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古の魔女の願い
第14話~受け継がれた魔女の能力
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皆が身構える中、妖鬼はそう言ったまま、突然動きを止めた。
「……お、大人しくしていろ」
「な、なんだ?」
「レネが抗っているんだよ!」
ディルクの問いに、ジェスは期待を込めて答えた!
「レネよ! もう一度戻って来ておくれ!」
マティアスクは懇願するように叫んでいた。
「………。おじいちゃん……」
「レネ!」
その願いはレネに届いた! 妖鬼が引っ込みレネが出てきたのである。
「ダメ! 来ないで!」
だが、呼びかけに応じ前面に出て来たレネは、近寄ろうとする皆を制止する。
「リズ、ごめんね。あなたを殺そうとしているなんて知らなかった……」
リズはうんうんと、一生懸命相槌を打つ。
「お、お願いがあるの。こ、これで私を刺して!」
そう言うとレネは、ポーチからなんとナイフを出し、リズ達の前に投げて寄こした。
「え? もしかしてこれ魔女が作ったナイフ……。なんでとってあるの?」
驚きからジェスは言葉を漏らす。
「そのナイフは魔女が作った物なのですか? だとしたら、たとえ妖鬼でも魔女が作った物を壊す事はかなわなかったのでしょう。だから自分の手元に置き保管していた……」
ソイニは、仮説を話して聞かせた。
「妖鬼が言っていた。もう二人は一体なんだって。妖鬼が死ねば、私も死ぬって。それって逆でもそうでしょう? リズ、魔女であるあなたが刺して。確実に封印する為に……」
突然信じられない事をレネはリズにお願いする。そして、もっと恐ろしい事を続けた。
「あなたに殺してなんて言わないわ。逃げないように封印してさえしてくれればいい。そうしたら……自分で……」
「何を言いだすのだ! 私が何とかする! だから、自害するなんて言わないでくれ!」
「それしか方法がないじゃない! おじいちゃん、私を殺せる? どちらにしても私に封印した話を聞けば、城の者が私ごと殺すわよ……」
その言葉を聞き、リズはそっとナイフを拾う。
「え? リズ?」
ジェスは、リズの行動に驚きの声を上げた。
「大丈夫よ。レネを刺すために拾ったわけじゃないから……。ねえ、レネ聞いて! 絶対に妖鬼をあなたの中から出す方法はあるわ! だから……少しだけ頑張って私の話を聞いてほしいの」
レネは、それにゆっくり頷いた。
皆、まだ助かったわけではないが、それを見て安堵する。
「私は全然試験をパス出来なくて、陰で一人泣いていた時があったの覚えてる? それに気が付いたあなたは、励ますために覚えた術を見せてくれたわ。あの時私、絶対出来ないのに真似しようとしたわね」
「……え? 昔話?」
「しぃ! 黙って聞こう」
ジェスに言われ、ディルクは頷き黙った。
「それで私、いつか試験に合格したら直ぐに追いつけるようにって、勉強を始めたの。そして、使えなくても知識として取り入れる事が出来る事を知った。その時に思ったのよ。もし下級になれてもそれ以上見込みがなかったら研究者になろうって。この知識はみんなをサポートする為に使おうって……」
リズは、ナイフを握る手にギュッと力を入れ強く握る。
「そう思ったら見習いのままでも頑張れた! 今まで頑張ってこれたのは、レネのお蔭なのよ! あなたがいなかったら、私はもうとっくに魔術師になるの諦めていた! レネが私に希望をくれたの! 救ったのよ! だから今度は私が救う番よ!」
リズは、そっと目を閉じた。
「思い出してレネ。私達、これが出来たら一人前って聞いて、出来もしないのにチャレンジしたあれを!」
その言葉を聞いたレネ、それにマティアスクまでが驚いた顔をした。
「まさか、あれをやらせる気なのか!」
マティアスクの問いに、リズは強く頷いた。
「そうね。あの時は遊び半分でやったけど、死ぬ気でやれば出来るかもね。でも、おじいちゃんにまた叱られるかな?」
「……許可する」
泣きそうな顔で振り返ったレネに、マティアクスは今なら出来る大丈夫と頷き答えた。
それを確認すると、レネも目を閉じる。
「え? 何する気だ?」
「わからないよ。でもきっと成功すれば、妖鬼を追い出せるんだと思う……」
二人は何が始まるのかと、ジッと彼女を見守る。
「頼む……」
藁にもすがる思いでマティアスクも、孫のレネを見守っていた。
「レネ、後の事は任せて。だから安心してやって! 自分自身を信じて!」
「うん。お願いね」
レネは、大きく息を吸い込み吐き出した。それを何度も繰り返す。
そして、突然レネからすごいパワーのようなものが放出される。
「やったわ!」
「レネ!」
身構えていたマティアスクは、倒れこむレネを抱きとめた。
「まさかこれは! 魔力の放出ですか! あなたたちそんな事をしようとしていたのですか!」
何をしたのかわかったソイニは、驚き叫んでいた。
「え? 魔力を? それを昔チャレンジしていたの? 今のって魔力を空にする行為だよね? それでリズは痛い目にあったというのに……」
「マジか!」
二人も驚きを隠せない。しかも、それを今、目の前でレネは成功させたのである。
『やってくれたな!』
「なんだ? どこから聞こえる?」
ディルクは、辺りを見渡すが声の主の姿は見当たらない。
他の者も辺りを伺い、警戒をする。
「これで、レネの中にはいられないでしょう? あなたがヒントをくれたのよ! 私の魔力の量でも足りないって!」
『ふん。ちと、遊び過ぎたか。まあ、いい。別に彼女じゃなくてもよいわけだしな。そうだ最後にいい事を教えてやろう。別に私は契約などせずとも体に入り込める。今は封印されている訳ではないからな』
「なんだって!」
ソイニは、焦りの色を見せる。
妖鬼が次に狙うのはジェスの可能性が高い。だが、打つ手がないのである。
――僕が狙われている!
先ほど自分が候補に上がっていたと聞かされたジェスは恐怖する。
『だから言っただろう。お前達は、ヘディに踊らされていたんだ!』
「違うわ! 言葉より見た方がわかりやすいと思ったのよ!」
叫ぶと同にリズは、空中に手を伸ばす。
『何! 離せ! まさかここまで完璧に能力を受け渡していたというのか!』
「も、もしかして、妖鬼を素手で捕まえたの?」
「ちょっとジェスこれしっかり持っていて!」
「え?」
驚くジェスに、左手で抱えていた水晶を彼に手渡す。
『この私がヘディに劣ると言うのか!』
「ちょっと暴れないでよ!」
暴れる妖鬼と格闘しなが、リズはジェスが持つ水晶に妖鬼を押し込み、左手で持っていたナイフを突き立てた!
「え? ちょっと水晶にナイフは刺さらな……刺さった……」
ナイフは、折れる事無く根元までしっかりと水晶に突き刺さっていた。だが、水晶にはひび一つ入っていない。
「リズ。それに封印ってやばくない? その水晶作ったの妖鬼なんだよな?」
「大丈夫よきっと。封印したんだし」
リズはディルクに、少々不安が残る返事を返したきた。
――これが、魔女の能力……。
ジェスは、ジッと妖鬼が封印された水晶を見つめていた。
「三人共よく頑張ってくれました。これでリズアルもレネも助かりました。ありがとう。で、その水晶が妖鬼が作った物と言うのは本当ですか?」
ソイニの問いに、三人は同時に頷いた。
「ちょっと、悪いけど。休憩していいか?」
突然そう言って、元気だけが取り柄のようなディルクが座り込む。
「僕も……。なんか、安心したらどっと疲れが……」
ジェスも水晶を持ったまま、へなへなっとその場に座り込んだ。
「そうだね。私も少し疲れたかな」
リズもその場に座ると、三人は自然と顔がほころんだ。
三人に、笑顔戻った瞬間だった。
「……お、大人しくしていろ」
「な、なんだ?」
「レネが抗っているんだよ!」
ディルクの問いに、ジェスは期待を込めて答えた!
「レネよ! もう一度戻って来ておくれ!」
マティアスクは懇願するように叫んでいた。
「………。おじいちゃん……」
「レネ!」
その願いはレネに届いた! 妖鬼が引っ込みレネが出てきたのである。
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「え? もしかしてこれ魔女が作ったナイフ……。なんでとってあるの?」
驚きからジェスは言葉を漏らす。
「そのナイフは魔女が作った物なのですか? だとしたら、たとえ妖鬼でも魔女が作った物を壊す事はかなわなかったのでしょう。だから自分の手元に置き保管していた……」
ソイニは、仮説を話して聞かせた。
「妖鬼が言っていた。もう二人は一体なんだって。妖鬼が死ねば、私も死ぬって。それって逆でもそうでしょう? リズ、魔女であるあなたが刺して。確実に封印する為に……」
突然信じられない事をレネはリズにお願いする。そして、もっと恐ろしい事を続けた。
「あなたに殺してなんて言わないわ。逃げないように封印してさえしてくれればいい。そうしたら……自分で……」
「何を言いだすのだ! 私が何とかする! だから、自害するなんて言わないでくれ!」
「それしか方法がないじゃない! おじいちゃん、私を殺せる? どちらにしても私に封印した話を聞けば、城の者が私ごと殺すわよ……」
その言葉を聞き、リズはそっとナイフを拾う。
「え? リズ?」
ジェスは、リズの行動に驚きの声を上げた。
「大丈夫よ。レネを刺すために拾ったわけじゃないから……。ねえ、レネ聞いて! 絶対に妖鬼をあなたの中から出す方法はあるわ! だから……少しだけ頑張って私の話を聞いてほしいの」
レネは、それにゆっくり頷いた。
皆、まだ助かったわけではないが、それを見て安堵する。
「私は全然試験をパス出来なくて、陰で一人泣いていた時があったの覚えてる? それに気が付いたあなたは、励ますために覚えた術を見せてくれたわ。あの時私、絶対出来ないのに真似しようとしたわね」
「……え? 昔話?」
「しぃ! 黙って聞こう」
ジェスに言われ、ディルクは頷き黙った。
「それで私、いつか試験に合格したら直ぐに追いつけるようにって、勉強を始めたの。そして、使えなくても知識として取り入れる事が出来る事を知った。その時に思ったのよ。もし下級になれてもそれ以上見込みがなかったら研究者になろうって。この知識はみんなをサポートする為に使おうって……」
リズは、ナイフを握る手にギュッと力を入れ強く握る。
