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番外編
そのままの君が好き②【エルベルト視点】
クリスと話し合うことを心に決めたのに、俺はまだ辺境伯領から少し離れた場所にいる。そもそも彼女や使用人達に仕事だと嘘をついてジェフの仕事先まで来たのに、どこから聞きつけたのか近くの街にお忍びで視察に来ていた陛下にも居場所がバレてしまったのだ。
「わざわざ私がお前に会いに来たんだ。一緒に酒を飲もうではないか」
「しかし、俺はもう帰らねば……」
「お前は結婚してから、私の前にめっきり現れなくなったからな。夫人が可愛いのはわかるが、たまには王宮にも顔を出せ」
確かに俺は結婚してから、必要最低限しか辺境伯領を出ない。彼女と離れるのが苦痛だからだ。しかし今はクリスのことを話題に出して欲しくない。
なんだかんだで陛下の相手をたっぷりとさせられて、帰るのが丸一日延びてしまった。はぁ……これでは休みなく馬で駆けても家に着くのは深夜だ。今夜は彼女と話はできないだろう。
もやもやした気持ちのまま、家に戻ると深夜にも関わらず何故か嬉しそうな顔でクリスが出迎えてくれた。
「おかえりなさいませ。大変でしたね」
俺とデートの時に一緒に買った、とびきり似合うドレスを着ている。ああ、やはりクリスは可愛いな。久々にこのドレスを着てくれた気がする。
「ああ、ただいま。クリス、俺が遅い時は無理して起きていなくてもいいよ。身体を……壊してはいけないから」
彼女の顔が見られて嬉しいはずなのに、俺は……こんな時間になぜ彼女はお洒落をしているのか? もしかして誰かと会っていたのでは? と不安になり曖昧に微笑んだ。
「出迎えたかったのです。あのね、エルに話したいことがあるの」
彼女から『話がある』と言われて、胸がズキっとした。背中にツーっと冷や汗がたれる。深夜にわざわざ話したいなんて、別れ話ではないのか?
「話……それは今夜でないとだめか? 悪い……疲れていて」
俺はわざと疲れたフリをして、力なくそう言った。こんな態度はずるい。だって俺は仕事ではなかったのに。
「ご、ごめんなさい。もちろん今夜でなくていいの。おやすみなさいませ」
「悪いな……おやすみ」
彼女の心配そうな顔を見て、嘘をついたことに罪悪感があったが仕方がない。俺は自室のベッドにそのまま倒れ込んだ。
「別れたくない」
何があっても別れたくない。だって彼女は俺の生きる全てなのだから。
俺はこの日から彼女を避け続けた。話し合う、と決めていた気持ちはあっという間にどこかへいき……とりあえず二人きりで長時間話す機会がないように気をつけた。完全に避けることは、俺が無理だった。だって可愛い彼女を一目でも見ないと仕事を頑張れない。
苛つくことに、俺は仕事中に何度かあの男を見かけた。その度に違う女をエスコートしており、みんな親しげに話していた。この女たらしめ、と忌々しく思い……きっとクリスは良いように騙されたんだとこの男を絞め殺してやりたくなったが、街中で大事にするわけにもいかずグッと耐えた。
そんなことが続いたある日、魔物退治をして街に戻ってきた時に彼女とあの男が一緒に居るのを見てしまった。
何故かクリスは泣いていて、男は彼女の濡れた頬をそっと拭おうとしていた。
――触るな。
俺の宝物に簡単に触れてくれるな。お前なんかが触れていい女ではない。どうしても手に入れたいなら、俺を倒してからにして欲しい。
