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鏡にキスを編
不安だなぁ
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「よっしゃあウンモ。街に行くぞ」
いつも彼がいる洞窟に顔を出した俺は、ウンモを無理矢理引っ張り出した。
「な、なにをする貴様!やめろ!」
「やめないよー」
第二類勇者の力を引き出せるのは便利だな。前までは無理だったがウンモを簡単に引き摺れる。
「魔物の我が街に出かけたら騒ぎになるだろ!」
「騒ぎになっても大丈夫だ。どうせ俺の評価が下がるだけなんだから。もうここまで下がってたらどうでもいいんだよ」
「しかしだな!」
俺はウンモの手を離すと視線を合わせる為に膝を曲げた。
「俺はお前を重要な戦力、そして仲間だと思っている。そろそろ勇者にお前を認めさせたいのさ」
「………し、しかし、我は魔物だぞ。信用できるのか?」
なんだそんなこと。俺は鼻で笑うと口角を歪に歪めた。
「お前なんかよりも俺の方がよっぽど信用できないだろ?お前は俺に裏切られない自信でもあるのか?」
ウンモが生唾を飲み込んだ。………なるほど?
「まっ冗談だ。裏切りたきゃ裏切れば良い………好きなようにすればいいさ。ただ俺はさっきも言ったようにお前を重要な仲間だと思っている。街に行くたびにお前と離れ離れだと不便なんだ。嫌がっても無理矢理連れてくからそこは知っておいてくれ」
狩虎の顔を見ていたウンモは内心驚いていた。出会わなかったここ数日間で一気に雰囲気が変わっていたからだ。いままでの中身のない感じじゃない…………狩虎の中に明確な芯を見出していた。何かあったのかと考えたが、そうじゃないと気づく。そうかこっちこそが[正常]なのだと。
「………わかった、観念しよう」
「観念ってなんだよ。これからお前は俺と一緒に勇者を助けて持て囃されるんだぜ?喜べ喜べ!」
俺はウンモから視線を外して街へと向かう。イリナや宏美が俺を英雄にしようとするのなら、俺はその名声を全て別に移す。その対象の1人がウンモだ。勇者を助ける魔物なんて最高じゃないか、良い広告塔になるぞ。俺としょぼくれて歩くウンモ。
「………………」
ただ、これだけは誤解させちゃいけないよな。
「もしウンモが止むに止まれない理由があって俺を裏切ってもさ、俺はお前を見捨てないよ。裏切りたきゃ裏切ればいい。それでも俺はお前を助ける。仲間だと思ってるからさ」
「………馬鹿なのか貴様は」
「なんだ今ごろ気がついたのか」
俺とウンモは街へと向かって歩いていく。
街に着いた俺達は俺とイリナ、ウンモとディーディア君の4人でこの街で一番大きな屋敷へと向かっていた。しかも俺は大きなテーブルを担ぎながらだ。
「そういえばなんであそこに向かってるのミフィー君」
「…………重役のうちの1人を今のうちに潰しちゃおうと思っててさ」
「…………聞き間違いかな?なんか今変なこと言ってたけど」
俺はほとんど白紙の紙をひらつかせイリナに見せびらかす。
「勇検の時に見つけた容疑者。そのうちの履歴書が白紙だったやつを調べてみたら、屋敷の人物と繋がりがあったんだよね」
屋敷の人物は重役の右腕。かなりの大物だ。そんな大物が、なんの経歴も持たない、勇者ですらない人物と繋がりがあるなんてきな臭いだろ?
「俺の挑発を受けて俺を殺そうとしていたんだろうな。つまり叩けば埃が出る可能性がかなり高い。まずはこいつを落とそうかなと思って」
他の可能性もあるがそれを考慮する必要性はそこまでない。今は重役の1人を落とすことが重要だ。
「何かあてはあるの?理由もなく重役にたてついたらミフィー君が敵だとみなされちゃうよ」
「特にないなぁ。ただ、政策を好き勝手できる人間が私利私欲で行動してないわけがないだろ?ちょっと調べれば突破口は見つかるんじゃないかなぁって思うのよ」
「行き当たりばったりにもほどがない?」
「しょうがないだろ俺はこの世界に疎いんだ。使える手駒、情報が圧倒的に足りなすぎる」
駆け引きできるだけの材料があればこんな無謀な方法は取らないんだけどなぁ………ないものは仕方ない。できることから始めるしかないのだ。
「つーわけだ、情報収集となればあれしかないだろ」
「あれ?」
俺はテキトウな場所にテーブルを置くと、ウンモの能力で岩の椅子を作ってもらい腰掛けた。
「フリーおにぎり」
「はぁーー………前回失敗に終わったのに、好きだねぇそれ」
「前回失敗したからといって今回失敗するとは限らないだろ?何事もポジティブにだよイリナ」
「…………本当は君のことを止めたいんだけどね、今みたいにイキイキしている君を見ていると躊躇っちゃうよね」
「目標を定めるということは生きがいを見つけるということ。人生においてこれほど大切なことはない」
「それをもっとポジティブなことに向けてほしいけどね。死ぬためとかじゃなくてさ………」
「それを多様性というんだろ?」
自分の想像の範囲から抜け出せない人間で周りを固めても面白くはない。他がネガティブだという思考で、ポジティブに行動できる人間はかなり貴重だと俺は思うけどね。
「まっ、俺を止めたいのなら俺を超えることだな。力でも、思考でも。期待してるぜイリナ」
俺達はこの話を打ち切り、情報収集の為のフリーおにぎりが始まった。
開始から30分、全然お客さんが来ない。おにぎりを無料で食えるんだから普通は人が殺到するはずなのに………原因は間違いなく俺だな。こんな街の一市民にすら俺の人相と悪行が知れ渡ってしまい、警戒して近寄ってくれないのだ。とてもいいことだ。俺の信用が下がっているということは俺の計画的にはとても順調だからね。
「や、やはり魔物の我がいるせいで………」
「それもあるけど大半は俺のせいだ、ウンモは気にするな」
落ち込むウンモをなだめながら俺はおにぎりを食べる。警戒心を解いて人が来始めるのにはまだまだ時間がかかりそうだ。どうにかして時間を潰さないとな………
「………ディーディア君に言っておくんだけどさ」
勇検が終わってからディーディア君が俺達の部隊に来ることが決まった。まぁ、怪しいよなぁ彼。勇検受験者を殺した犯人かもしれないし、犯人じゃないにしてもあの場の人間を皆殺しにした可能性が高いわけだからさ。そんな危険な人間の処分に困った上は、俺というもっと危険な人間のもとへとぶん投げて厄介払いしてきたわけだ。妥当な判断だ。
「正直俺は、ほぼほぼ確定で、君が魔族側の魔力を持っていると思っているわけよ」
「ぶっ込んできましたね」
俺に指摘されたというのにディーディア君は涼しい顔だ。想定内のことなのだろう。そりゃそうか、彼が唯一生き残った時点でそういう疑いを向けられるのは当然だもんな。…………俺なら皆殺しにした後に一人の身体を完璧に消し去り、そいつに全ての罪をきせるが彼はそれをしなかった。その場に全ての死体を残したのだ。
「でも俺は君を敵だと認識していない。君が敵なら死体を2、3個隠して俺達を混乱させていたはずだ。それなのに君はあえて疑われる方法をとり、犯人を倒したという功績を残すことを選んだ。…………そうすれば俺の部隊に入れると考えたからだろ?」
彼は自分が[実力のある危険分子]だと上層部に認識される為にあの行動に出たのだ。先の殲滅戦による戦力低下により、勇者領は力を欲している。しかしディーディア君のお家事情により、中途半端な戦力だと思われれば今までの二の舞をふむ可能性が高かった。だから自分がとびきりの戦力であることを示しつつ、[身柄を確保する大義名分]を勇者領に与える必要があった。
つまり彼が勇者になるには、ディーディア家と勇者領の軋轢により生まれる弊害、それ以上のメリットを提示しなければならなかったのだ…………
「力を得る為にカースクルセイドを利用し、勇者領に無理矢理選択肢を押し付けてまで勇者になりたがるようなやつだ。勇者を裏切ることはまずない」
「…………もしかしたら裏切るかもしれないですよ?あなたが言う通りに俺がカースクルセイドならありえる」
「いずれ裏切るかもしれないが、今ではないのは間違いない」
どんなに信用できる人間だって、敵に弱みを握られて裏切る可能性がある。誰が裏切り敵になるかなんて誰にもわからないのだ。それならばディーディア君のように[今は裏切らない]という確証がある方が扱いやすい。
「[ただ疑わしいから][イエスマンじゃないから][よく失敗するから]………そんなしょうもない理由で地力のある人間を否定するつもりはない。俺は君を評価しているんだ」
ディーディア君から視線を外し、イリナ、ウンモの順に視線を移していく。言葉の一つ一つを彼らに伝える意思を見せるために。
「俺が言ったって嘘くさいのは承知の上だけど………俺は強い勇者を取り戻したいんだ。内部から裏切り者が現れ、敵に追い詰められていくなんて…………正義の味方なのに間違ってるだろ?俺の今後の行為で勇者領が更にボロボロになるかもしれないけれど、それでも俺の理念の根底には正義がある。賛同してくれとは言わない。ただ理解してほしい。俺は命をかけて自分の信じる正義に臨んでいる」
俺は喋り終え一息ついた後におにぎりを食べ始める。全てを理解されなくていい。俺の本気度さえ伝わればそれでいいんだ。…………何かを変えるとは既存のものを破壊すること。きっと俺のせいで勇者領の根幹は崩壊してしまうだろう。かなりの犠牲が出るはずだ。…………それでも今何もしなかったら勇者領自体が消滅しかねないと、俺はそう思っている。ならば俺が全て壊し、悪名の全てを背負い込み………死んでしまうのが一番効率がいい。イリナにこの役割を合わせるわけにはいかない。
「分かった君を信じるよ。…………それはそれとして、どうするのこの状況。人全然来ないんだけど」
「まぁ待ってよ、そろそろ………」
白色の扉が突如として何もない空間から現れた。そしてそこから………
ドベシッ!!
「飯田さーん!来ちゃいましたよ私!」
白色の扉とは全く関係のない上空から降ってきた姫崎さんに俺は潰された!
「…………どういうことだこれは」
そして扉から出てきたユピテルさんがこの状況に困惑する。表情はいつも通り無表情だがあからさまに声が疑心暗鬼。
「お、俺もよくわからないです…………」
姫崎さんをつまみあげ立ち上がる。勇者の力がなかったら間違いなく死んでたな…………首と肩がいてぇ。
「なんの用事で私を呼んだ。見た目通り私は忙しいんだぞ、くだらない要件なら貴様をこの場で切り刻む」
「忙しそうな見た目っていうのがイマイチわからないんですけど…………ユピテルさんを呼んだのはお客さんを呼ぶ看板娘になってもらおうかなと」
「そんなに私に斬られたかったのか。喜べすぐに終わらせてやる」
バキンッ!
ユピテルさんが引き抜いた剣の刀身が砕け散った。
「飯田さんに何やっちゃってくれてん?あ?」
そして姫崎さんはユピテルさんに顔を近づけて舐めつける。姫崎さんが剣を破壊したのだろう。
「飯田狩虎、初対面の人間にガンを飛ばす失礼なこの小娘はなんだ」
「あーーその、俺の後輩でして。魔族なんですよ」
「貴様というやつは………染島といいこうも気軽に勇者に絡んでくるとはなんなんだ。魔族としておかしいだろう」
「そういえば染島さんはどうしたんですか?あの人も一緒にこっちに来る予定だったと思うんですけど」
「あいつは来ないぞ。黒垓と一緒に私の仕事を片付けてもらっている」
まじかぁ…………言ってくれたら後で俺がやるのに。こんな雑用のために無駄な仕事を増やしてしまって気後れするなぁ。
「だから私が来たんです飯田さん!私が来たからには何億万力ですよ!」
…………やる気があるのは大いに嬉しいんだけど、この状況だと爆弾になりかねないんだよな。ユピテルさんとの絡みを見ただけで容易に理解できるよね。
「流石は姫崎さんだ!色々とアクシデントはありましたが、予定通り皆さんには客引きをしてもらいましょうか!」
「言っておくが私はやらないからな?」
「え?やる流れだったじゃないですか。グループの協調性を乱すのはよくないですよ」
「一番乱しているのはあの小娘で、その次にお前だ。いきなり呼びつけて丁稚の真似をさせようなどと言語道断だぞ」
流れでなんとかなると思ったが流石はユピテルさんだな。状況に流されないほどの確固たる自分を持っている。………もしかしたら俺が嫌いなだけかもしれないが、まぁ万が一にもそれはないだろう。
「飯田狩虎リサーチによると、男ではなく女性が店に立つと集客率が1.6倍になるという結果が出ているのです。さらに貴族のユピテルさんと英雄のイリナ、元気はつらつナイスバディーの姫崎さんが合わされば集客率が4.3倍になるのは間違いなし!お願いしますユピテルさん!俺を助けると思ってお願いします!」
