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彼らは新人類編
克己の雷鳴である
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墓場の最深部へと向かいながら歩いていると、道端でうずくまるウンモを見つけた。サミエルさんと戦っている間にイリナを追いかけさせていたわけだが………
「大丈夫?」
「あ、あそこになにかが………」
…………なるほどね。俺はウンモが指差した所を見ても、やはりそこには何もない。
「せ、千年前の話だ。地上からで、出ようとしししした時………あの男が、わ、我らの身体ば、を身体をばらばばばバラバラに…………」
地面を見ながら聞こえるか聞こえないか分からないような声で喋り続けるウンモ。千年………昔話なのか、ただの作り話なのか。どちらにしろいいイメージではないのだろう。ウンモの追い詰められた表情を見ればよくわかる。まぁ、ほっといたって死ぬことはないだろ。
歩き始めた時、視界の端に何かが掠めたような気がした。
「………………」
俺は無言で、その視界を掠めたものを追いかけると………墓の影に、人影が…………
「とうとう俺にも見えるようになっ…………」
そして俺の目に入ったのは、墓の横でカイを殺す俺自身だった。次の瞬間、俺のいる場所は変わっていた。
炎によって燃やされた人間の焦げ臭さ………最初に感じたのは嗅覚だった。そして次に現れたのは視覚。俺を斬り殺そうと突っ込んでくるイリナだった。炎の爆発を生み出しなんとかしてイリナと距離を取るが、彼女がこんな攻撃で逃げ出すわけがない。着地と同時に一瞬で体勢を整えると俺に向かって再度突撃して来る。瓦解した希望の塔、周り全てを赤と黒色に染め上げる炎。一年前のあの光景とまるっきり同じじゃないか。
ガシャンっ
ああ、そうだ。夥しい数の炭化した骸を見て俺は心底恐怖していたんだ。彼らは地べたに這いつくばり、俺の足首を掴んで地獄に引き摺り込もうとしてくるみたいで、俺は…………死体すらも消すために更に火力を上げ、全てが消失していく。
なのに、それなのに、イリナ達はこの赤色の輝きに恐れることなく軌跡を描いていく。時を経るごとに加速し、黄色の閃光が更に光を増していく。
頼むからもう俺に人殺しをさせないでくれ。
しかしその願いを打ち消すように、俺の魔力がかき消された。…………俺にこの先の力を引き出させないでくれよ……………
悲しみと共に噴出した青色の炎がイリナ達を飲み込んだ。
「………………」
聞こえてくる、声が。イリナとカイが下らない会話をしている楽しそうな声が…………俺は耳を塞ぐ。目も閉じる。でも俺の手をすり抜けて、声は聞こえ続ける。笑い声、喜びの声、喧嘩する声、咽び泣く声、怒る声、感動する声。声と共に脳裏に現れる彼らの記憶。俺がこの手で潰した彼らの記憶。
お前のせいだ、お前の………お前の!
地べたを這い回る数多の骸が俺を地獄の底に引き摺り込み、そして………視界は黒く染まった。
ガッ!!