「俺の妻に、触れるな」
もう我慢の限界だった。自分でも驚く程低く冷たい声が出た。クリスが驚いた顔で振り向いた。
「クリス、君は騙されている! こいつは君以外にも女が沢山いるんだ」
「……へ?」
ああ、ついに言ってしまった。彼女はこの男の本性を知って傷つくだろう。しかし、こんな見目が良いだけのしょうもない男に騙されないで欲しい。
「俺には君しかいないんだ。君が彼を好きだって言っても、俺は絶対に別れない」
俺は街の真ん中だということも忘れ、クリスをぎゅっと強く抱き締めた。彼女が誰を好きでも関係ない。俺の妻だ。絶対に別れてやるもんか。
「こんなやつより、俺の方が君を愛してる。だから……お願いだ。俺から離れて行かないでくれ」
俺より君を愛している男がいるなら連れてきて欲しい。どんな男でも勝つ自信がある。
「エル……エル! ちょっと待って。何か誤解してるわ」
彼女は焦り、隣の美男子はハハッと笑いながら二人とも『誤解』だと言った。何が誤解なんだ?二人で密会をしておいて。しかし……彼女は信じられないことを言った。
「エル、勘違いよ! だって……先生は女性だもの」
女……おんな……オンナ……俺は頭の中ですぐに理解できず、ぼーっとしてしまう。
その間もクリスは、俺が美男子だと思っていた女性がダンスの先生だとか元舞台役者だとか色々と説明をしてくれた。
俺は安堵してその場にずるずると崩れ落ち、ぐったりと項垂れた。
なんて誤解をしていたんだ。かなり恥ずかしい。それにクリスにも先生にもとても失礼だ。でも……それ以上に安心した。
「ああ、本気で焦った。俺の勝手な勘違いで……良かった」
俺はゆっくり立ちあがり、先生に頭を下げた。俺は恥ずかしすぎて、ちゃんと先生の顔を見ることが出来なかったが、彼女は俺の非礼を許してくれた。
「クリスティン様は、貴方様のために頑張っていらっしゃいました。ここへ通っていた理由は……彼女から直接聞いてください」
やはり彼女が俺を拒否していたのには、何か『理由』があるらしい。二人でゆっくりと話し合うべきだ。
仕事は早退してきたので、彼女を馬車に詰め込み家に着いたら横抱きにして夫婦の寝室に一直線に向いベッドに下ろした。
どんなことでも受け止めたい。なんでも話して欲しい。俺にダメなところや嫌なところがあるなら、全力で直したい。
恥ずかしかったが俺は何故誤解したのかを、彼女に包み隠さず話した。そしてなぜ俺との夜を拒むようになったのか不安だったことも伝えた。そしてドキドキしながら彼女の答えを待った。
「太ったんです!」
――は?
全く思いもしていなかった方向の話に俺はまたフリーズしてしまった。
「は? 誰が?」
「私です」
「……どこが? 全然太っていないじゃないか」
何を言っているのか意味がわからない。クリスが太っているわけがない。
「今は必死に痩せたのです。あなたが似合うと言ってくれたドレスが着られなくなっていて……哀しくて……恥ずかしくて」
彼女は両手で顔を隠して、恥ずかしそうにしている。ドレスが着られない? それはまだ成長期の彼女の当たり前の変化なのでは?
「今までだらしない身体をあなたに見せていたんだと思ったら、居た堪れなくなったの。エルも私を『もちもち』って言ってたし」
「どこがだらしないんだ!? 君の身体はいつも最高だ」
それは聞き捨てならない。だらしなくなんてない。クリスの身体の素晴らしさは俺が一番よくわかっている!
「血色の良いピンクの頬、全身触りたくなるすべすべでもちもちの肌……細い腰もたまらないし、柔らかい胸も小さくて可愛い手足も全部が素晴らしい」
彼女は照れて真っ赤になっているが、俺は続けた。クリスの魅力なら一晩中でも話せる自信がある。
「君の身体の好きなところはまだまだある。そうだな、太ももの……」
「もういいです! わかりました。恥ずかしいのでやめてください……もうキャパオーバーです……」
彼女は俺の口を手で塞いだ。俺は彼女の手をそっと離して顔を近付けた。クリスは全然わかっていない。俺が君をどんなに愛してるか。
「君が甘い物を食べて嬉しそうに微笑む姿が好きだ。無理して痩せるより、健康的で元気な君が好きだ」
君には自由にして欲しい。よく笑ってよく泣いてよく怒って、何事も楽しんで……沢山食べて幸せになって欲しい。
――そのままの君が好きで、この世の誰よりも愛しているのだから。
「わざわざ私がお前に会いに来たんだ。一緒に酒を飲もうではないか」
「しかし、俺はもう帰らねば……」
「お前は結婚してから、私の前にめっきり現れなくなったからな。夫人が可愛いのはわかるが、たまには王宮にも顔を出せ」
確かに俺は結婚してから、必要最低限しか辺境伯領を出ない。彼女と離れるのが苦痛だからだ。しかし今はクリスのことを話題に出して欲しくない。
なんだかんだで陛下の相手をたっぷりとさせられて、帰るのが丸一日延びてしまった。はぁ……これでは休みなく馬で駆けても家に着くのは深夜だ。今夜は彼女と話はできないだろう。
もやもやした気持ちのまま、家に戻ると深夜にも関わらず何故か嬉しそうな顔でクリスが出迎えてくれた。
「おかえりなさいませ。大変でしたね」
俺とデートの時に一緒に買った、とびきり似合うドレスを着ている。ああ、やはりクリスは可愛いな。久々にこのドレスを着てくれた気がする。
「ああ、ただいま。クリス、俺が遅い時は無理して起きていなくてもいいよ。身体を……壊してはいけないから」
彼女の顔が見られて嬉しいはずなのに、俺は……こんな時間になぜ彼女はお洒落をしているのか? もしかして誰かと会っていたのでは? と不安になり曖昧に微笑んだ。
「出迎えたかったのです。あのね、エルに話したいことがあるの」
彼女から『話がある』と言われて、胸がズキっとした。背中にツーっと冷や汗がたれる。深夜にわざわざ話したいなんて、別れ話ではないのか?
「話……それは今夜でないとだめか? 悪い……疲れていて」
俺はわざと疲れたフリをして、力なくそう言った。こんな態度はずるい。だって俺は仕事ではなかったのに。
「ご、ごめんなさい。もちろん今夜でなくていいの。おやすみなさいませ」
「悪いな……おやすみ」
彼女の心配そうな顔を見て、嘘をついたことに罪悪感があったが仕方がない。俺は自室のベッドにそのまま倒れ込んだ。
「別れたくない」
何があっても別れたくない。だって彼女は俺の生きる全てなのだから。
俺はこの日から彼女を避け続けた。話し合う、と決めていた気持ちはあっという間にどこかへいき……とりあえず二人きりで長時間話す機会がないように気をつけた。完全に避けることは、俺が無理だった。だって可愛い彼女を一目でも見ないと仕事を頑張れない。
苛つくことに、俺は仕事中に何度かあの男を見かけた。その度に違う女をエスコートしており、みんな親しげに話していた。この女たらしめ、と忌々しく思い……きっとクリスは良いように騙されたんだとこの男を絞め殺してやりたくなったが、街中で大事にするわけにもいかずグッと耐えた。
そんなことが続いたある日、魔物退治をして街に戻ってきた時に彼女とあの男が一緒に居るのを見てしまった。
何故かクリスは泣いていて、男は彼女の濡れた頬をそっと拭おうとしていた。
――触るな。
俺の宝物に簡単に触れてくれるな。お前なんかが触れていい女ではない。どうしても手に入れたいなら、俺を倒してからにして欲しい。
「俺の妻に、触れるな」
もう我慢の限界だった。自分でも驚く程低く冷たい声が出た。クリスが驚いた顔で振り向いた。
「クリス、君は騙されている! こいつは君以外にも女が沢山いるんだ」
「……へ?」
ああ、ついに言ってしまった。彼女はこの男の本性を知って傷つくだろう。しかし、こんな見目が良いだけのしょうもない男に騙されないで欲しい。
「俺には君しかいないんだ。君が彼を好きだって言っても、俺は絶対に別れない」
俺は街の真ん中だということも忘れ、クリスをぎゅっと強く抱き締めた。彼女が誰を好きでも関係ない。俺の妻だ。絶対に別れてやるもんか。
「こんなやつより、俺の方が君を愛してる。だから……お願いだ。俺から離れて行かないでくれ」
俺より君を愛している男がいるなら連れてきて欲しい。どんな男でも勝つ自信がある。
「エル……エル! ちょっと待って。何か誤解してるわ」
彼女は焦り、隣の美男子はハハッと笑いながら二人とも『誤解』だと言った。何が誤解なんだ?二人で密会をしておいて。しかし……彼女は信じられないことを言った。
「エル、勘違いよ! だって……先生は女性だもの」
女……おんな……オンナ……俺は頭の中ですぐに理解できず、ぼーっとしてしまう。
その間もクリスは、俺が美男子だと思っていた女性がダンスの先生だとか元舞台役者だとか色々と説明をしてくれた。
俺は安堵してその場にずるずると崩れ落ち、ぐったりと項垂れた。
なんて誤解をしていたんだ。かなり恥ずかしい。それにクリスにも先生にもとても失礼だ。でも……それ以上に安心した。
「ああ、本気で焦った。俺の勝手な勘違いで……良かった」
俺はゆっくり立ちあがり、先生に頭を下げた。俺は恥ずかしすぎて、ちゃんと先生の顔を見ることが出来なかったが、彼女は俺の非礼を許してくれた。
「クリスティン様は、貴方様のために頑張っていらっしゃいました。ここへ通っていた理由は……彼女から直接聞いてください」
やはり彼女が俺を拒否していたのには、何か『理由』があるらしい。二人でゆっくりと話し合うべきだ。
仕事は早退してきたので、彼女を馬車に詰め込み家に着いたら横抱きにして夫婦の寝室に一直線に向いベッドに下ろした。
どんなことでも受け止めたい。なんでも話して欲しい。俺にダメなところや嫌なところがあるなら、全力で直したい。
恥ずかしかったが俺は何故誤解したのかを、彼女に包み隠さず話した。そしてなぜ俺との夜を拒むようになったのか不安だったことも伝えた。そしてドキドキしながら彼女の答えを待った。
「太ったんです!」
――は?
全く思いもしていなかった方向の話に俺はまたフリーズしてしまった。
「は? 誰が?」
「私です」
「……どこが? 全然太っていないじゃないか」
何を言っているのか意味がわからない。クリスが太っているわけがない。
「今は必死に痩せたのです。あなたが似合うと言ってくれたドレスが着られなくなっていて……哀しくて……恥ずかしくて」
彼女は両手で顔を隠して、恥ずかしそうにしている。ドレスが着られない? それはまだ成長期の彼女の当たり前の変化なのでは?
「今までだらしない身体をあなたに見せていたんだと思ったら、居た堪れなくなったの。エルも私を『もちもち』って言ってたし」
「どこがだらしないんだ!? 君の身体はいつも最高だ」
それは聞き捨てならない。だらしなくなんてない。クリスの身体の素晴らしさは俺が一番よくわかっている!
「血色の良いピンクの頬、全身触りたくなるすべすべでもちもちの肌……細い腰もたまらないし、柔らかい胸も小さくて可愛い手足も全部が素晴らしい」
彼女は照れて真っ赤になっているが、俺は続けた。クリスの魅力なら一晩中でも話せる自信がある。
「君の身体の好きなところはまだまだある。そうだな、太ももの……」
「もういいです! わかりました。恥ずかしいのでやめてください……もうキャパオーバーです……」
彼女は俺の口を手で塞いだ。俺は彼女の手をそっと離して顔を近付けた。クリスは全然わかっていない。俺が君をどんなに愛してるか。
「君が甘い物を食べて嬉しそうに微笑む姿が好きだ。無理して痩せるより、健康的で元気な君が好きだ」
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