99 / 100
99 朝
眩しい光に気がつき、重たい瞼をゆっくりと開けると至近距離にザックがいて驚いた。しかも、私は彼に腕枕をされている。
そうだ。昨日結婚して……夜に彼と結ばれたのだ。思い出すと恥ずかしくて頬が染まる。
「リリーおはよう。体は辛くない?」
「おはよう。なんか少しだるくて重たい感じ」
「そっか、無理させたよね。今日は俺に甘えて」
彼はそう言いながら、蕩けるような笑顔で私の頬や髪を撫でている。
彼は今、上半身裸なのでついついじっくりと見てしまう。昨日は見る余裕なんてなかったが、すごく引き締まっていて素晴らしい体だ。
この体に昨夜……いや、私ったら何考えてるんだ! いやらしい。変な想像を勘づかれないようにシーツをかぶる。
「リリー、どうした? どうして隠れてるんだ?」
「は、恥ずかしい」
「昨夜もっと恥ずかしいことしただろう?」
私はそう言われてさらに真っ赤になった。その隙に彼にシーツを剥ぎ取られる。その時に気がついたが、私も素肌にガウンだけというなかなかの姿だ。
そういえば汗をかいてたはずなのに、私の体はとても綺麗だ。どうして?
「あ、あの。昨日……その後……その……着替えとかどうしたの」
「ああ。リリー寝ちゃったからお風呂入れて、ガウンを羽織らせた」
「ええっ!」
「洗ったから綺麗だよ」
ザックは当たり前のようにニコニコと爆弾発言をしている。あ、洗った? 明るい場所で全部見られてしまったことを知り、私は身体中が赤く染まる。
「うわぁ……さらに恥ずかしい」
「ふふっ、俺の奥さんが可愛すぎて困る」
ザックは私にちゅっと口にキスをする。
「しかも、可愛いだけじゃなくてセクシーだ」
彼は首や鎖骨にも優しい口付けをした。なんかこの流れは止めないとまずい気がしてきた。身の危険を感じる!
「ザック、あの喉も乾いたしそろそろ起きようかなと思ってるの」
「すまない。俺の気が利かなかったな。すぐに持ってくるから、そのままベッドにいてくれ」
彼は腕枕をそっと外し、ベッドからおりてテーブルの上のレモン水をコップに入れた。
ああ……よかった。あのまま、またされてしまうかと思ったわ。
「飲ませてあげる」
そう言った彼は自分でレモン水を口に含み、私に口移しで飲ませた。いきなりで驚いたが、こぼしてはいけないとゴクリゴクリと飲む。冷たくて気持ちがいい。
「上手に飲めたな。もっといる?」
「じ、自分で飲めるわ」
「だめ。今日は俺が全部世話したい」
そして何度も口移しで水を飲まされ……なんだか変な気分になってくる。ぼーっとしてると口から水が溢れてしまった。
「リリー、溢しちゃダメだろ」
彼は濡れた私の肌をペロリと舐めていく。だんだんと濡れていない所まで舐められて……これは確信犯だ。
「そんなとこ濡れてないわ」
「そう?」
「ザック……だめよ」
「どうして?」
「もう外がこんなに明るいのに」
「リリーがよく見えて最高のシチュエーションだな」
彼は私の体を組み敷き「優しくするから」と甘えたように見つめてくる。そんなザックに私は抵抗できるはずもなく、朝からもう一度愛し合った。
♢♢♢
体の気怠い痛みで目を覚ますと、ザックが心配そうに私を見つめていた。
「リリー! よかった。目を覚ましたな」
「ザック」
「ごめん。俺の……抑えが効かなくて。大丈夫か?」
彼は私が起き上がるのを優しく支えてくれる。
「……身体中痛い」
私のその言葉を聞いて彼は青ざめ、大慌てで「ごめん! 本当にごめん」と謝ってきた。まるで怒られた子犬のようにしゅんとしていた。
「お腹すいたな」
そう言った私に彼は勢いよくカバっと顔を上げ「ちょ、ちょっと待ってて。食事用意してもらうから」と立ち上がった。
「今何時なの? 私、起きるよ」
「ダメだ。今日はここでゆっくりしててくれ」
彼はバタバタと扉を開けて去って行った。そしてしばらくすると本当にご飯を運んできた。
「リリー、あーん」
「自分で食べるわ」
「だめ。ほら、早く食べてくれ」