「な、なんで!?」
目が覚めると、俺は誰かの頭を掴んでいた。
「トラウマを見続けて一生目覚めないはずなのに!なんでだよ!」
14才ぐらいの子供が喚き散らす。
「…………俺はいつも夢を見るんだ。大量の人間を焼き殺し、夢も希望も微塵も残さないほどに消失させる惨たらしい夢を。でもそれで終わりじゃない。そんな殺した人間の思い出が、殺し終わった後に流れて来る。克明に………俺に殺される前まで笑っていた人間達の記憶が、ありありと。」
俺は子供から手を離すと笑った。
「俺は目を閉じたことも、耳を塞いだこともない。ずっとずっと俺は悪夢の中にいるんだ。魔力で追体験させられたところで逃げ出すわけがないだろ。………それにな。」
そして子供の頭を撫でてあげる。
「俺の名前は狩虎、虎を狩っちまうんだ。トラウマぐらい敵じゃないんだよ。…………大人しくしてればテキトウな言い訳ついて保護してやる。んじゃあな。」
俺はウンモと子供を置いて歩き始めた。
今回の失踪事件のトリックは多分こんな感じだろう。さっきの子供がターゲットに魔力をかけてトラウマを増長、恐怖状態に陥れる。失神した場合はその場で誘拐。失神しなければ更に魔力が働いてターゲットが逃げ出し…………孤立無援となったところを誘拐。失踪と無力化を同時に行えることが計画の肝だな。
最深部に近づきつつあるのだろう、墓の数がどんどん減っていく。ここがどういう目的で作られたのかわからないが、いい雰囲気でないのは確かだ。墓場の奥の方に重要な人間が眠っているのだろうか。それとも、そこまで人が死んでないから奥の墓場まで使われてないだけなのか………どうでもいいな、墓場に想いを馳せたところで非生産的だ。所詮死体を埋めているだけだ。
「…………よぉ、よく生きてたな。」
そして、たどり着いたその先には男がいた。青色のローブを羽織り宙に浮いているその男は月を眺めていたのだろうか。持ち上げていた首を下ろし、俺の方に視線を移す。
「…………お会いできて光栄です、炎帝様。」
一年前、勇者の子供達に魔力を与えて暴れさせた張本人。俺に殺されたはずなのによくもまぁ生きてたなこいつ。
「もう一回俺に殺されるか、魔族領に無傷で連行されるか。どっちがいい?」
「それはもちろん、どっちも嫌です。」
青ローブの男がフードを外し、俺のことを笑顔で見て来る。まーたなんか企んでるな。
「後少しなんです。勇者領を滅ぼすという私の、いや!我々魔族の悲願があと少しで達成されるのです!図々しいことだとは分かっているのですが、どうか!私に力を貸してくれないでしょうか炎帝様!」「ダメだ。」
俺の即答に反応して青ローブの雰囲気が変わる。………元からこうするつもりだったのだろう。一年前と同じように、奴は俺を利用することしか考えていないのだから。
「それならば今のうちに炎帝様を殺すとしましょうか、私が魔王になれば早い話ですからね。………運のいいことに自分から弱体化してくれたわけですし。」
「…………俺的にはさ、あれだ。1番大切なことっていうのは過去を乗り越えることだと思うのよ。」
俺は腕を組んで考え込み、一考したのち頷いた。
「確かに過去で何かを変えることはできない。間違い無いよそれは、過去に価値なんて一切ない。でもさ、失敗だったりトラウマだったり、苦い思い出を乗り越えることができなければ、人間って成長しないと思うわけよ。過去に価値はないが、失敗を過去のものにしなければ人は前に進まない。わかる?俺の言いたいこと。」
「…………はぁ、なんとなくは。」
「いいや分かってない。絶対にわかってない。言葉を追ってるだけだもん絶対に。よーく考えてみ?この状況を加味して、俺の言葉をよーく考えてみて。………あっ、ほら………聞こえるじゃん。…………克己の雷鳴が。」
「!!」
ドゴォォオオオンンン!!!!
青ローブがいた場所が吹き飛んだ!イリナが雷を纏って突っ込んだのだ!しかし直前でなんとかかわした青ローブは空へと浮かび、俺とイリナを苦々しく眺める。
「確かにまだ完全に克服したわけじゃ無い。それでも、イリナはもう恐怖から逃げ続けるような人間じゃあないのさ。」
イリナが俺のことを見てきた。恐怖を払拭した、綺麗な碧色の目………やっぱりこいつだ、俺を殺すのは間違いなくイリナだ。彼女しか出来ないだろう。
「形勢逆転だな。流石のお前でもイリナとサシじゃあ勝てないだろ。…………逃げるんだろ、どうせ。」
「えっ!?逃がすの!?」
「逃がすも何も、俺達は奴を捕まえる手立てはないよ。奴がここにきてるってことは、十中八九逃げる手段を用意している。味方が大量にいる可能性も高い。不用心に突っ込んでなんとかなる相手じゃあないってことさ。それならば話に花を咲かせた方が幾らか建設的だろ?」
「で、でも…………」
まぁわかるけどさ。あいつはカイやいろんな勇者達の仇で、絶対に倒したいって気持ちもわかる。でも今は無理だ、諦めるしかない。
「相変わらず冷めた考え方をしますね。」
「仕方ないだろ?俺は自分の生き死ににしか熱くなれないんだ。…………あーイリナ、不意打ちかまそうなんてするなよ。すぐ逃げ出しちゃうぞあいつ。」
イリナが右足に重心を置いてることに気がついた俺は釘を刺す。すぐにでも飛びかかりたいんだろうなぁ。でも待ってくれ、多分もう少しなんだ。
「………青ローブ、今はあれか?カースクルセイドに身を置いてるのか?」
「…………そう思いますか?」
「今をときめく勇者領の敵って言ったらやっぱりカースクルセイドだもんなぁ。そう思っちゃうのも仕方ないよ。」
「やっぱりそう思いますか、そうですよね………じゃあ隠す必要もありませんね。その通りですよ。」
「あそこやめといた方がいいよ、俺達の標的になってるから。もっと潜伏しやすい所にしなよ。」
「忠告ありがとうございます。…………そろそろですかね、炎帝様。」
「なにが?」
「勇者の援軍がく」
俺と青ローブの位置が入れ替わり、イリナの目の前に青ローブが出現する!それを確認したイリナの踵落としが地面に炸裂する!…………それでもやはり、青ローブは倒せないか。奴は一瞬で俺達から30m離れた場所にワープしていた。
「ふーー…………まったく、困った力を手に入れられたものです。しかし炎帝様、いずれ私達がその魔剣を回収しに行きますので、その日まで大切に待ってて下さい。」
「大切な宝物だから誰にもあげるつもりはないよ。」
「お宝を独り占めは良くないですよ炎帝様。………それではまた会いましょう。」
そして青ローブはこの墓場から消えて行った。
「大丈夫?」
「あ、あそこになにかが………」
…………なるほどね。俺はウンモが指差した所を見ても、やはりそこには何もない。
「せ、千年前の話だ。地上からで、出ようとしししした時………あの男が、わ、我らの身体ば、を身体をばらばばばバラバラに…………」
地面を見ながら聞こえるか聞こえないか分からないような声で喋り続けるウンモ。千年………昔話なのか、ただの作り話なのか。どちらにしろいいイメージではないのだろう。ウンモの追い詰められた表情を見ればよくわかる。まぁ、ほっといたって死ぬことはないだろ。
歩き始めた時、視界の端に何かが掠めたような気がした。
「………………」
俺は無言で、その視界を掠めたものを追いかけると………墓の影に、人影が…………
「とうとう俺にも見えるようになっ…………」
そして俺の目に入ったのは、墓の横でカイを殺す俺自身だった。次の瞬間、俺のいる場所は変わっていた。
炎によって燃やされた人間の焦げ臭さ………最初に感じたのは嗅覚だった。そして次に現れたのは視覚。俺を斬り殺そうと突っ込んでくるイリナだった。炎の爆発を生み出しなんとかしてイリナと距離を取るが、彼女がこんな攻撃で逃げ出すわけがない。着地と同時に一瞬で体勢を整えると俺に向かって再度突撃して来る。瓦解した希望の塔、周り全てを赤と黒色に染め上げる炎。一年前のあの光景とまるっきり同じじゃないか。
ガシャンっ
ああ、そうだ。夥しい数の炭化した骸を見て俺は心底恐怖していたんだ。彼らは地べたに這いつくばり、俺の足首を掴んで地獄に引き摺り込もうとしてくるみたいで、俺は…………死体すらも消すために更に火力を上げ、全てが消失していく。
なのに、それなのに、イリナ達はこの赤色の輝きに恐れることなく軌跡を描いていく。時を経るごとに加速し、黄色の閃光が更に光を増していく。
頼むからもう俺に人殺しをさせないでくれ。
しかしその願いを打ち消すように、俺の魔力がかき消された。…………俺にこの先の力を引き出させないでくれよ……………
悲しみと共に噴出した青色の炎がイリナ達を飲み込んだ。
「………………」
聞こえてくる、声が。イリナとカイが下らない会話をしている楽しそうな声が…………俺は耳を塞ぐ。目も閉じる。でも俺の手をすり抜けて、声は聞こえ続ける。笑い声、喜びの声、喧嘩する声、咽び泣く声、怒る声、感動する声。声と共に脳裏に現れる彼らの記憶。俺がこの手で潰した彼らの記憶。
お前のせいだ、お前の………お前の!
地べたを這い回る数多の骸が俺を地獄の底に引き摺り込み、そして………視界は黒く染まった。
ガッ!!
「な、なんで!?」
目が覚めると、俺は誰かの頭を掴んでいた。
「トラウマを見続けて一生目覚めないはずなのに!なんでだよ!」
14才ぐらいの子供が喚き散らす。
「…………俺はいつも夢を見るんだ。大量の人間を焼き殺し、夢も希望も微塵も残さないほどに消失させる惨たらしい夢を。でもそれで終わりじゃない。そんな殺した人間の思い出が、殺し終わった後に流れて来る。克明に………俺に殺される前まで笑っていた人間達の記憶が、ありありと。」
俺は子供から手を離すと笑った。
「俺は目を閉じたことも、耳を塞いだこともない。ずっとずっと俺は悪夢の中にいるんだ。魔力で追体験させられたところで逃げ出すわけがないだろ。………それにな。」
そして子供の頭を撫でてあげる。
「俺の名前は狩虎、虎を狩っちまうんだ。トラウマぐらい敵じゃないんだよ。…………大人しくしてればテキトウな言い訳ついて保護してやる。んじゃあな。」
俺はウンモと子供を置いて歩き始めた。
今回の失踪事件のトリックは多分こんな感じだろう。さっきの子供がターゲットに魔力をかけてトラウマを増長、恐怖状態に陥れる。失神した場合はその場で誘拐。失神しなければ更に魔力が働いてターゲットが逃げ出し…………孤立無援となったところを誘拐。失踪と無力化を同時に行えることが計画の肝だな。
最深部に近づきつつあるのだろう、墓の数がどんどん減っていく。ここがどういう目的で作られたのかわからないが、いい雰囲気でないのは確かだ。墓場の奥の方に重要な人間が眠っているのだろうか。それとも、そこまで人が死んでないから奥の墓場まで使われてないだけなのか………どうでもいいな、墓場に想いを馳せたところで非生産的だ。所詮死体を埋めているだけだ。
「…………よぉ、よく生きてたな。」
そして、たどり着いたその先には男がいた。青色のローブを羽織り宙に浮いているその男は月を眺めていたのだろうか。持ち上げていた首を下ろし、俺の方に視線を移す。
「…………お会いできて光栄です、炎帝様。」
一年前、勇者の子供達に魔力を与えて暴れさせた張本人。俺に殺されたはずなのによくもまぁ生きてたなこいつ。
「もう一回俺に殺されるか、魔族領に無傷で連行されるか。どっちがいい?」
「それはもちろん、どっちも嫌です。」
青ローブの男がフードを外し、俺のことを笑顔で見て来る。まーたなんか企んでるな。
「後少しなんです。勇者領を滅ぼすという私の、いや!我々魔族の悲願があと少しで達成されるのです!図々しいことだとは分かっているのですが、どうか!私に力を貸してくれないでしょうか炎帝様!」「ダメだ。」
俺の即答に反応して青ローブの雰囲気が変わる。………元からこうするつもりだったのだろう。一年前と同じように、奴は俺を利用することしか考えていないのだから。
「それならば今のうちに炎帝様を殺すとしましょうか、私が魔王になれば早い話ですからね。………運のいいことに自分から弱体化してくれたわけですし。」
「…………俺的にはさ、あれだ。1番大切なことっていうのは過去を乗り越えることだと思うのよ。」
俺は腕を組んで考え込み、一考したのち頷いた。
「確かに過去で何かを変えることはできない。間違い無いよそれは、過去に価値なんて一切ない。でもさ、失敗だったりトラウマだったり、苦い思い出を乗り越えることができなければ、人間って成長しないと思うわけよ。過去に価値はないが、失敗を過去のものにしなければ人は前に進まない。わかる?俺の言いたいこと。」
「…………はぁ、なんとなくは。」
「いいや分かってない。絶対にわかってない。言葉を追ってるだけだもん絶対に。よーく考えてみ?この状況を加味して、俺の言葉をよーく考えてみて。………あっ、ほら………聞こえるじゃん。…………克己の雷鳴が。」
「!!」
ドゴォォオオオンンン!!!!
