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20 親友②
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「ジルヴェスター……の……」
彼は掠れた声でそれだけ口にした。まだ頭は回っていないようで、目は見開いたままだ。
「ええ、初めまして。ブラマーニ伯爵、お目にかかれて光栄です」
私はニコリと微笑み、習った通りの美しい所作で礼をした。丁寧に挨拶をしたのは、彼に警戒されたくなかったからだ。
「ジ、ジルヴェスターは……どこに……」
「今夜は彼には秘密で参りました。実はどうしても貴方とお話がしたくて」
「俺と?」
「はい」
私は彼から目を逸さず、真っ直ぐ見つめ返した。
「……」
「あ、あの!それでは私は離れていますので、どうぞお二人で話してくださいませ」
ブルーナさんが空気を読んでそんな提案をしてくれた。正直これから話す事はあまり他の人に聞かれたくない話だ。だけど……
「話はもちろんジルヴェスターに関することです。過去のことも少しお聞きしたいことがあります。ブラマーニ伯爵がよろしければ、彼女にも一緒に話を聞いていただきたいのですが」
彼は少し悩んだ後「わかった。移動しよう」と人気のない場所に連れて行ってくれた。
日本にいた時、私は友達の恋愛話を常に聞かされていた。彼氏の話はもちろんのこと、毎日何組の誰々君は誰々ちゃんが好きらしいとか。だから、見ていたら相手に好意があるかどうかくらいはすぐにわかる。
――人の恋愛ほどわかりやすいものはない。
だけど、自分のことになると見失うのだ。私だって自分のことが自分で一番よくわからない。
彼女は間違いなく彼のことが好きだし、彼も彼女を大切に思っている。でもまだ恋人ではなさそうなのは明らかだ。
「……で、ジルヴェスターの婚約者が俺に何の用だ?」
「私が『婚約者』というのは信じていただけるのですね」
私が『ジルヴェスターの婚約者』だと、どう信じてもらおうかと悩んでいたのに拍子抜けだ。下手をしたら彼の婚約者を勝手に名乗る痛い女だと疑われる可能性もある。
「疑う余地がない。君の隣にシュバルツがいるからな」
シュバルツは「ワフっ!」と嬉しそうにデニス様に寄っていくと、彼はよしよしと背中を撫でた。
「シュバルツ久しぶりだな。まだ俺を覚えてくれているか」
「ワフっ!」
そりゃそうか。ジルヴェスターとずっと一緒にいたのだからシュバルツを知らないわけがない。
「私は彼の婚約者ですが、もうすぐ婚約破棄されます」
私が淡々とそう告げると、デニス様の表情が変わった。
「私に差出人不明の手紙が届き、その後何者かに襲われました。内容は『ジルヴェスター・バルトは最低の男だ。親友の誇り高い仕事と婚約者を奪っておいて、自分だけ幸せになるつもりか』というものです」
「なんだ……それは!」
デニス様は顔を歪め、眉を吊り上げた。やはり予想していた通り……この人が犯人ではないようだ。
「その手紙を見た途端、彼は私と婚約破棄すると言いだしました。あなたとのことは『事実だ』と言ってそれ以上は何も説明してくれませんでした」
「違う!ジルヴェスターはそんな男ではない。俺が勝手に距離を取っただけだ。自分が弱くて情けなかったから……あいつのせいにしたんだ」
苦しそうにそう話し出したデニス様にブルーナさんはそっと寄り添った。
「デニス様は情けなくなんてありませんわ。あんなことがあったのですもの。それに何度もバルト公爵にお手紙を送られていたではありませんか」
「しかし、あいつから返事は来なかった。きっと俺とはもう会いたくないんだと思う」
それを聞いて私は首を傾げた。何度も手紙を送ってくれていたのに、ジルヴェスターが無視をしている?本当に?それならば……もしジルヴェスターが捨てていたとしても、ラルフやニーナは手紙の存在に知っているはずだ。だが、彼等は何も言っていなかった。
