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第五章 その鑑定、偽りあり!
第三六話
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皆が位置に着くと三人一斉にドラゴンを攻撃した!
ポン。
《ミス》
「はぁ?」
「え!」
俺とルミさんの声が重なった!
攻撃した相手が自分の攻撃より防御が上か同じだった場合、ミスになり表示される。ルミさんの様子だと彼女もミスと表示されたに違いない。
ルミさんは、ドラゴンから離れ、かなり間合いを取っている。彼女の防御は俺達の半分だ。攻撃が効かないので、攻撃を受けない様に下がったんだ。
全く。どれだけチートのドラゴンなんだよ!
「俺達、攻撃が与えられようだ……」
俺の言葉に、ルミさんは頷いた。
「おかしいな。テスターの時は三人も居れば簡単に倒せる強さだったんだが、これだけ強いと流石にバランスが悪いだろう。すぐに修正が入るだろうが……」
「ワープで戻るか?」
「え~~! 経験値だって何も手にいれてないよ! アイテムだってナイフ一個じゃない!」
俺の提案を聞き、ルミさんは抗議する。
気持ちはわかるが、これだけ硬くてガイさんしかダメを入れられないとなると倒すのが大変だ。いや、倒せるかさえわからない!
しかも相手の攻撃が未知数だ。受けて検証もできるが、もし万が一、一撃で死亡なら大変だ!
「そうだが、死ねばレベル下がるぞ? それにお金は後日戻って来るだろう。だが、経験値は戻らないと思われる」
『キソナ様! 後五秒でブレス攻撃がきます!』
ガイさんの説明と被るようにピピの忠告が耳に届いた!
「ブレス!!」
俺は驚いてドラゴンを見上げた。大人しいと思ったらブレスを吐く準備をしていたらしい。顔を上げほほを膨らませている。
教えてくれるのならもっと早くしてほしい!
「離れろ! ブレス攻撃がくる!」
俺達は、ドラゴンに背を向け走り出した。だがブレスは俺達に放たれた!
「「うわー!」」
「きゃー!」
辺りが炎に包まれた! 全体攻撃で部屋中に行き届いた感じだ。端まで逃げていても隠れる場所がないので食らっていただろう。
HPを見ると、八九%になっている。八〇ちょっと食らった事になる。ブレスは魔法攻撃になるから俺の耐性は二五。二人は一〇〇ぐらい食らってる?
「うっそ! 信じられない!」
「一〇〇も食らった!」
二人は驚愕の声を上げた!
取りあえず、ガイさんは回復魔法を持っているので、ルミさんを回復しておこう!
「ルミさんに回復魔法!」
「あ、どっちかわからないけど、ありがとう」
小さく唱えると、ルミさんがお礼を言った。……と、重なるようにガイさんが叫んだ!
「キソナさん! あんた、どんなけHPあるんだ? 八九%って!」
「本当だ!」
流石ガイさんだ。俺のステータスを確認したらしい。彼に言われルミさんも確認して驚いている。
やばいバレた! 回復するならまず自分が先だったか!
「HP一,〇〇〇ぐらいあるのか?」
「……そんな事より回復しないのか?」
ガイさんが質問してくるも俺はそう言って誤魔化した。
魔法防御があるのを知らないので一〇〇食らったと換算すると、一,〇〇〇という事になるが、まぁ、どっちにしてもチートだよな。
「そうだった。回復!」
ガイさんが魔法をかけるもすぐには回復しない。五秒ほど後に回復する。
「これなら魔法クエスト受けれるな! ……魔法! おい、キソナさん! ドラゴンに魔法攻撃してみてくれ!」
ガイさんは、ドラゴンを指差し言った。
武器攻撃が効かないのなら魔法が弱点の可能性はあるが……。
「俺、実はノーコンで……」
「なら、近くまで行けばいいじゃん。的デカいし当たると思うよ?」
すまなそうに返事を返すと、ルミさんがそう言ってきた。
俺が攻撃を一回ぐらい食らっても死なないとわかって言っているのだろうけど、もう少し労わろうよ!
はぁ。仕方がない。
「わかった。やってみる」
仕方がないので引き受ける。これがダメそうならもうワープで逃げるしかない!
俺はドラゴンの前に立った。
「火の玉!」
五……四……三……二……一……。
俺は左手を振るった!
