4 / 11
第四話
しおりを挟む
こうなったのは、お父様がお義母様に本当の事を話さなかったからだわ。
お父様が一番愛しているのは、お義母様なのです。
これは、感情なので仕方がありません。
これは私の推測ですが、お父様はお母さまよりお義母様を愛していた。ですがお母様と結婚なさり、すぐに亡くなったのでしょう。
本来なら亡くなって一年程で、再婚などなさらないでしょうから、お父様の気持ちを知っていたお義母様がすり寄ってきのだわ。
彼女を愛していたお父様は、再婚した。
お義母様の目的は、聖女を産む事だったのでしょう。思惑通り女子が生まれた。後は、私が聖女にならなければいい。つまり王子に選んでもらうのが、自分の娘になるように仕向ければいい。
その為にはまず、私の名前を変えた。本当に変える事はできないけど、認識として「リン」がついていなければいいと思ったのでしょう。
世間的には成功したものの、ヘルラード様と私は内々で婚約してしまう。でも諦めなかった。私が15歳になる前に、ヘルラード様がリンナールを気に入る様に小細工をして成功してしまった。
私はそれを知らずにいたのです。
発表直前の婚約破棄。そして、そのままリンナールが婚約者として発表。しかも、私が何もしてこないとも限らないと思ったのか、隣国王子と婚約させてしまうなんて!
しかもこんな公に。
これもすべて、お父様がお義母様に嫌われたくないから色々と協力した結果よ。陛下も聖女はいらない。形だけでいい様な事をいっていたのでしょう。だからお義母様に聖女の事をお話ならなかった。
裏で二人の婚約が進められていると知っていれば、私がお義母様にお教えしたのに。信じたかどうかはわかりませんが。
お父様も陛下もヘルラード様も、自分の事しかお考えになっておられない。
国民の事を考えれば、私を追放などあり得ないわ!
えぇ。追放ではないですよね。でも、追放のなにものでもありませんわ!
隣国に売るなんて!!
「よかったです。直接伝える事が出来なかったので、不安だったのですがお受けして頂き、ありがとうございます」
ソルムナード様が、私をジッと見つめそう言われました。
この婚約はもしや、彼からなのですか?
だとしたら、隣国王子の気持ちを利用して、私を排除したのですね。
宜しいですわ。だったら私、この愛を受け入れ幸せになりますわ。
聖女の力を貸して欲しいと、泣いて頼んできたとしてもしりません!
「私も驚いております。宜しくお願い致します」
「あぁ。幸せにするよ」
飛び切りの笑顔でほほ笑むソルムナード様が、眩しい。
見た目もヘルラード様より優っていると私は思いますわ。
この国では珍しい金髪に空の様に澄んだ碧い瞳。
今日は、二組のカップルの誕生に、祝いだとお酒が沢山振るわれたのだった。
お父様が一番愛しているのは、お義母様なのです。
これは、感情なので仕方がありません。
これは私の推測ですが、お父様はお母さまよりお義母様を愛していた。ですがお母様と結婚なさり、すぐに亡くなったのでしょう。
本来なら亡くなって一年程で、再婚などなさらないでしょうから、お父様の気持ちを知っていたお義母様がすり寄ってきのだわ。
彼女を愛していたお父様は、再婚した。
お義母様の目的は、聖女を産む事だったのでしょう。思惑通り女子が生まれた。後は、私が聖女にならなければいい。つまり王子に選んでもらうのが、自分の娘になるように仕向ければいい。
その為にはまず、私の名前を変えた。本当に変える事はできないけど、認識として「リン」がついていなければいいと思ったのでしょう。
世間的には成功したものの、ヘルラード様と私は内々で婚約してしまう。でも諦めなかった。私が15歳になる前に、ヘルラード様がリンナールを気に入る様に小細工をして成功してしまった。
私はそれを知らずにいたのです。
発表直前の婚約破棄。そして、そのままリンナールが婚約者として発表。しかも、私が何もしてこないとも限らないと思ったのか、隣国王子と婚約させてしまうなんて!
