コーヒーゼリー

谷内 朋

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告白編

ー6ー

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 翌日の昼、波那は久し振りに昼食を外で過ごす事にする。場所は会社近くの大衆食堂で、ここはサラリーマンたちに『安くて美味い』と評判の店だった。ここは初老の女性五人で切り盛りしている小ぢんまりとした店構えなのだが、その中の色白で可愛い看板娘がオジサマたちに大人気なのである。
 この日、波那はたまに出会う田村タムラさんと言う名のタクシードライバーさんに、誕生日プレゼントとして用意した手作りのお菓子を持って待ち伏せをしている。
 彼は以前外回りをしていた時に、炎天下が響いて倒れてしまった波那を助けてくれたのだった。回復してから手土産を持って職場へお礼を言いに行った事で親しくなり、以来同僚のドライバーさん共々出会えば何かと親切にしてくれる気の良い人たちなのだ。
 波那が入店して日替わり定食を注文した僅かな時間で一気に客足が増え、二人席を一人で使っている彼は相席をお願いされる。彼は向かいの席に置いていた上着と鞄を退けると、そこに案内されたのは畠中だった。
 何だか気まずいなぁ……。波那は彼の事がすっかり苦手になっていて、下手に同じ職場なだけに無視も出来ない。
 「お疲れ様です……」
 挨拶だけはしておこう。波那はそれだけ言うと、他に話すことも無くてあとは下を向いてだんまりを決め込んだ。
 あぁ。畠中は返答こそ手短だったが、そのくせ顔はしっかりと見つめていた。
 「昨日のあいつ、パートナーとかじゃねぇから」
 彼は何故か言い訳がましい事を言って向かいに居る同僚の反応を見る。しかし波那からしてみれば正直どうでも良い事なので返事に困る。
 「そう、ですか……」
 その反応の薄さを少々気に入らなさそうにしていたが、テーブルの端にあるメニューを手に取って何を食べようか思案する。それから程なく波那が注文した日替わり定食が運ばれてきて、それを良い事に一切向かいの男性を見ずに食事に集中する。
 波那がほぼ食事を摂り終えた頃に畠中が注文したカレイ煮込み定食が運ばれてくる。彼はサラダに入っていた人参の細切りを綺麗によけてから食事を開始した。
 案外子供っぽい事するんだな……。波那は皿の端に寄せてある人参と畠中を見て笑ってしまいそうになるが、最後に残っている味噌汁をすすって敢えて見ないよう努めていた。
 「波那ちゃんじゃねえか、久し振りだな」
 そこへ待ちに待った田村さんが同僚の男性三人と共に来店してきた。彼らは隣のテーブルに落ち着き、食事を終えた波那はプレゼントを手渡しに行く。
 「しばらく振りです。お誕生日、確か日曜日ですよね?」
 「毎年ありがとな、こんな美味いの毎年タダで頂いちまってさ」
 田村さんは波那の作るお菓子のファンで、昨年はついに娘さん用にケーキを作ってほしい。と材料費を持ってリクエストしてくるほどだった。
 「今年は僕にもお願いしても良いですか?誕生日再来月なんです」
 「良いですよ、こんなので宜しければいつでもお作りします」
 田村さんの同僚の中で一番若いカケイさんが誕生日用のお菓子をせがんでくる。彼は同い年というのもあって、芋づる式で最初に仲良くなった。
 「お前結構厚かましいなぁ」
 「だって田村さんばっかりずるいじゃないですか」
 「何言ってんだ、いっつもお裾分け貰ってんじゃないか」
 その言葉に一同笑い出し、会話は弾んでいたのだが、店内は更にもうひと混みありそうなので、波那はドライバーさんたちに挨拶をして店を出る。彼らが波那に別れを告げて自分たちの話題に集中しはじめてから、畠中は顔を上げて波那の残像を追い掛ける様に入口へと振り返った。

