11 / 39
罪の経歴(二)
しおりを挟む
俺には俺の生き方がある。。
フラフラーッと俺は外に出た。もうすべてがどうでも良くなった。
今思えば、この頃の俺はまだ人間らしく生きていたのかも知れない。
感情もそこそこあったはずだ。
外に出ると、俺は無意識に手に持ったナイフを振りかざした。
通り過ぎる人々が悲鳴を上げる。
空を切っていたはずのナイフは、おもむろに人に当たった。
突き刺すようにグサリと。。
これは事故だった。
振り回していたら、当たってしまっただけ。
だが、この後俺は振り回していたナイフを止められなかった。
服や顔に他人の血を浴びた俺は、そのまま近くにいる人たちに歩み寄る。
恐怖に戦く人たちの歪んだ表情。。
そして俺は数人の人を手にかけた。。
「ーーきゃーー!!通り魔よ!逃げて!!」
野太い声で、おそらく女だろう人が言った。
その横でもう一人の女性が電話をしている。
「ーー助けてください。殺される」
警察に電話し、切羽詰まった声で女は言った。
「場所はどこですか?」
今呑気にそんな事を答えられる猶予はないと言うのに。。仕方なく現在地を伝えようと神奈川県○○市まで言った時。。
「おいっ、そこで電話してるあんたーー狙われてるぞ!!」
誰が言ったのか?不明だが、そんな声に気付き、ふと顔を上げる。
血だらけの男が、こちら側に向かいフラフラと歩いてくる。
その血にまみれた顔で、笑いながら。。
フラフラーッと俺は外に出た。もうすべてがどうでも良くなった。
今思えば、この頃の俺はまだ人間らしく生きていたのかも知れない。
感情もそこそこあったはずだ。
外に出ると、俺は無意識に手に持ったナイフを振りかざした。
通り過ぎる人々が悲鳴を上げる。
空を切っていたはずのナイフは、おもむろに人に当たった。
突き刺すようにグサリと。。
これは事故だった。
振り回していたら、当たってしまっただけ。
だが、この後俺は振り回していたナイフを止められなかった。
服や顔に他人の血を浴びた俺は、そのまま近くにいる人たちに歩み寄る。
恐怖に戦く人たちの歪んだ表情。。
そして俺は数人の人を手にかけた。。
「ーーきゃーー!!通り魔よ!逃げて!!」
野太い声で、おそらく女だろう人が言った。
その横でもう一人の女性が電話をしている。
「ーー助けてください。殺される」
警察に電話し、切羽詰まった声で女は言った。
「場所はどこですか?」
今呑気にそんな事を答えられる猶予はないと言うのに。。仕方なく現在地を伝えようと神奈川県○○市まで言った時。。
「おいっ、そこで電話してるあんたーー狙われてるぞ!!」
誰が言ったのか?不明だが、そんな声に気付き、ふと顔を上げる。
血だらけの男が、こちら側に向かいフラフラと歩いてくる。
その血にまみれた顔で、笑いながら。。
0
あなたにおすすめの小説
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く
ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。
5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。
夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…
処刑された王女、時間を巻き戻して復讐を誓う
yukataka
ファンタジー
断頭台で首を刎ねられた王女セリーヌは、女神の加護により処刑の一年前へと時間を巻き戻された。信じていた者たちに裏切られ、民衆に石を投げられた記憶を胸に、彼女は証拠を集め、法を武器に、陰謀の網を逆手に取る。復讐か、赦しか——その選択が、リオネール王国の未来を決める。
これは、王弟の陰謀で処刑された王女が、一年前へと時間を巻き戻され、証拠と同盟と知略で玉座と尊厳を奪還する復讐と再生の物語です。彼女は二度と誰も失わないために、正義を手続きとして示し、赦すか裁くかの決断を自らの手で下します。舞台は剣と魔法の王国リオネール。法と証拠、裁判と契約が逆転の核となり、感情と理性の葛藤を経て、王女は新たな国の夜明けへと歩を進めます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる