74 / 79
四章 二つ目の国
落ち着いて
しおりを挟む
「メルタ、いい話と悪い話があるんだが、どっちから聞きたい?」
朝、珍しく起きるのが遅めになってしまった僕にアランが急に聞いていた。
隣のベッドにリーナの姿もない。きっと朝ごはんを食べにいっているのだろう。
「んー、寝起きで頭が回ってないから、目が覚めるほうからで」
多分今の僕は髪の毛もぼさぼさだろう。寝ぐせもあるに違いない。
手櫛で整えようとしてもそれに逆らう毛束の気配がある。
「そんじゃ悪いほうからだな。先の王国と帝国の戦争、王国の負けが込んでる」
おっと、それはたしかに穏やかじゃないね。これから帝国に向かう僕らにとってはまだマシなのかもしれないけども。
「良いニュースは、王国と帝国間で停戦条約が結ばれたってよ。王国は負けを受け入れて、帝国は念願の不凍港をゲットして万事解決ってわけだ」
紛争状態はそれでなのか一旦の解決を見たらしい。まぁもともと帝国の一方的な侵略だったわけだし、それが止まるなら平和的に収まったほうだろう。
帝国には神さまの縁の場所候補が7か所もあるから、それらを時間をかけてでも全部めぐるべきか、まっさきに教国にはいって居場所の特定をするか悩ましいところだ。
「うーん、まぁ僕たちの動きとしては変更ないからねぇ。気になるとしたらミュールたちが今どうしてて、どうするつもりなのかとかかなぁ」
「冒険者になった以上、探すのはなかなか難しいからな。何も噂を聞かないのは元気な証だと思うしかねぇな」
そうだよねぇ。スティーグがそうしたように冒険者になって道を別ったなら、お互いの行方を知る方法はそう簡単にはない。
なにせ詮索は半ばご法度に近い。ギルドに問い合わせても答えてはくれないだろう。せいぜいは伝言を残す程度だ。
彼女たち二人の動向は気になるけども、僕だってやらなきゃいけないことは山積みだからね。
「とりあえず今は目の前のことに集中しないとね。今日は僕の体力復帰に付き合ってもらわないと」
「あぁ、その通りだな」
拳をぶつけ合わせて笑いあう。かと思えば、そのまま彼に抱きしめられた。
「無事で、よかった。」
彼の渾身の思いだろう。僕の体に伝わってくるその力強さから彼の安堵具合がよくわかる。
それだけ心配させてしまったのだなと思う反面、そんな風に思ってくれる人がいる幸せを感じてしまうあたり僕は本当にダメ人間になりつつある気がする。
「うん……」
彼に応えるように、背中へと腕を回す。そしてしばらく二人で抱き合ったまま過ごした後、体を離した。
よしっと景気づけるように声を上げてベットを出る。まずは朝食を摂りに行こうかね。
食堂に行くとリーナを見つけた。ちょうど彼女も食事中のようだ。
「お楽しみにしては早かったのです」
「そんなんじゃないよ、普通に起こしてもらっただけ」
彼女の軽口にも、もうなれたもんだ。ミュール同様見た目と言動がそぐわないことこの上ない。
「……アランは平気なのです?」
「朝っぱらからそういう話題に持っていかないでほしいかな。ほら、僕たちもご飯食べるから」
リーナがとっておいてくれた席に宿のご主人から受け取った朝食を置く。
変わり映えがしないといえば失礼だけどいつも通りのライ麦パンのサンドだ。
「というか、リーナはやたらそういう事気にするよね」
「冒険者稼業は命懸けなのです。生存本能がたかまるのですよ」
もはや直球できたね。言わんとしている事はわかるけども……
今そんなこんなでなんだかんだになって困るのは自分だ。
「そういうリーナこそどうなのさ」
「アランは見た目はいいけど、食指がのびないのです」
誰もアランのことは聞いてないんだけどね。
いつの間にやら振られる形になったアランにはご愁傷さまだ。
「いや、俺もこの場にいるんだけど。何なんだよこの空気感」
「レディーストークってやつだよ、アラン。気にしない、気にしない」
どこか納得いかなさげな表情でサンドを頬張るアラン。まぁ別に本気で嫌われているわけではないし、ただのじゃれ合いみたいなもんだ。さて、いつまでも話してないで食べちゃおう。
