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4 迷惑な女
「エドムンド様、おはようございます」
ナディアは翌朝、何食わぬ顔でエドムンドの部屋に行きカーテンと窓を開けた。
「んーっ、気持ちのいい朝ですよ!」
眩しいくらいの日差しと、そよそよと風が入ってきて気持ちがいい。
「てめぇ……」
ベッドから聞こえてくる低く響く恐ろしい声は、ものすごく機嫌が悪そうだった。
「なんですか、旦那様」
「言葉が通じねぇのか! 俺に関わるなと言っただろう。さっさと閉めやがれ」
昨日片付けたはずなのに、机にはまた度数の強い酒ばかりが置いてあった。どれも空なので、一人で飲んだのだろう。
使用人から話を聞くと、彼はいつも夜遅くまで酒を飲み夕方まで起きてこないらしいのだ。
「こんなにいい天気なのに勿体無いですよ」
「俺は寝たばかりだ!」
「そうですか。じゃあ今起きれば、明日から早起きできますわ」
「ふざけんなよ……おい、モルガン! こいつを部屋から摘み出せ」
エドムンドがそう叫ぶと、彼にモルガンと呼ばれている執事が部屋に入ってきた。
「こんな女を勝手に部屋に入れるんじゃねぇ!」
「……エドムンド様、恐れながら国王陛下の直筆サイン入りで『ナディア嬢のすることを邪魔してはいけない』と正式な書状がきております。平民の私どもが、それを破るわけにはまいりません」
気まずい顔をしたモルガンは、ペラリとその書状をエドムンドに見せた。
「あんの……くそ親父!」
国王陛下にそんな暴言を吐けるのは、この国でエドムンドくらいだろう。そんな風に言えるほど、彼はこの国で重要な人物だった。正確なことを言えば、一年前までのエドムンドは重要人物だったという意味だが。
国王に文句を言いたくとも、公務で多忙のため会うには一週間ほどかかると言われてしまっていた。
エドムンドは、それまでナディアと顔を合わせるつもりはなかった。しかし、このザマである。この女がこんなにおかしい女だとは思わなかった。
「エドムンド様、ここに朝食置いておきますね。なんとこれはわたしの手作りです!」
えへへと照れながらテーブルに食事を置いたナディアを、エドムンドはギロリと睨みつけ彼女の首根っこを掴んだ。
「去れ」
ぽいっと部屋から追い出して、扉を閉めガチャガチャと鍵をかけた。
「……冗談じゃねぇ」
わかりやすく脅しても、ナディアが怯える素振りがない。腹が立ったエドムンドはもう一度寝ることにした。
もちろん朝食には一度も手をつけず、そのまま使用人に下げさせた。
その日は、もうナディアが来ることはなかったのでほっとしていると……その翌日もその次の日もナディアは朝に食事を持って突撃して来た。
鍵を閉めても、マスターキーで開けてくる。開けられないようにドアの前に物を置いたが、なんとナディアは木を登って窓に飛びのって入ってきたのだ。エドムンドが物を置くことを見越してか、ご丁寧に前の晩に窓の鍵を誰にも気付かれぬように開けていたらしい。
「お前……ここ二階だぞ」
流石にエドムンドは肝を冷やした。王命で押し付けられた名ばかりの妻とは言え、自分の屋敷で死んでしまっては後味が悪い。
「わたし昔から運動神経いいんですよ」
「お前、本当に女か?」
「はは、よく言われます。両親にはお転婆すぎて嫁ぎ先がないぞって脅されていました。エドムンド様と結婚できて良かったです」
キラキラと真っ直ぐな瞳で見つめられて、エドムンドは心地が悪かった。
「俺は木に登る小猿と結婚した覚えはねぇんだよ!」
「さ、猿って! さすがに酷いです」
ぷくっと頬を膨らませて、顔を真っ赤にして怒るナディアはまだまだあどけない少女に見えた。それがまたエドムンドの心を苛つかせた。
「……お前、結婚の意味がわかっているのか」
「もちろんです」
「じゃあ、こんなことをされても文句は言えねぇんだぞ」
エドムンドはナディアを一歩ずつ壁に追い詰め、顎に手を置いて無理矢理顔を上に向かせた。
少しでも動けば、お互いの唇がつきそうな距離だった。
「エ、エドムンド様……」
「さすがのお前でも若い娘がこんな年上の男に嫁いだら、何をされるかくらいわかるだろう。わかったら、黙って大人しくしていろ」
ガタガタを震え出したナディアを冷たく見下ろし、乱暴に手を離した。
「……して……」
「なんだ?」
エドムンドは、ナディアが体格差のある年上の異性に迫られた恐怖で言葉も出ないのかと少しだけ不憫に思った。変な女だが、ナディアは金で自分の元に売られた被害者でもあるのだから。
