冥土の土産に一杯どうだい?

谷内 朋

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プロローグ

補足説明

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 ※黒光りの球について
  肉体を持って惑星で生きてきた間に大きな罪を犯した魂に寄生することがあり、これが成長していくと“オジャマタクシ”という名の悪徳魂となる。こうなってしまうと転生は不可能で、魂そのものを消滅させる以外に道は無い。黒光りの球であるうちは“ジャック”を食べて嘔吐させる事も可能だが、尻尾が生えて稚魚状態になると難しくなる。
  無自覚状態で成長し、ありとあらゆる治癒魔法でも取り除けないので、一旦取り憑かれると然るべき方法で有資格魂が殲滅させるのが一般的。基本的に【境界線】の従業員たちは魔法で殲滅、“死神部隊”は特殊能力を備えた武器で殲滅する。殲滅させると黒い石になり、【デスタウン】を維持させるための燃料となる。
  “オジャマタクシ”はあくまでも必要悪で、時として惑星の今後の発展のためにわざと転生させる例がごく稀にある。こやつらにも専用の居住区【ガーフ】があり、寄生、転生を除き原則そこから出てくる事はほぼ無い。時々【境界線】行きと称した偽物の地図をバラ撒いて迷える魂を誘導し、一定数は確保しているらしいのだが……。
 
 ※死神部隊について
  上層部、中層部、下層部に分かれており、それぞれに役割分担がある。
  下層部員の主な仕事は、この世で天寿を全うした魂を誘導し、【デスタウン】に送り届けるチームと、【デスタウン】内の治安維持活動をするチームとがある。
  中層部員は殆ど表舞台に出る事がなく、この世で“悪徳化”した魂を見つけた際、必要以上の混乱を防ぐために然るべき方法で魂を抜き取るのが主な仕事である。
  上層部員である五名は【オジャマタクシ】などの悪徳物体から【デスタウン】を守る戦闘部員である。その中でもトップに君臨する者(ススン)には『グリムリーパー』という称号が与えられ、中層部トップ(スミューチェ)、下層部トップ(トート)、双子の鳩(ディオス&ムエルテ)で構成されている。
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