15 / 32
第二章
第十四話
しおりを挟む
「全く、昨日は本当に心配したんだからね?」
翌日。
俺は朝食の席で機嫌の悪いフィル姉と相対していた。
「本当に、ごめんなさい」
素直に頭を下げる俺。
昨日は帰ってくると同時、玄関先で倒れてしまった。
どうやら、俺自身もかなり気を張っていたらしい。周囲の目がなくなって、フィル姉の待つ家に帰ってきた。
その安心感から玄関に入る前に倒れてしまっていたところを、俺の好物のパイを作るため、その材料の採取に出ていたフィル姉に保護された。
結局目を覚ましたのは夜中。
泣き腫らした目元を真っ赤にさせて、俺が起きるまでずっと、寝ずに看病してくれていたらしい。
まぁ、起きた後、こっぴどくお叱りを受けてしまったが。
それでも、理由を説明すると、優しく俺の頭を撫でてくれた。「よく頑張ったね」という言葉と共に。
「まぁ、そんな優しいレインに育ってくれたのは、私にとって誇りではあるんだけど。それでも、もう無茶はしちゃだめだからね?」
メッ、とでもいうように人差し指を立てるフィル姉。
この仕草、本人に言ったら怒るだろうが、メッチャ可愛い。フィル姉が美人だから、うん。可愛い。
語彙力!
自分で自分に突っ込むが、それぐらい可愛いので仕方ない。
「レイン、聞いてるの?」
「へ? あ、ああうん! もう無茶はしないから」
「ふーん? ま、今回はレインを信じます。けど、次はないからね? あんまりお姉ちゃんを心配させないでね?」
「うん、もうしないよ」
「よし! それじゃあ、そろそろ出るでしょ?」
残っていたパンを口に詰め込んで、用意しておいた装備一式を身に着ける。
「忘れ物はない?」
「うん、平気」
「じゃ、行ってらっしゃい。気を付けてね」
「行ってきます」
笑顔のフィル姉に見送られて、家を後にした。
「あ、レインさん! おはようございます」
「おはようございます、ティナさん」
ギルドに着くと、俺の姿を捕らえたティナさんがカウンターに入ってくれた。
「昨日は本当にお疲れさまでした」
「いえいえ。それよりも、彼女は無事だったんですか?」
「はい、それについては問題ありません。今朝無事だという診断が出て、既に帰宅しているはずですよ」
だとすると、後は精神面のケアだが、それは俺の仕事ではない。彼女のサポーターがどうにかするだろう。
「あ、レインさん!」
そう考えていた矢先、そのサポーターであるミリヤさんが声をかけてきた。
「ミリヤさん? おはようございます」
「はい、おはようございます。その、今から少しお時間頂けませんか?」
「ん? はぁ、大丈夫ですけど」
「よかった! ティナも、できれば同席してくれる?」
「いいですよ。じゃあレインさん、こちらに」
ティナさんに案内されて、カウンター脇から、普段は立ち入る事の出来ない職員用通路を案内される。
「こちらです」
ミリヤさんが案内した先は、応接室と思われる部屋だった。
黒い石で造られた長テーブルと、それに応じた大きさのソファが二つ、向き合って置いてある。
壁にはよく分からない額縁に入れられた絵や、ツボなんかも飾ってあり、見た目豪華な内装だ。
「では、お二人はこちらで少し待っててください」
そう言って、俺たちを置いてミリヤさんは部屋を出ていった。
直後、近くの部屋の扉が開けられる音が聞こえる。かと思うと、こちらに足音が向かってきた。
「お待たせしました。さ、セレナさん」
「は、はい……」
ミリヤさんに次いで入室したのは、あの赤ローブの自称優秀な魔法使いの少女だった。
こいつだったのか、セレナって……。
やはり自称だったか、と、俺の勘が当たっていたことがここに判明した。
「その、昨日は助けていただいてありがとうございました」
そう言って、セレナと呼ばれた少女は頭を下げてきた。
「私からも改めて。昨日は、本当にありがとうございました」
次いで、ミリヤさんも頭を下げてくる。
「お二人とも、もういいですから。頭を上げてください」
正直、昨日からお礼を言われていて、もうお腹いっぱいだ。
それに、俺としては特別なことをした気などない。
「レインさんが言っているのです。頭を上げてください」
俺の言葉では頭を上げない二人に、ティナさんが声をかける。
すると、それでようやく頭を上げた。
「というよりも、セレナ、だったか? お前、テストのときに優秀とか言ってなかったか?」
「え? って、あ、あんた⁉」
向こうも俺の存在に気が付いたらしい。
というか、誤ったくせにこっちの顔すら確認してなかったのか?