青ローブがいた場所が吹き飛んだ!イリナが雷を纏って突っ込んだのだ!しかし直前でなんとかかわした青ローブは空へと浮かび、俺とイリナを苦々しく眺める。
「確かにまだ完全に克服したわけじゃ無い。それでも、イリナはもう恐怖から逃げ続けるような人間じゃあないのさ。」
イリナが俺のことを見てきた。恐怖を払拭した、綺麗な碧色の目………やっぱりこいつだ、俺を殺すのは間違いなくイリナだ。彼女しか出来ないだろう。
「形勢逆転だな。流石のお前でもイリナとサシじゃあ勝てないだろ。…………逃げるんだろ、どうせ。」
「えっ!?逃がすの!?」
「逃がすも何も、俺達は奴を捕まえる手立てはないよ。奴がここにきてるってことは、十中八九逃げる手段を用意している。味方が大量にいる可能性も高い。不用心に突っ込んでなんとかなる相手じゃあないってことさ。それならば話に花を咲かせた方が幾らか建設的だろ?」
「で、でも…………」
まぁわかるけどさ。あいつはカイやいろんな勇者達の仇で、絶対に倒したいって気持ちもわかる。でも今は無理だ、諦めるしかない。
「相変わらず冷めた考え方をしますね。」
「仕方ないだろ?俺は自分の生き死ににしか熱くなれないんだ。…………あーイリナ、不意打ちかまそうなんてするなよ。すぐ逃げ出しちゃうぞあいつ。」
イリナが右足に重心を置いてることに気がついた俺は釘を刺す。すぐにでも飛びかかりたいんだろうなぁ。でも待ってくれ、多分もう少しなんだ。
「………青ローブ、今はあれか?カースクルセイドに身を置いてるのか?」
「…………そう思いますか?」
「今をときめく勇者領の敵って言ったらやっぱりカースクルセイドだもんなぁ。そう思っちゃうのも仕方ないよ。」
「やっぱりそう思いますか、そうですよね………じゃあ隠す必要もありませんね。その通りですよ。」
「あそこやめといた方がいいよ、俺達の標的になってるから。もっと潜伏しやすい所にしなよ。」
「忠告ありがとうございます。…………そろそろですかね、炎帝様。」
「なにが?」
「勇者の援軍がく」
俺と青ローブの位置が入れ替わり、イリナの目の前に青ローブが出現する!それを確認したイリナの踵落としが地面に炸裂する!…………それでもやはり、青ローブは倒せないか。奴は一瞬で俺達から30m離れた場所にワープしていた。
「ふーー…………まったく、困った力を手に入れられたものです。しかし炎帝様、いずれ私達がその魔剣を回収しに行きますので、その日まで大切に待ってて下さい。」
「大切な宝物だから誰にもあげるつもりはないよ。」
「お宝を独り占めは良くないですよ炎帝様。………それではまた会いましょう。」
そして青ローブはこの墓場から消えて行った。
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