「それでは今日の予定、といっても大したことじゃないんだけど、今日は装備を受け取ったらこの街で軽めの仕事を受けて僕のリハビリ代わりだ」
「んだな。俺もリーナも武器の慣らしもあるからその方が丁度いい。下手にまたセリアドネの成体なんぞに遭遇しても面倒くさい」
安定して倒せれば金銭的に美味しいんだろうけど、まぁ僕らは僕らのペースで進めればいい。無理は禁物だ。
「んじゃ、飯食い終わったらいくか」
「はいです!」
「うん」
そんなわけで今日は午前中は装備受け取りと軽く仕事を受けることになった。
「よう、来たか坊主ども」
街の武具屋にやってきた僕たちを迎えてくれるのはこの店の店主であるいつものおっちゃんだ。
並べられたトルソーには機能と同じ様に僕達の鎧が飾られている、変わった所といえば鎧の各所に毒吐きのスキル石が飾りとしてついているところだろうか。
「それなりに良い素材だったから見栄えもするだろう。時間と金があるなら装飾もつけるがどうするよ」
「時間もお金もぎりぎりなんで、受け取りでお願いします」
「あいよ、そんなら奥でつけ心地の確認だけしてきな」
僕らはおっちゃんに代金の入った革袋を渡すとそれぞれの鎧を持って奥の部屋に入る。
今までの簡素な革鎧と違って板金と鱗で防御面もしっかりした感触だ。
関節部分も可動域を確保した上できっちりと固められていて動きやすいように工夫されている。
腰回りから太ももまでは鱗を縫い付けた布でスカート状に守られていて、その薄紫の色も相まってちょっとしたドレスみたいな気もする。
ブーツまで履いてしまえば、防御が薄いのは内ももと腕の内側くらいだろうか。頭? 兜も考えたんだけど、かぶるとあれ予想以上に蒸れるんだよね。それ以上にトロルみたいなデカブツに頭を殴られれば兜があろうがなかろうが首が折れてオシマイだ。そういうのも鑑みて、頭には何も着けないことを選んだのだ。
体の各所を動かしてみるも、違和感はない。鎧としての全体の重量は増えたけど気にはならない程度だ。前の鎧から武器の固定具を外して着け直す。ちょっと重厚になった鎧にハルバードを担いでみればちょっと騎士にでもなった気分になるね。
アランもリーナもそれぞれ鎧をつけ終わったらしく、具合を確認している。
「いい感じですね」
「はいです! これでもう安心なのです」
二人とも問題なしと判断できたようで何よりだ。
「よし、じゃあおっちゃん、ありがとうございます。それとちょっと武具も見たいんですけど」
「おお、じっくり見てけよ」
おっちゃんに案内されるがままにそれぞれの武具を探す。僕はひしゃげてしまった盾と欠けたメイスの代わりだ。
もうちょっと大きくて頑丈なのにして耐えることを選ぶか小さいままで機動力を確保するか悩ましいところだ。
大きいのだと僕の身長に近いくらいの大きさのものまである。重さがどんだけなのか怖いくらいだ。
結局僕が選んだのは、構えたときに頭と体の大半が隠れる凧形の盾、いわゆるカイトシールドというやつだ。飾り気もないかわりにがっちりとした板金で作られているらしく、重量はそこそこある。手にもってこっそり曲げようとしたけど曲がらない程度には頑丈だった。もし曲がったらって? 謝って買い取ってたよ。
そして次はメイスだ。こっちには今までのものと同様のもので不満はない。長柄のメイスもあるけど、間合いや振り回せる距離が取れるならハルバードで十分だからね。こっちはちょっとだけ装飾の入ったものを選んだ。見た目じゃなくて、同じくらいの重量のものがそれしかなかったからだ。
選び終わってしばらくするとアランとリーナも戻ってくる。それぞれ目当ての武具があったらしい。
お会計はしめて金貨2枚。これで僕達の財布の中身の残りは銀貨のみだ。頑張って稼がないと。
「さて、そろそろ昼時だし、飯食いに行くか」
「賛成ー」
「はいです!」
こうして装備の調製が終わった僕たちは街へと繰り出すことにした。
朝、珍しく起きるのが遅めになってしまった僕にアランが急に聞いていた。
