は、ふと気づく。
自分が事故を起こした時、腕時計を拾ったのは確かだ。屈んでいた事により奇跡的に助かったのだろうと言われたのだから。
つまり立ってはいなかった。腕時計を拾っていないかぎりは、立って開けていただろう。
腕時計は、どうなった? ――憲一は首を傾げる。
警察には、腕時計の事など一つも聞かれていない。自分が何か持っていたとも聞いていない。
「あ! そっか。持って行ったんだ!」
「何? 何を持って言ったの?」
突然呟く憲一に、不思議そうに細谷は問う。
「話しただろう? 部屋に腕時計が落ちていたって。その腕時計がなくなっているんだ。たぶんだけど、細谷が叫んだ声が聞こえて人が立ち去った気配があったんだ」
「ちょっと待って! 言っている意味がわからない。どういう事?」
細谷は、何がどうなってるかわからないと説明を求めた。
「腕時計を拾って吹き飛ばされたけど、腕時計があったとか聞いてないんだ。粉々になったとしても何か聞かれるだろう普通。そして、あそこに人がいた気配があった」
「え? それって、事故現場に人がいたって事?」
細谷の問いに憲一は頷く。
「事故じゃなくて、事件なんだ。そう俺は、共犯者かもしれないと警察に思われていた。つまり犯人がいた! 腕時計を拾いに戻って来たんだよ! きっと! じゃないと、あんな場所にこないだろう?」
「でもそれだけじゃ、探しようないんじゃ……って、それじゃ火事は、真倉のせいじゃないんじゃない? 仕組まれていたって事になるんじゃ……」
「え……」
そう言われればそうだ――憲一は、今更ながら気が付いた。
記憶を思い出し、火事を起こしたのは自分だと思ったが、よく考えれば扉を開けただけだ。
「でもなんで、爆発したんだろう?」
「警察は、粉塵爆発だろうって言っていた……」
そう言えば、妙に埃ぽかったな――転んだ時かなり埃が舞った事を憲一は思い出す。
「腕時計は、三好先生と同じ腕時計だったよ。カタログと思い出した腕時計が一緒だった!」
「え? そうなの?」
「あぁ。細谷が持っている時計のグレードが上のやつ。つまりシリアルナンバー入り。もしかしたらそれで犯人を追えるかもしれない!」
「マジ!?」
憲一も細谷も犯人を捕まえてやると、顔を見合わせて頷いた――。
「刑事さんに電話!」
憲一は、テーブルに置いてあったスマホを手に取った。
「え?! 今、夜中だよ!」
「大丈夫。夜中でもいいから何か思い出したら電話を欲しいって言われていたから!」
そう言いつつ、一応登録してあった番号を選び電話をかける。スマホを耳に当てていると、すぐに刑事の山本が電話に出た。
「そうです。真倉です。思い出したんです。全部!」
そう憲一が言うと、向こうが凄く驚いているのがわかる。
「え?! 今すぐ、来るんですか? あ、その前に、俺、あの現場で腕時計を拾ったんだけど、腕時計ってありました?」
聞くとやはりないと、返事が返って来た。
「あの、現物を見て確認したいんだけど……。え? えっと、詳しく時計の名前までは……。そうだ。俺の担任の三好先生が持っているのと多分同じだと思うんだけど」
そんなやり取りとしている憲一の横で、細谷は聞き耳を立てる様にジッと聞いていた。
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