道端の花にだって、人生はある。

保科ゆみ

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「レオ、人の話聞いてた?」

「ん?聞いてたぜ?俺の告白は保留。保留ってことは脈はあるってことだろ?」

さわやかな笑顔でそう言われると確かに否定はできません。

「わりぃが、パーティーのパートナーだけは絶対ミアがいいんだ。これだけは譲れない。だめか?」

うう。追い討ちでさらにそう言われてしまうと断りづらいじゃないですか!!でも、もし、仮に私がここで断ったら、レオは他の人をパートナーに選ぶことになる。ん?な、なんかそれは嫌ですね。

「ねぇ、レオ。」

「なんだ?」

「私が断ったら、レオはどうするの?」

「ん?ミアに断られたら?んー、考えてなかったが、そうだな。今回は他国主催で、断れないからな。しょうがないから、親に言われたパートナーと出ることになるだろうな。」

「そっか。んー・・・それはなんか、嫌なんだよね。」

「え?」

「なに?」

レオは突然手で顔を覆いながら天井を仰いでいます。

「あーーー、何でもない。俺、頑張ってる。」

「なにが?」

よくわかりませんが、とりあえず、このもやもやを晴らすのと同時にお互いのことを知るためにも、パーティーへの出席はいいかもしれません。本当は、毎日お花の世話をしてる日常のがいいのですが。もう、ここまで来たならやることやってからいつもの日常に戻りましょう!

「わかった。今回だけ、パートナーとして出席するよ。」

「本当か!!よっしゃ!ありがとな!!」

喜んで笑顔を見せるレオに少しだけドキッとしてしまいましたが、それよりも決まったからには、色々聞いておかなくてはいけないことがたくさんあります。

「ちなみに開催日は?」

「再来月だ。まだふた月ある。その間にドレスを用意させる。」

「え?いいよ!この前頂いたドレスがあるし。」

「いや。俺が贈りたいんだ。それに、パートナーって言う立ち位置になるからな。少し俺の衣装との色合いなども合わせておきたい。」

「なるほど。」

私的に結構あのドレス気に入っていたんですが、しょうがないですね。

「あと、ダンスについてだ。」

「あ、そうだね。もしかして、最初にダンスが出来るかどうかの質問に関係あるの?」

「さすが、勘が鋭いな。そうなんだ。プラント国ならではのダンスがあって、それを覚えてもらわなくちゃならない。」

「わ、私にできるかなぁ?」

「俺も一緒に練習するから、大丈夫だ。一緒に頑張ろうぜ!」

レオにそう言われると不思議ですね。何だか出来そうな気がしてくるのです。
あれ?なんかこの感覚、昔どこかで。
思い出せそうで思い出せないので、次の話を聞くことにします!

「ダンスのレッスンはどこで?」

「ああ、それなんだが、ミアが緊張せずに、レッスン出来る環境の方がいいと思うからな。クレア嬢の家にしよう。」

「え?!クレアに聞かないといけないんじゃない?!」


「ああ、大丈夫だ。その辺は色々話をつけてある。」




<時は遡る>

ガーネット家応接室にて、2人の男女が向かい合っている。女の方であるクレアがゆっくりと話し始めた。

「まさか、貴方様がミアと踊った方だとは思いもよりませんでしたわ。」

「・・・・・。」

「例え貴方様であろうと、私の友人を泣かせた罪は重くてよ。まぁ、もう二度と会うことはないでしょうけど。」

「俺の正体はミアには伝えたのか?」

「いいえ。そもそも、あの日何があったのかを私が調べていることさえもミアは知らないですわ。」

「そうか。」

「それで、一体何の要件でしょうか?」

「俺は手に入れたいと思ったものは手に入れる主義でね。」

「まぁ、ミアを泣かせるようなら、全力で阻止させて頂きますわ。」

「我が国一二を争う商売上手なガーネット家が敵に回るのは痛いな。」

「お褒めにあずかり光栄ですわ。」

「再来月隣国でのパーティーがある。」

「・・・・。」

「そのパーティーにミアを俺のパートナーとして、出席させたい。」

「それは。」

「ああ、俺とパーティーに出るってことの意味をミアは知らないからな。」

「ミアを騙すつもりですか?」

「騙す、ね。そんなつもりはない。ただ、手に入れる為に必要な一手だな。」

「それで?私に何をしろと?」

「さすがクレア嬢だ。頭の回転が早くて助かる。ダンスのレッスンにこの家を借りたい。」

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