隣のベッドにリーナの姿もない。きっと朝ごはんを食べにいっているのだろう。
「んー、寝起きで頭が回ってないから、目が覚めるほうからで」
多分今の僕は髪の毛もぼさぼさだろう。寝ぐせもあるに違いない。
手櫛で整えようとしてもそれに逆らう毛束の気配がある。
「そんじゃ悪いほうからだな。先の王国と帝国の戦争、王国の負けが込んでる」
おっと、それはたしかに穏やかじゃないね。これから帝国に向かう僕らにとってはまだマシなのかもしれないけども。
「良いニュースは、王国と帝国間で停戦条約が結ばれたってよ。王国は負けを受け入れて、帝国は念願の不凍港をゲットして万事解決ってわけだ」
紛争状態はそれでなのか一旦の解決を見たらしい。まぁもともと帝国の一方的な侵略だったわけだし、それが止まるなら平和的に収まったほうだろう。
帝国には神さまの縁の場所候補が7か所もあるから、それらを時間をかけてでも全部めぐるべきか、まっさきに教国にはいって居場所の特定をするか悩ましいところだ。
「うーん、まぁ僕たちの動きとしては変更ないからねぇ。気になるとしたらミュールたちが今どうしてて、どうするつもりなのかとかかなぁ」
「冒険者になった以上、探すのはなかなか難しいからな。何も噂を聞かないのは元気な証だと思うしかねぇな」
そうだよねぇ。スティーグがそうしたように冒険者になって道を別ったなら、お互いの行方を知る方法はそう簡単にはない。
なにせ詮索は半ばご法度に近い。ギルドに問い合わせても答えてはくれないだろう。せいぜいは伝言を残す程度だ。
彼女たち二人の動向は気になるけども、僕だってやらなきゃいけないことは山積みだからね。
「とりあえず今は目の前のことに集中しないとね。今日は僕の体力復帰に付き合ってもらわないと」
「あぁ、その通りだな」
拳をぶつけ合わせて笑いあう。かと思えば、そのまま彼に抱きしめられた。
「無事で、よかった。」
彼の渾身の思いだろう。僕の体に伝わってくるその力強さから彼の安堵具合がよくわかる。
それだけ心配させてしまったのだなと思う反面、そんな風に思ってくれる人がいる幸せを感じてしまうあたり僕は本当にダメ人間になりつつある気がする。
「うん……」
彼に応えるように、背中へと腕を回す。そしてしばらく二人で抱き合ったまま過ごした後、体を離した。
よしっと景気づけるように声を上げてベットを出る。まずは朝食を摂りに行こうかね。
食堂に行くとリーナを見つけた。ちょうど彼女も食事中のようだ。
「お楽しみにしては早かったのです」
「そんなんじゃないよ、普通に起こしてもらっただけ」
彼女の軽口にも、もうなれたもんだ。ミュール同様見た目と言動がそぐわないことこの上ない。
「……アランは平気なのです?」
「朝っぱらからそういう話題に持っていかないでほしいかな。ほら、僕たちもご飯食べるから」
リーナがとっておいてくれた席に宿のご主人から受け取った朝食を置く。
変わり映えがしないといえば失礼だけどいつも通りのライ麦パンのサンドだ。
「というか、リーナはやたらそういう事気にするよね」
「冒険者稼業は命懸けなのです。生存本能がたかまるのですよ」
もはや直球できたね。言わんとしている事はわかるけども……
今そんなこんなでなんだかんだになって困るのは自分だ。
「そういうリーナこそどうなのさ」
「アランは見た目はいいけど、食指がのびないのです」
誰もアランのことは聞いてないんだけどね。
いつの間にやら振られる形になったアランにはご愁傷さまだ。
「いや、俺もこの場にいるんだけど。何なんだよこの空気感」
「レディーストークってやつだよ、アラン。気にしない、気にしない」
どこか納得いかなさげな表情でサンドを頬張るアラン。まぁ別に本気で嫌われているわけではないし、ただのじゃれ合いみたいなもんだ。さて、いつまでも話してないで食べちゃおう。
「それでは今日の予定、といっても大したことじゃないんだけど、今日は装備を受け取ったらこの街で軽めの仕事を受けて僕のリハビリ代わりだ」
