呪縛の聖騎士、戻るために『女』として奮闘す?!

結城里音

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第15話(2章3話)馬車道とリゾートエリア

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 整備の行き届いた室内。流れる水音に、はしゃぐグリエリとイレイナスのふたり。ビキニにパレオと、色とりどりの水着に袖を通していた。

「ラント、せっかくですから......」
「そう、だけど......」
「どうかしたんですか? ラントさん」
「エリス......」

 ラントを挟むようにして話しかけるふたりも、一様にビキニを身にまとっていた。その向こう側では広いプールをふんだんに使い、魔力制御すらせず思いっきり羽を伸ばしているため、バシャバシャと嵐かのような波をこれでもかと上げていた。

「おらぁ、行くぞ! グリエリ!」
「ちょっ! 姉さまっ! わっ!」

“ばしゃぁぁぁっ!”

 いくら貸し切りとはいえ、大波のような荒波をグリエリに浴びせては、ラントのもとに流れ着くほどに、盛大に張り切っていた。

「まったく、イレイナスは......」
「そう、ですね......」
「ん? セリーナ?」

 浮輪に捕まりながら波間を漂っていたものの、先程のイレイナスの波に流されてこちらにたどり着いたようだ。場の悪そうな顔と共に頬を染めていた。

「もしかして......?」

 場の悪そうにしていたセリーナが、ラントの顔を見ながら割り込むように...

「決して、泳げないわけじゃないですからね?」
「泳ぐことをしなかっただけなので...」
「ん? それって...」
「泳げますよ?」
「ん。じゃ、浮輪......」

 そう言い手を伸ばすと、スッとその手を交わすセリーナ。
 もう一度、手を伸ばせばまた、交わす。

「......セリーナ」
「違いますからね? ラントさんっ!」

 屈みながら浮輪に手を伸ばすのを、何度も避ける様子は愛らしく見えるほどだった。

「......ふふっ」
「ちがいますからね? ラントさん」
『......セリーナちゃん、可愛い......』

 浮輪を是が非でも離さないセリーナの様子に目を細めながらも、ふと疑問に立ち返る。

『というか、オレ』
『......マリネシアに向かってるんじゃなかった?』

 ラントにからかわれて頬を染めているセリーナを、エリスとセリアが両脇からなだめている光景を、微笑ましくながめるラントだった。

--

 少しだけ前。山賊を捕らえたラントたちは、奴隷たちが入っていた馬車だったが、荷馬車部分が破損していて檻部分のみ運ぶ事になってしまう。そのため、捕らえた山賊たちを檻に入れると、グリフィンの両手でそっと持つ事になった。

「ひぃぃっ!」

 身の丈が大岩程度はあるグリフィンの前脚が檻へと向かうと、さすがに悲鳴をあげる。かの対戦でも破壊の限りを尽くした魔物で、冒険者ひとりなど枯れ葉のように仕留めてしまう。それほどの力を持ち合わせている。

「じっとしてないと、ねっ♥」
「だ、誰が動くかよ...」

“がしっ!”

「ひぃぃっ!」

 まるで、従魔のように手を添えるラント。

「おぉっ。すごいすごい......」
『お主、時々。我を馬鹿にしておぬか?』
「してないよ。この立派な毛並みも、ちゃんと手入れしてもらってるんでしょ?」
『いや、自分でしておる。我が主は、あの調子だからな......』
「ん? あぁ......」

 アンバーファルコンでもある彼は、3女。イレイナスの従魔だったが、喧嘩っ早い性格ということもあり、従魔の手入れ。というより、手合わせ相手のようで...

『我が主とは、好敵手なのだ』
「あぁ、なんとなく想像できる......」
『主は強いのだ。そんな主を手懐けるお主も、中々だがな...』
「そんなことないよ...」
『謙遜は程々にすると良い。お主は魔族とも人とも違うようだからな...』
「えっ? それって......」

 意味深なことを言い残し、その続きを聞きたかったラントだったが、イレイナスの言葉に遮られてしまった。

「まだ行かねぇのか? ラント」
「こっちは乗せ終わったぞ?」
「あぁ...」
『この話は、機会がある時にだ。ラントよ...』
「あ、あぁ......」

 悶々とした考えが脳裏をよぎるものの、目の前のことをどうにかしなければいけない。

『......気にはなる。今は、こいつらを持って行かないとな』

 檻に片手を付き、今にも押しつぶしそうな予感をさせながら、ラントの返事を待つ様子は、威厳あふれる風格を持っていた。

「......アンバー。頼むよ...」
『どこへ行くのだ?』
「どこって、オレも向こうに...」
『向こうはいっぱいだろう、我の背中に乗るが良い』
「いいの?」
『我が認めるのだ。早く乗らぬか』
「うん」
『しっかりと掴まらぬと、振り落としてしまうぞ?』
「今は無理でしょ? 檻持ってるんだし...」
『......うむ。そうだな。お主と戯れるのは、お預けというやつだな』
「......あはは」

 念話を通して話してくるその声は、どこか親しげでありながら、信頼も感じられる落ち着いた調子で伝わってくる。

『......戯れって』
『オレだって、グリフィン相手でもキツいよ...』

 そんな話をしながらも、冒険者崩れの山賊を捕らえた檻を抱えながらも、一路。マリネシアに向かう。

『ここからであれば、フェルメリアが近かろう』
「フェルメリア...」

 山岳の街道での襲撃を受けたラント達。そこで捕らえた山賊を檻に入れ、高台から飛び立てば、草原の中に見える城壁都市が見えてくる。

『ほら、あれだ...』
『こやつらを先に届けてしまおう』
「ちょっ、わっ......!」
「早いってぇぇぇぇ~」

 ラントを背中に乗せ、檻を手にしたグリフィンは早々に街の方向へと飛んでしまう。そのため、地上を行くことになるセリアや奴隷の女達は呆れて見上げるしかなかった。

「あぁっ。ラント......」
「アヤツめ、こき使われたのに腹を立てたのか? まったく......」
「ちょっと、イレイナス。どうするの...」
「仕方あるまい、追いかけるしか無かろう...」
「セリアさん、イレイナス様。行きましょう」
「ラントさんを追いかけますよ!」
「エリス...」
「あぁ」

 奴隷として捕まった女達をセリーナとグリエリに任せ、セリアとエリスが手綱《たずな》を握り、イレイナスが軽快に馬車の横に飛び乗ると早馬《はやうま》のように駆け出した。

「きゃぁ...」
「大丈夫。落ち着いて、すぐに街に戻れるから...」
「は、はい......」
「うん...」

 ガタゴトと激しく揺れる馬車でセリーナとグリエリは、怯える囚われの女達をそれぞれ支えながらも、励ましあいながら行き先を見守っていた。


◇◇◇


 布地の少ない水着に心もとなさを感じながらも、初めての女性ものの水着を着る事になるラント。

「それにしても、ラントさん...」
「ん?」
「門にいた兵士さん、驚いてましたね」
「そりゃそうだろう。グリフィンだからなぁ...」

 セリアやエリス、セリーナも交えて楽しげに笑う。それぞれが、色とりどりの水着を身に着けて、バカンスを満喫していた。
 首都のマリネシアへと向かう峠で襲撃されたラント達は、冒険者崩れの奴隷商に落ちぶれた輩を衛兵に引き渡した時の話で盛り上がる。

「ぐ、グリフィンだ!」
「ちょ、ちょっと待って......オレは......」

 魔族国ドラクシオンでしか使役されていないグリフィンが、遠く離れたこの地に襲来したこともあり、第一級の防衛体勢に入ってしまう。いくら檻を持っていようと関係なく、迎撃するつもりのようだ。
 しまいには、魔術師まで出てくる始末で、遠距離魔法で撃ち落とそうと詠唱を始める始末。ゆっくりと着地すると、詠唱は続くものの、後は放つだけのようで警戒態勢が続いていた。

「待ってくれ、オレは......」
「何者だ! グリフィンを使役する人間など、知らないぞ!」
「あぁ、彼は...」
「彼だと? つまり、あんたはグリフィンを使役しているというのか!」
「いや、それもまた違うんだが...とりあえず、捕まえたものを......」
「何を捕まえたんだ。まさか、魔族を放つわけでは無かろうな!」
「ちがうよ......まったく、違うことを見てくれ」
「そ、そうか?」

 ピリピリとした空気が漂う中で、衛兵のひとりがグリフィンが手を置く檻を凝視する。

「コイツラは!」
「えぇ、道中の山賊で、途中で捕らえまして......」
「ほぅ」

 その一言で、ラントへの警戒は一段階下がり、魔法を撃たれる心配はなくなった。

『なんだ。やり合わぬのか?』
『頭が硬そうな奴らだったが......』
『やらないから......』

 捕らえた山賊の説明をしながら、アンバーとも話をつけるがやはり主《あるじ》に似ているようで......