しかもこんな公に。
これもすべて、お父様がお義母様に嫌われたくないから色々と協力した結果よ。陛下も聖女はいらない。形だけでいい様な事をいっていたのでしょう。だからお義母様に聖女の事をお話ならなかった。
裏で二人の婚約が進められていると知っていれば、私がお義母様にお教えしたのに。信じたかどうかはわかりませんが。
お父様も陛下もヘルラード様も、自分の事しかお考えになっておられない。
国民の事を考えれば、私を追放などあり得ないわ!
えぇ。追放ではないですよね。でも、追放のなにものでもありませんわ!
隣国に売るなんて!!
「よかったです。直接伝える事が出来なかったので、不安だったのですがお受けして頂き、ありがとうございます」
ソルムナード様が、私をジッと見つめそう言われました。
この婚約はもしや、彼からなのですか?
だとしたら、隣国王子の気持ちを利用して、私を排除したのですね。
宜しいですわ。だったら私、この愛を受け入れ幸せになりますわ。
聖女の力を貸して欲しいと、泣いて頼んできたとしてもしりません!
「私も驚いております。宜しくお願い致します」
「あぁ。幸せにするよ」
飛び切りの笑顔でほほ笑むソルムナード様が、眩しい。
見た目もヘルラード様より優っていると私は思いますわ。
この国では珍しい金髪に空の様に澄んだ碧い瞳。
今日は、二組のカップルの誕生に、祝いだとお酒が沢山振るわれたのだった。
226
あなたにおすすめの小説
婚約破棄された私は、処刑台へ送られるそうです
秋月乃衣
恋愛
ある日システィーナは婚約者であるイデオンの王子クロードから、王宮敷地内に存在する聖堂へと呼び出される。
そこで聖女への非道な行いを咎められ、婚約破棄を言い渡された挙句投獄されることとなる。
いわれの無い罪を否定する機会すら与えられず、寒く冷たい牢の中で断頭台に登るその時を待つシスティーナだったが──
他サイト様でも掲載しております。
そんな事も分からないから婚約破棄になるんです。仕方無いですよね?
ノ木瀬 優
恋愛
事あるごとに人前で私を追及するリチャード殿下。
「私は何もしておりません! 信じてください!」
婚約者を信じられなかった者の末路は……
堅実に働いてきた私を無能と切り捨てたのはあなた達ではありませんか。
木山楽斗
恋愛
聖女であるクレメリアは、謙虚な性格をしていた。
彼女は、自らの成果を誇示することもなく、淡々と仕事をこなしていたのだ。
そんな彼女を新たに国王となったアズガルトは軽んじていた。
彼女の能力は大したことはなく、何も成し遂げられない。そう判断して、彼はクレメリアをクビにした。
しかし、彼はすぐに実感することになる。クレメリアがどれ程重要だったのかを。彼女がいたからこそ、王国は成り立っていたのだ。
だが、気付いた時には既に遅かった。クレメリアは既に隣国に移っており、アズガルトからの要請など届かなかったのだ。
過去の青き聖女、未来の白き令嬢
手嶋ゆき
恋愛
私は聖女で、その結婚相手は王子様だと前から決まっていた。聖女を国につなぎ止めるだけの結婚。そして、聖女の力はいずれ王国にとって不要になる。
一方、外見も内面も私が勝てないような公爵家の「白き令嬢」が王子に近づいていた。
わたしは婚約者の不倫の隠れ蓑
岡暁舟
恋愛
第一王子スミスと婚約した公爵令嬢のマリア。ところが、スミスが魅力された女は他にいた。同じく公爵令嬢のエリーゼ。マリアはスミスとエリーゼの密会に気が付いて……。
もう終わりにするしかない。そう確信したマリアだった。
本編終了しました。
元婚約者の落ちぶれた公爵と寝取った妹が同伴でやって来た件
岡暁舟
恋愛
「あらあら、随分と落ちぶれたんですね」
私は元婚約者のポイツ公爵に声をかけた。そして、公爵の傍には彼を寝取った妹のペニーもいた。
この度、皆さんの予想通り婚約者候補から外れることになりました。ですが、すぐに結婚することになりました。
鶯埜 餡
恋愛
ある事件のせいでいろいろ言われながらも国王夫妻の働きかけで王太子の婚約者候補となったシャルロッテ。
しかし当の王太子ルドウィックはアリアナという男爵令嬢にべったり。噂好きな貴族たちはシャルロッテに婚約者候補から外れるのではないかと言っていたが
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる