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確証
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憲一達は、病室で制服に着替えていた。
とんとんとん。
そこに、病室のドアがノックされる。
「はい。どうぞ」
シャーっと、カーテンを開けると、ドアも同時に開いた。
「おはよう。お前らな、朝っぱらから呼び出すなよ。言われた通り腕時計……」
文句を言いながら病室に入って来たのは、憲一のクラス担任の三好だ。
三好は、着替え終わった憲一と細谷の他に人物がいるのに驚いて言葉を切った。
「あ、客が来てたのか。だったら後で……」
「いえ。あなたを一緒に待っていたんですよ。三好さん。中へどうぞ」
「……失礼します」
病室のドアを閉め、刑事の山本に言われた通り病室の奥に入って行く。
憲一達は、窓側に立っていた。
「おはようございます。先生」
「あぁ、おはよう」
憲一が挨拶すると、三好から挨拶が返って来た。
「で? 腕時計の件じゃなかったのか? 何故に刑事がいる?」
探るような目で、三好は憲一に聞いた。
「腕時計の件ですよ。記憶が戻ったんです。それで現場で見た腕時計が、先生が持っていると言っていた腕時計と同じ種類みたいなので、実物を見て確認しようと思って……」
憲一が説明すると、三好はチラッと細谷を見た。
三好は、憲一が記憶を失っていた事は知らない。だが、細谷が記憶を失っている事は、担任である為聞いていた。細谷が、腕時計に興味を示していた事から彼の記憶が戻ったと思ったのだ。
「そうか。それはよかった」
そう言いながら、左腕にしていた腕時計を外す。
「大切に扱えよ。一番気に入っているんだから」
三好は、憲一の横に立つ細谷の前に腕時計を持った手を突きだした。
「裏を見せてうらってもいいですか?」
「裏?」
憲一が言うと、怪訝な顔つきで三好は言った。だが言われたようにひっくり返す。そこには、シリアルナンバーが刻まれている。
『57』そう刻まれていた。
「ねえ、この時計を証拠品として警察に提出してもらってもいいですか?」
「はあ? 同じかどうかこれで確認出来なのなら悪いが他を当たってくれ」
「同じだと思うから証拠品として提出してほしいって言ったんです」
「……あのなぁ」
憲一の言葉に三好は、飽きれ顔だ。
「先生ってあの火事の日、旅館に泊まっていたんですよね? 刑事さんに聞きました。さっきも刑事さんだと気が付いていたし……」
「……あぁ。だから? 腕時計と何が関係あるんだ?」
憲一に言われ、一瞬躊躇するも三好は頷いた。
「俺、腕時計拾ったんですよ。でも現場にそれがなかった」
「それがこの腕時計と同じ種類だったと?」
三好の問いに憲一は、首を横に振る。
「落ちていた腕時計です。シリアルナンバーが一緒です!」
「……今、俺の手元にあるのに? お前の記憶違いだろう?」
「そう思うのなら提出して下さい。俺の指紋が付いているはずです!」
「わかった。そこまで言うのなら提出するよ」
ワザとらしくため息をついた三好は、山本が出した袋にポトンと腕時計を入れた。
「ご協力ありがとうございます。三好さん」
山本は、腕時計を平野に渡すと彼は部屋を出て行った。
「一つ言っておくが、俺の指紋以外出ないぞ。時計を磨くのも趣味だからな」
「それは関係ないです。だって、俺の指紋は、血の指紋だから……」
三好は、指紋なんて残っていないと思って渡したのだろう。血がついたと聞いて三好の顔から笑顔が消えた。
とんとんとん。
そこに、病室のドアがノックされる。
「はい。どうぞ」
シャーっと、カーテンを開けると、ドアも同時に開いた。
「おはよう。お前らな、朝っぱらから呼び出すなよ。言われた通り腕時計……」
文句を言いながら病室に入って来たのは、憲一のクラス担任の三好だ。
三好は、着替え終わった憲一と細谷の他に人物がいるのに驚いて言葉を切った。
「あ、客が来てたのか。だったら後で……」
「いえ。あなたを一緒に待っていたんですよ。三好さん。中へどうぞ」
「……失礼します」
病室のドアを閉め、刑事の山本に言われた通り病室の奥に入って行く。
憲一達は、窓側に立っていた。
「おはようございます。先生」
「あぁ、おはよう」
憲一が挨拶すると、三好から挨拶が返って来た。
「で? 腕時計の件じゃなかったのか? 何故に刑事がいる?」
探るような目で、三好は憲一に聞いた。
「腕時計の件ですよ。記憶が戻ったんです。それで現場で見た腕時計が、先生が持っていると言っていた腕時計と同じ種類みたいなので、実物を見て確認しようと思って……」
憲一が説明すると、三好はチラッと細谷を見た。
三好は、憲一が記憶を失っていた事は知らない。だが、細谷が記憶を失っている事は、担任である為聞いていた。細谷が、腕時計に興味を示していた事から彼の記憶が戻ったと思ったのだ。
「そうか。それはよかった」
そう言いながら、左腕にしていた腕時計を外す。
「大切に扱えよ。一番気に入っているんだから」
三好は、憲一の横に立つ細谷の前に腕時計を持った手を突きだした。
「裏を見せてうらってもいいですか?」
「裏?」
憲一が言うと、怪訝な顔つきで三好は言った。だが言われたようにひっくり返す。そこには、シリアルナンバーが刻まれている。
『57』そう刻まれていた。
「ねえ、この時計を証拠品として警察に提出してもらってもいいですか?」
「はあ? 同じかどうかこれで確認出来なのなら悪いが他を当たってくれ」
「同じだと思うから証拠品として提出してほしいって言ったんです」
「……あのなぁ」
憲一の言葉に三好は、飽きれ顔だ。
「先生ってあの火事の日、旅館に泊まっていたんですよね? 刑事さんに聞きました。さっきも刑事さんだと気が付いていたし……」
「……あぁ。だから? 腕時計と何が関係あるんだ?」
憲一に言われ、一瞬躊躇するも三好は頷いた。
「俺、腕時計拾ったんですよ。でも現場にそれがなかった」
「それがこの腕時計と同じ種類だったと?」
三好の問いに憲一は、首を横に振る。
「落ちていた腕時計です。シリアルナンバーが一緒です!」
「……今、俺の手元にあるのに? お前の記憶違いだろう?」
「そう思うのなら提出して下さい。俺の指紋が付いているはずです!」
「わかった。そこまで言うのなら提出するよ」
ワザとらしくため息をついた三好は、山本が出した袋にポトンと腕時計を入れた。
「ご協力ありがとうございます。三好さん」
山本は、腕時計を平野に渡すと彼は部屋を出て行った。
「一つ言っておくが、俺の指紋以外出ないぞ。時計を磨くのも趣味だからな」
「それは関係ないです。だって、俺の指紋は、血の指紋だから……」
三好は、指紋なんて残っていないと思って渡したのだろう。血がついたと聞いて三好の顔から笑顔が消えた。
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