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わぁ。すごーい。貴族様らしいお話しでございました。
途中何やら惚気話だったような気もしますが、事情はわかりました。

そのお願いを受けるとは決まってないですが!!!!


「ごほん。大変でしたね。ちなみに、初対面でなぜいきなり年齢をお聞きに?」


涙も落ち着いたようで、ゆっくりとこちらを見ながら答えるクレアさん。

「あ、すみません。やはり、未成年の方を送り込むわけにはいかないので。」

送り込むって言ったな。やはり、貴族様です。穏やかそうに見えて、腹黒い方が多くいらっしゃいますが、その内のお一人のようで。


「なるほど。クレア様の事情はわかりましたが、私のような一般市民が、いきなり舞踏会という所に出席しても恥をかくだけですので、そのお話しをお受けすることは出来かね」

「ミア・ハーミットさん。あなた、元貴族ですわよね?」


「・・・」


「私、元々記憶力はいい方でして、ハーミット家といえば、お祖父様の代の時に失礼な言い方で申し訳ありませんが、没落貴族となった一族。その身内の中に一人のお嬢様がお生まれになっていたはずですわ。」


あー。敵に回したくないタイプですね。
さて、どうやって乗り切りましょうか。


「・・・そこまで知っていらっしゃるのでしたら、隠す気もないですが、ええ、そうです。元貴族ですわ。ですが、舞踏会など、幼少期より出席しておりませんの。没落貴族ゆえ、贅沢品であるドレスや宝石類などもありませんし、そもそも、すでに一般市民となった身。そんな私があなたの代わり務まるはずもございません。」

これで引いてくださるでしょう。本当のことですからね!

「いいえ!」

え。


「私はあなたを探してここまで来ましたのよ。」



わあ、いやだーー!

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