「それは届いていないかもしれません。なぜか分かりませんが……バルト家の使用人達は手紙のことを何も言っていませんでしたから」
「そんな……!一通もか!?」
「ええ、恐らく」
私の話を聞いて、二人は驚いたように顔を見合わせている。
「なぜ手紙が届かなかったのかは気になりますが、二人とも同じ気持ちなのですから仲直りしましょう!」
「いや……しかし、あいつはもう……今更俺と話すことなんてないんじゃないかな」
デニスさんは自信がないのか、私から顔を逸らして弱々しい声を出した。
「ジルヴェスターもきっと以前のように話したいはずです!彼もあなたも前に進むべきだわ!!」
「いいんだろうか……」
「いいに決まってます。あなたには、寄り添ってくれる大事な人もいるのでしょう?」
私はブルーナさんを見て、ニコリと微笑んだ。彼女は頬を染めて恥ずかしそうに下を向いた。
デニス様のことを調べた時、彼はまだ独身だということを知った。この世界では彼やジルヴェスターのように二十五歳なのに独身というのは珍しい。
彼の義両親は、デニス様の婚約破棄の経緯を知っているので無理に縁談を勧めなかったらしいがそろそろ……という話が出てきているということはわかっていた。そして、彼の傍にはいつも一人の女性がいることも。
「……ああ、そうだ。俺はジルヴェスターに、ブルーナのことを紹介したかったんだ」
「デ、デニス様!?」
「俺に本当の大事な人ができたと、直接伝えたかった」
彼はブルーナさんを優しく見つめてそっと抱き寄せた。彼女はうっうっ……と声をあげて泣いている。
「ブルーナ、待たせてすまなかった。自分勝手で悪いが、きちんとした求婚はジルヴェスターと話した後にさせてくれ」
「……はい」
嬉しそうに微笑むブルーナさんはとても可愛らしかった。
「ジルヴェスターは今夜、王家の警備をしているはずです。あなたなら場所がわかるでしょう?」
「ああ」
「是非お二人で行ってください」
「アンナ嬢は……?」
私は首を左右に振った。ここまでくればきっともう私の出番はないはずだ。
「私は帰ります。彼は仕事だから家で大人しくしておけと言われていたのに、今夜はこっそり忍び込んだんです。バレたら怒られます」
「こっそりって……警備に止められなかったのか?」
「騎士団の事務を手伝っていたので、みんな顔見知りです。ちゃんと忍び込む手筈を整えて来ましたから」
私が自慢げにそう伝えると、デニス様は豪快に笑い出した。
「ははっ、きっとジルヴェスターの相手はそれくらい豪胆でなければ務まらないな」
女性に対して豪胆って褒め言葉なのかしら?私が首を傾げていると、デニス様は手を差し出してくれた。
「アンナ嬢、ありがとう。君に会えて良かった。すぐには許してもらえないかもしれないが、直接ジルヴェスターに会って素直に謝ってみるよ」
「ええ。こちらこそお会いできて良かったです」
二人で握手をして、ニコリと微笑み合った。
「シュバルツがいたら、あいつに場所がバレるぞ」
「そうなんです!シュバルツ、彼が居場所を確認する前にさっさと帰ろう」
デニス様とつい話し込んでしまっていたが、そろそろ危ない気がする。ジルヴェスターが休憩のタイミングで位置を確認でもされてたら、怒られるに決まっている。
「はは、なんだ。知っていたのか」
「ええ。では私は失礼しますね」
「ああ。今度は四人でゆっくり会おう。ブルーナを助けてくれた礼もしたいから」
私は彼の言葉にはっきりとは返事をせず曖昧に微笑み、そのまま別れた。きっと私はもう彼等に会うことはないだろう。
ジルヴェスターはこれから本当の相手を見つけるだろう。そうなれば私はお役御免だ。
ズキッ
なんだか胸が痛い。どうしてだろう?私は不思議に思って左胸を摩ったが、今はもう痛みはない。どうやら勘違いだったようだ。
私はこれからはケントから身を守ることだけを考えなければ!ジルヴェスターが傍にいてくれないのは、だいぶ不安だし命の危険を感じるが……仕方がない。
「さあ、帰ろう」
シュバルツに声をかけ、後ろにいる護衛達にも視線を送ろうと振り向いた。
「みーつけた」
振り向いたその先には、護衛ではなく不気味に笑っているケントの姿があった。
彼は掠れた声でそれだけ口にした。まだ頭は回っていないようで、目は見開いたままだ。
「ええ、初めまして。ブラマーニ伯爵、お目にかかれて光栄です」
私はニコリと微笑み、習った通りの美しい所作で礼をした。丁寧に挨拶をしたのは、彼に警戒されたくなかったからだ。
「ジ、ジルヴェスターは……どこに……」
「今夜は彼には秘密で参りました。実はどうしても貴方とお話がしたくて」
「俺と?」
「はい」
私は彼から目を逸さず、真っ直ぐ見つめ返した。
「……」
「あ、あの!それでは私は離れていますので、どうぞお二人で話してくださいませ」
ブルーナさんが空気を読んでそんな提案をしてくれた。正直これから話す事はあまり他の人に聞かれたくない話だ。だけど……
「話はもちろんジルヴェスターに関することです。過去のことも少しお聞きしたいことがあります。ブラマーニ伯爵がよろしければ、彼女にも一緒に話を聞いていただきたいのですが」
彼は少し悩んだ後「わかった。移動しよう」と人気のない場所に連れて行ってくれた。
日本にいた時、私は友達の恋愛話を常に聞かされていた。彼氏の話はもちろんのこと、毎日何組の誰々君は誰々ちゃんが好きらしいとか。だから、見ていたら相手に好意があるかどうかくらいはすぐにわかる。
――人の恋愛ほどわかりやすいものはない。
だけど、自分のことになると見失うのだ。私だって自分のことが自分で一番よくわからない。
彼女は間違いなく彼のことが好きだし、彼も彼女を大切に思っている。でもまだ恋人ではなさそうなのは明らかだ。
「……で、ジルヴェスターの婚約者が俺に何の用だ?」
「私が『婚約者』というのは信じていただけるのですね」
私が『ジルヴェスターの婚約者』だと、どう信じてもらおうかと悩んでいたのに拍子抜けだ。下手をしたら彼の婚約者を勝手に名乗る痛い女だと疑われる可能性もある。
「疑う余地がない。君の隣にシュバルツがいるからな」
シュバルツは「ワフっ!」と嬉しそうにデニス様に寄っていくと、彼はよしよしと背中を撫でた。
「シュバルツ久しぶりだな。まだ俺を覚えてくれているか」
「ワフっ!」
そりゃそうか。ジルヴェスターとずっと一緒にいたのだからシュバルツを知らないわけがない。
「私は彼の婚約者ですが、もうすぐ婚約破棄されます」
私が淡々とそう告げると、デニス様の表情が変わった。
「私に差出人不明の手紙が届き、その後何者かに襲われました。内容は『ジルヴェスター・バルトは最低の男だ。親友の誇り高い仕事と婚約者を奪っておいて、自分だけ幸せになるつもりか』というものです」
「なんだ……それは!」
デニス様は顔を歪め、眉を吊り上げた。やはり予想していた通り……この人が犯人ではないようだ。
「その手紙を見た途端、彼は私と婚約破棄すると言いだしました。あなたとのことは『事実だ』と言ってそれ以上は何も説明してくれませんでした」
「違う!ジルヴェスターはそんな男ではない。俺が勝手に距離を取っただけだ。自分が弱くて情けなかったから……あいつのせいにしたんだ」
苦しそうにそう話し出したデニス様にブルーナさんはそっと寄り添った。
「デニス様は情けなくなんてありませんわ。あんなことがあったのですもの。それに何度もバルト公爵にお手紙を送られていたではありませんか」
「しかし、あいつから返事は来なかった。きっと俺とはもう会いたくないんだと思う」
それを聞いて私は首を傾げた。何度も手紙を送ってくれていたのに、ジルヴェスターが無視をしている?本当に?それならば……もしジルヴェスターが捨てていたとしても、ラルフやニーナは手紙の存在に知っているはずだ。だが、彼等は何も言っていなかった。
「それは届いていないかもしれません。なぜか分かりませんが……バルト家の使用人達は手紙のことを何も言っていませんでしたから」
「そんな……!一通もか!?」
「ええ、恐らく」
私の話を聞いて、二人は驚いたように顔を見合わせている。
「なぜ手紙が届かなかったのかは気になりますが、二人とも同じ気持ちなのですから仲直りしましょう!」
「いや……しかし、あいつはもう……今更俺と話すことなんてないんじゃないかな」
デニスさんは自信がないのか、私から顔を逸らして弱々しい声を出した。
「ジルヴェスターもきっと以前のように話したいはずです!彼もあなたも前に進むべきだわ!!」
「いいんだろうか……」
「いいに決まってます。あなたには、寄り添ってくれる大事な人もいるのでしょう?」
私はブルーナさんを見て、ニコリと微笑んだ。彼女は頬を染めて恥ずかしそうに下を向いた。
デニス様のことを調べた時、彼はまだ独身だということを知った。この世界では彼やジルヴェスターのように二十五歳なのに独身というのは珍しい。
彼の義両親は、デニス様の婚約破棄の経緯を知っているので無理に縁談を勧めなかったらしいがそろそろ……という話が出てきているということはわかっていた。そして、彼の傍にはいつも一人の女性がいることも。
「……ああ、そうだ。俺はジルヴェスターに、ブルーナのことを紹介したかったんだ」
「デ、デニス様!?」
「俺に本当の大事な人ができたと、直接伝えたかった」
彼はブルーナさんを優しく見つめてそっと抱き寄せた。彼女はうっうっ……と声をあげて泣いている。
「ブルーナ、待たせてすまなかった。自分勝手で悪いが、きちんとした求婚はジルヴェスターと話した後にさせてくれ」
「……はい」
嬉しそうに微笑むブルーナさんはとても可愛らしかった。
「ジルヴェスターは今夜、王家の警備をしているはずです。あなたなら場所がわかるでしょう?」
「ああ」
「是非お二人で行ってください」
「アンナ嬢は……?」
私は首を左右に振った。ここまでくればきっともう私の出番はないはずだ。
「私は帰ります。彼は仕事だから家で大人しくしておけと言われていたのに、今夜はこっそり忍び込んだんです。バレたら怒られます」
「こっそりって……警備に止められなかったのか?」
「騎士団の事務を手伝っていたので、みんな顔見知りです。ちゃんと忍び込む手筈を整えて来ましたから」
私が自慢げにそう伝えると、デニス様は豪快に笑い出した。
「ははっ、きっとジルヴェスターの相手はそれくらい豪胆でなければ務まらないな」
女性に対して豪胆って褒め言葉なのかしら?私が首を傾げていると、デニス様は手を差し出してくれた。
「アンナ嬢、ありがとう。君に会えて良かった。すぐには許してもらえないかもしれないが、直接ジルヴェスターに会って素直に謝ってみるよ」
「ええ。こちらこそお会いできて良かったです」
二人で握手をして、ニコリと微笑み合った。
「シュバルツがいたら、あいつに場所がバレるぞ」
「そうなんです!シュバルツ、彼が居場所を確認する前にさっさと帰ろう」
デニス様とつい話し込んでしまっていたが、そろそろ危ない気がする。ジルヴェスターが休憩のタイミングで位置を確認でもされてたら、怒られるに決まっている。
「はは、なんだ。知っていたのか」
「ええ。では私は失礼しますね」
「ああ。今度は四人でゆっくり会おう。ブルーナを助けてくれた礼もしたいから」
私は彼の言葉にはっきりとは返事をせず曖昧に微笑み、そのまま別れた。きっと私はもう彼等に会うことはないだろう。
ジルヴェスターはこれから本当の相手を見つけるだろう。そうなれば私はお役御免だ。
ズキッ
なんだか胸が痛い。どうしてだろう?私は不思議に思って左胸を摩ったが、今はもう痛みはない。どうやら勘違いだったようだ。
私はこれからはケントから身を守ることだけを考えなければ!ジルヴェスターが傍にいてくれないのは、だいぶ不安だし命の危険を感じるが……仕方がない。
「さあ、帰ろう」
シュバルツに声をかけ、後ろにいる護衛達にも視線を送ろうと振り向いた。
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