「そう思ったら見習いのままでも頑張れた! 今まで頑張ってこれたのは、レネのお蔭なのよ! あなたがいなかったら、私はもうとっくに魔術師になるの諦めていた! レネが私に希望をくれたの! 救ったのよ! だから今度は私が救う番よ!」
リズは、そっと目を閉じた。
「思い出してレネ。私達、これが出来たら一人前って聞いて、出来もしないのにチャレンジしたあれを!」
その言葉を聞いたレネ、それにマティアスクまでが驚いた顔をした。
「まさか、あれをやらせる気なのか!」
マティアスクの問いに、リズは強く頷いた。
「そうね。あの時は遊び半分でやったけど、死ぬ気でやれば出来るかもね。でも、おじいちゃんにまた叱られるかな?」
「……許可する」
泣きそうな顔で振り返ったレネに、マティアクスは今なら出来る大丈夫と頷き答えた。
それを確認すると、レネも目を閉じる。
「え? 何する気だ?」
「わからないよ。でもきっと成功すれば、妖鬼を追い出せるんだと思う……」
二人は何が始まるのかと、ジッと彼女を見守る。
「頼む……」
藁にもすがる思いでマティアスクも、孫のレネを見守っていた。
「レネ、後の事は任せて。だから安心してやって! 自分自身を信じて!」
「うん。お願いね」
レネは、大きく息を吸い込み吐き出した。それを何度も繰り返す。
そして、突然レネからすごいパワーのようなものが放出される。
「やったわ!」
「レネ!」
身構えていたマティアスクは、倒れこむレネを抱きとめた。
「まさかこれは! 魔力の放出ですか! あなたたちそんな事をしようとしていたのですか!」
何をしたのかわかったソイニは、驚き叫んでいた。
「え? 魔力を? それを昔チャレンジしていたの? 今のって魔力を空にする行為だよね? それでリズは痛い目にあったというのに……」
「マジか!」
二人も驚きを隠せない。しかも、それを今、目の前でレネは成功させたのである。
『やってくれたな!』
「なんだ? どこから聞こえる?」
ディルクは、辺りを見渡すが声の主の姿は見当たらない。
他の者も辺りを伺い、警戒をする。
「これで、レネの中にはいられないでしょう? あなたがヒントをくれたのよ! 私の魔力の量でも足りないって!」
『ふん。ちと、遊び過ぎたか。まあ、いい。別に彼女じゃなくてもよいわけだしな。そうだ最後にいい事を教えてやろう。別に私は契約などせずとも体に入り込める。今は封印されている訳ではないからな』
「なんだって!」
ソイニは、焦りの色を見せる。
妖鬼が次に狙うのはジェスの可能性が高い。だが、打つ手がないのである。
――僕が狙われている!
先ほど自分が候補に上がっていたと聞かされたジェスは恐怖する。
『だから言っただろう。お前達は、ヘディに踊らされていたんだ!』
「違うわ! 言葉より見た方がわかりやすいと思ったのよ!」
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『何! 離せ! まさかここまで完璧に能力を受け渡していたというのか!』
「も、もしかして、妖鬼を素手で捕まえたの?」
「ちょっとジェスこれしっかり持っていて!」
「え?」
驚くジェスに、左手で抱えていた水晶を彼に手渡す。
『この私がヘディに劣ると言うのか!』
「ちょっと暴れないでよ!」
暴れる妖鬼と格闘しなが、リズはジェスが持つ水晶に妖鬼を押し込み、左手で持っていたナイフを突き立てた!
「え? ちょっと水晶にナイフは刺さらな……刺さった……」
ナイフは、折れる事無く根元までしっかりと水晶に突き刺さっていた。だが、水晶にはひび一つ入っていない。
「リズ。それに封印ってやばくない? その水晶作ったの妖鬼なんだよな?」
「大丈夫よきっと。封印したんだし」
リズはディルクに、少々不安が残る返事を返したきた。
――これが、魔女の能力……。
ジェスは、ジッと妖鬼が封印された水晶を見つめていた。
「三人共よく頑張ってくれました。これでリズアルもレネも助かりました。ありがとう。で、その水晶が妖鬼が作った物と言うのは本当ですか?」
ソイニの問いに、三人は同時に頷いた。
「ちょっと、悪いけど。休憩していいか?」
突然そう言って、元気だけが取り柄のようなディルクが座り込む。
「僕も……。なんか、安心したらどっと疲れが……」
ジェスも水晶を持ったまま、へなへなっとその場に座り込んだ。
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