私は諦めて彼の手から食べる。ザックはとても楽しそうに甲斐甲斐しく私のお世話をしている。鼻歌まで歌ってとてもご機嫌だ。そして、あっという間に食べ終わった。
「私、着替えたいの」
「手伝うよ」
「い、いらない!」
「身体痛いんだろ? 全部俺がするから」
アリスー! ドロシー!! 助けて。私は心の中で必死に二人に助けを求めた。
その時、タイミング良くノック音が鳴り「お食事の食器お下げしますね」とアリスの声が聞こえた。
にこにこと部屋に入ってきたアリスはベッドから助けてとアイコンタクトをしてる私をチラリと見て「ドロシーさん、お願いします」と言った。
すると後ろからドロシーが現れて「旦那様! 貴方にはやらねばいけないことがございますから、一旦お部屋を出てくださいませ」とザックをベッドから引きずり下ろそうとする。
「ドロシー! やめろ。今日はずっとリリーの傍にいるんだから」
「だめです。ジル! 力じゃ負けるから助けてください」
アリスは近くにさっと来て、ジルから私の体が見えないようにガウンをピッタリと合わせさらにシーツで姿を隠した。
「旦那様、しつこい男は嫌われますよ」
ジルのその一言で力の抜けたザックは、彼に促され肩を落として部屋を出て行った。笑ってはいけないが、そのあからさまに凹んだ様子がなんだか面白い。
「奥様のことは全てお任せくださいませ」
アリスが満面の笑みで彼に頭を下げている。
「リリー……ゆっくり休んで。また後で」
「ええ」
私はザックに微笑み、やっと離れることができた。そして、部屋にはアリスと二人きりになった。
「アリス! ありがとう。本当に」
「そろそろ困っていらっしゃると思ってました」
「そうなの。流石アリス! よくわかってる」
私はアリスにギュッと抱きつき、甘える。
「旦那様の溺愛っぷりは相当ですね」
「ええ。でもその……ちゃんと彼は優しかったわ」
「良かったですね」
彼女は満足気に笑った後、着替えましょうと楽なワンピースを持ってきてくれた。ヘアセットもしてもらい、やっと気持ちが落ち着いてきた。
後で知ったが、ザックはジルとドロシーに「いくら好きでも限度がある」「奥様に逃げられますよ」と説教を受けたらしい。
彼はしばらく接近禁止命令を出されたらしく、本当に夜まで顔を合わせなかった。とても静かに、平和に時間が過ぎ去って行く。
しかしその望んだはずの平和も、彼がいないと寂しいと思ってしまった私は……相当ザックのことが好きなようだ。
そうだ。昨日結婚して……夜に彼と結ばれたのだ。思い出すと恥ずかしくて頬が染まる。
「リリーおはよう。体は辛くない?」
「おはよう。なんか少しだるくて重たい感じ」
「そっか、無理させたよね。今日は俺に甘えて」
彼はそう言いながら、蕩けるような笑顔で私の頬や髪を撫でている。
彼は今、上半身裸なのでついついじっくりと見てしまう。昨日は見る余裕なんてなかったが、すごく引き締まっていて素晴らしい体だ。
この体に昨夜……いや、私ったら何考えてるんだ! いやらしい。変な想像を勘づかれないようにシーツをかぶる。
「リリー、どうした? どうして隠れてるんだ?」
「は、恥ずかしい」
「昨夜もっと恥ずかしいことしただろう?」
私はそう言われてさらに真っ赤になった。その隙に彼にシーツを剥ぎ取られる。その時に気がついたが、私も素肌にガウンだけというなかなかの姿だ。
そういえば汗をかいてたはずなのに、私の体はとても綺麗だ。どうして?
「あ、あの。昨日……その後……その……着替えとかどうしたの」
「ああ。リリー寝ちゃったからお風呂入れて、ガウンを羽織らせた」
「ええっ!」
「洗ったから綺麗だよ」
ザックは当たり前のようにニコニコと爆弾発言をしている。あ、洗った? 明るい場所で全部見られてしまったことを知り、私は身体中が赤く染まる。
「うわぁ……さらに恥ずかしい」
「ふふっ、俺の奥さんが可愛すぎて困る」
ザックは私にちゅっと口にキスをする。
「しかも、可愛いだけじゃなくてセクシーだ」
彼は首や鎖骨にも優しい口付けをした。なんかこの流れは止めないとまずい気がしてきた。身の危険を感じる!
