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翌日。日の出間もない時間帯に二賀斗はアパートから外に出ると、思わず声を漏らした。
「ぉおッ。寒いなぁ」
言葉と共に飛び出た白い息が口元に漂う。身を縮めながら外階段を下りて車に乗り込むと、葉奈と過ごしたあの小屋がある山林の所在地を管轄する役所に向けて一路、車を走らせた。
幹線道路を進み、高速を経て、再び一般道路を走り抜ける。いつの間にか陽も高く空に昇っていた。
そして二賀斗の車は、出発してから数時間後に目的地であるその役所に到着をした。
週明けでもあり、役所の窓口は賑わいを見せている。二賀斗は、役所玄関の脇に設置してある総合窓口案内の職員に話しかけた。
「すいません、固定資産の担当課はどこですか」
座っていた職員は立ち上がると、手を差し伸ばして目的の部署の方を指し示した。
「はい、あちらの階段を上って頂き、二番の窓口になります」
二賀斗は案内されたとおり、正面にある直階段をまっすぐに上り、右手の方を見る。西側から市民税課、資産税課、納税課とブースが並んであった。
「……すいません」
二賀斗はカウンター越しに、席に座っている職員に声をかけた。
「あ、はい」
若い職員が元気よく返事をしてカウンターに歩み寄ってくる。
二賀斗は、手提げバックからあの山林の上空写真を取り出すと、カウンターに置いた。そして、葉奈と過ごした小屋を指差しして職員に尋ねた。
「ネットからの印刷なので画像が荒くて申し訳ないんですが、この部分の地番が知りたいんですが……」
「えーっと。……どの辺りでしょうか」
「これが、有卦川ですね。これがスーパー。……で、この二又の道をこっちに上がる感じです」
「……はあはあ。あ、どうぞお座りください」
そう言うと、職員はカウンターに置かれたパソコンで地番を調べ始めた。
「うーん、と……」
職員は、パソコンの画面と印刷された写真を見比べながらキーボードを叩き続ける。
「……こちら、でしょうか」
職員はパソコンの画面を二賀斗の方に向けた。
「二又の道を右に進んで、……これ、旧道ですね。それで旧道からこの細い道を上に上がって、……ここにこんな道があったんですね、初めて知りました。それでずっと上がって……ここですか?」
二賀斗は、職員の話を聞きながら画面と印刷写真を見比べた。
「……そう、そうですね」
「えーと、そうしますと地番は、溝八町大字萌黄百十三番地ですね」
二賀斗は、その地番を印刷写真の裏面に急いで書き記す。
「すいませんでした」
職員に軽く一礼すると、すぐさま担当課を後にした。それから二賀斗は、一直線に最寄りの法務局に向けて車を走らせた。
「五十二番のお客様」
法務局の受付ロビーのソファに座って番号待ちをしている二賀斗の番号が呼ばれた。
「はい」
カウンター越しに職員が書類を差し出す。
「では、こちらが登記事項の書類になります。共同担保はありませんでした。……よろしいですか?」
二賀斗は、書類に記載された地番を確認する。
「ああ、いいです」
二賀斗は交付された登記書類を受け取ると、ロビーに置かれたソファに再び腰を落とした。
「さてと……」
交付された書類を睨みながら見つめる。
〈えっ? なんだよ、保存登記しかされてないじゃないか。これは、都合がいいぞ〉
二賀斗はソファから勢いよく立ち上がると、法務局を後にした。そして再び先ほどの役所に向けて車を走らせた。
先ほどの役所に到着するなり、二賀斗は忙しそうに車から降りて、今度は戸籍関係の部署に足を運んだ。
年度末の三月も近くなり、住民票関係の部署は、他の部署と比べても賑わいでいる。
二賀斗は、手提げカバンから職務用の申請書を取り出すと、その申請書に先ほど法務局で調べ上げた土地の所有者の住所と氏名を記入し、そのまま土地所有者の戸籍とその附票(戸籍が作られてから現在に至るまでの住所記録)の交付申請をした。
実際、二賀斗はあの土地の所有者の本籍地など全く知らない。そのため、申請書に記載する本籍地欄には、一か八かで所有者の住所地を記入した。本籍地が違っていれば当然、違法申請がバレて大問題になる。
二賀斗は緊張した面持ちのまま、ただ黙って待合席で自分の番号が呼ばれるのを待つ。
事務所の中で作業する職員の動き、職員同士の会話。その様子をつぶさに見つめる。
〈葉奈を見つけるためなら何だってしてやる。たとえ資格が剥奪されようが、裁判で有罪になろうが進めるだけ進んでやる……〉
二賀斗は口を真一文字に結んだまま、ジッとカウンターを見つめる。心臓の鼓動が、耳の奥に響いている。
「七十番の方ぁ」
〈俺の番号!〉
二賀斗はゆっくり腰を上げると、一歩一歩静かにカウンターに近づいた。
「……はい」
職員が書類をカウンターに置いた。
「では、申請されました戸籍とその附票になります、ご確認ください」
二賀斗は、書類に記載されている事項を指でなぞりながら確認する。
「……はい。大丈夫です」
「では、お疲れさまでした」
二賀斗は書類を無造作に掴むと、足早にその場を離れた。
そのまま一直線に役所の正面玄関を抜け、庁外に出る。そして脇目もふらずに自分の車にたどり着くと運転席のドアを開け、急ぎ飛び乗る。
車体が揺れるほど勢いよくドアを閉めると、助手席にカバンを放った。
「……はあぁ。……と、通ったよ。よかったぁ」
一呼吸置くと、二賀斗はカバンから先ほど交付された戸籍関係の書類を取り出した。
「小屋の敷地の所有者、葛重市朗……」
達筆な字で書かれた戸籍の記載内容を目を凝らしながら丁寧に読み解く。
「……えーっと、昭和五十九年に死亡、と。……で、妻の名前が多惠。平成二十八年死亡。なんだ、最近じゃないか」
二賀斗は左手親指の爪を噛んだ。
「この人が葉奈の母さんと付き合いがあった人なのかな? ……で、子供が一、二、三……四人か。……え? 次男は生後一年で死んでるよ。……かわいそうに」
戸籍をカバンの上に置き、続いて附票を覗いてみる。
「……市朗の死亡時点の住所は、T県N市猪乃子町。もしかしたら三人の子供の誰かと同じ住所かもしれないな」
二賀斗はもう一度戸籍の書類に手を伸ばした。
「……だめだな。子供三人とも全員、親父の籍から抜けてる。とりあえず三人の転籍先の役所に現住所の照会でもしてみるか」
それから数週間が経った頃、二賀斗が郵送で請求していた三人の子供達の書類が相次いで送られてきた。
二賀斗は、作業イスに座ると、役所から送られてきた封筒を次々に無造作に破り開け、中の書類を引っ張り出して見てみた。
「ええと、これは長女の分か。……おい、死んでるよ。昭和五十一年死亡か」
別の書類に目を通す。
「……これは長男か。うーんと……昭和五十七年死亡。何だよ、みんな死んでるぞ」
残りの書類を手にした。
「三男は、……I県H市日喜側町。……ああ、三男は生きてるよ」
二賀斗は胸をなで下ろした。
「……でも、三男以外みんな父親よりも先に死んじまったのか。……やりきれなかっただろうなぁ、子供がみんな自分より先に死んじまうのを見ていくなんて」
書類を見ながら二賀斗は唇を強く結んだ。
〈大切な人を失った時のあの絶望感と、そのあとに待っている空虚な気持ちを、この人は何度となく味わったんだろうな〉
一通り書類を見回すと、二賀斗は作業イスの背もたれに深くもたれかかった。
「そうすると親父さんの相続人は、この三男だけってゆうことになるか。……ほかの子供に配偶者や子供がいるかもしれないけど……」
二賀斗は書類を作業机に放り投げると、背もたれから身を起こした。
「よし! 調べるのはここまでだ! この三男と話をつける。……でも、正面からあの敷地を借りたいって言ったって、もしかしたら怪しまれて貸してくれないかもしれないな。まぁ、そりゃそうだろう。あんな山奥の土地なんか普通、借りる奴なんている訳がないものな。俺だって見ず知らずの輩が突然そんなこと言って来たら、絶対死体でも埋めるんじゃないかって思うもの。……となると、あの手でいくしかないか」
そう言うとパソコンを立ち上げ、何やら書類を作り出した。
二賀斗は眉を吊り上げ、真剣なまなざしでキーボードを叩く。暗い、闇の住人のような表情を浮かべながら。
「ぉおッ。寒いなぁ」
言葉と共に飛び出た白い息が口元に漂う。身を縮めながら外階段を下りて車に乗り込むと、葉奈と過ごしたあの小屋がある山林の所在地を管轄する役所に向けて一路、車を走らせた。
幹線道路を進み、高速を経て、再び一般道路を走り抜ける。いつの間にか陽も高く空に昇っていた。
そして二賀斗の車は、出発してから数時間後に目的地であるその役所に到着をした。
週明けでもあり、役所の窓口は賑わいを見せている。二賀斗は、役所玄関の脇に設置してある総合窓口案内の職員に話しかけた。
「すいません、固定資産の担当課はどこですか」
座っていた職員は立ち上がると、手を差し伸ばして目的の部署の方を指し示した。
「はい、あちらの階段を上って頂き、二番の窓口になります」
二賀斗は案内されたとおり、正面にある直階段をまっすぐに上り、右手の方を見る。西側から市民税課、資産税課、納税課とブースが並んであった。
「……すいません」
二賀斗はカウンター越しに、席に座っている職員に声をかけた。
「あ、はい」
若い職員が元気よく返事をしてカウンターに歩み寄ってくる。
二賀斗は、手提げバックからあの山林の上空写真を取り出すと、カウンターに置いた。そして、葉奈と過ごした小屋を指差しして職員に尋ねた。
「ネットからの印刷なので画像が荒くて申し訳ないんですが、この部分の地番が知りたいんですが……」
「えーっと。……どの辺りでしょうか」
「これが、有卦川ですね。これがスーパー。……で、この二又の道をこっちに上がる感じです」
「……はあはあ。あ、どうぞお座りください」
そう言うと、職員はカウンターに置かれたパソコンで地番を調べ始めた。
「うーん、と……」
職員は、パソコンの画面と印刷された写真を見比べながらキーボードを叩き続ける。
「……こちら、でしょうか」
職員はパソコンの画面を二賀斗の方に向けた。
「二又の道を右に進んで、……これ、旧道ですね。それで旧道からこの細い道を上に上がって、……ここにこんな道があったんですね、初めて知りました。それでずっと上がって……ここですか?」
二賀斗は、職員の話を聞きながら画面と印刷写真を見比べた。
「……そう、そうですね」
「えーと、そうしますと地番は、溝八町大字萌黄百十三番地ですね」
二賀斗は、その地番を印刷写真の裏面に急いで書き記す。
「すいませんでした」
職員に軽く一礼すると、すぐさま担当課を後にした。それから二賀斗は、一直線に最寄りの法務局に向けて車を走らせた。
「五十二番のお客様」
法務局の受付ロビーのソファに座って番号待ちをしている二賀斗の番号が呼ばれた。
「はい」
カウンター越しに職員が書類を差し出す。
「では、こちらが登記事項の書類になります。共同担保はありませんでした。……よろしいですか?」
二賀斗は、書類に記載された地番を確認する。
「ああ、いいです」
二賀斗は交付された登記書類を受け取ると、ロビーに置かれたソファに再び腰を落とした。
「さてと……」
交付された書類を睨みながら見つめる。
〈えっ? なんだよ、保存登記しかされてないじゃないか。これは、都合がいいぞ〉
二賀斗はソファから勢いよく立ち上がると、法務局を後にした。そして再び先ほどの役所に向けて車を走らせた。
先ほどの役所に到着するなり、二賀斗は忙しそうに車から降りて、今度は戸籍関係の部署に足を運んだ。
年度末の三月も近くなり、住民票関係の部署は、他の部署と比べても賑わいでいる。
二賀斗は、手提げカバンから職務用の申請書を取り出すと、その申請書に先ほど法務局で調べ上げた土地の所有者の住所と氏名を記入し、そのまま土地所有者の戸籍とその附票(戸籍が作られてから現在に至るまでの住所記録)の交付申請をした。
実際、二賀斗はあの土地の所有者の本籍地など全く知らない。そのため、申請書に記載する本籍地欄には、一か八かで所有者の住所地を記入した。本籍地が違っていれば当然、違法申請がバレて大問題になる。
二賀斗は緊張した面持ちのまま、ただ黙って待合席で自分の番号が呼ばれるのを待つ。
事務所の中で作業する職員の動き、職員同士の会話。その様子をつぶさに見つめる。
〈葉奈を見つけるためなら何だってしてやる。たとえ資格が剥奪されようが、裁判で有罪になろうが進めるだけ進んでやる……〉
二賀斗は口を真一文字に結んだまま、ジッとカウンターを見つめる。心臓の鼓動が、耳の奥に響いている。
「七十番の方ぁ」
〈俺の番号!〉
二賀斗はゆっくり腰を上げると、一歩一歩静かにカウンターに近づいた。
「……はい」
職員が書類をカウンターに置いた。
「では、申請されました戸籍とその附票になります、ご確認ください」
二賀斗は、書類に記載されている事項を指でなぞりながら確認する。
「……はい。大丈夫です」
「では、お疲れさまでした」
二賀斗は書類を無造作に掴むと、足早にその場を離れた。
そのまま一直線に役所の正面玄関を抜け、庁外に出る。そして脇目もふらずに自分の車にたどり着くと運転席のドアを開け、急ぎ飛び乗る。
車体が揺れるほど勢いよくドアを閉めると、助手席にカバンを放った。
「……はあぁ。……と、通ったよ。よかったぁ」
一呼吸置くと、二賀斗はカバンから先ほど交付された戸籍関係の書類を取り出した。
「小屋の敷地の所有者、葛重市朗……」
達筆な字で書かれた戸籍の記載内容を目を凝らしながら丁寧に読み解く。
「……えーっと、昭和五十九年に死亡、と。……で、妻の名前が多惠。平成二十八年死亡。なんだ、最近じゃないか」
二賀斗は左手親指の爪を噛んだ。
「この人が葉奈の母さんと付き合いがあった人なのかな? ……で、子供が一、二、三……四人か。……え? 次男は生後一年で死んでるよ。……かわいそうに」
戸籍をカバンの上に置き、続いて附票を覗いてみる。
「……市朗の死亡時点の住所は、T県N市猪乃子町。もしかしたら三人の子供の誰かと同じ住所かもしれないな」
二賀斗はもう一度戸籍の書類に手を伸ばした。
「……だめだな。子供三人とも全員、親父の籍から抜けてる。とりあえず三人の転籍先の役所に現住所の照会でもしてみるか」
それから数週間が経った頃、二賀斗が郵送で請求していた三人の子供達の書類が相次いで送られてきた。
二賀斗は、作業イスに座ると、役所から送られてきた封筒を次々に無造作に破り開け、中の書類を引っ張り出して見てみた。
「ええと、これは長女の分か。……おい、死んでるよ。昭和五十一年死亡か」
別の書類に目を通す。
「……これは長男か。うーんと……昭和五十七年死亡。何だよ、みんな死んでるぞ」
残りの書類を手にした。
「三男は、……I県H市日喜側町。……ああ、三男は生きてるよ」
二賀斗は胸をなで下ろした。
「……でも、三男以外みんな父親よりも先に死んじまったのか。……やりきれなかっただろうなぁ、子供がみんな自分より先に死んじまうのを見ていくなんて」
書類を見ながら二賀斗は唇を強く結んだ。
〈大切な人を失った時のあの絶望感と、そのあとに待っている空虚な気持ちを、この人は何度となく味わったんだろうな〉
一通り書類を見回すと、二賀斗は作業イスの背もたれに深くもたれかかった。
「そうすると親父さんの相続人は、この三男だけってゆうことになるか。……ほかの子供に配偶者や子供がいるかもしれないけど……」
二賀斗は書類を作業机に放り投げると、背もたれから身を起こした。
「よし! 調べるのはここまでだ! この三男と話をつける。……でも、正面からあの敷地を借りたいって言ったって、もしかしたら怪しまれて貸してくれないかもしれないな。まぁ、そりゃそうだろう。あんな山奥の土地なんか普通、借りる奴なんている訳がないものな。俺だって見ず知らずの輩が突然そんなこと言って来たら、絶対死体でも埋めるんじゃないかって思うもの。……となると、あの手でいくしかないか」
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