俺は額を擦り付けながら土下座をした後に立ち上がり、両手を擦り合わせながらユピテルさんに懇願する。しかし俺の誠心誠意を込めたお願いに対し、下水道でゴミクズを漁っているネズミを見た時のような表情で俺を見下してくる。
「なぜ貴様を助けなきゃならんのだ。他を当たれ他を。それにこの小娘は元気はつらつナイスバディではないだろうが。詐称してまで人を集めようとするのは風俗のそれとなんら変わりはないぞ。悔い改めろ」
「ボンキュッボンがナイスバディだと思っているなど時代錯誤で偏見の極み!人によってナイスバディとは違うのだ!飯田さんの好みは私のようなスッキリスマート、パーフェクトダイナマイトバディだということなんですよ!ね!?」
「う、うん。そうですね。ダイナマイト(実物)バディ……いいですよね」
うーんまずい、話が変な方向にいきそうだ。このまま姫崎さんを褒めるような話が続けばユピテルさんを引き込めなくなる。俺の計画的にはそれは困るんだよなぁ。どうにかしてその気にさせないと…………
俺は姫崎さんの話にテキトウに相槌をうちながら周りを見渡す。それっぽい理由でいいんだ、なにか………何か………お?
「宏美さんも私と同じダイナマイトバディですからねぇ!飯田さんが気に入ってしまうのも仕方がないこと!」
「………姫崎さんとユピテルさん、何かおかしいと思いませんか?」
俺は姫崎さんの言葉を遮り、聞こえるかどうか怪しい小さな声で囁いた。
「…………おかしいとはなんだ」
「ここの人達の格好ですよ。ちょっとみすぼらしいと思いませんか?」
人のファッションをとやかく言えるほどのセンスは持ち合わせていないが、街を歩いている人達の服装が少しおかしいことぐらいはわかる。服に穴が空いているわけではないが、目立つホツレと毛玉。襟もヨレヨレだ。子供に至っては襟と袖がボロボロ。空腹を紛らわせる為に噛んでいるのだろう。
「生活水準が高い人間が周りにいれば、自分の服の状態が恥ずかしいものだと分かるはずです。なのに誰も自分達の服装に気にもとめない。もちろん、そんなことどうでも良いと思う人はいますよ。俺もまぁ、着れたらなんでも良いとか思っちゃう物臭ですし。でもね、街行く人全員がそうなのは異常なんです。……[ヨレヨレのボロボロがここの生活水準]だってことなんですよ。これってまずくないですか?」
勇者領全域の生活水準が分からないから、正直この話は賭けでしかない。しかし一定以上のインフラが整っているのは確認できているし、なによりも魔力があるじゃないか。水の魔力とか風の魔力を使えば服の皺を直すぐらい出来るだろう。………俺的にはこれはかなり勝算の高い賭けだ。
「………確かに。今のこの戦争状態、勇者領からは各自治体に物資を支給している。嗜好品とかはともかく、ある程度の生活水準は保っているはずだ。現に私が自治する地域はここまで見窄らしい格好の人間はいない」
「もしも、もしもですよ?本来、配給されるべき物資がここの住人に十分に届いていなかったら………俺達がそれを救わなきゃいけない。人として………そう思いません?」
「………癪に触るな………しかし、貴様の言い分は最もだ。ここで否定するほど私も落ちぶれてはいない。貴様の思惑にのってやろう」
「流石は飯田さん!寛大な心だぁ!」
よし、ユピテルさんが折れてくれた。これでようやくフリーおにぎりを始められるな。………それに良い着眼点も見つけられた。物資の配給か…………そこから責めてみるか。
「イリナだろうがユピテルだろうが、この私が誰よりも多く客引きしてやりますよ!覚悟しろ!」
……………不安だなぁ。
いつも彼がいる洞窟に顔を出した俺は、ウンモを無理矢理引っ張り出した。
「な、なにをする貴様!やめろ!」
「やめないよー」
第二類勇者の力を引き出せるのは便利だな。前までは無理だったがウンモを簡単に引き摺れる。
「魔物の我が街に出かけたら騒ぎになるだろ!」
「騒ぎになっても大丈夫だ。どうせ俺の評価が下がるだけなんだから。もうここまで下がってたらどうでもいいんだよ」
「しかしだな!」
俺はウンモの手を離すと視線を合わせる為に膝を曲げた。
「俺はお前を重要な戦力、そして仲間だと思っている。そろそろ勇者にお前を認めさせたいのさ」
「………し、しかし、我は魔物だぞ。信用できるのか?」
なんだそんなこと。俺は鼻で笑うと口角を歪に歪めた。
「お前なんかよりも俺の方がよっぽど信用できないだろ?お前は俺に裏切られない自信でもあるのか?」
ウンモが生唾を飲み込んだ。………なるほど?
「まっ冗談だ。裏切りたきゃ裏切れば良い………好きなようにすればいいさ。ただ俺はさっきも言ったようにお前を重要な仲間だと思っている。街に行くたびにお前と離れ離れだと不便なんだ。嫌がっても無理矢理連れてくからそこは知っておいてくれ」
狩虎の顔を見ていたウンモは内心驚いていた。出会わなかったここ数日間で一気に雰囲気が変わっていたからだ。いままでの中身のない感じじゃない…………狩虎の中に明確な芯を見出していた。何かあったのかと考えたが、そうじゃないと気づく。そうかこっちこそが[正常]なのだと。
「………わかった、観念しよう」
「観念ってなんだよ。これからお前は俺と一緒に勇者を助けて持て囃されるんだぜ?喜べ喜べ!」
俺はウンモから視線を外して街へと向かう。イリナや宏美が俺を英雄にしようとするのなら、俺はその名声を全て別に移す。その対象の1人がウンモだ。勇者を助ける魔物なんて最高じゃないか、良い広告塔になるぞ。俺としょぼくれて歩くウンモ。
「………………」
ただ、これだけは誤解させちゃいけないよな。
「もしウンモが止むに止まれない理由があって俺を裏切ってもさ、俺はお前を見捨てないよ。裏切りたきゃ裏切ればいい。それでも俺はお前を助ける。仲間だと思ってるからさ」
「………馬鹿なのか貴様は」
「なんだ今ごろ気がついたのか」
俺とウンモは街へと向かって歩いていく。
街に着いた俺達は俺とイリナ、ウンモとディーディア君の4人でこの街で一番大きな屋敷へと向かっていた。しかも俺は大きなテーブルを担ぎながらだ。
「そういえばなんであそこに向かってるのミフィー君」
「…………重役のうちの1人を今のうちに潰しちゃおうと思っててさ」
「…………聞き間違いかな?なんか今変なこと言ってたけど」
俺はほとんど白紙の紙をひらつかせイリナに見せびらかす。
「勇検の時に見つけた容疑者。そのうちの履歴書が白紙だったやつを調べてみたら、屋敷の人物と繋がりがあったんだよね」
屋敷の人物は重役の右腕。かなりの大物だ。そんな大物が、なんの経歴も持たない、勇者ですらない人物と繋がりがあるなんてきな臭いだろ?
「俺の挑発を受けて俺を殺そうとしていたんだろうな。つまり叩けば埃が出る可能性がかなり高い。まずはこいつを落とそうかなと思って」
他の可能性もあるがそれを考慮する必要性はそこまでない。今は重役の1人を落とすことが重要だ。
「何かあてはあるの?理由もなく重役にたてついたらミフィー君が敵だとみなされちゃうよ」
「特にないなぁ。ただ、政策を好き勝手できる人間が私利私欲で行動してないわけがないだろ?ちょっと調べれば突破口は見つかるんじゃないかなぁって思うのよ」
「行き当たりばったりにもほどがない?」
「しょうがないだろ俺はこの世界に疎いんだ。使える手駒、情報が圧倒的に足りなすぎる」
駆け引きできるだけの材料があればこんな無謀な方法は取らないんだけどなぁ………ないものは仕方ない。できることから始めるしかないのだ。
「つーわけだ、情報収集となればあれしかないだろ」
「あれ?」
俺はテキトウな場所にテーブルを置くと、ウンモの能力で岩の椅子を作ってもらい腰掛けた。
「フリーおにぎり」
「はぁーー………前回失敗に終わったのに、好きだねぇそれ」
「前回失敗したからといって今回失敗するとは限らないだろ?何事もポジティブにだよイリナ」
「…………本当は君のことを止めたいんだけどね、今みたいにイキイキしている君を見ていると躊躇っちゃうよね」
「目標を定めるということは生きがいを見つけるということ。人生においてこれほど大切なことはない」
「それをもっとポジティブなことに向けてほしいけどね。死ぬためとかじゃなくてさ………」
「それを多様性というんだろ?」
自分の想像の範囲から抜け出せない人間で周りを固めても面白くはない。他がネガティブだという思考で、ポジティブに行動できる人間はかなり貴重だと俺は思うけどね。
「まっ、俺を止めたいのなら俺を超えることだな。力でも、思考でも。期待してるぜイリナ」
俺達はこの話を打ち切り、情報収集の為のフリーおにぎりが始まった。
開始から30分、全然お客さんが来ない。おにぎりを無料で食えるんだから普通は人が殺到するはずなのに………原因は間違いなく俺だな。こんな街の一市民にすら俺の人相と悪行が知れ渡ってしまい、警戒して近寄ってくれないのだ。とてもいいことだ。俺の信用が下がっているということは俺の計画的にはとても順調だからね。
「や、やはり魔物の我がいるせいで………」
「それもあるけど大半は俺のせいだ、ウンモは気にするな」
落ち込むウンモをなだめながら俺はおにぎりを食べる。警戒心を解いて人が来始めるのにはまだまだ時間がかかりそうだ。どうにかして時間を潰さないとな………
「………ディーディア君に言っておくんだけどさ」
勇検が終わってからディーディア君が俺達の部隊に来ることが決まった。まぁ、怪しいよなぁ彼。勇検受験者を殺した犯人かもしれないし、犯人じゃないにしてもあの場の人間を皆殺しにした可能性が高いわけだからさ。そんな危険な人間の処分に困った上は、俺というもっと危険な人間のもとへとぶん投げて厄介払いしてきたわけだ。妥当な判断だ。
「正直俺は、ほぼほぼ確定で、君が魔族側の魔力を持っていると思っているわけよ」
「ぶっ込んできましたね」
俺に指摘されたというのにディーディア君は涼しい顔だ。想定内のことなのだろう。そりゃそうか、彼が唯一生き残った時点でそういう疑いを向けられるのは当然だもんな。…………俺なら皆殺しにした後に一人の身体を完璧に消し去り、そいつに全ての罪をきせるが彼はそれをしなかった。その場に全ての死体を残したのだ。
「でも俺は君を敵だと認識していない。君が敵なら死体を2、3個隠して俺達を混乱させていたはずだ。それなのに君はあえて疑われる方法をとり、犯人を倒したという功績を残すことを選んだ。…………そうすれば俺の部隊に入れると考えたからだろ?」
彼は自分が[実力のある危険分子]だと上層部に認識される為にあの行動に出たのだ。先の殲滅戦による戦力低下により、勇者領は力を欲している。しかしディーディア君のお家事情により、中途半端な戦力だと思われれば今までの二の舞をふむ可能性が高かった。だから自分がとびきりの戦力であることを示しつつ、[身柄を確保する大義名分]を勇者領に与える必要があった。
つまり彼が勇者になるには、ディーディア家と勇者領の軋轢により生まれる弊害、それ以上のメリットを提示しなければならなかったのだ…………
「力を得る為にカースクルセイドを利用し、勇者領に無理矢理選択肢を押し付けてまで勇者になりたがるようなやつだ。勇者を裏切ることはまずない」
「…………もしかしたら裏切るかもしれないですよ?あなたが言う通りに俺がカースクルセイドならありえる」
「いずれ裏切るかもしれないが、今ではないのは間違いない」
どんなに信用できる人間だって、敵に弱みを握られて裏切る可能性がある。誰が裏切り敵になるかなんて誰にもわからないのだ。それならばディーディア君のように[今は裏切らない]という確証がある方が扱いやすい。
「[ただ疑わしいから][イエスマンじゃないから][よく失敗するから]………そんなしょうもない理由で地力のある人間を否定するつもりはない。俺は君を評価しているんだ」
ディーディア君から視線を外し、イリナ、ウンモの順に視線を移していく。言葉の一つ一つを彼らに伝える意思を見せるために。
「俺が言ったって嘘くさいのは承知の上だけど………俺は強い勇者を取り戻したいんだ。内部から裏切り者が現れ、敵に追い詰められていくなんて…………正義の味方なのに間違ってるだろ?俺の今後の行為で勇者領が更にボロボロになるかもしれないけれど、それでも俺の理念の根底には正義がある。賛同してくれとは言わない。ただ理解してほしい。俺は命をかけて自分の信じる正義に臨んでいる」
俺は喋り終え一息ついた後におにぎりを食べ始める。全てを理解されなくていい。俺の本気度さえ伝わればそれでいいんだ。…………何かを変えるとは既存のものを破壊すること。きっと俺のせいで勇者領の根幹は崩壊してしまうだろう。かなりの犠牲が出るはずだ。…………それでも今何もしなかったら勇者領自体が消滅しかねないと、俺はそう思っている。ならば俺が全て壊し、悪名の全てを背負い込み………死んでしまうのが一番効率がいい。イリナにこの役割を合わせるわけにはいかない。
「分かった君を信じるよ。…………それはそれとして、どうするのこの状況。人全然来ないんだけど」
「まぁ待ってよ、そろそろ………」
白色の扉が突如として何もない空間から現れた。そしてそこから………
ドベシッ!!
「飯田さーん!来ちゃいましたよ私!」
白色の扉とは全く関係のない上空から降ってきた姫崎さんに俺は潰された!
「…………どういうことだこれは」
そして扉から出てきたユピテルさんがこの状況に困惑する。表情はいつも通り無表情だがあからさまに声が疑心暗鬼。
「お、俺もよくわからないです…………」
姫崎さんをつまみあげ立ち上がる。勇者の力がなかったら間違いなく死んでたな…………首と肩がいてぇ。
「なんの用事で私を呼んだ。見た目通り私は忙しいんだぞ、くだらない要件なら貴様をこの場で切り刻む」
「忙しそうな見た目っていうのがイマイチわからないんですけど…………ユピテルさんを呼んだのはお客さんを呼ぶ看板娘になってもらおうかなと」
「そんなに私に斬られたかったのか。喜べすぐに終わらせてやる」
バキンッ!
ユピテルさんが引き抜いた剣の刀身が砕け散った。
「飯田さんに何やっちゃってくれてん?あ?」
そして姫崎さんはユピテルさんに顔を近づけて舐めつける。姫崎さんが剣を破壊したのだろう。
「飯田狩虎、初対面の人間にガンを飛ばす失礼なこの小娘はなんだ」
「あーーその、俺の後輩でして。魔族なんですよ」
「貴様というやつは………染島といいこうも気軽に勇者に絡んでくるとはなんなんだ。魔族としておかしいだろう」
「そういえば染島さんはどうしたんですか?あの人も一緒にこっちに来る予定だったと思うんですけど」
「あいつは来ないぞ。黒垓と一緒に私の仕事を片付けてもらっている」
まじかぁ…………言ってくれたら後で俺がやるのに。こんな雑用のために無駄な仕事を増やしてしまって気後れするなぁ。
「だから私が来たんです飯田さん!私が来たからには何億万力ですよ!」
…………やる気があるのは大いに嬉しいんだけど、この状況だと爆弾になりかねないんだよな。ユピテルさんとの絡みを見ただけで容易に理解できるよね。
「流石は姫崎さんだ!色々とアクシデントはありましたが、予定通り皆さんには客引きをしてもらいましょうか!」
「言っておくが私はやらないからな?」
「え?やる流れだったじゃないですか。グループの協調性を乱すのはよくないですよ」
「一番乱しているのはあの小娘で、その次にお前だ。いきなり呼びつけて丁稚の真似をさせようなどと言語道断だぞ」
流れでなんとかなると思ったが流石はユピテルさんだな。状況に流されないほどの確固たる自分を持っている。………もしかしたら俺が嫌いなだけかもしれないが、まぁ万が一にもそれはないだろう。
「飯田狩虎リサーチによると、男ではなく女性が店に立つと集客率が1.6倍になるという結果が出ているのです。さらに貴族のユピテルさんと英雄のイリナ、元気はつらつナイスバディーの姫崎さんが合わされば集客率が4.3倍になるのは間違いなし!お願いしますユピテルさん!俺を助けると思ってお願いします!」
俺は額を擦り付けながら土下座をした後に立ち上がり、両手を擦り合わせながらユピテルさんに懇願する。しかし俺の誠心誠意を込めたお願いに対し、下水道でゴミクズを漁っているネズミを見た時のような表情で俺を見下してくる。
「なぜ貴様を助けなきゃならんのだ。他を当たれ他を。それにこの小娘は元気はつらつナイスバディではないだろうが。詐称してまで人を集めようとするのは風俗のそれとなんら変わりはないぞ。悔い改めろ」
「ボンキュッボンがナイスバディだと思っているなど時代錯誤で偏見の極み!人によってナイスバディとは違うのだ!飯田さんの好みは私のようなスッキリスマート、パーフェクトダイナマイトバディだということなんですよ!ね!?」
「う、うん。そうですね。ダイナマイト(実物)バディ……いいですよね」
うーんまずい、話が変な方向にいきそうだ。このまま姫崎さんを褒めるような話が続けばユピテルさんを引き込めなくなる。俺の計画的にはそれは困るんだよなぁ。どうにかしてその気にさせないと…………
俺は姫崎さんの話にテキトウに相槌をうちながら周りを見渡す。それっぽい理由でいいんだ、なにか………何か………お?
「宏美さんも私と同じダイナマイトバディですからねぇ!飯田さんが気に入ってしまうのも仕方がないこと!」
「………姫崎さんとユピテルさん、何かおかしいと思いませんか?」
俺は姫崎さんの言葉を遮り、聞こえるかどうか怪しい小さな声で囁いた。
「…………おかしいとはなんだ」
「ここの人達の格好ですよ。ちょっとみすぼらしいと思いませんか?」
人のファッションをとやかく言えるほどのセンスは持ち合わせていないが、街を歩いている人達の服装が少しおかしいことぐらいはわかる。服に穴が空いているわけではないが、目立つホツレと毛玉。襟もヨレヨレだ。子供に至っては襟と袖がボロボロ。空腹を紛らわせる為に噛んでいるのだろう。
「生活水準が高い人間が周りにいれば、自分の服の状態が恥ずかしいものだと分かるはずです。なのに誰も自分達の服装に気にもとめない。もちろん、そんなことどうでも良いと思う人はいますよ。俺もまぁ、着れたらなんでも良いとか思っちゃう物臭ですし。でもね、街行く人全員がそうなのは異常なんです。……[ヨレヨレのボロボロがここの生活水準]だってことなんですよ。これってまずくないですか?」
勇者領全域の生活水準が分からないから、正直この話は賭けでしかない。しかし一定以上のインフラが整っているのは確認できているし、なによりも魔力があるじゃないか。水の魔力とか風の魔力を使えば服の皺を直すぐらい出来るだろう。………俺的にはこれはかなり勝算の高い賭けだ。
「………確かに。今のこの戦争状態、勇者領からは各自治体に物資を支給している。嗜好品とかはともかく、ある程度の生活水準は保っているはずだ。現に私が自治する地域はここまで見窄らしい格好の人間はいない」
「もしも、もしもですよ?本来、配給されるべき物資がここの住人に十分に届いていなかったら………俺達がそれを救わなきゃいけない。人として………そう思いません?」
「………癪に触るな………しかし、貴様の言い分は最もだ。ここで否定するほど私も落ちぶれてはいない。貴様の思惑にのってやろう」
「流石は飯田さん!寛大な心だぁ!」
よし、ユピテルさんが折れてくれた。これでようやくフリーおにぎりを始められるな。………それに良い着眼点も見つけられた。物資の配給か…………そこから責めてみるか。
「イリナだろうがユピテルだろうが、この私が誰よりも多く客引きしてやりますよ!覚悟しろ!」
……………不安だなぁ。
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