 休日、波那はお見合いにかまけていたのを取り返すかの様に、母に代わって家事を担当する。
 「無理しなくて良いからね」
 早苗は先日熱を出した事もあって少々心配そうにしていたが、それでも息子の優しさを嬉しく思っていた。
 午後三時頃、親友の丞尉が恋人の愛梨を連れて遊びにやって来た。
 「いらっしゃい、ちょうどお茶にしようと思ってたところなんだ」
 波那は客用のティーカップとお菓子を二人分追加で用意する。愛梨は彼の家事仕事振りを初めて見るので、あまりの手際の良さに一人感心しきりだった。
 「凄いね波那ちゃん、どうしてそんなに家事が出来るの?お弁当だっていつも美味しいし……」
 「子供の頃から母の真似ばかりしてたから、だと思う。今じゃストレス発散方だよ」
 二人がそんな話をしている間、丞尉は早苗に愛梨を家族に紹介した事を報告していた。
 「そう、順調みたいね」
 「はい、お陰様で。ちょうど良いから、俺たちを引き合わせてくれた波那にも報告しようかと思いまして。彼女波那と同じ会社に勤めているんです」
 「そうだったの?本人の婚活は前途多難の様だけどね」
 「う~ん、波那ってモテるんですけどちょっと種類が違う様で……」
 ダイニングテーブルでくつろぎ始めた二人の元に、波那と愛梨が四人分のお菓子と紅茶を運ぶ。四人は仲良くティータイムを楽しんでおり、仲睦まじくしている友人カップルを見ているとこちらまで幸せになってくる。
 ところがこの場で愛梨が全く家事が出来ないと言う事実が明かされてしまい、丞尉は自身で家事をこなせるとは言え、彼女の部屋の汚さには参っているらしい。
 「家に行ったは良いけど、丸一日部屋の掃除をしなきゃいけないのはさすがに……」
 「だから最初に『散らかってるから見ない方がいい』って言ったじゃない」
 いささか空気が怪しくなってきて、隣同士に座っている二人は向き合って口論を始めてしまいそうになる。
 「そうだけどさぁ、隠してたところでいずれバレる事じゃないか」
 「でも女性だから家事が出来なきゃいけない法律がある訳でもないじゃない」
 波那は自身が家事仕事を引き受けたい考えなので、愛梨宅のゴミ屋敷振りなど全く気にならなかった。しかし証券取引所で神経の遣う仕事をしている丞尉からすると、両方家事が出来るに越した事は無い、という考えの様だ。
 「そこでおばさんにお願いがあって、愛梨に家事が出来るよう仕込んでやって欲しいんです。俺だと角が立っちゃうだろうし、波那だと甘やかしそうだから」
 「そんなのわざわざ仕込むものじゃないわよ。それより、二人とも時間は大丈夫なの?」
 早苗は二人に了承を取ると、早速今から料理を作るよう愛梨に命じたのだった。彼女の冷蔵庫を覗き込んでニンマリと笑う。
 「取り敢えずホワイトソースから作るシチューでも作ってみたら?材料は全部揃ってるし……、レシピならこれ読んで」
 早苗は愛梨にアイロンをかけたばかりのエプロンとお料理本を手渡した。愛梨はまさかここで苦手な事をさせられるとは思っておらず、始める前から尻込みしてしまっている。
 「……何が起きても知りませんよ」
 「怪我と火事にさえ気を付けてもらえば大丈夫よ」
 早苗は材料をテーブルに並べると、手伝おうとする波那の手を引いてリビングへと移動する。
 「何かあったら呼んでちょうだい」
 は、はぁ……。愛梨は仕方無く上着を脱いで手を洗う。恋人の丞尉は料理本を広げて目を通すと、大丈夫だよ。と笑顔を見せる。
 「そんな呑気そうな事言ってぇ……」
 「文字が読めれば問題無いって、ゆっくりやれば良いよ」
 彼もキッチンから出て行ってしまい、まずはレシピを必死に読みながら量って使用する材料を全て準備する。それから慣れない手つきで包丁を使い、食材の下ごしらえを始めたのだった。
 
 「別に仕込まなくても良くない?丞尉何でも出来るんだから」
 リビングに移動している波那は早速親友に物申す。
 「先の事を考えてる以上、生活となるとさすがに厳しいなぁ……。ただ仕方無い面もあるんだよ、小さい頃から受験戦争の中にいて、参考書と筆記用具しかまともに持った事無いらしいんだ」
 丞尉は恋人の家事仕事の出来なさを一概に批判している訳ではなかった。彼女の両親は特に語学教育に熱心だったそうで、日替わりで外国語の家庭教師を付けての勉強漬けだった様だ、という事だった。
 「それでもたまには息抜きしたいだろ?せめて家事仕事なら将来的に必要になるから手伝いをさせてくれって言っても、そんな暇があるなら単語の一つでも覚えなさい。って」
 「じゃあご両親は一生傍に付いててあげるおつもりだったのかしら?」
 「だと思います、ただ俺が家事出来るのを知って変に安心されちゃって。それでも本人は何とかしなきゃって気持ちはあるみたいで、最近ゴミの分別は出来るようになったんです」
 「大丈夫だよ、ちゃんと前進してるじゃない」
 波那はキッチンを覗きながら小声でそう言った。
 その頃愛梨はゆっくりながらも根気良くシチュー作りに取り組んでおり、時折本を真剣に読んでは作業をする、を繰り返している。三人とも一切の手出しをせずに待つこと二時間、彼女にとって人生初の手料理が完成し、四人は早速試食してみる事にする。
 盛り付けだけは波那も手伝い、二人で四人分のシチューをテーブルに並べた。薫りは美味しそうに仕上がっており、具の形はともかく見た目もほぼ問題無い。
 「いただきます、美味しそうだよ」
 波那は皿を覗いている丞尉を促す。緊張した面持ちの恋人の前でシチューをすくって口に入れる。そしてじっくり味わうと嬉しそうに笑顔を見せた。
 「美味いじゃん、練習したらすぐ上達するよ」
 ホントに?愛梨は安堵の表情を浮かべ、波那と早苗もシチューを食べ始めると、思いの外上出来で全員あっという間に完食してしまった。
 「俺より才能あると思うなぁ」
 特に丞尉は彼女の料理の出来に感激しておかわりをするほどだった。仕掛人早苗はこの出来映えを予測していた様で、味には満足していたが二人ほど驚きの表情を見せていない。
 「やっぱり思ってた通りだったわ」
 「えっ?どういう事?」
 「愛梨さんみたいに本来仕事の出来る女性は家事仕事だってお手の物なのよ。これまで誰にも教わってこなかったから出来なかっただけ」
 早苗は幸せそうにシチューを食べる二人を見ながら波那にこっそり耳打ちする。
 「これが自信に繋がってすぐに料理上手よ、とても美味しく出来てるわ」
 麗未より上手よ。早苗は娘を引き合いに出して笑う。その頃麗未は母の話のダシにされている事など露知らず、十年交際している恋人とのデートを楽しんでいた。

 ある火曜日、波那は小田原、奈良橋、望月と共にお弁当を持参して、会社に併設されている公園でお弁当を披露する昼食イベントに参加している。週に一度開かれているこの会は自身の弁当であれば誰でも参加出来るので、メンバーはかなり流動的だった。
 この日は奈良橋のキャラクター弁当が人気を呼び、多くの参加者が写メを撮ったり作り方を教わったりしてかなり賑やかになった。
 その頃昼食から戻ってきた畠中はその光景に、付いてけねぇ。とと嫌そうに避けていった。小田原だけが気付いていたのだが、彼に声を掛けると空気が壊れてしまうのは目に見えていたので、そのまま見なかった事にした。

 そんな畠中を追い掛けていた先日の美青年、この時彼は同時に波那に近付く計画を立てていた。
 「あんま邪魔されたくないんだよね……」
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