「んだな。俺もリーナも武器の慣らしもあるからその方が丁度いい。下手にまたセリアドネの成体なんぞに遭遇しても面倒くさい」
安定して倒せれば金銭的に美味しいんだろうけど、まぁ僕らは僕らのペースで進めればいい。無理は禁物だ。
「んじゃ、飯食い終わったらいくか」
「はいです!」
「うん」
そんなわけで今日は午前中は装備受け取りと軽く仕事を受けることになった。
「よう、来たか坊主ども」
街の武具屋にやってきた僕たちを迎えてくれるのはこの店の店主であるいつものおっちゃんだ。
並べられたトルソーには機能と同じ様に僕達の鎧が飾られている、変わった所といえば鎧の各所に毒吐きのスキル石が飾りとしてついているところだろうか。
「それなりに良い素材だったから見栄えもするだろう。時間と金があるなら装飾もつけるがどうするよ」
「時間もお金もぎりぎりなんで、受け取りでお願いします」
「あいよ、そんなら奥でつけ心地の確認だけしてきな」
僕らはおっちゃんに代金の入った革袋を渡すとそれぞれの鎧を持って奥の部屋に入る。
今までの簡素な革鎧と違って板金と鱗で防御面もしっかりした感触だ。
関節部分も可動域を確保した上できっちりと固められていて動きやすいように工夫されている。
腰回りから太ももまでは鱗を縫い付けた布でスカート状に守られていて、その薄紫の色も相まってちょっとしたドレスみたいな気もする。
ブーツまで履いてしまえば、防御が薄いのは内ももと腕の内側くらいだろうか。頭? 兜も考えたんだけど、かぶるとあれ予想以上に蒸れるんだよね。それ以上にトロルみたいなデカブツに頭を殴られれば兜があろうがなかろうが首が折れてオシマイだ。そういうのも鑑みて、頭には何も着けないことを選んだのだ。
体の各所を動かしてみるも、違和感はない。鎧としての全体の重量は増えたけど気にはならない程度だ。前の鎧から武器の固定具を外して着け直す。ちょっと重厚になった鎧にハルバードを担いでみればちょっと騎士にでもなった気分になるね。
アランもリーナもそれぞれ鎧をつけ終わったらしく、具合を確認している。
「いい感じですね」
「はいです! これでもう安心なのです」
二人とも問題なしと判断できたようで何よりだ。
「よし、じゃあおっちゃん、ありがとうございます。それとちょっと武具も見たいんですけど」
「おお、じっくり見てけよ」
おっちゃんに案内されるがままにそれぞれの武具を探す。僕はひしゃげてしまった盾と欠けたメイスの代わりだ。
もうちょっと大きくて頑丈なのにして耐えることを選ぶか小さいままで機動力を確保するか悩ましいところだ。
大きいのだと僕の身長に近いくらいの大きさのものまである。重さがどんだけなのか怖いくらいだ。
結局僕が選んだのは、構えたときに頭と体の大半が隠れる凧形の盾、いわゆるカイトシールドというやつだ。飾り気もないかわりにがっちりとした板金で作られているらしく、重量はそこそこある。手にもってこっそり曲げようとしたけど曲がらない程度には頑丈だった。もし曲がったらって? 謝って買い取ってたよ。
そして次はメイスだ。こっちには今までのものと同様のもので不満はない。長柄のメイスもあるけど、間合いや振り回せる距離が取れるならハルバードで十分だからね。こっちはちょっとだけ装飾の入ったものを選んだ。見た目じゃなくて、同じくらいの重量のものがそれしかなかったからだ。
選び終わってしばらくするとアランとリーナも戻ってくる。それぞれ目当ての武具があったらしい。
お会計はしめて金貨2枚。これで僕達の財布の中身の残りは銀貨のみだ。頑張って稼がないと。
「さて、そろそろ昼時だし、飯食いに行くか」
「賛成ー」
「はいです!」
こうして装備の調製が終わった僕たちは街へと繰り出すことにした。
0
あなたにおすすめの小説
規格外で転生した私の誤魔化しライフ 〜旅行マニアの異世界無双旅〜
ケイソウ
ファンタジー
チビで陰キャラでモブ子の桜井紅子は、楽しみにしていたバス旅行へ向かう途中、突然の事故で命を絶たれた。
死後の世界で女神に異世界へ転生されたが、女神の趣向で変装する羽目になり、渡されたアイテムと備わったスキルをもとに、異世界を満喫しようと冒険者の資格を取る。生活にも慣れて各地を巡る旅を計画するも、国の要請で冒険者が遠征に駆り出される事態に……。
家族転生 ~父、勇者 母、大魔導師 兄、宰相 姉、公爵夫人 弟、S級暗殺者 妹、宮廷薬師 ……俺、門番~
北条新九郎
ファンタジー
三好家は一家揃って全滅し、そして一家揃って異世界転生を果たしていた。
父は勇者として、母は大魔導師として異世界で名声を博し、現地人の期待に応えて魔王討伐に旅立つ。またその子供たちも兄は宰相、姉は公爵夫人、弟はS級暗殺者、妹は宮廷薬師として異世界を謳歌していた。
ただ、三好家第三子の神太郎だけは異世界において冴えない立場だった。
彼の職業は………………ただの門番である。
そして、そんな彼の目的はスローライフを送りつつ、異世界ハーレムを作ることだった。
ブックマーク・評価、宜しくお願いします。
この度異世界に転生して貴族に生まれ変わりました
okiraku
ファンタジー
地球世界の日本の一般国民の息子に生まれた藤堂晴馬は、生まれつきのエスパーで透視能力者だった。彼は親から独立してアパートを借りて住みながら某有名国立大学にかよっていた。4年生の時、酔っ払いの無免許運転の車にはねられこの世を去り、異世界アールディアのバリアス王国貴族の子として転生した。幸せで平和な人生を今世で歩むかに見えたが、国内は王族派と貴族派、中立派に分かれそれに国王が王位継承者を定めぬまま重い病に倒れ王子たちによる王位継承争いが起こり国内は不安定な状態となった。そのため貴族間で領地争いが起こり転生した晴馬の家もまきこまれ領地を失うこととなるが、もともと転生者である晴馬は逞しく生き家族を支えて生き抜くのであった。
少し冷めた村人少年の冒険記 2
mizuno sei
ファンタジー
地球からの転生者である主人公トーマは、「はずれギフト」と言われた「ナビゲーションシステム」を持って新しい人生を歩み始めた。
不幸だった前世の記憶から、少し冷めた目で世の中を見つめ、誰にも邪魔されない力を身に着けて第二の人生を楽しもうと考えている。
旅の中でいろいろな人と出会い、成長していく少年の物語。
無能と追放された俺の【システム解析】スキル、実は神々すら知らない世界のバグを修正できる唯一のチートでした
夏見ナイ
ファンタジー
ブラック企業SEの相馬海斗は、勇者として異世界に召喚された。だが、授かったのは地味な【システム解析】スキル。役立たずと罵られ、無一文でパーティーから追放されてしまう。
死の淵で覚醒したその能力は、世界の法則(システム)の欠陥(バグ)を読み解き、修正(デバッグ)できる唯一無二の神技だった!
呪われたエルフを救い、不遇な獣人剣士の才能を開花させ、心強い仲間と成り上がるカイト。そんな彼の元に、今さら「戻ってこい」と元パーティーが現れるが――。
「もう手遅れだ」
これは、理不尽に追放された男が、神の領域の力で全てを覆す、痛快無双の逆転譚!
第5皇子に転生した俺は前世の医学と知識や魔法を使い世界を変える。
黒ハット
ファンタジー
前世は予防医学の専門の医者が飛行機事故で結婚したばかりの妻と亡くなり異世界の帝国の皇帝の5番目の子供に転生する。子供の生存率50%という文明の遅れた世界に転生した主人公が前世の知識と魔法を使い乱世の世界を戦いながら前世の奥さんと巡り合い世界を変えて行く。
転生したら王族だった
みみっく
ファンタジー
異世界に転生した若い男の子レイニーは、王族として生まれ変わり、強力なスキルや魔法を持つ。彼の最大の願望は、人間界で種族を問わずに平和に暮らすこと。前世では得られなかった魔法やスキル、さらに不思議な力が宿るアイテムに強い興味を抱き大喜びの日々を送っていた。
レイニーは異種族の友人たちと出会い、共に育つことで異種族との絆を深めていく。しかし……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる