陰キャでオタクな修行僧とキャビンアテンダント

僕が修行僧になったきっかけ

修行に向けた準備すべき内容整理

修行をするにあたって重要事項がいくつかあった。
まずは航空会社のクレジットカードを作ること。

クレカのブランドは気にしたことがなかったので、普段から使っているのはスマホでオートチャージが紐づけられる鉄道会社のクレカのみ。
それ以外は持っていなかった。
もちろん、今持っているクレカは年会費無料のタイプだ。
ゴールドカードなんて普通のクレカとどう違うのか知らないことと年会費に数万円もかかるということでむしろ嫌煙していた。

しかし、修行をするにあたっては航空会社のクレカを作成することで、搭乗したマイルやポイントが上乗せになるためお得だと分かった。
そのため、帰宅してから早速作成することに決めた。
ゴールドカードは審査が通らない不安があったので、ひとまず普通のクレカにすることにする。

更に上級会員になった後はクレカを上級会員専用の招待を受けるタイプ、世間ではインビテーション制と呼ばれているようで、選ばれた資格保有者しか取得できないクレカに変更すること半永久的に資格を保有し続けられることを知った。
修行僧の多くはこの境地に達するために何度も飛行機に乗り、そしてこのクレカを保有することでゴール＝解脱するのだとか。


続いて重要なことは、早めに航空券を予約すること。

修行に掛かる費用をできるだけ抑えるためには、３ヶ月前の特別に安価な運賃で予約することが重要とのこと。
確かに、直前に予約した僕のフライトと３ヶ月前に予約した場合のフライトでは価格差が3倍近くにも達していた。
それなのに、取得できるポイントは同じ比率ではなく、若干直前に予約したフライトの方が多い程度。

修行僧は“コスパ“の良さを気にするため、安価な運賃で予約した上でできるだけ多くのポイントを獲得できるよう計画を練るらしい。


最後に重要なことは、修行中は修行に集中すること。

既に修行から解脱した人物のブログを読むと、修行中はキャビンアテンダントや周囲の乗客から修行僧に対して哀れみの眼差しで見られることがあるらしい。
例えば羽田空港と那覇空港を何度も往復する場合、那覇空港での折り返し時間が短い場合があるらしい。
そうなると、羽田空港から那覇空港に到着したばかりの機内のアナウンスで、「羽田空港にご出発の○○様、出発時刻が迫っておりますので、客室乗務員までお知らせください」と呼び出しを受けることが稀にあるらしい。
そうなると、修行僧のことを知らない一般人は「沖縄に着いたばかりなのに、どうしてすぐ東京に帰る人がいるのか理解できない」といった会話が繰り広げられるらしい。

それもそのはず、今までの僕もこの一般人と同じ気持ちだったと思う。

しかし、一般人と修行僧では沖縄に行く目的が異なる。
一般人は到着地での観光や食事を楽しむことだが、修行僧は飛行機に乗ることが目的なのだ。
そのため、いかに低予算で早く解脱するかを考える上で、周囲の視線を考えてはいけないとのこと。
特にキャビンアテンダントは往復が同じ担当者である可能性が高いようで、もし自分が覚えられていて「あら、こんなにも早くお帰りになるのですか？」と聞かれたとしても恥ずかしがらずに「飛行機に乗ることが目的ですから！」と自信満々に答えられないと、一人前の修行僧とは言えないらしい。

「僕にこんな勇気、出てくるかなぁ・・・。まあそんなシチュエーションに出会わないよう願うしかないかな・・・」