無詠唱を隠す為に、あえて立ちはだかってから五秒数えて、小さく唱え放った。
火の玉の威力は二〇。魔法攻撃補正で六〇になる。
見事? 火の玉は無事ヒットしたが倒れない。
「火の玉!」
……二……一……。
俺はもう一度左手を振り、火の玉を繰り出した! まだ倒れない。
「火の玉」
三回目でも倒れない!
「火の玉!」
四回目でも……って、ブレスの用意している!
次で無理だったらワープで逃げるしかないな!
「火の玉!」
俺は左手を向け放った!
――ドラゴンは消滅した!!
え? マジで倒したちゃった俺!?
俺の足元がほのかに光った!
レベルUPした!
「やったー!!」
レベルUPした事で、倒した事を実感し、やや間を置いて叫んだ!
「やったな、おい!!」
「キャー! すごーい!」
二人は飛び上がって喜んでいる。
「もしかして魔法攻撃もチートなのか?」
「まさか! ドラゴンが魔法に弱くてHPが少なかったんだ!」
俺は、ガイさんの言葉にそう否定する。
ドラゴンがもし魔法耐性がなければ、300ダメが入った事になる。本来なら一五回攻撃しないと倒せないがどうせ、訂正が入ればうやむやになる。
「まあ、いいか! ありがとうな!」
「見直しただろう!」
「うんうん。戦闘が上手になっていたかは、定かではないけどね!」
「いやぁ、お見事!」
そうだった。上手になったか見せれていない!
……まあ、いっか! 勝てたし。
ドラゴンが倒れると、宝箱が出現していた。
ルミさんが嬉々として開けた。
そこにはペンダントが三つ入っていた。
「わあ、ペンダントだ!」
「よし塔から出たら鑑定だな!」
「鑑定?」
「ここで手に入れた物は、鑑定しないと効果が発揮されない。まあ、ただのペンダントかもしれないがな」
そうなんだ。じゃ、さっきのナイフも鑑定しなくちゃいけないのか。
こうして俺達は、未鑑定のペンダントを手に入れた。
「で、奥に進むのか?」
「いや、戻った方がいいだろうな」
「だね。お金戻って来るといいなぁ」
戻る事に決まり、俺達はワープを使い塔の外に出た。
初めての塔の探索は、無事? 終了した――。
ポン。
《ミス》
「はぁ?」
「え!」
俺とルミさんの声が重なった!
攻撃した相手が自分の攻撃より防御が上か同じだった場合、ミスになり表示される。ルミさんの様子だと彼女もミスと表示されたに違いない。
ルミさんは、ドラゴンから離れ、かなり間合いを取っている。彼女の防御は俺達の半分だ。攻撃が効かないので、攻撃を受けない様に下がったんだ。
全く。どれだけチートのドラゴンなんだよ!
「俺達、攻撃が与えられようだ……」
俺の言葉に、ルミさんは頷いた。
「おかしいな。テスターの時は三人も居れば簡単に倒せる強さだったんだが、これだけ強いと流石にバランスが悪いだろう。すぐに修正が入るだろうが……」
「ワープで戻るか?」
「え~~! 経験値だって何も手にいれてないよ! アイテムだってナイフ一個じゃない!」
俺の提案を聞き、ルミさんは抗議する。
気持ちはわかるが、これだけ硬くてガイさんしかダメを入れられないとなると倒すのが大変だ。いや、倒せるかさえわからない!
しかも相手の攻撃が未知数だ。受けて検証もできるが、もし万が一、一撃で死亡なら大変だ!
「そうだが、死ねばレベル下がるぞ? それにお金は後日戻って来るだろう。だが、経験値は戻らないと思われる」
『キソナ様! 後五秒でブレス攻撃がきます!』
ガイさんの説明と被るようにピピの忠告が耳に届いた!
「ブレス!!」
俺は驚いてドラゴンを見上げた。大人しいと思ったらブレスを吐く準備をしていたらしい。顔を上げほほを膨らませている。
教えてくれるのならもっと早くしてほしい!
「離れろ! ブレス攻撃がくる!」
俺達は、ドラゴンに背を向け走り出した。だがブレスは俺達に放たれた!
「「うわー!」」
「きゃー!」
辺りが炎に包まれた! 全体攻撃で部屋中に行き届いた感じだ。端まで逃げていても隠れる場所がないので食らっていただろう。
HPを見ると、八九%になっている。八〇ちょっと食らった事になる。ブレスは魔法攻撃になるから俺の耐性は二五。二人は一〇〇ぐらい食らってる?
「うっそ! 信じられない!」
「一〇〇も食らった!」
二人は驚愕の声を上げた!
取りあえず、ガイさんは回復魔法を持っているので、ルミさんを回復しておこう!
「ルミさんに回復魔法!」
「あ、どっちかわからないけど、ありがとう」
小さく唱えると、ルミさんがお礼を言った。……と、重なるようにガイさんが叫んだ!
「キソナさん! あんた、どんなけHPあるんだ? 八九%って!」
「本当だ!」
流石ガイさんだ。俺のステータスを確認したらしい。彼に言われルミさんも確認して驚いている。
やばいバレた! 回復するならまず自分が先だったか!
「HP一,〇〇〇ぐらいあるのか?」
「……そんな事より回復しないのか?」
ガイさんが質問してくるも俺はそう言って誤魔化した。
魔法防御があるのを知らないので一〇〇食らったと換算すると、一,〇〇〇という事になるが、まぁ、どっちにしてもチートだよな。
「そうだった。回復!」
ガイさんが魔法をかけるもすぐには回復しない。五秒ほど後に回復する。
「これなら魔法クエスト受けれるな! ……魔法! おい、キソナさん! ドラゴンに魔法攻撃してみてくれ!」
ガイさんは、ドラゴンを指差し言った。
武器攻撃が効かないのなら魔法が弱点の可能性はあるが……。
「俺、実はノーコンで……」
「なら、近くまで行けばいいじゃん。的デカいし当たると思うよ?」
すまなそうに返事を返すと、ルミさんがそう言ってきた。
俺が攻撃を一回ぐらい食らっても死なないとわかって言っているのだろうけど、もう少し労わろうよ!
はぁ。仕方がない。
「わかった。やってみる」
仕方がないので引き受ける。これがダメそうならもうワープで逃げるしかない!
俺はドラゴンの前に立った。
「火の玉!」
五……四……三……二……一……。
俺は左手を振るった!
無詠唱を隠す為に、あえて立ちはだかってから五秒数えて、小さく唱え放った。
火の玉の威力は二〇。魔法攻撃補正で六〇になる。
見事? 火の玉は無事ヒットしたが倒れない。
「火の玉!」
……二……一……。
俺はもう一度左手を振り、火の玉を繰り出した! まだ倒れない。
「火の玉」
三回目でも倒れない!
「火の玉!」
四回目でも……って、ブレスの用意している!
次で無理だったらワープで逃げるしかないな!
「火の玉!」
俺は左手を向け放った!
――ドラゴンは消滅した!!
え? マジで倒したちゃった俺!?
俺の足元がほのかに光った!
レベルUPした!
「やったー!!」
レベルUPした事で、倒した事を実感し、やや間を置いて叫んだ!
「やったな、おい!!」
「キャー! すごーい!」
二人は飛び上がって喜んでいる。
「もしかして魔法攻撃もチートなのか?」
「まさか! ドラゴンが魔法に弱くてHPが少なかったんだ!」
俺は、ガイさんの言葉にそう否定する。
ドラゴンがもし魔法耐性がなければ、300ダメが入った事になる。本来なら一五回攻撃しないと倒せないがどうせ、訂正が入ればうやむやになる。
「まあ、いいか! ありがとうな!」
「見直しただろう!」
「うんうん。戦闘が上手になっていたかは、定かではないけどね!」
「いやぁ、お見事!」
そうだった。上手になったか見せれていない!
……まあ、いっか! 勝てたし。
ドラゴンが倒れると、宝箱が出現していた。
ルミさんが嬉々として開けた。
そこにはペンダントが三つ入っていた。
「わあ、ペンダントだ!」
「よし塔から出たら鑑定だな!」
「鑑定?」
「ここで手に入れた物は、鑑定しないと効果が発揮されない。まあ、ただのペンダントかもしれないがな」
そうなんだ。じゃ、さっきのナイフも鑑定しなくちゃいけないのか。
こうして俺達は、未鑑定のペンダントを手に入れた。
「で、奥に進むのか?」
「いや、戻った方がいいだろうな」
「だね。お金戻って来るといいなぁ」
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初めての塔の探索は、無事? 終了した――。
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