「ザック、あの喉も乾いたしそろそろ起きようかなと思ってるの」
「すまない。俺の気が利かなかったな。すぐに持ってくるから、そのままベッドにいてくれ」
彼は腕枕をそっと外し、ベッドからおりてテーブルの上のレモン水をコップに入れた。
ああ……よかった。あのまま、またされてしまうかと思ったわ。
「飲ませてあげる」
そう言った彼は自分でレモン水を口に含み、私に口移しで飲ませた。いきなりで驚いたが、こぼしてはいけないとゴクリゴクリと飲む。冷たくて気持ちがいい。
「上手に飲めたな。もっといる?」
「じ、自分で飲めるわ」
「だめ。今日は俺が全部世話したい」
そして何度も口移しで水を飲まされ……なんだか変な気分になってくる。ぼーっとしてると口から水が溢れてしまった。
「リリー、溢しちゃダメだろ」
彼は濡れた私の肌をペロリと舐めていく。だんだんと濡れていない所まで舐められて……これは確信犯だ。
「そんなとこ濡れてないわ」
「そう?」
「ザック……だめよ」
「どうして?」
「もう外がこんなに明るいのに」
「リリーがよく見えて最高のシチュエーションだな」
彼は私の体を組み敷き「優しくするから」と甘えたように見つめてくる。そんなザックに私は抵抗できるはずもなく、朝からもう一度愛し合った。
♢♢♢
体の気怠い痛みで目を覚ますと、ザックが心配そうに私を見つめていた。
「リリー! よかった。目を覚ましたな」
「ザック」
「ごめん。俺の……抑えが効かなくて。大丈夫か?」
彼は私が起き上がるのを優しく支えてくれる。
「……身体中痛い」
私のその言葉を聞いて彼は青ざめ、大慌てで「ごめん! 本当にごめん」と謝ってきた。まるで怒られた子犬のようにしゅんとしていた。
「お腹すいたな」
そう言った私に彼は勢いよくカバっと顔を上げ「ちょ、ちょっと待ってて。食事用意してもらうから」と立ち上がった。
「今何時なの? 私、起きるよ」
「ダメだ。今日はここでゆっくりしててくれ」
彼はバタバタと扉を開けて去って行った。そしてしばらくすると本当にご飯を運んできた。
「リリー、あーん」
「自分で食べるわ」
「だめ。ほら、早く食べてくれ」
私は諦めて彼の手から食べる。ザックはとても楽しそうに甲斐甲斐しく私のお世話をしている。鼻歌まで歌ってとてもご機嫌だ。そして、あっという間に食べ終わった。
「私、着替えたいの」
「手伝うよ」
「い、いらない!」
「身体痛いんだろ? 全部俺がするから」
アリスー! ドロシー!! 助けて。私は心の中で必死に二人に助けを求めた。
その時、タイミング良くノック音が鳴り「お食事の食器お下げしますね」とアリスの声が聞こえた。
にこにこと部屋に入ってきたアリスはベッドから助けてとアイコンタクトをしてる私をチラリと見て「ドロシーさん、お願いします」と言った。
すると後ろからドロシーが現れて「旦那様! 貴方にはやらねばいけないことがございますから、一旦お部屋を出てくださいませ」とザックをベッドから引きずり下ろそうとする。
「ドロシー! やめろ。今日はずっとリリーの傍にいるんだから」
「だめです。ジル! 力じゃ負けるから助けてください」
アリスは近くにさっと来て、ジルから私の体が見えないようにガウンをピッタリと合わせさらにシーツで姿を隠した。
「旦那様、しつこい男は嫌われますよ」
ジルのその一言で力の抜けたザックは、彼に促され肩を落として部屋を出て行った。笑ってはいけないが、そのあからさまに凹んだ様子がなんだか面白い。
「奥様のことは全てお任せくださいませ」
アリスが満面の笑みで彼に頭を下げている。
「リリー……ゆっくり休んで。また後で」
「ええ」
私はザックに微笑み、やっと離れることができた。そして、部屋にはアリスと二人きりになった。
「アリス! ありがとう。本当に」
「そろそろ困っていらっしゃると思ってました」
「そうなの。流石アリス! よくわかってる」
私はアリスにギュッと抱きつき、甘える。
「旦那様の溺愛っぷりは相当ですね」
「ええ。でもその……ちゃんと彼は優しかったわ」
「良かったですね」
彼女は満足気に笑った後、着替えましょうと楽なワンピースを持ってきてくれた。ヘアセットもしてもらい、やっと気持ちが落ち着いてきた。
後で知ったが、ザックはジルとドロシーに「いくら好きでも限度がある」「奥様に逃げられますよ」と説教を受けたらしい。
彼はしばらく接近禁止命令を出されたらしく、本当に夜まで顔を合わせなかった。とても静かに、平和に時間が過ぎ去って行く。
しかしその望んだはずの平和も、彼がいないと寂しいと思ってしまった私は……相当ザックのことが好きなようだ。
あなたにおすすめの小説
〖完結〗愛しているから、あなたを愛していないフリをします。
藍川みいな
恋愛
ずっと大好きだった幼なじみの侯爵令息、ウォルシュ様。そんなウォルシュ様から、結婚をして欲しいと言われました。
但し、条件付きで。
「子を産めれば誰でもよかったのだが、やっぱり俺の事を分かってくれている君に頼みたい。愛のない結婚をしてくれ。」
彼は、私の気持ちを知りません。もしも、私が彼を愛している事を知られてしまったら捨てられてしまう。
だから、私は全力であなたを愛していないフリをします。
設定ゆるゆるの、架空の世界のお話です。
全7話で完結になります。
【完結】「元カノが忘れられないんでしょう?」と身を引いた瞬間、爽やか彼氏の執着スイッチが入りました
恋せよ恋
恋愛
「元カノが忘れられないなら、私が身を引くわくべきよね」
交際一周年、愛するザックに告げた決別の言葉。
でも、彼は悲しむどころか、見たこともない
暗い瞳で私を追い詰めた。
「僕を捨てる? 逃げられると思っているの、アン」
私の知る爽やかな王子の仮面が剥がれ落ち、
隠されていた狂おしいほどの独占欲が牙を剥く。
🔶登場人物・設定は筆者の創作によるものです。
🔶不快に感じられる表現がありましたらお詫び申し上げます。
🔶誤字脱字・文の調整は、投稿後にも随時行います。
🔶今後もこの世界観で物語を続けてまいります。
🔶 『エール📣』『いいね❤️』励みになります!
〖完結〗終着駅のパッセージ
苺 迷音
恋愛
過去、使用人に悪戯をされそうになった事がきっかけとなり、分厚い眼鏡とひっつめた髪を編み帽で覆い、自身の容姿を隠すようになった女性・カレン。
その事情を知りながらも夫ローランは、奇妙で地味な姿の妻を厭い目を逸らし続けた。
婚姻してからわずか三日後の朝。彼は赴任先の北の地へと旅立ちその後、カレンの元へと帰省してきたのは、片手で数えるほどだった。
孤独な結婚生活を送る中。
ある冬の日に、ローランの上官であり北の地を治める領主ハルシオン公爵が、カレン夫妻の邸にやってきた。
始まりは、部下の家族を想う上司としての気遣いだった。
他愛もない会話と、節度を守ったやり取り。ほんの僅かな時間を重ねていく。
そのうちに、お互いに灯り始めた小さな心の想い。
だが二人は、それを決して明かさず語ることはなかった。
それから一年ほどたった冬の夜。
カレンから届いた手紙に、たった一度だけハルシオンは返事を書く。
そこには彼の想いが書かれてあった。
月日は流れ、カレンとローランが婚姻して三年目の冬の日。
カレンはひとつの決意と想いを胸に、北へ向かう汽車に乗った。
※微さまぁか、もしくはざまぁになっていないかもしれないです。
※舞台は近世・産業革命初頭を基にした架空世界だと思っていただけましたら有難いです。
稚拙な作品ではありますがご覧くださいましたら凄く嬉しいです。よろしくお願い致します。
【完結】私の婚約者は、いつも誰かの想い人
キムラましゅろう
恋愛
私の婚約者はとても素敵な人。
だから彼に想いを寄せる女性は沢山いるけど、私はべつに気にしない。
だって婚約者は私なのだから。
いつも通りのご都合主義、ノーリアリティなお話です。
不知の誤字脱字病に罹患しております。ごめんあそばせ。(泣)
小説家になろうさんにも時差投稿します。
〖完結〗私の事を愛さなくても結構ですが、私の子を冷遇するのは許しません!
藍川みいな
恋愛
「セシディには出て行ってもらう。」
ジオード様はいきなり愛人を連れて来て、いきなり出て行けとおっしゃいました。
それだけではなく、息子のアレクシスを連れて行く事は許さないと…
ジオード様はアレクシスが生まれてから一度だって可愛がってくれた事はありませんし、ジオード様が連れて来た愛人が、アレクシスを愛してくれるとは思えません…
アレクシスを守る為に、使用人になる事にします!
使用人になったセシディを、愛人は毎日いじめ、ジオードは目の前でアレクシスを叱りつける。
そんな状況から救ってくれたのは、姉のシンディでした。
迎えに来てくれた姉と共に、アレクシスを連れて行く…
「シモーヌは追い出すから、セシディとアレクシスを連れていかないでくれ!!」
はあ!? 旦那様は今更、何を仰っているのでしょう?
設定ゆるゆるの、架空の世界のお話です。
全11話で完結になります。
【完結済】隣国でひっそりと子育てしている私のことを、執着心むき出しの初恋が追いかけてきます
鳴宮野々花
恋愛
一夜の過ちだなんて思いたくない。私にとって彼とのあの夜は、人生で唯一の、最良の思い出なのだから。彼のおかげで、この子に会えた────
私、この子と生きていきますっ!!
シアーズ男爵家の末娘ティナレインは、男爵が隣国出身のメイドに手をつけてできた娘だった。ティナレインは隣国の一部の者が持つ魔力(治癒術)を微力ながら持っており、そのため男爵夫人に一層疎まれ、男爵家後継ぎの兄と、世渡り上手で気の強い姉の下で、影薄く過ごしていた。
幼いティナレインは、優しい侯爵家の子息セシルと親しくなっていくが、息子がティナレインに入れ込みすぎていることを嫌う侯爵夫人は、シアーズ男爵夫人に苦言を呈す。侯爵夫人の機嫌を損ねることが怖い義母から強く叱られ、ティナレインはセシルとの接触を禁止されてしまう。
時を経て、貴族学園で再会する二人。忘れられなかったティナへの想いが燃え上がるセシルは猛アタックするが、ティナは自分の想いを封じ込めるように、セシルを避ける。
やがてティナレインは、とある商会の成金経営者と婚約させられることとなり、学園を中退。想い合いながらも会うことすら叶わなくなった二人だが、ある夜偶然の再会を果たす。
それから数ヶ月。結婚を目前に控えたティナレインは、隣国へと逃げる決意をした。自分のお腹に宿っていることに気付いた、大切な我が子を守るために。
けれど、名を偽り可愛い我が子の子育てをしながら懸命に生きていたティナレインと、彼女を諦めきれないセシルは、ある日運命的な再会を果たし────
生まれ育った屋敷で冷遇され続けた挙げ句、最低な成金ジジイと結婚させられそうになったヒロインが、我が子を守るために全てを捨てて新しい人生を切り拓いていこうと奮闘する物語です。
※いつもの完全オリジナルファンタジー世界の物語です。全てがファンタジーです。
※この作品は小説家になろう、カクヨムにも投稿しています。
一途な皇帝は心を閉ざした令嬢を望む
浅海 景
恋愛
幼い頃からの婚約者であった王太子より婚約解消を告げられたシャーロット。傷心の最中に心無い言葉を聞き、信じていたものが全て偽りだったと思い込み、絶望のあまり心を閉ざしてしまう。そんな中、帝国から皇帝との縁談がもたらされ、侯爵令嬢としての責任を果たすべく承諾する。
「もう誰も信じない。私はただ責務を果たすだけ」
一方、皇帝はシャーロットを愛していると告げると、言葉通りに溺愛してきてシャーロットの心を揺らす。
傷つくことに怯えて心を閉ざす令嬢と一途に想い続ける青年皇帝の物語
夫が運命の番と出会いました
重田いの
恋愛
幼馴染のいいなづけとして育ってきた銀狼族の族長エーリヒと、妻ローゼマリー。
だがエーリヒに運命の番が現れたことにより、二人は離別する。
しかし二年後、修道院に暮らすローゼマリーの元へエーリヒが現れ――!?