魔法は『AI』僕の言葉は『プロンプト』

すみ 小桜(sumitan)

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第6話

 ――違法ではありません。誰が作ってもいい事になっています。ただし、使う者がその階級以上でなくてはならないだけです。

 いやだから、僕はモノアークで登録されているんだよね?

 ――本当は、ウニクムアークです。問題ありません。

 うーん。バレたら大変そうだけど、それしかないのかな?

 ――では一旦、データ収集を中断し、魔力量を増やしましょう。

 うん? 増やす?

 ――1日あれば、可能でしょう。

 そうなんだ。どうすればいいの?

 ――何か作ってみるのが一番だと思います。

 へ? 作るの? 料理とか?

 ――それでもいいでしょう。

 いいんだ。

 ――では、材料を調達して来て下さい。

 え……。そこからなんだ。
 まあ、イモぐらいなら買えるかな?
 ……失敗しないよね?
 お金ギリギリだからね。

 ――馬車代がないかもしれませんが……。

 それじゃダメでしょう!
 はあ……。王都を出ても作れるんだよね?
 まずは、仕事を探してからにしない?

 ――それでも構いませんが、魔力量を増やさないと仕事も探せないかと思います。

 え? そうなの?

 ――はい。魔力量は、生まれた時のままです。

 うん? 全く増えてないの?
 待って。僕、魔法使っていたんだよね?
 AIって魔法だよね?

 ――はい。AIは魔法です。ですが、情報収集に魔力は使いません。もっと言えば、ニコティオンが行わないと魔力は減りません。減った分、経験となり魔力量が増えて行きます。

 「えー! 知っていれば使って魔力を増やしたのに!」

 ――知っていてもセプティウムの聖級祭ホリクラシア以前では無理です。レベルが排除され能力が開放されたので、可能になったのです。

 「……じゃ、仕事につくの無理っぽくない?」

 ――皆、15歳から使い始めるので無理ではありません。ただ今現在、ニコティオンが使える能力で出来る事が少ないため、魔力量がないと使用できません。

 えーと、どういう事? 能力は全部開放されたんじゃないの?

 ――得た情報で出来る事が増えています。ですが、簡単なファイアなどの情報を得ていませんので、それらが使えません。

 そっちか! というか、そういう事なら選んで読めばよかったよ。

 ――あの量から探し出すのは大変かと。今あるデータで間に合わせた方が効率がよいでしょう。

 確かに、以後の事を考えれば、魔力量があるに越したことはないだろうけど、それで仕事が見つかればだけど。

 ――王都にはありませんが、街に行けばあると思われます。

 わかった。安全で一番効率な方法で魔力量を増やしたいんだけど、どれくらいかかる?

 ――今から始めれば、明日の朝までに100倍にできます。

 「ひゃ……100倍!? それ普通の量?」

 ――増える量としては驚異的ではありますが、持っている量としては一般的な範囲です。ニコティオンに必要な量でもあります。

 そ、そうなんだ。
 もしかして方法って、魔力を空にしてとか?

 ――はい。

 やっぱり! それ王道!

 ――ですが、その前にやる事があります。魔力回復の強化です。本来は、魔法で都度行うものですが、改良版ができます。常にその状態を保つ陣を刻む事で可能になります。

 陣? あ、魔法陣みたいのかな?

 ――ニコティオンの前世ではそう呼ばれていたようですね。

 現実にはなかったけどね。
 で、どうすればいいの?

 ――まずはベッドに横になってください。

 うん。
 言われた通り僕は、ベッドに横になった。

 ――魔法陣を描くのはお手伝いしますので、直接左手を胸の上に置いて下さい。

 直接って事は服の中に手を入れるって事だよね。

 ――はい。

左手を服の中に入れて、直接胸の上に置いた。

 ――気を失うと思いますが、ある程度経ったら起こしますので、ご心配なさらずに。

 「え!」

 それって……。
 フッと僕は気が遠くなり気を失った。
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