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第六章 恋と愛の違い
第四十四話 女の子たちとの時間
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一松からの相談を受けた翌朝、私は朝早くから僧房に顔を出していた。
もちろん、小さい方の、女子と耕太君が寝泊まりしている方だ。
時間は朝ご飯前の、ちゃんとしたお坊様方はお掃除をしている時間。
だからこっちも掃除をしているのかと思ったけど、違った。
掃除はもう終わっていた。それに、栄太郎君に授乳中のお富さんと、藍ちゃんの面倒を見てくれているであろう耕太君しかいなかった。
「おはよう」
「おはようございます」
「おはようございます!」
お富さんの真似をして耕太君が元気に挨拶をすると、藍ちゃんがこちらを振り向く。
そして、ハイハイで、こっちに来てくれる・・・?!
「え、嘘!本当に!?」
ニコニコのムチムチが私の元に這って来る。それだけで嬉しすぎて変な声が出ちゃう。
手を広げて待っていると、本当に来てくれた。それもニコニコのまま。
ニコニコの口からよだれを垂らしたまま。
私の、膝に手をついて、私に、つかまり立ちをしてきてくれた!!!
「藍ちゃん!会いたかったよ!好き!!」
可愛いさしかない小さい天使を抱き上げると、ふわりと母乳の匂いが香って来る。
さてはお腹いっぱいでご機嫌なんだろう。
最近抱っこ魔から卒業したらしいけど、抱っこすると声を上げて笑ってくれるから下ろすなんてできそうにない。
ので、今日はいっぱい抱っこしてあげることにしよう。
「小瑠璃様、藍はすぐ埃を食べちゃうんです」
「あら、じゃあ耕太お兄ちゃんが見つけたら取ってあげてね」
「はい!」
兄弟ができて張り切りモードの耕太君も可愛いし、一生懸命母乳を飲んでる栄太郎君も可愛いし。
ここには可愛いしかいない。天国だ。
「何か御用でしたでしょうか?」
お富さんも寝不足が解消されたのか顔色が良いし、初めて会った時より溌溂としている。
乳母として雇っている彼女だけど、赤ちゃんズが卒乳した後はどうするんだろうか?
できれば残って欲しいけど、これ以上侍女って増やしても大丈夫なんだっけ?
「お美代さんと話がしたかったんだけど、どこにいるか知ってる?」
「お美代でしたら風呂に・・・」
「お風呂?」
こんな時間から?朝風呂の文化はないのに?
なんて疑問に思いつつ僧房の入り口から顔を出すと、確かに目の前のお風呂からは湯気が立ち上っていた。
お風呂に入っていたのは、お春ちゃんだったらしい。
お美代さんは火加減を見ていて、お里さんは洗濯をしていたのだとか。
なぜこの時間に洗濯?という疑問は、お里さんが解決してくれた。
「大人の体になったんだよ」
真新しい着物に着替えたお春さんは、お里さんの隣で複雑そうな顔をしていた。
お春ちゃんって17歳って聞いてたけど、その歳で初潮って事だろうか?
個人差があるにしても遅い気もするけど・・・でも、この手の話題は下手に触れない方がいいか。
「痛みとかは?」
「腹が少しだって」
「痛み止め貰いに行く?」
「いや、血が多いから動くのは辛そうでね」
「じゃあ後で木村先生に来てもらうね」
「助かるよ」
流石のお母さん。この感じだと、お春ちゃんのケアは任せて大丈夫そうだ。
夏だって言うのに、お春ちゃんのお腹周りは布でぐるぐる巻きだしね。
そして安心すると、お腹が空く。
そう言えばもう朝ご飯の時間だし。あ、でもまだお美代さんと話できてない。
後回しにすると・・・喋る時間なくなっちゃうかもしれないんだよなぁ・・・。
悩みつつ、視線をさ迷わせると、先ほど下ろした藍ちゃんが栄太郎君にちょっかいをかけていて癒される。
お美代さんへしたい話は、この場所でするにしては相応しくない感じの話になっちゃう気がするんだよなぁ。
それにご飯の時間が来ちゃうし、その後だとお美代さんも忙しいだろうし。
あ、良い事考えた。
「ねね、お美代さん」
「どうされましたか?」
「今日の朝ご飯さ、道明様の部屋で一緒に食べない?」
「道明様のお部屋で、でございますか?」
急なお誘いだけあって、お美代さんは目を丸くしていた。
でも、私のお願いであればこの元侍女は「No」と言わない事を、私は知っていたのだ。
ということで、場所を移して道明様の部屋。
膳を持ってきたお美代さんがそのまま私の隣に腰を下ろしたのを見て、道明様は「説明しなさい」という視線を寄越してきた。
「大事な話があるので呼びました」
「ご夫婦の水入らずのお時間を邪魔してしまい申し訳ありません」
「気にしないで、私が呼んだんだから」
流石の道明様だけあって、それだけである程度意図は掴んでくれたようだ。
外面が抜けきれないニッコリでお美代さんにフォローを入れてくれたから。
「お美代様であれば歓迎いたしまする。平素よりご尽力いただき感謝を申し上げたいと思うていたところでございました」
外面、だと分かっていても。女性に対してそういう特別感を出すのは良くないんじゃない?
なんて嫉妬しそうになったけど、お美代さんの反応を見て思い直した。
これはあれだ、アイドルとファンのやり取りみたいなやつだ。
もちろん、小さい方の、女子と耕太君が寝泊まりしている方だ。
時間は朝ご飯前の、ちゃんとしたお坊様方はお掃除をしている時間。
だからこっちも掃除をしているのかと思ったけど、違った。
掃除はもう終わっていた。それに、栄太郎君に授乳中のお富さんと、藍ちゃんの面倒を見てくれているであろう耕太君しかいなかった。
「おはよう」
「おはようございます」
「おはようございます!」
お富さんの真似をして耕太君が元気に挨拶をすると、藍ちゃんがこちらを振り向く。
そして、ハイハイで、こっちに来てくれる・・・?!
「え、嘘!本当に!?」
ニコニコのムチムチが私の元に這って来る。それだけで嬉しすぎて変な声が出ちゃう。
手を広げて待っていると、本当に来てくれた。それもニコニコのまま。
ニコニコの口からよだれを垂らしたまま。
私の、膝に手をついて、私に、つかまり立ちをしてきてくれた!!!
「藍ちゃん!会いたかったよ!好き!!」
可愛いさしかない小さい天使を抱き上げると、ふわりと母乳の匂いが香って来る。
さてはお腹いっぱいでご機嫌なんだろう。
最近抱っこ魔から卒業したらしいけど、抱っこすると声を上げて笑ってくれるから下ろすなんてできそうにない。
ので、今日はいっぱい抱っこしてあげることにしよう。
「小瑠璃様、藍はすぐ埃を食べちゃうんです」
「あら、じゃあ耕太お兄ちゃんが見つけたら取ってあげてね」
「はい!」
兄弟ができて張り切りモードの耕太君も可愛いし、一生懸命母乳を飲んでる栄太郎君も可愛いし。
ここには可愛いしかいない。天国だ。
「何か御用でしたでしょうか?」
お富さんも寝不足が解消されたのか顔色が良いし、初めて会った時より溌溂としている。
乳母として雇っている彼女だけど、赤ちゃんズが卒乳した後はどうするんだろうか?
できれば残って欲しいけど、これ以上侍女って増やしても大丈夫なんだっけ?
「お美代さんと話がしたかったんだけど、どこにいるか知ってる?」
「お美代でしたら風呂に・・・」
「お風呂?」
こんな時間から?朝風呂の文化はないのに?
なんて疑問に思いつつ僧房の入り口から顔を出すと、確かに目の前のお風呂からは湯気が立ち上っていた。
お風呂に入っていたのは、お春ちゃんだったらしい。
お美代さんは火加減を見ていて、お里さんは洗濯をしていたのだとか。
なぜこの時間に洗濯?という疑問は、お里さんが解決してくれた。
「大人の体になったんだよ」
真新しい着物に着替えたお春さんは、お里さんの隣で複雑そうな顔をしていた。
お春ちゃんって17歳って聞いてたけど、その歳で初潮って事だろうか?
個人差があるにしても遅い気もするけど・・・でも、この手の話題は下手に触れない方がいいか。
「痛みとかは?」
「腹が少しだって」
「痛み止め貰いに行く?」
「いや、血が多いから動くのは辛そうでね」
「じゃあ後で木村先生に来てもらうね」
「助かるよ」
流石のお母さん。この感じだと、お春ちゃんのケアは任せて大丈夫そうだ。
夏だって言うのに、お春ちゃんのお腹周りは布でぐるぐる巻きだしね。
そして安心すると、お腹が空く。
そう言えばもう朝ご飯の時間だし。あ、でもまだお美代さんと話できてない。
後回しにすると・・・喋る時間なくなっちゃうかもしれないんだよなぁ・・・。
悩みつつ、視線をさ迷わせると、先ほど下ろした藍ちゃんが栄太郎君にちょっかいをかけていて癒される。
お美代さんへしたい話は、この場所でするにしては相応しくない感じの話になっちゃう気がするんだよなぁ。
それにご飯の時間が来ちゃうし、その後だとお美代さんも忙しいだろうし。
あ、良い事考えた。
「ねね、お美代さん」
「どうされましたか?」
「今日の朝ご飯さ、道明様の部屋で一緒に食べない?」
「道明様のお部屋で、でございますか?」
急なお誘いだけあって、お美代さんは目を丸くしていた。
でも、私のお願いであればこの元侍女は「No」と言わない事を、私は知っていたのだ。
ということで、場所を移して道明様の部屋。
膳を持ってきたお美代さんがそのまま私の隣に腰を下ろしたのを見て、道明様は「説明しなさい」という視線を寄越してきた。
「大事な話があるので呼びました」
「ご夫婦の水入らずのお時間を邪魔してしまい申し訳ありません」
「気にしないで、私が呼んだんだから」
流石の道明様だけあって、それだけである程度意図は掴んでくれたようだ。
外面が抜けきれないニッコリでお美代さんにフォローを入れてくれたから。
「お美代様であれば歓迎いたしまする。平素よりご尽力いただき感謝を申し上げたいと思うていたところでございました」
外面、だと分かっていても。女性に対してそういう特別感を出すのは良くないんじゃない?
なんて嫉妬しそうになったけど、お美代さんの反応を見て思い直した。
これはあれだ、アイドルとファンのやり取りみたいなやつだ。
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