ナヨナヨ男vs筋肉ムキムキ女の恋

謝罪

「ーーだって、弱そうだったし。脅せば払ってくれると思ったんだ」

そう言ってから、しばらくして犯人グループの中の一人。
気の弱いヤツ(事実を話したヤツ)が言った。

「ごめんなさい。僕を許してください」

深々と頭を下げる。

「ーーだってよ！？どうする？！」

茜が楽しそうに、和樹の方を見た。

「二度と僕に関わらないなら、許してあげてもいいよ！」

和樹は答える。

「もう二度と関わりません」

気の弱そうなヤツは、我先に関わらないことを誓った。

「おい、お前らは？！」

残り二人、やたら背の高い男と、体がまるっこいデブの男。
二人で目を見合わせてから言った。

「分かりました。もう二度と関わりません。ご迷惑をおかけしてすいませんでした」

三人で深々と頭を下げる。

「本当だろうなぁ？ウソついたらお前ら、今度こそ殺すからな？！」

巻き舌の茜のこれ以上ないくらいの脅しに、関係のない和樹が一番ビビっているのは言うまでもない。
そして問題は解決した。