『ったく、イレイナスといい......』
『魔族は好戦的なものしかいないのか?』

 呆れて頭を抱えているうち、セリーナやエリスたちが手綱《たずな》を握る馬車が到着し、その中に一際。気品に満ちた人がいた。それはみすぼらしい奴隷服を着たとしても、その品格までは変わらないようだった。

「もぅっ! ラント。先に行くから......」
「仕方ないだろう? 彼がこの方が早いと...」
「ふんっ」

 鼻を鳴らしながらそっぽを向いてしまう。
 馬車の荷台からおろされたうちのひとりが、しげしげとラントの前に来る。たしかに、奴隷に身をやつすにしても気品がありすぎる美しい女性だった。

『......こんな人まで奴隷に?』
「ラント様......」
「は、はい」

 あまりに恭しくあいさつをされてしまったため、気負ってしまうラント。しかし、話しを聞いているうちどうやら、交易の最中に囚われてしまったようだった。

「もともと、この馬車は私ども商会の私有物でしたが。こうなってしまっては...」
「あぁ、すみません。馬車も壊れていたので...」
「いいえ、よろしいのです」
「付きましては、お礼をさせていただきたく。我がリゾートへ」
「......えっ?」

 そうして、ラントは貴族婦人でもあった彼女の招きを受ける形で、リゾートを訪れる事になっていた。

「ほんと、あの方が貴族のご婦人だとは...」
「ラントって、そういうところよね。困ってると、放って置けないから」
「当たり前だろう? 困ってるんだ。手を差し伸べるよ...」
「そうね」

 プールサイドに腰をおろしながらも、話が盛り上がる。

「ラントさんはそこが良いんです!」
「エリス......」

 金髪のツインテールを揺らしながら、自分のことのように誇る。

「ラントさんこそ、聖騎士の鑑ですよ!」
「弱きものには手を伸ばし、悪しき物に鉄槌を!」
「あはは...」

 そんなエリスの声を聞き、波間に体を預けて浮かしながらもラントの元に来るイレイナス。

「お前、聖騎士だったのか。そりゃ、強いわけだ」
「今? 聖騎士だから来たんじゃないのか?」
「ん? アタシは強い相手と戦いたかっただけだからな」
「役職なんて関係ない......人間が決めたものだからな」
「えぇっ......」

 イレイナスが知らずに来たことにも呆れながらも、何故かグリエリが......

「ラントさんは、そうだと思ってましたよ?」
「あたしの付き人の大男をのしちゃうんですから...」
「グリエリ......」
「ラントさん」

 露骨なまでにすり寄ってくるグリエリの肩を、ガシッと掴むイレイナス。

「ほう、知ってて来たのか? グリエリ......」
「ね、姉さま......こ、怖いです」
「アタシは、あんたが勝手に出たから来たんだが...?」
「は、はぃぃぃ......」

 そんなグリエリとイレイナスのかしましい姉妹に目を細めながら、眺めているところに、道中を案内するという名目で仲間に加わったアリアナが、申し訳なさそうに近づく。

「私はお邪魔だっただけですし......」
「よろしいのでしょうか」
「それに、この格好。バレてました?」

 男のように振る舞っていたアリアナだったが、その実。物腰や仕草ではほぼ女性だろうと確信していた。しかし、本当に女性なのかを確認する手立てがなかった。そんな中でのプール。とうぜん、男の水着など着れるはずもなかった。

「まぁ、アリアナさんはどこか女性らしかったですからね」
「ラントがおかしいだけですよ...」
「そうでしたか。って、えっ? ラントさんのほうが?」
「あぁ、オレ。元・男ですよ?」
「え......えぇぇぇぇぇ!」

 女としてのラントしか見たことのないアリアナにとって、彼女が元・男ということだけでも衝撃だった。あたふたと手を振り回しながらも目を丸くする様子は、他のセリーナやエリスも通った道だった。

「そう思いますよね。アリアナさん...」
「えっ、だって。ラントさん、女性...」
「うんうん。先輩は男性“だった”んです」
「えぇっ......」

 そういい、ちょうど水着と言うこともあり、へその下にある紋章を指差す。

「あぁ、オレ。これの影響で、この体なんだ......」
「あっ。これは......」
「あぁ、どうやら魔力が込められているものなんだけど...」
「今は解呪できないみたいで。仕方なく......」
「そういうことだったのですね......」
「ということは、セリアさんとエリスさんは、男の姿も...」
「えぇ、性別だけが違いますからね」
「はい。もぅ、かっこいいんですよ?」
「へぇ......。殿方になったラントさんにも、お会いしたいですね」

 にまっと笑みをこぼしながらも、にじり寄るアリアナ。同じ白髪でありながら髪の長さこそ違うものの、どこか姉妹のように似ている。

「アリアナさん...」
「あ、でも。ラント? いくら慣れないからって...」
「水着の上を付けないで行こうとするのはやめてね?」
「ラントさん......」

 更衣室に到着して、皆の着替えが始まったのを見て、早々に席を外そうとしたラント。男ならば、上を付けないのが当たり前のため、ビキニ水着の上を付けずに出ようとしてしまう。

「し、仕方ないだろう?」
「まだ、ほんとうに慣れたって言うわけじゃないんだから......」
「ちょっと前まで、男だったんだし......」

 怪訝そうな表情をするアリアナや呆れるセリア。

「でも、堂々としててかっこよかったですよ?」
「その、形もいいですし......あぅっ」
「エリス? 何を言ってるのかな......?」

 頬を染めながらも、内心を打ち明けるエリス。すると、あわせるように...

「だよな! エリス......」
「ラント、良いからだしてんだ。引き締まってるし...」
「出るところは出てっからよぉ」
「はい。このまま女性の体でも全然......」
「イレイナスにグリエリ。セリーナちゃんまで?」

 とんだ呪いの影響で女体化しても、男の時と変わらずに振る舞っていたラント。しかしその姿は女性ということもあり、その凛々しさがアクセントになり魅力を感じさせてしまっていたようだった。
 それでも、ラントは“男に戻るため”に旅に出たわけであって......

『女のままで良いとか......』
『オレは、男に戻りたいんだって......お前らは......』

 周囲は勝手にラントを聖騎士の“女性”としての地位が確率されてしまう。貴族婦人から誘われて訪れたリゾートエリアで、ビキニ姿をしながらも悶々と考え込んでしまう。
 そんな様子を遠くからながめる人物がいたのだった。


◇◇◇


 それからのラント達はというと、広いリゾートエリアを探索しながらも、ビーチへと繰り出す。そして、ラントが連れていたグリフィンはというと、建物の入口で伏せの状態でいるため人払いのような状態になっていた。
 貴族の後ろ盾もあってか、開発が進むこの場所は海まで行かずとも海のような環境が整っていた。

「......ここ、室内だよな? どうなってるんだ?」
「......魔輝石《まきせき》で稼働してますわ。ラント様......」
「えっ?」

 そうして振り返ったその場にいたのは、ラントが助けた貴族婦人がエレガントな水着を身にまといながら、連れを伴って現れる。そんな彼女の後ろに控えていたのは、ラントの見知った人だった。

「......アリアナさん? どうしてそっちに?」
「ラント様。すみません、私。貴方を騙しておりました」
「それって、男装していたこと?」
「いいえ、他にも......」

 申し訳なさそうな表情をしながらも、視線を逸らすアリアナの表情から何かしらの考えが伺えた。その妙な空気感から、ただごとではない様子が肌をピリつかせる。

『これは、考えあり。かなぁ?』
『......オレ、男に戻るために旅に出たんだけどなぁ......』
『まぁ、とりあえず。話しを聞かないと、どうすることもできないよなぁ』

 貴族婦人の不安そうな表情とその後ろに控えるアリアナの様子に、頭を抱えながらも、ラントに断るという選択肢はなかった。
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