まぁ、顔が真っ赤だし、よっぽど緊張していたのは火を見るよりも明らかなのだが。
「セレナさん、レインさんをご存じなのですか?」
「レインさん、こちらの方をご存じなのですか?」
二人のサポーターから、名詞違いの質問がされる。
「は、はい。その、テストのときにパーティに誘っていて……」
「はい。テストのときにパーティに誘われたんですけど、自分で優秀とか言ってたので断ったんです」
しどろもどろのセレナと違い、俺はきっぱりと答えた。すると、その俺の言葉にセレナが喰いかかってくる。
「あんた、人が後悔していることをわざわざ言わなくてもいいでしょ⁉」
「なんだ、事実だろ?」
「ッく、なんであの時の私はぁ~⁉」
ふむ、あの一件は本人的にも恥ずかしいらしい。いわゆる黒歴史か。
「あ、あはは……。なんだかお二人とも、息ピッタリですね?」
「「どこが⁉」」
「そういうところですよ、レインさん」
それを見て、苦笑しながらティナさんが言う。
なぜだか知らないが、このセレナとかいう女と話していると、ペースが乱される。
「それで、こんなところに呼び出して、何の用なんだ?」
これ以上は分が悪い気がして、強引に話を変える。
「あ、はい。ほら、セレナさん」
「え? でも、ちょっと気持ちが変わったというか……」
「何言ってるんですか⁉ もしこれからもソロでやる、とか言い出すのなら1階層しか冒険を認めませんよ? そうすれば、セレナさんは赤字ですね? そうしてまた無茶をして2階層に行ってオークに負けて。次はオークの赤ちゃんでも生みたいんですか?」
「なッ⁉ そ、それは嫌ですけど……。あぁ、もう! 分かりましたよ! いえばいいんですよね、言えば!」
よくわからんが、オークの赤ちゃん? なんだ、すごく気になるぞ?
「れ、レインだっけ? その……。あぁ、もう! あんた、私とパーティを組みなさい!」
「断る」
なんだ、こいつは?
顔を真っ赤にさせながらこっちを指さして命令とはいい度胸だ。
「なんでお前に命令されなくちゃいけない? 俺はこれからもソロでやる。ポンコツは一人で1階層を冒険してるのがお似合いじゃないか?」
何が悲しくて、このポンコツ魔法使いとパーティなぞ組まなくてはならんのだ。
「なッ⁉ 誰がポンコツよ⁉ あんたなんか私の魔法で一撃なんだからね!」
「へぇ、やってみろよ」
二人の間で火花が散る。
が、すぐに両サポーターが間に入ってくる。
「落ち着いてください、レインさん! どうしたんですか? なんだかいつもと違いますよ?」
ティナさんの優しい目に見つめられて、俺の中でヒートアップしていた部分が瞬時に鎮火する。
「す、すいません。でも、なんかあいつと話してると自然とこうなるというか……」
本当にうまく言えないが、勝手にこうなる。
そして、それは向こうも同じだったらしい。ミリヤさんに諭されておとなしくなっている。
「そうだ、お二人とも。ここは私がお金を出しますから、カフェに行ってみるのはどうですか? この間ケーキの美味しいお店を見つけたんですよ」
「「ケーキ⁉」」
また、声が重なった。
「へぇ、あんたケーキ好きなんだ? 意外と可愛い部分もあるのね?」
「い、いいだろ別に⁉ 男でも甘いものが好きなんだよ!」
「ああ、もう! セレナさん、いい加減にしないとあなたの分のお金は出しませんよ? セレナさんだけお水。それでもいいんですか?」
「す、すいませんでした……」
ケーキ無し、その言葉ですぐにセレナは大人しくなった。
