魔法使いじゃないから!

すみ 小桜(sumitan)

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『レベル2―これはパフォーマンスではない!―』

―1―

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 僕は今、絶体絶命のピンチだ! なぜなら全校生徒の注目を浴びている――これも全てこの目の前に浮いているミーラさんのせいだ!

 僕は高校一年生に先日なったばかりのあきら七生なお。そして、僕の目の前にいるこの見た目からこの世界の者と違う、銀色に光る水色の髪と瞳の少女がミーラさん。カイ何とかという世界から来たらしい。ちゃんとした世界名は、聞く暇があったら聞いておくとして――。

 先日彼女は、事もあろうに自分の世界に放たれたモンスターを僕の世界に落とした。理由は、自分の世界で処理しきれなかったかららしい。しかし、ちゃんと僕の世界で倒すつもりだった。ここまではまだいい!

 だが、彼女が持参した『杖』が、彼女には使えなかったらしく、その場に居合わせた僕に無理やり使わせた。そして、残念な事に、その杖を僕は使えてしまったんだ!
 ミーラさんは、僕にモンスター退治を押し付け、そのまま元の世界に帰ってしまった! そうしたらもう倒すしかないじゃないか!

 しかもそのモンスターもミーラさんも僕の世界の人には見えないらしく、雨の中で杖を振る僕を周りの人は、生暖かく見守ってくれたさ!
 春はいえ、ここは北海道でその日は寒い日だった。ずぶ濡れになれば、風邪を引くのは当たり前で――その週は、学校を休む事になったんだ!

 あぁ、思い出しただけでも腹が立つ! もうモンスターを連れて来るなと言ったのに! 彼女は今、また同じ事をしようとしている――。
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