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第五章 その鑑定、偽りあり!
第三七話
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俺達は、ワープ先に設定した白いタイルに戻って来た。
俺とガイさんは、一レベル上がって一一レベルになった。
「あぁ。死ぬかと思った!」
「いやぁ、今回はキソナさんと一緒に行って正解だったぜ!」
だろう? もっと褒めて!
「まあ、敵はあれだけど、色々塔の事を知れて俺もよかったよ」
俺がそう言ってニヤニヤしていると、ピピも声を掛けて来た。
『キソナ様。お疲れ様でした』
『大変な目に遭って赤魔法手に入れたけど、凄い役に立った!』
『本当によかったです』
「うんじゃ鑑定して帰るか!」
「だね」
「鑑定ってここで出来るのか?」
「まあな。鑑定師という職業もあるようだけど、今はまだいないしな。あのごちゃっとした人達の中にいる。テスターの時はそうだった」
ガイさんは俺の質問に答え、あのエルフの女性がいる場所を指差した。ルミさんも、うんうんと頷いている。
その場所には、他の扉の番人と塔に関連した人たちがいるのだろう。
「で、どの人?」
「あのローブの人。あの人色んな鑑定してくれるんだよね~」
まあ、鑑定師なんだからそうなんだろうけど。何だかか楽しそうに言って、ルミさんは黒いローブの鑑定師に近づいて行く。それに続きガイさんも歩き出し、俺もその後をついて行く。
塔から少し離れた木陰にいる鑑定師の男にルミさんは、話しかける。
「あのペンダント鑑定してほしんですけど……」
「……一回、二〇〇Tだ」
一回二〇〇T! 高! 俺、今鑑定したらスッカラカンだ! それに鑑定する物が二つもあるし!
ルミさんは、流石にクエストこなしているだけあってお金持ちだな。
彼女は、ためらいもなくペンダントとお金をテーブルの上に置いた。
「確かに。では……」
鑑定師はお金をしまうと、ペンダントに手をかざす。手には黒い手袋をしているようだ。全身真っ黒だな。
「これは普通のペンダントです」
一分ほど待つとそう答えが返ってきた。俺、この間、いらないと思うんだけどな。
「残念」
ルミさんは、鑑定師からペンダントを返してもらうとしまった。
「うんじゃ、俺も頼む」
ガイさんも鑑定してもらうようで、お金も一緒にテーブルに置いた。
「では……」
鑑定師は先ほどと同じく、ペンダントに手をかざす。
「これも普通のペンダントです」
「やっぱりそうか。サンキュ」
ガイさんは、ペンダントを受け取ると、俺に振り向いた。
「お前はしないのか?」
いや二人が普通だったんだから、俺のもそうだろう? お金ないし……。
「俺はいい。お金あまりないし、どうせ普通だろうからお金に余裕がある時にする」
「そうか」
邪魔になるわけでもないし、お金に余裕が出来てからでもいいさ。
「じゃさ、あれやってもらいなよ。勇者鑑定!」
「え? 勇者鑑定?!」
ルミさんの言葉に俺は驚いて復唱した。そんなのがあったのか! それやったらヒカルに勇者じゃないと、今すぐにバレるじゃないか! って、こういうのあるならピピが立てた作戦が意味ないじゃないか?!
『ピピ! 聞いてないぞ! 勇者鑑定があるなんて!』
『私も知りませんでした!』
知らないって! そんな事があるのか? いやこれ、この世界では重要な役割ないか?
「鑑定と言ってもやりたい職業を聞くと、どうしたらいいか簡単に教えてくれるんだが、勇者の場合は全員がなれるワケじゃないから適正はありませんって言われるんだ。で、勇者鑑定って呼ばれるようになったワケさ」
驚いた顔をしている俺に、ガイさんは説明をしてくれた。
あ、そういう訳か。本来は鑑定じゃないけど、鑑定のようなものだからか。
『なるほど。面白い言い回しをするものですね』
ピピも感心している。
「やりなよ! テスターの時は流行ったんだよ。みんなが人間だったからね!」
あ、そうか。人間しか勇者になれないんだっけ……。
二人は、ジッと俺を見つめる。聞いてほしいらしい。
答えは決まっているんだけどな。俺、魔王だし。いやその前に、人間じゃなくて魔族だし。でもまあ、いっか。お遊びだし。
「俺、勇者になりたいんだけど、どうしたらいいですか?」
「一〇T頂く」
「は? 金いるの?」
俺は二人を見るも二人も驚いていた。テスターの時はかからなかったようだ。仕方ない払うか。
俺は、一〇T支払った。
鑑定師は、俺に手をかざした。
「………」
一分経ったが何も言わない。ちょっと長くないか? 何となく嫌な予感がする。
「まずは、四つの証を探すといいだろう」
「……え? はぁ?!」
おいおい。それってなれるって事だろう? あり得ないだろう。俺、魔王だぞ!
俺とガイさんは、一レベル上がって一一レベルになった。
「あぁ。死ぬかと思った!」
「いやぁ、今回はキソナさんと一緒に行って正解だったぜ!」
だろう? もっと褒めて!
「まあ、敵はあれだけど、色々塔の事を知れて俺もよかったよ」
俺がそう言ってニヤニヤしていると、ピピも声を掛けて来た。
『キソナ様。お疲れ様でした』
『大変な目に遭って赤魔法手に入れたけど、凄い役に立った!』
『本当によかったです』
「うんじゃ鑑定して帰るか!」
「だね」
「鑑定ってここで出来るのか?」
「まあな。鑑定師という職業もあるようだけど、今はまだいないしな。あのごちゃっとした人達の中にいる。テスターの時はそうだった」
ガイさんは俺の質問に答え、あのエルフの女性がいる場所を指差した。ルミさんも、うんうんと頷いている。
その場所には、他の扉の番人と塔に関連した人たちがいるのだろう。
「で、どの人?」
「あのローブの人。あの人色んな鑑定してくれるんだよね~」
まあ、鑑定師なんだからそうなんだろうけど。何だかか楽しそうに言って、ルミさんは黒いローブの鑑定師に近づいて行く。それに続きガイさんも歩き出し、俺もその後をついて行く。
塔から少し離れた木陰にいる鑑定師の男にルミさんは、話しかける。
「あのペンダント鑑定してほしんですけど……」
「……一回、二〇〇Tだ」
一回二〇〇T! 高! 俺、今鑑定したらスッカラカンだ! それに鑑定する物が二つもあるし!
ルミさんは、流石にクエストこなしているだけあってお金持ちだな。
彼女は、ためらいもなくペンダントとお金をテーブルの上に置いた。
「確かに。では……」
鑑定師はお金をしまうと、ペンダントに手をかざす。手には黒い手袋をしているようだ。全身真っ黒だな。
「これは普通のペンダントです」
一分ほど待つとそう答えが返ってきた。俺、この間、いらないと思うんだけどな。
「残念」
ルミさんは、鑑定師からペンダントを返してもらうとしまった。
「うんじゃ、俺も頼む」
ガイさんも鑑定してもらうようで、お金も一緒にテーブルに置いた。
「では……」
鑑定師は先ほどと同じく、ペンダントに手をかざす。
「これも普通のペンダントです」
「やっぱりそうか。サンキュ」
ガイさんは、ペンダントを受け取ると、俺に振り向いた。
「お前はしないのか?」
いや二人が普通だったんだから、俺のもそうだろう? お金ないし……。
「俺はいい。お金あまりないし、どうせ普通だろうからお金に余裕がある時にする」
「そうか」
邪魔になるわけでもないし、お金に余裕が出来てからでもいいさ。
「じゃさ、あれやってもらいなよ。勇者鑑定!」
「え? 勇者鑑定?!」
ルミさんの言葉に俺は驚いて復唱した。そんなのがあったのか! それやったらヒカルに勇者じゃないと、今すぐにバレるじゃないか! って、こういうのあるならピピが立てた作戦が意味ないじゃないか?!
『ピピ! 聞いてないぞ! 勇者鑑定があるなんて!』
『私も知りませんでした!』
知らないって! そんな事があるのか? いやこれ、この世界では重要な役割ないか?
「鑑定と言ってもやりたい職業を聞くと、どうしたらいいか簡単に教えてくれるんだが、勇者の場合は全員がなれるワケじゃないから適正はありませんって言われるんだ。で、勇者鑑定って呼ばれるようになったワケさ」
驚いた顔をしている俺に、ガイさんは説明をしてくれた。
あ、そういう訳か。本来は鑑定じゃないけど、鑑定のようなものだからか。
『なるほど。面白い言い回しをするものですね』
ピピも感心している。
「やりなよ! テスターの時は流行ったんだよ。みんなが人間だったからね!」
あ、そうか。人間しか勇者になれないんだっけ……。
二人は、ジッと俺を見つめる。聞いてほしいらしい。
答えは決まっているんだけどな。俺、魔王だし。いやその前に、人間じゃなくて魔族だし。でもまあ、いっか。お遊びだし。
「俺、勇者になりたいんだけど、どうしたらいいですか?」
「一〇T頂く」
「は? 金いるの?」
俺は二人を見るも二人も驚いていた。テスターの時はかからなかったようだ。仕方ない払うか。
俺は、一〇T支払った。
鑑定師は、俺に手をかざした。
「………」
一分経ったが何も言わない。ちょっと長くないか? 何となく嫌な予感がする。
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