「では、レインさん。申し訳ないんですがお付き合いいただけますか? パーティの件、もし本当に嫌でしたら、強制はしませんので。ですが、ご存じのとおりポンコツですので、受け入れ先がないのです。ですから、どうかレインさんに面倒を見ていただけると、本当に助かります」
「ミリヤさんまで⁉」
とうとうサポーターにも“ポンコツ”と言われたセレナは、涙目になっている。
ふッ、いい気味だぜ。
「レインさん? 相手は仮にも女性ですからね? 私のときみたいに、優しくしてあげてください。いいですか?」
「は、はい……」
なぜだ。フィル姉に見つめられると言い返せなくなるように、ティナさんに見つめられても言い返せなくなる。
まぁ、フィル姉にしてもティナさんにしても、反則級に可愛いからな。うん、可愛い女性の希望は叶えなければならない。
男とは、可愛くて綺麗な女性の前では見栄を張りたくなるのだ。
「ほら、行くぞ」
ミリヤさんにお金をもらうついでに場所を教えてもらい、俺は渋々セレナと共にカフェへと向かってギルドを後にした。
翌日。
俺は朝食の席で機嫌の悪いフィル姉と相対していた。
「本当に、ごめんなさい」
素直に頭を下げる俺。
昨日は帰ってくると同時、玄関先で倒れてしまった。
どうやら、俺自身もかなり気を張っていたらしい。周囲の目がなくなって、フィル姉の待つ家に帰ってきた。
その安心感から玄関に入る前に倒れてしまっていたところを、俺の好物のパイを作るため、その材料の採取に出ていたフィル姉に保護された。
結局目を覚ましたのは夜中。
泣き腫らした目元を真っ赤にさせて、俺が起きるまでずっと、寝ずに看病してくれていたらしい。
まぁ、起きた後、こっぴどくお叱りを受けてしまったが。
それでも、理由を説明すると、優しく俺の頭を撫でてくれた。「よく頑張ったね」という言葉と共に。
「まぁ、そんな優しいレインに育ってくれたのは、私にとって誇りではあるんだけど。それでも、もう無茶はしちゃだめだからね?」
メッ、とでもいうように人差し指を立てるフィル姉。
この仕草、本人に言ったら怒るだろうが、メッチャ可愛い。フィル姉が美人だから、うん。可愛い。
語彙力!
自分で自分に突っ込むが、それぐらい可愛いので仕方ない。
「レイン、聞いてるの?」
「へ? あ、ああうん! もう無茶はしないから」
「ふーん? ま、今回はレインを信じます。けど、次はないからね? あんまりお姉ちゃんを心配させないでね?」
「うん、もうしないよ」
「よし! それじゃあ、そろそろ出るでしょ?」
残っていたパンを口に詰め込んで、用意しておいた装備一式を身に着ける。
「忘れ物はない?」
「うん、平気」
「じゃ、行ってらっしゃい。気を付けてね」
「行ってきます」
笑顔のフィル姉に見送られて、家を後にした。
「あ、レインさん! おはようございます」
「おはようございます、ティナさん」
ギルドに着くと、俺の姿を捕らえたティナさんがカウンターに入ってくれた。
「昨日は本当にお疲れさまでした」
「いえいえ。それよりも、彼女は無事だったんですか?」
「はい、それについては問題ありません。今朝無事だという診断が出て、既に帰宅しているはずですよ」
だとすると、後は精神面のケアだが、それは俺の仕事ではない。彼女のサポーターがどうにかするだろう。
「あ、レインさん!」
そう考えていた矢先、そのサポーターであるミリヤさんが声をかけてきた。
「ミリヤさん? おはようございます」
「はい、おはようございます。その、今から少しお時間頂けませんか?」
「ん? はぁ、大丈夫ですけど」
「よかった! ティナも、できれば同席してくれる?」
「いいですよ。じゃあレインさん、こちらに」
ティナさんに案内されて、カウンター脇から、普段は立ち入る事の出来ない職員用通路を案内される。
