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古の魔女の願い
第13話~妖鬼とご対面
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皆は身動きが取れなかった。どうしていいかわからない。
「さてと……」
不意に妖鬼がリズを見た。慌ててディルクが、彼女の前に来て庇う。
「この水晶がほしいのか!」
「水晶? あぁ、ついでにもらっておくか」
「ついでって……。じゃ、本当にリズが狙いなの。なぜ? 彼女が何をしたっていうんだ」
ディルクの問いに答えた妖鬼に、ジェスはそう問いかけた。
「リズアルがしたのではなく、ヘディがしたのだ。そのお蔭で彼女の体は手に入らない。だったら邪魔なだけだろう? あ、ヘディと言うのは、お前達で言う魔女だ」
何故か丁寧に妖鬼は説明をした。
「何言ってんだ! 魔女がどうやってリズに何かするって言うんだ!」
「それがわかったからマティアスクは、彼女をここに連れてこようとしたんだよな? 違うか……」
「そうだな……」
妖鬼の問いにマティアスクは静かに答えた。
「私、何をされたの?」
「二人の鈴を比べてみるとわかるが、リズアルの方が輝いているはずだ」
リズの問いに答えになっていない返事をマティアスクは返した。それでも二人は、言われたように鈴を見比べてみる。
「本当だわ。私の方が輝いて見える」
「それは、魔女に反応したからだ。昨日、付ける時反応して驚いた。すぐに文献に書いてあった、この真実の祠を思い出し提案したのだ」
「どうやって死んでいる魔女が何かするって言うんだ。それとも、妖鬼のように生きていて、先にリズに狙いを定めたって言うのかよ!」
「そこまでは、わからない……」
今度はマティアスクに食って掛かるディルクに、悔しそうにマティアスクは答えた。
「なんだわからないでいたのか? 教えてやるよ。彼女の魔力を止めたのだ。それ以上増えないようにな。だから、ほんとんど魔力がない彼女には乗り移れなかったわけだ」
その回答には、全員驚く。なにせ、その原因は山火事で魔力を使い切ったせいだと思われていたからである。
「まあ、それだけだったら殺す必要もないんだが、リズアルにヘディの能力が受け渡されているからな。恨むなら、私を妖鬼扱いにし自分が魔女に成りあがった彼女を恨むんだな!」
「さっきから聞いていれば、ある事ない事べらべらといいやがって!」
「いや、妖鬼が言っている事はある程度事実でしょう。魔女はリズアルに自分の能力を託したが、妖鬼にそれを悪用されないように施した。そんな所でしょう」
ソイニは、妖鬼が言った事を整理し聞かせた。
「ふん。物は言いようだな。私の方が優秀なのに、なぜヘディが魔女なのだ!」
「妖鬼が生きていた時代から優秀な魔術師が魔女と呼ばれたいたんだ……」
ついジェスは、関心してそう漏らす。
「その妖鬼という呼び方はやめろ。私にはハラルドという名がある。そして、私が生きていた時代には妖鬼などという呼び名はなかった! ヘディが私の邪魔をする為に作り上げたものだ!」
「そのようですな、ハラルド。あなたがいずれ封印から解かれた時に簡単に取り憑かせない為の事だろう。しかも、封印されている事実は伏せてな。もし万が一自分なら大丈夫と封印を解こうとする魔術師がでないように、私の村にだけ本当の伝記を残した……」
「余計な小細工を。まあ、残念ながらそれでも体を手に入れたからな。これからは、私が魔女だ!」
マティアスクの言葉に妖鬼は、憎々しげに彼を睨みながらそう宣言した。
「何が魔女だ! 妖鬼は妖鬼だ! そんな事でリズを殺そうとするなんて! 許さねぇ!」
バチ! パーン!
突然、祠の結界が破られる。見ると、レネの手が結界に伸ばされていた。
「許さないだと? 結界も壊せない小僧が! 私はそこにいる助けに来た二人よりも能力が上だ。しかもこの通り、彼女の体でも私の術は使える」
全員返す言葉がなかった。
「そ、それでもリズは守るよ。その為にここに来たんだし……」
リズの前に移動しながら、ジェスは妖鬼にやっとそう返す。
「よかったなぁ。その台詞が言えて……」
「え?」
「ジェスの体でもよかったが、この子の方が扱いやすそうだったんでな。立場が違えば、こちら側だったって事だよ」
その言葉にジェスは青ざめる。
――僕も候補に上がっていた……。
ジェスは、もし自分に甘い言葉が囁かれたら、振り払える自信がないと思った。
「妖鬼の言葉に耳を貸すことなどありません!」
ソイニは、そう叫ぶが、妖鬼は気にせず更に続ける。
「ついでに彼女を追い詰めたのもお前だ、ジェス。どんどん確信に迫る話を聞かせ、最後にはナイフの話を聞かせて、とどめを刺した」
「そ、そんな……」
妖鬼の話を聞き、ジェスは更に青ざめ動揺する。
「遅かれ早かれ、そうなったんだ。気にすんな」
「そうだわ。ジェスが悪いわけじゃないわ!」
「どうしましょう。マティアスクさん。このままでは全滅です」
わかっていると、マティアスクは頷く。
会話が聞こえたのか、突然、妖鬼は二人に振り向きニヤリとした。
「リズアル、取引をしようじゃないか」
「え……」
リズは、体を震わす。
「お前が自ら命を差し出せば、全員助けてやる。全滅をまぬがれるぞ? どうだ、悪くない話だろう? 被害が最小限に抑えられる」
「ふざけるな! たとえリズがその話を飲んだって、オレがさせない!」
「そうか。残念だ……」
皆は、どうする事も出来ないが身構えた!
「さてと……」
不意に妖鬼がリズを見た。慌ててディルクが、彼女の前に来て庇う。
「この水晶がほしいのか!」
「水晶? あぁ、ついでにもらっておくか」
「ついでって……。じゃ、本当にリズが狙いなの。なぜ? 彼女が何をしたっていうんだ」
ディルクの問いに答えた妖鬼に、ジェスはそう問いかけた。
「リズアルがしたのではなく、ヘディがしたのだ。そのお蔭で彼女の体は手に入らない。だったら邪魔なだけだろう? あ、ヘディと言うのは、お前達で言う魔女だ」
何故か丁寧に妖鬼は説明をした。
「何言ってんだ! 魔女がどうやってリズに何かするって言うんだ!」
「それがわかったからマティアスクは、彼女をここに連れてこようとしたんだよな? 違うか……」
「そうだな……」
妖鬼の問いにマティアスクは静かに答えた。
「私、何をされたの?」
「二人の鈴を比べてみるとわかるが、リズアルの方が輝いているはずだ」
リズの問いに答えになっていない返事をマティアスクは返した。それでも二人は、言われたように鈴を見比べてみる。
「本当だわ。私の方が輝いて見える」
「それは、魔女に反応したからだ。昨日、付ける時反応して驚いた。すぐに文献に書いてあった、この真実の祠を思い出し提案したのだ」
「どうやって死んでいる魔女が何かするって言うんだ。それとも、妖鬼のように生きていて、先にリズに狙いを定めたって言うのかよ!」
「そこまでは、わからない……」
今度はマティアスクに食って掛かるディルクに、悔しそうにマティアスクは答えた。
「なんだわからないでいたのか? 教えてやるよ。彼女の魔力を止めたのだ。それ以上増えないようにな。だから、ほんとんど魔力がない彼女には乗り移れなかったわけだ」
その回答には、全員驚く。なにせ、その原因は山火事で魔力を使い切ったせいだと思われていたからである。
「まあ、それだけだったら殺す必要もないんだが、リズアルにヘディの能力が受け渡されているからな。恨むなら、私を妖鬼扱いにし自分が魔女に成りあがった彼女を恨むんだな!」
「さっきから聞いていれば、ある事ない事べらべらといいやがって!」
「いや、妖鬼が言っている事はある程度事実でしょう。魔女はリズアルに自分の能力を託したが、妖鬼にそれを悪用されないように施した。そんな所でしょう」
ソイニは、妖鬼が言った事を整理し聞かせた。
「ふん。物は言いようだな。私の方が優秀なのに、なぜヘディが魔女なのだ!」
「妖鬼が生きていた時代から優秀な魔術師が魔女と呼ばれたいたんだ……」
ついジェスは、関心してそう漏らす。
「その妖鬼という呼び方はやめろ。私にはハラルドという名がある。そして、私が生きていた時代には妖鬼などという呼び名はなかった! ヘディが私の邪魔をする為に作り上げたものだ!」
「そのようですな、ハラルド。あなたがいずれ封印から解かれた時に簡単に取り憑かせない為の事だろう。しかも、封印されている事実は伏せてな。もし万が一自分なら大丈夫と封印を解こうとする魔術師がでないように、私の村にだけ本当の伝記を残した……」
「余計な小細工を。まあ、残念ながらそれでも体を手に入れたからな。これからは、私が魔女だ!」
マティアスクの言葉に妖鬼は、憎々しげに彼を睨みながらそう宣言した。
「何が魔女だ! 妖鬼は妖鬼だ! そんな事でリズを殺そうとするなんて! 許さねぇ!」
バチ! パーン!
突然、祠の結界が破られる。見ると、レネの手が結界に伸ばされていた。
「許さないだと? 結界も壊せない小僧が! 私はそこにいる助けに来た二人よりも能力が上だ。しかもこの通り、彼女の体でも私の術は使える」
全員返す言葉がなかった。
「そ、それでもリズは守るよ。その為にここに来たんだし……」
リズの前に移動しながら、ジェスは妖鬼にやっとそう返す。
「よかったなぁ。その台詞が言えて……」
「え?」
「ジェスの体でもよかったが、この子の方が扱いやすそうだったんでな。立場が違えば、こちら側だったって事だよ」
その言葉にジェスは青ざめる。
――僕も候補に上がっていた……。
ジェスは、もし自分に甘い言葉が囁かれたら、振り払える自信がないと思った。
「妖鬼の言葉に耳を貸すことなどありません!」
ソイニは、そう叫ぶが、妖鬼は気にせず更に続ける。
「ついでに彼女を追い詰めたのもお前だ、ジェス。どんどん確信に迫る話を聞かせ、最後にはナイフの話を聞かせて、とどめを刺した」
「そ、そんな……」
妖鬼の話を聞き、ジェスは更に青ざめ動揺する。
「遅かれ早かれ、そうなったんだ。気にすんな」
「そうだわ。ジェスが悪いわけじゃないわ!」
「どうしましょう。マティアスクさん。このままでは全滅です」
わかっていると、マティアスクは頷く。
会話が聞こえたのか、突然、妖鬼は二人に振り向きニヤリとした。
「リズアル、取引をしようじゃないか」
「え……」
リズは、体を震わす。
「お前が自ら命を差し出せば、全員助けてやる。全滅をまぬがれるぞ? どうだ、悪くない話だろう? 被害が最小限に抑えられる」
「ふざけるな! たとえリズがその話を飲んだって、オレがさせない!」
「そうか。残念だ……」
皆は、どうする事も出来ないが身構えた!
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