18 / 32
小さな宝箱の価値 1
しおりを挟む
僕達は、これからの事を話し合う事にした。まあその為に僕の家に来てくれたんだけどね。王子自らわざわざ足を運ぶなんて、変わってる王子だ。
僕の部屋には、座れるモノが机の椅子しかなくそこにガーナラルドに座ってもらっていた。僕は、ベットに腰を掛けている。
「どのモンスターがいいとかあるか? そのダンジョンの近くにある物件を探そうと思うのだが」
「あ、はい。モンスターですね……」
「それ、捨てていなかったのだな」
僕が教科書を開いているのを見て、ガーナラルドが言った。
まるで真新しい教科書の様に綺麗なままだ。
教科書には、ダンジョンのモンスターリストが載っていた。特徴もちょろっと書かさっている。
資料らしいものが教科書しかないので、置いておいただけだが役に立つとは思っていなかった。
「これね、資料用に一応置いておいたんです。目安になるかと……」
そう思ったけど、驚いた。一応、適正腕力が書いてあるが、どれも二ケタ。つまり今の僕では、最初の一階にいるモンスターでも倒すのが大変のようだ。
「どうした? 難しい顔をして」
「えっと。腕力がどれも足りなくて、どうしましょか……」
まさかスライム以外がこんなに強いなんて!
「すぐに腕力は上がるだろう。問題ない。なので、素早さで優るモンスターにすればいい」
「はあ……」
そう言われても素早さは載っていない。特別素早いのは書いてあるけどね。
「それは、この教科書には書いてないようです」
「……そうか。ならば定番のコボルトにするか?」
「定番?」
「スライムの次に弱いだろうと言われているから、スライムの次に挑む者が多いって事だ」
なるほど。そこならいいかも。それでも腕力15必要なんだよね……。犬型のモンスターか。
「じゃそこでいいです」
「わかった。取りあえず明日行ってみよう。一応言っておくが、スライム以外は、近づくと攻撃してくるからな」
「え? そうなの?」
囲まれたら嫌だなぁ。怖いんだけど。
「まあそこで、ダンジョンの感触をつかもう。ところでこの宝石箱はなんだ?」
ガーナラルドが、机に置いてあるあの小さな宝箱を指差した。
まるで高価な宝石箱の様に見える宝箱は、僕の部屋にあると浮いて見える。似つかわしくない。
「それ、宝石箱ではなく小さな宝箱です」
「宝箱?」
僕は頷いた。ガーナラルドは、怪訝な顔をしていた。意味がわからないのかも。
「スライムダンジョンの2階にあった宝箱なんです」
「は? スライムダンジョン? しかも2階? どうやって見つけたのだ? これだけ小さいと見つけるのは、至難の業だろう?」
道端にでもなければ確かにそうかもしれない。普通は、スライムダンジョンの2階に宝箱があるとは思わないから探す事もないだろうし。
「えーと、一番最初に覚えたスキルがサーチで、試しに使ってみたところ宝箱を発見したんです。小さい宝箱だったので、記念に持って帰ってきました」
「………」
じーっと、ガーナラルドが宝箱を見つめている。もしかして欲しいとか? 普通は大きいから持って帰らないって言っていたし、珍しいのかも。
僕の部屋には、座れるモノが机の椅子しかなくそこにガーナラルドに座ってもらっていた。僕は、ベットに腰を掛けている。
「どのモンスターがいいとかあるか? そのダンジョンの近くにある物件を探そうと思うのだが」
「あ、はい。モンスターですね……」
「それ、捨てていなかったのだな」
僕が教科書を開いているのを見て、ガーナラルドが言った。
まるで真新しい教科書の様に綺麗なままだ。
教科書には、ダンジョンのモンスターリストが載っていた。特徴もちょろっと書かさっている。
資料らしいものが教科書しかないので、置いておいただけだが役に立つとは思っていなかった。
「これね、資料用に一応置いておいたんです。目安になるかと……」
そう思ったけど、驚いた。一応、適正腕力が書いてあるが、どれも二ケタ。つまり今の僕では、最初の一階にいるモンスターでも倒すのが大変のようだ。
「どうした? 難しい顔をして」
「えっと。腕力がどれも足りなくて、どうしましょか……」
まさかスライム以外がこんなに強いなんて!
「すぐに腕力は上がるだろう。問題ない。なので、素早さで優るモンスターにすればいい」
「はあ……」
そう言われても素早さは載っていない。特別素早いのは書いてあるけどね。
「それは、この教科書には書いてないようです」
「……そうか。ならば定番のコボルトにするか?」
「定番?」
「スライムの次に弱いだろうと言われているから、スライムの次に挑む者が多いって事だ」
なるほど。そこならいいかも。それでも腕力15必要なんだよね……。犬型のモンスターか。
「じゃそこでいいです」
「わかった。取りあえず明日行ってみよう。一応言っておくが、スライム以外は、近づくと攻撃してくるからな」
「え? そうなの?」
囲まれたら嫌だなぁ。怖いんだけど。
「まあそこで、ダンジョンの感触をつかもう。ところでこの宝石箱はなんだ?」
ガーナラルドが、机に置いてあるあの小さな宝箱を指差した。
まるで高価な宝石箱の様に見える宝箱は、僕の部屋にあると浮いて見える。似つかわしくない。
「それ、宝石箱ではなく小さな宝箱です」
「宝箱?」
僕は頷いた。ガーナラルドは、怪訝な顔をしていた。意味がわからないのかも。
「スライムダンジョンの2階にあった宝箱なんです」
「は? スライムダンジョン? しかも2階? どうやって見つけたのだ? これだけ小さいと見つけるのは、至難の業だろう?」
道端にでもなければ確かにそうかもしれない。普通は、スライムダンジョンの2階に宝箱があるとは思わないから探す事もないだろうし。
「えーと、一番最初に覚えたスキルがサーチで、試しに使ってみたところ宝箱を発見したんです。小さい宝箱だったので、記念に持って帰ってきました」
「………」
じーっと、ガーナラルドが宝箱を見つめている。もしかして欲しいとか? 普通は大きいから持って帰らないって言っていたし、珍しいのかも。
0
あなたにおすすめの小説
現実世界にダンジョンが出現したのでフライングして最強に!
おとうふ
ファンタジー
2026年、突如として世界中にダンジョンが出現した。
ダンジョン内は無尽蔵にモンスターが湧き出し、それを倒すことでレベルが上がり、ステータスが上昇するという不思議空間だった。
過去の些細な事件のトラウマを克服できないまま、不登校の引きこもりになっていた中学2年生の橘冬夜は、好奇心から自宅近くに出現したダンジョンに真っ先に足を踏み入れた。
ダンジョンとは何なのか。なぜ出現したのか。その先に何があるのか。
世界が大混乱に陥る中、何もわからないままに、冬夜はこっそりとダンジョン探索にのめり込んでいく。
やがて来る厄災の日、そんな冬夜の好奇心が多くの人の命を救うことになるのだが、それはまだ誰も知らぬことだった。
至らぬところも多いと思いますが、よろしくお願いします!
俺だけ✨宝箱✨で殴るダンジョン生活
双葉 鳴
ファンタジー
俺、“飯狗頼忠(めしく よりただ)”は世間一般で【大ハズレ】と呼ばれるスキル【+1】を持つ男だ。
幸運こそ100と高いが、代わりに全てのステータスが1と、何をするにもダメダメで、ダンジョンとの相性はすこぶる悪かった。
しかし世の中には天から二物も三物ももらう存在がいる。
それが幼馴染の“漆戸慎(うるしどしん)”だ。
成績優秀、スポーツ万能、そして“ダンジョンタレント”としてクラスカースト上位に君臨する俺にとって目の上のたんこぶ。
そんな幼馴染からの誘いで俺は“宝箱を開ける係”兼“荷物持ち”として誘われ、同調圧力に屈して渋々承認する事に。
他にも【ハズレ】スキルを持つ女子3人を引き連れ、俺たちは最寄りのランクEダンジョンに。
そこで目の当たりにしたのは慎による俺TUEEEEE無双。
寄生上等の養殖で女子達は一足早くレベルアップ。
しかし俺の筋力は1でカスダメも与えられず……
パーティは俺を置いてズンズンと前に進んでしまった。
そんな俺に訪れた更なる不運。
レベルが上がって得意になった女子が踏んだトラップによる幼馴染とのパーティ断絶だった。
一切悪びれずにレベル1で荷物持ちの俺に盾になれと言った女子と折り合いがつくはずもなく、俺たちは別行動をとる事に……
一撃もらっただけで死ぬ場所で、ビクビクしながらの行軍は悪夢のようだった。そんな中響き渡る悲鳴、先程喧嘩別れした女子がモンスターに襲われていたのだ。
俺は彼女を囮に背後からモンスターに襲いかかる!
戦闘は泥沼だったがそれでも勝利を収めた。
手にしたのはレベルアップの余韻と新たなスキル。そしてアイアンボックスと呼ばれる鉄等級の宝箱を手に入れて、俺は内心興奮を抑えきれなかった。
宝箱。それはアイテムとの出会いの場所。モンスタードロップと違い装備やアイテムが低い確率で出てくるが、同時に入手アイテムのグレードが上がるたびに設置されるトラップが凶悪になる事で有名である。
極限まで追い詰められた俺は、ここで天才的な閃きを見せた。
もしかしてこのトラップ、モンスターにも向けられるんじゃね?
やってみたら案の定効果を発揮し、そして嬉しい事に俺のスキルがさらに追加効果を発揮する。
女子を囮にしながらの快進撃。
ステータスが貧弱すぎるが故に自分一人じゃ何もできない俺は、宝箱から出したアイテムで女子を買収し、囮役を引き受けてもらった。
そして迎えたボス戦で、俺たちは再び苦戦を強いられる。
何度削っても回復する無尽蔵のライフ、しかし激戦を制したのは俺たちで、命からがら抜け出したダンジョンの先で待っていたのは……複数の記者のフラッシュだった。
クラスメイトとの別れ、そして耳を疑う顛末。
俺ができるのは宝箱を開けることくらい。
けどその中に、全てを解決できる『鍵』が隠されていた。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
MP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
【もうダメだ!】貧乏大学生、絶望から一気に成り上がる〜もし、無属性でFランクの俺が異文明の魔道兵器を担いでダンジョンに潜ったら〜
KEINO
ファンタジー
貧乏大学生の探索者はダンジョンに潜り、全てを覆す。
~あらすじ~
世界に突如出現した異次元空間「ダンジョン」。
そこから産出される魔石は人類に無限のエネルギーをもたらし、アーティファクトは魔法の力を授けた。
しかし、その恩恵は平等ではなかった。
富と力はダンジョン利権を牛耳る企業と、「属性適性」という特別な才能を持つ「選ばれし者」たちに独占され、世界は新たな格差社会へと変貌していた。
そんな歪んだ現代日本で、及川翔は「無属性」という最底辺の烙印を押された青年だった。
彼には魔法の才能も、富も、未来への希望もない。
あるのは、両親を失った二年前のダンジョン氾濫で、原因不明の昏睡状態に陥った最愛の妹、美咲を救うという、ただ一つの願いだけだった。
妹を治すため、彼は最先端の「魔力生体学」を学ぶが、学費と治療費という冷酷な現実が彼の行く手を阻む。
希望と絶望の狭間で、翔に残された道はただ一つ――危険なダンジョンに潜り、泥臭く魔石を稼ぐこと。
英雄とも呼べるようなSランク探索者が脚光を浴びる華やかな世界とは裏腹に、翔は今日も一人、薄暗いダンジョンの奥へと足を踏み入れる。
これは、神に選ばれなかった「持たざる者」が、絶望的な現実にもがきながら、たった一つの希望を掴むために抗い、やがて世界の真実と向き合う、戦いの物語。
彼の「無属性」の力が、世界を揺るがす光となることを、彼はまだ知らない。
テンプレのダンジョン物を書いてみたくなり、手を出しました。
SF味が増してくるのは結構先の予定です。
スローペースですが、しっかりと世界観を楽しんでもらえる作品になってると思います。
良かったら読んでください!
転生したら幽閉王子でした~これどうすんの?
サクラ近衛将監
ファンタジー
神様の眷属の過失が原因の事故に遭って死んだ桜庭雄一が異世界に転生したら、とある国の忌避すべき王子として幽閉されていた。
転生にはチートがつきもののはずだが、事故で死んだ者が300名を超えるために、個別にチートは与えられず、転生先の者の能力を生かせと神に告げられている。
「神の加護」ではないけれど、「恩寵」が与えられているので、当該異世界では努力を為した分、通常に比べると成果があるらしい。
これはとある国の幽閉王子に転生した男の冒険譚である。
原則として、毎週月曜日20時に投稿予定です。
最遅で最強のレベルアップ~経験値1000分の1の大器晩成型探索者は勤続10年目10度目のレベルアップで覚醒しました!~
ある中管理職
ファンタジー
勤続10年目10度目のレベルアップ。
人よりも貰える経験値が極端に少なく、年に1回程度しかレベルアップしない32歳の主人公宮下要は10年掛かりようやくレベル10に到達した。
すると、ハズレスキル【大器晩成】が覚醒。
なんと1回のレベルアップのステータス上昇が通常の1000倍に。
チートスキル【ステータス上昇1000】を得た宮下はこれをきっかけに、今まで出会う事すら想像してこなかったモンスターを討伐。
探索者としての知名度や地位を一気に上げ、勤めていた店は討伐したレアモンスターの肉と素材の販売で大繁盛。
万年Fランクの【永遠の新米おじさん】と言われた宮下の成り上がり劇が今幕を開ける。
アラフォーおっさんの週末ダンジョン探検記
ぽっちゃりおっさん
ファンタジー
ある日、全世界の至る所にダンジョンと呼ばれる異空間が出現した。
そこには人外異形の生命体【魔物】が存在していた。
【魔物】を倒すと魔石を落とす。
魔石には膨大なエネルギーが秘められており、第五次産業革命が起こるほどの衝撃であった。
世は埋蔵金ならぬ、魔石を求めて日々各地のダンジョンを開発していった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる