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◆043◆鞄とお揃いで
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我ながら上手く出来たと、鞄を持ち上げて見ていると、イラーノさんが帰って来た。
「ただいま~。あ、鞄買ったんだ。何か変わってる鞄だね」
「えっと、僕が作りました……」
「え? 本当! すげぇ。ちょっと見せて!」
鞄を手渡すと裏返したり、中を覗いたりしている。
「ちょっと待って! 俺がいない間にこれを? 凄くない?」
ここまで褒められた? のは初めてだ。いつもなら男の癖にという感じになる。
「ありがとう。簡単だよ。直線にしか縫ってないし」
「簡単って……。そっか。これを生業にして今まで。苦労したんだね」
何故かイラーノさんが、しんみりとして言った。誤解しているようだけど、そのままにしておこう! その方が裁縫をしやすそうだし!
鞄とお揃いで財布を作る事にした。お揃いと言っても生地だけだけど。しかも財布といっても今まで使っていたのと同じ巾着だ。
鞄より超簡単だ。まず表を内側にして半分に折り、両端を直線に縫う。この時、輪でないほうを最後まで縫わずに2センチほど手前で止める。
生地をひっくり返すと、袋の出来上がり!
先ほど縫わずに残した所を内側にクルクルと二回折る。そして、9ミリ程のところを真っ直ぐに縫えば、ひもを通す穴の出来上がり。
紐は、裁縫道具に入っていた黒っぽい細い紐を二本使って、左右から通せばOK。
サイズは片手に乗るほどの大きさ。
明日からはこの鞄と財布を使おう!
お金を新しい巾着の財布に移し、鞄にしまった。軍手とナイフもしまう。
これで、誰も文句は言うまい!
◆ ◇ ◇ ◇ ◆ ◆ ◇ ◇ ◇ ◆ ◆ ◇ ◇ ◇ ◆
誰かが僕を揺さぶっている?
「ねえ、起きてって! クテュール」
「うん……? 何?」
「何って朝だよ」
うん? 誰? さらさらとした銀の髪。クリッとした可愛い銀の瞳で僕を見つめている!?
「うわぁ」
「ベットから落ちないでよ!?」
あぁ。イラーノさんか……。女の子かと思った。顔近すぎ!
「今日は特別に、俺が朝食一緒に持って来たから食べよ」
「うん。ありがとう」
僕は、はしごでベットから降りた。
机の上には、ミルクとパンが二つあった。
「取りに行くんだ……」
そう言えば、そういう事聞いてなかったな。
「うん。階段を下りて、一階のドア開けた所に置かれるんだ。パンは何種類かあるから早い者勝ちね」
「そっか。ありがとう」
早速、僕達はそれぞれの椅子に座り、パンを頬張る。
パンを見ると、母さんを思い出すなぁ。少しお金に余裕が出来たら一旦様子を見に行こう。
パンは、干しブドウパンだった。
「あ、俺の好物がこれだからもし取りに行く事があったらこれでよろしく」
「OK。明日は僕が行くよ」
「……期待しないでいるよ。君、朝ダメっぽい」
う。痛い所突かれた。めっぽうダメです。
だから母さんと同じパン屋は諦めたんだ……。
「ただいま~。あ、鞄買ったんだ。何か変わってる鞄だね」
「えっと、僕が作りました……」
「え? 本当! すげぇ。ちょっと見せて!」
鞄を手渡すと裏返したり、中を覗いたりしている。
「ちょっと待って! 俺がいない間にこれを? 凄くない?」
ここまで褒められた? のは初めてだ。いつもなら男の癖にという感じになる。
「ありがとう。簡単だよ。直線にしか縫ってないし」
「簡単って……。そっか。これを生業にして今まで。苦労したんだね」
何故かイラーノさんが、しんみりとして言った。誤解しているようだけど、そのままにしておこう! その方が裁縫をしやすそうだし!
鞄とお揃いで財布を作る事にした。お揃いと言っても生地だけだけど。しかも財布といっても今まで使っていたのと同じ巾着だ。
鞄より超簡単だ。まず表を内側にして半分に折り、両端を直線に縫う。この時、輪でないほうを最後まで縫わずに2センチほど手前で止める。
生地をひっくり返すと、袋の出来上がり!
先ほど縫わずに残した所を内側にクルクルと二回折る。そして、9ミリ程のところを真っ直ぐに縫えば、ひもを通す穴の出来上がり。
紐は、裁縫道具に入っていた黒っぽい細い紐を二本使って、左右から通せばOK。
サイズは片手に乗るほどの大きさ。
明日からはこの鞄と財布を使おう!
お金を新しい巾着の財布に移し、鞄にしまった。軍手とナイフもしまう。
これで、誰も文句は言うまい!
◆ ◇ ◇ ◇ ◆ ◆ ◇ ◇ ◇ ◆ ◆ ◇ ◇ ◇ ◆
誰かが僕を揺さぶっている?
「ねえ、起きてって! クテュール」
「うん……? 何?」
「何って朝だよ」
うん? 誰? さらさらとした銀の髪。クリッとした可愛い銀の瞳で僕を見つめている!?
「うわぁ」
「ベットから落ちないでよ!?」
あぁ。イラーノさんか……。女の子かと思った。顔近すぎ!
「今日は特別に、俺が朝食一緒に持って来たから食べよ」
「うん。ありがとう」
僕は、はしごでベットから降りた。
机の上には、ミルクとパンが二つあった。
「取りに行くんだ……」
そう言えば、そういう事聞いてなかったな。
「うん。階段を下りて、一階のドア開けた所に置かれるんだ。パンは何種類かあるから早い者勝ちね」
「そっか。ありがとう」
早速、僕達はそれぞれの椅子に座り、パンを頬張る。
パンを見ると、母さんを思い出すなぁ。少しお金に余裕が出来たら一旦様子を見に行こう。
パンは、干しブドウパンだった。
「あ、俺の好物がこれだからもし取りに行く事があったらこれでよろしく」
「OK。明日は僕が行くよ」
「……期待しないでいるよ。君、朝ダメっぽい」
う。痛い所突かれた。めっぽうダメです。
だから母さんと同じパン屋は諦めたんだ……。
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