「どうしてやめてしまわれるのですかっ!」
「……は?」
「せっかく口付けをいただけるチャンスでしたのに」
とんでもないことを言い出したナディアに、エドムンドの眉は怒りでピクピクと動いた。
「あ、でも大事なファーストキスなので……できればお酒くさくない時が嬉しいです」
ナディアは、ふふふと笑いながら一人で照れている。エドムンドはいよいよ眩暈がしてきた。
「いえ、でも妻がそんな我儘はいけませんね。やっぱりどうぞ」
ナディアは少し上を向いて目を閉じ、動かずにエドムンドからの口付けを待っていた。
夫婦生活とは性的な身体接触を伴うものだと脅したかったのに、むしろナディアはキスを望んでいるように見えた。
「お前、さっき震えてなかったか?」
「震えてました。憧れのエドムンド様と口付けできると思うと感動して、震えてきたのです!」
「……はぁ、頭が痛ぇ」
ぱちっと目を開けたナディアと視線が合うと、エドムンドは大きなため息をついて彼女から背を向けた。
「え? あの、されないんですか」
ナディアは心の底からガッカリした声を出した。
「誰がするか。俺はガキを襲う趣味はねぇ!」
「えーっ! いや、あの……是非お願いします。ちゅっと軽いのだけいいので」
背中にガバリと抱きついてきたナディアを、エドムンドはベリっと剥がして、床に捨てるように乱暴に下ろした。
「いい加減にしろ」
子どもなら泣きだしそうな恐ろしい声で、ナディアを睨みつけた。
「……すみませんでした」
しゅんとしたナディアは、とぼとぼと部屋を出て行った。
エドムンドはやっと静かになった自室で、カーテンを閉めてベッドに寝転がった。叩き起こされて眠いはずなのに、なぜか全く眠れなかった。
「くそ、あの女のせいだ」
こんな時は酒を飲もうと思い、エドムンドはモルガンに持ってくるように命じた。
「エドムンド様、お持ちしました」
「ああ、そこに置いておけ」
「これはナディア様からです。毎日、指に怪我をされながら自らお作りになられていますよ」
酒と一緒に置かれたのは、いつも朝に用意されるナディア特製の食事だった。
「……下げろ」
「しかし」
「おい、お前はいつあの女の味方になったんだ?」
「もちろん、私はエドムンド様の味方でございます。しかしナディア様が健気で、私を含めた使用人たちは皆見ていられないのです。どうか一口だけでも」
それだけ言って、モルガンは頭を下げて部屋を出て行った。
「鬱陶しい」
エドムンドは強めの酒をグラスに注ぎ、一気にぐっと飲み干した。
高い酒なので美味しいはずなのに、エドムンドには味気なく感じた。
机に置かれている食事をジッと見つめた。
この数日で、ナディアがかなり変わった女だということはわかっていた。脅そうが、金をちらつかせようが何食わぬ顔だ。
こういう人間が一番御しにくいことを、エドムンドは経験から知っていた。
エドムンドはまだ僅かに温もりが残っている手作りスープを、ひと掬いして口に運んだ。
「……くそまずい」
ガチャンと、スプーンをテーブルに置いてエドムンドは自室を出た。
ナディアは翌朝、何食わぬ顔でエドムンドの部屋に行きカーテンと窓を開けた。
「んーっ、気持ちのいい朝ですよ!」
眩しいくらいの日差しと、そよそよと風が入ってきて気持ちがいい。
「てめぇ……」
ベッドから聞こえてくる低く響く恐ろしい声は、ものすごく機嫌が悪そうだった。
「なんですか、旦那様」
「言葉が通じねぇのか! 俺に関わるなと言っただろう。さっさと閉めやがれ」
昨日片付けたはずなのに、机にはまた度数の強い酒ばかりが置いてあった。どれも空なので、一人で飲んだのだろう。
使用人から話を聞くと、彼はいつも夜遅くまで酒を飲み夕方まで起きてこないらしいのだ。
「こんなにいい天気なのに勿体無いですよ」
「俺は寝たばかりだ!」
「そうですか。じゃあ今起きれば、明日から早起きできますわ」
「ふざけんなよ……おい、モルガン! こいつを部屋から摘み出せ」
エドムンドがそう叫ぶと、彼にモルガンと呼ばれている執事が部屋に入ってきた。
「こんな女を勝手に部屋に入れるんじゃねぇ!」
「……エドムンド様、恐れながら国王陛下の直筆サイン入りで『ナディア嬢のすることを邪魔してはいけない』と正式な書状がきております。平民の私どもが、それを破るわけにはまいりません」
気まずい顔をしたモルガンは、ペラリとその書状をエドムンドに見せた。
「あんの……くそ親父!」
国王陛下にそんな暴言を吐けるのは、この国でエドムンドくらいだろう。そんな風に言えるほど、彼はこの国で重要な人物だった。正確なことを言えば、一年前までのエドムンドは重要人物だったという意味だが。
国王に文句を言いたくとも、公務で多忙のため会うには一週間ほどかかると言われてしまっていた。
エドムンドは、それまでナディアと顔を合わせるつもりはなかった。しかし、このザマである。この女がこんなにおかしい女だとは思わなかった。
「エドムンド様、ここに朝食置いておきますね。なんとこれはわたしの手作りです!」
えへへと照れながらテーブルに食事を置いたナディアを、エドムンドはギロリと睨みつけ彼女の首根っこを掴んだ。
「去れ」
ぽいっと部屋から追い出して、扉を閉めガチャガチャと鍵をかけた。
「……冗談じゃねぇ」
わかりやすく脅しても、ナディアが怯える素振りがない。腹が立ったエドムンドはもう一度寝ることにした。
もちろん朝食には一度も手をつけず、そのまま使用人に下げさせた。
その日は、もうナディアが来ることはなかったのでほっとしていると……その翌日もその次の日もナディアは朝に食事を持って突撃して来た。
鍵を閉めても、マスターキーで開けてくる。開けられないようにドアの前に物を置いたが、なんとナディアは木を登って窓に飛びのって入ってきたのだ。エドムンドが物を置くことを見越してか、ご丁寧に前の晩に窓の鍵を誰にも気付かれぬように開けていたらしい。
「お前……ここ二階だぞ」
流石にエドムンドは肝を冷やした。王命で押し付けられた名ばかりの妻とは言え、自分の屋敷で死んでしまっては後味が悪い。
「わたし昔から運動神経いいんですよ」
「お前、本当に女か?」
「はは、よく言われます。両親にはお転婆すぎて嫁ぎ先がないぞって脅されていました。エドムンド様と結婚できて良かったです」
キラキラと真っ直ぐな瞳で見つめられて、エドムンドは心地が悪かった。
「俺は木に登る小猿と結婚した覚えはねぇんだよ!」
「さ、猿って! さすがに酷いです」
ぷくっと頬を膨らませて、顔を真っ赤にして怒るナディアはまだまだあどけない少女に見えた。それがまたエドムンドの心を苛つかせた。
「……お前、結婚の意味がわかっているのか」
「もちろんです」
「じゃあ、こんなことをされても文句は言えねぇんだぞ」
エドムンドはナディアを一歩ずつ壁に追い詰め、顎に手を置いて無理矢理顔を上に向かせた。
少しでも動けば、お互いの唇がつきそうな距離だった。
「エ、エドムンド様……」
「さすがのお前でも若い娘がこんな年上の男に嫁いだら、何をされるかくらいわかるだろう。わかったら、黙って大人しくしていろ」
ガタガタを震え出したナディアを冷たく見下ろし、乱暴に手を離した。
「……して……」
「なんだ?」
エドムンドは、ナディアが体格差のある年上の異性に迫られた恐怖で言葉も出ないのかと少しだけ不憫に思った。変な女だが、ナディアは金で自分の元に売られた被害者でもあるのだから。
「どうしてやめてしまわれるのですかっ!」
「……は?」
「せっかく口付けをいただけるチャンスでしたのに」
とんでもないことを言い出したナディアに、エドムンドの眉は怒りでピクピクと動いた。
「あ、でも大事なファーストキスなので……できればお酒くさくない時が嬉しいです」
ナディアは、ふふふと笑いながら一人で照れている。エドムンドはいよいよ眩暈がしてきた。
「いえ、でも妻がそんな我儘はいけませんね。やっぱりどうぞ」
ナディアは少し上を向いて目を閉じ、動かずにエドムンドからの口付けを待っていた。
夫婦生活とは性的な身体接触を伴うものだと脅したかったのに、むしろナディアはキスを望んでいるように見えた。
「お前、さっき震えてなかったか?」
「震えてました。憧れのエドムンド様と口付けできると思うと感動して、震えてきたのです!」
「……はぁ、頭が痛ぇ」
ぱちっと目を開けたナディアと視線が合うと、エドムンドは大きなため息をついて彼女から背を向けた。
「え? あの、されないんですか」
ナディアは心の底からガッカリした声を出した。
「誰がするか。俺はガキを襲う趣味はねぇ!」
「えーっ! いや、あの……是非お願いします。ちゅっと軽いのだけいいので」
背中にガバリと抱きついてきたナディアを、エドムンドはベリっと剥がして、床に捨てるように乱暴に下ろした。
「いい加減にしろ」
子どもなら泣きだしそうな恐ろしい声で、ナディアを睨みつけた。
「……すみませんでした」
しゅんとしたナディアは、とