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過去話 ケンタside
挫折(4)
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俺は友人から手渡しされたスポーツ紙を見ると、俺が南野先輩の家から出てくる様子が何枚もの写真と共に掲載されていた。
タイトルは“競泳界の大スキャンダル!トップスイマー同士の裏練習“だった。
俺はその新聞を床に叩きつけた。
それ以降の俺の競泳人生は一気に真っ暗になった。
当然、新聞記事によって俺の人生が否定された訳ではない。
しかし、イメージというのはスポーツ界にとって大事だ。特に企業に所属する選手にとっては尚更だ。
今回の一件で南野選手は引退をすることになった。あの日の夜、言っていた通りのストーリーになった。
そして、俺は大学から部活動への参加自粛を言い渡された。これは実質的な退部処分と言っても過言ではない。これにより、今まで人生を捧げてきた水泳の道を閉ざされることになったのだ。
俺はゲイという人種が憎くなった。
俺自身、ゲイなのかストレートなのか、今でもわからない。ただ、南野先輩とのセフレ関係を持ってしまったことは事実だ。
今頃後悔しても遅い。
俺は卒業後の進路も見失ってしまったのだった。
卒業式当日も、誰にも見送られることなく、俺は社会に押し出された。もちろん、就職先はない。そしてプールからもしばらく遠ざかり、水泳界から俺の名前はいなかったかのように抹消された。
タイトルは“競泳界の大スキャンダル!トップスイマー同士の裏練習“だった。
俺はその新聞を床に叩きつけた。
それ以降の俺の競泳人生は一気に真っ暗になった。
当然、新聞記事によって俺の人生が否定された訳ではない。
しかし、イメージというのはスポーツ界にとって大事だ。特に企業に所属する選手にとっては尚更だ。
今回の一件で南野選手は引退をすることになった。あの日の夜、言っていた通りのストーリーになった。
そして、俺は大学から部活動への参加自粛を言い渡された。これは実質的な退部処分と言っても過言ではない。これにより、今まで人生を捧げてきた水泳の道を閉ざされることになったのだ。
俺はゲイという人種が憎くなった。
俺自身、ゲイなのかストレートなのか、今でもわからない。ただ、南野先輩とのセフレ関係を持ってしまったことは事実だ。
今頃後悔しても遅い。
俺は卒業後の進路も見失ってしまったのだった。
卒業式当日も、誰にも見送られることなく、俺は社会に押し出された。もちろん、就職先はない。そしてプールからもしばらく遠ざかり、水泳界から俺の名前はいなかったかのように抹消された。
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