道端の花にだって、人生はある。

保科ゆみ

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「ねぇ、クレア、どうして私が代理出席してたことがバレてるってすぐに教えてくれなかったの?」

「そっちの方がミアの面白い反応が見れると思って。」

「俺とミアが上手くいかないようにしたかっただけだろぐふっ。」

「レオ?!どうしたの?!大丈夫?!」

「あら?先程ダンスで足でも痛めました?レオ様?」


今、私達は、ガーネット家でダンスレッスンを受けて、休憩タイムです。
話をしていただけだったのに、なぜか、足をさすっているレオに睨みつけられているクレア。クレアは飄々とその視線を受け流して、優雅に紅茶を嗜んでいます。

「それにしても、2人は知り合いだったんだね。」

「ええ、学校がたまたま一緒だったので。」

「そっか。」

レオから話を聞いた後、レッスンをクレアの家でさせてもらうようになり、2人と過ごす時間が増えれば増える程、もし、私が貴族のままでいられたなら、2人と一緒の学生生活を送れたのかな。とか考えてしまいます。
いや、別に民間の学校生活も悪くはなかったですよ。私の立場的にいいとも言えませんが。でも、やはり、過去に想いを馳せてやり直せたらとかは考えてしまいますよね。
私が少し考えてしまっていたからでしょう。レオが声を掛けてくれました。

「ま、そんなことより、今はこの時間を過ごせることの方が俺は楽しいけどな!」

「・・・そうだね。」

本当にレオは私の欲しい言葉をくれますね。もう一踏ん張り頑張りますよ!
思いの外プラント国のダンスは難しく、レオがリードしてくれるとはいえ、一朝一夕では身に付きません。更に、クレアが言うにはプラント国のことをを知っておいた方がいいと、レッスンの合間をぬって、プラント国の歴史の勉強、マナーの復習など、やることが多いのなんの。
正直、クレアの時よりも大変です。

「うん。全問正解です。お疲れ様でした。」

レッスンの合間にクレアから出されたテストの結果は無事に合格ラインだったようです。

「ようやく終わった。」

「ミア、頑張ったわね。」

「勉強は嫌いではないんだよね。」

そうなんです。知識を得ることは、自分の視野を広げるために大切なことだとお祖父様から言い聞かせてられてたので、学生の頃は一生懸命、勉学に取り組んできたのです。

「よしっ!じゃあ、テストも合格、レッスンも休憩時間だし、気分転換に外の空気吸いに行こうぜ!」

レオが立ち上がりながら提案してくれたので、私も気分転換したいなぁと思い立ち上がると、

「ごめんなさい。私まだ書類整理が残ってるから、2人で行ってきて。」

「え、なんか手伝うことある?」

クレアは家の仕事もしながら、私の勉強も教えてくれてたので、申し訳ない気持ちになり聞いてみると、

「ああ、大丈夫よ。基本的には私の確認のサイン位なの。ミアの勉強を見ることで、私も仕事の勉強になってるから気にしないでね?それよりもミアをしっかりエスコートして下さいね。レオ様?」

クレアににっこり笑顔で言われると、当たり前だという表情でレオが答えます。

「わかってるよ。クレアが来ないとなると大事なデートの時間になるんでね。」

え、今なんて言いました?

「デート?!」

そうです。パーティーまで残りひと月という中、あの告白から、レッスンやお互いのタイミングなど中々合わず、2人っきりになることがなかったのです。今回の息抜きもいつも通りクレアやダンスレッスンの先生などと一緒になると思ってたので、2人って意識すると心臓が!!

「ミアー?ミーアー?戻ってこーい。」

「へ?あ、ご、ごめんね!」

いけません。意識をしっかり持たないと。

「そんな緊張すんなって。パーティーの日も2人っきりになることだってあるんだ。練習だと思ってくれ。」

そ、そうでした!当日も2人じゃないですか!これは、練習。練習。

「よしっ!行けます!」

「ミア、そこまで気合いを入れなくても、戦場に行くわけじゃありませんのよ?」

クレアが驚きと呆れを織り交ぜた表情をしながら言いました。




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