「こちらです」
ミリヤさんが案内した先は、応接室と思われる部屋だった。
黒い石で造られた長テーブルと、それに応じた大きさのソファが二つ、向き合って置いてある。
壁にはよく分からない額縁に入れられた絵や、ツボなんかも飾ってあり、見た目豪華な内装だ。
「では、お二人はこちらで少し待っててください」
そう言って、俺たちを置いてミリヤさんは部屋を出ていった。
直後、近くの部屋の扉が開けられる音が聞こえる。かと思うと、こちらに足音が向かってきた。
「お待たせしました。さ、セレナさん」
「は、はい……」
ミリヤさんに次いで入室したのは、あの赤ローブの自称優秀な魔法使いの少女だった。
こいつだったのか、セレナって……。
やはり自称だったか、と、俺の勘が当たっていたことがここに判明した。
「その、昨日は助けていただいてありがとうございました」
そう言って、セレナと呼ばれた少女は頭を下げてきた。
「私からも改めて。昨日は、本当にありがとうございました」
次いで、ミリヤさんも頭を下げてくる。
「お二人とも、もういいですから。頭を上げてください」
正直、昨日からお礼を言われていて、もうお腹いっぱいだ。
それに、俺としては特別なことをした気などない。
「レインさんが言っているのです。頭を上げてください」
俺の言葉では頭を上げない二人に、ティナさんが声をかける。
すると、それでようやく頭を上げた。
「というよりも、セレナ、だったか? お前、テストのときに優秀とか言ってなかったか?」
「え? って、あ、あんた⁉」
向こうも俺の存在に気が付いたらしい。
というか、誤ったくせにこっちの顔すら確認してなかったのか?
まぁ、顔が真っ赤だし、よっぽど緊張していたのは火を見るよりも明らかなのだが。
「セレナさん、レインさんをご存じなのですか?」
「レインさん、こちらの方をご存じなのですか?」
二人のサポーターから、名詞違いの質問がされる。
「は、はい。その、テストのときにパーティに誘っていて……」
「はい。テストのときにパーティに誘われたんですけど、自分で優秀とか言ってたので断ったんです」
しどろもどろのセレナと違い、俺はきっぱりと答えた。すると、その俺の言葉にセレナが喰いかかってくる。
「あんた、人が後悔していることをわざわざ言わなくてもいいでしょ⁉」
「なんだ、事実だろ?」
「ッく、なんであの時の私はぁ~⁉」
ふむ、あの一件は本人的にも恥ずかしいらしい。いわゆる黒歴史か。
「あ、あはは……。なんだかお二人とも、息ピッタリですね?」
「「どこが⁉」」
「そういうところですよ、レインさん」
それを見て、苦笑しながらティナさんが言う。
なぜだか知らないが、このセレナとかいう女と話していると、ペースが乱される。
「それで、こんなところに呼び出して、何の用なんだ?」
これ以上は分が悪い気がして、強引に話を変える。
「あ、はい。ほら、セレナさん」
「え? でも、ちょっと気持ちが変わったというか……」
「何言ってるんですか⁉ もしこれからもソロでやる、とか言い出すのなら1階層しか冒険を認めませんよ? そうすれば、セレナさんは赤字ですね? そうしてまた無茶をして2階層に行ってオークに負けて。次はオークの赤ちゃんでも生みたいんですか?」
「なッ⁉ そ、それは嫌ですけど……。あぁ、もう! 分かりましたよ! いえばいいんですよね、言えば!」
よくわからんが、オークの赤ちゃん? なんだ、すごく気になるぞ?
「れ、レインだっけ? その……。あぁ、もう! あんた、私とパーティを組みなさい!」
「断る」
なんだ、こいつは?
顔を真っ赤にさせながらこっちを指さして命令とはいい度胸だ。
「なんでお前に命令されなくちゃいけない? 俺はこれからもソロでやる。ポンコツは一人で1階層を冒険してるのがお似合いじゃないか?」
何が悲しくて、このポンコツ魔法使いとパーティなぞ組まなくてはならんのだ。
「なッ⁉ 誰がポンコツよ⁉ あんたなんか私の魔法で一撃なんだからね!」
「へぇ、やってみろよ」
二人の間で火花が散る。
が、すぐに両サポーターが間に入ってくる。
「落ち着いてください、レインさん! どうしたんですか? なんだかいつもと違いますよ?」
ティナさんの優しい目に見つめられて、俺の中でヒートアップしていた部分が瞬時に鎮火する。
「す、すいません。でも、なんかあいつと話してると自然とこうなるというか……」
本当にうまく言えないが、勝手にこうなる。
そして、それは向こうも同じだったらしい。ミリヤさんに諭されておとなしくなっている。
「そうだ、お二人とも。ここは私がお金を出しますから、カフェに行ってみるのはどうですか? この間ケーキの美味しいお店を見つけたんですよ」
「「ケーキ⁉」」
また、声が重なった。
「へぇ、あんたケーキ好きなんだ? 意外と可愛い部分もあるのね?」
「い、いいだろ別に⁉ 男でも甘いものが好きなんだよ!」
「ああ、もう! セレナさん、いい加減にしないとあなたの分のお金は出しませんよ? セレナさんだけお水。それでもいいんですか?」
「す、すいませんでした……」
ケーキ無し、その言葉ですぐにセレナは大人しくなった。
「では、レインさん。申し訳ないんですがお付き合いいただけますか? パーティの件、もし本当に嫌でしたら、強制はしませんので。ですが、ご存じのとおりポンコツですので、受け入れ先がないのです。ですから、どうかレインさんに面倒を見ていただけると、本当に助かります」
「ミリヤさんまで⁉」
とうとうサポーターにも“ポンコツ”と言われたセレナは、涙目になっている。
ふッ、いい気味だぜ。
「レインさん? 相手は仮にも女性ですからね? 私のときみたいに、優しくしてあげてください。いいですか?」
「は、はい……」
なぜだ。フィル姉に見つめられると言い返せなくなるように、ティナさんに見つめられても言い返せなくなる。
まぁ、フィル姉にしてもティナさんにしても、反則級に可愛いからな。うん、可愛い女性の希望は叶えなければならない。
男とは、可愛くて綺麗な女性の前では見栄を張りたくなるのだ。
「ほら、行くぞ」
ミリヤさんにお金をもらうついでに場所を教えてもらい、俺は渋々セレナと共にカフェへと向かってギルドを後にした。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
軽トラの荷台にダンジョンができました★車ごと【非破壊オブジェクト化】して移動要塞になったので快適探索者生活を始めたいと思います
こげ丸
ファンタジー
===運べるプライベートダンジョンで自由気ままな快適最強探索者生活!===
ダンジョンが出来て三〇年。平凡なエンジニアとして過ごしていた主人公だが、ある日突然軽トラの荷台にダンジョンゲートが発生したことをきっかけに、遅咲きながら探索者デビューすることを決意する。
でも別に最強なんて目指さない。
それなりに強くなって、それなりに稼げるようになれれば十分と思っていたのだが……。
フィールドボス化した愛犬(パグ)に非破壊オブジェクト化して移動要塞と化した軽トラ。ユニークスキル「ダンジョンアドミニストレーター」を得てダンジョンの管理者となった主人公が「それなり」ですむわけがなかった。
これは、プライベートダンジョンを利用した快適生活を送りつつ、最強探索者へと駆け上がっていく一人と一匹……とその他大勢の配下たちの物語。
転生したら名家の次男になりましたが、俺は汚点らしいです
NEXTブレイブ
ファンタジー
ただの人間、野上良は名家であるグリモワール家の次男に転生したが、その次男には名家の人間でありながら、汚点であるが、兄、姉、母からは愛されていたが、父親からは嫌われていた
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
扱いの悪い勇者パーティを啖呵切って離脱した俺、辺境で美女たちと国を作ったらいつの間にか国もハーレムも大陸最強になっていた。
みにぶた🐽
ファンタジー
いいねありがとうございます!反応あるも励みになります。
勇者パーティから“手柄横取り”でパーティ離脱した俺に残ったのは、地球の本を召喚し、読み終えた物語を魔法として再現できるチートスキル《幻想書庫》だけ。
辺境の獣人少女を助けた俺は、物語魔法で水を引き、結界を張り、知恵と技術で開拓村を発展させていく。やがてエルフや元貴族も加わり、村は多種族共和国へ――そして、旧王国と勇者が再び迫る。
だが俺には『三国志』も『孫子』も『トロイの木馬』もある。折伏し、仲間に変える――物語で世界をひっくり返す成り上がり建国譚、開幕!
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる