経歴。

みゆたろ

文字の大きさ
上 下
10 / 39

罪の経歴(壱)

しおりを挟む
そして今俺がいる死後の世界。。

ーーふんっ。こんな事もあったな。。あの時の大声出したあの女、相当間抜けな顔してたな。。あの時は、ただ夢中で分からなかったけど。

「ーー何か、感じるモノはありましたか?」

「ーーぜんぜん。この女、間抜け面してんなぁってくらい?」

「ーーそれでは次の罪を見てみて下さい!通り魔殺人に関する物です」

「あぁ、そんな事もあったなぁ。。」

記憶を辿るまでもなく、動画が流される。

これは丁度、二十歳になった時の事だ。
今でも鮮明に思い出せる。

仕事が続かない事や、親たちに色々と小言ばっかりを聞かされていたせいで、ウンザリとしていた。
親たちは、仕事が続かない事に対する小言が多かったが、俺は好きな様にやらせて欲しいと思う。
ひったくり犯となった夜も、仕事が続かない事が原因だと頭から怒鳴り付けられた。

ーーこれは俺の人生だ。関係のない大人達の言葉に、耳を傾けるほど俺は人間が出来ていない。。

俺には俺の生き方がある。
しおりを挟む

処理中です...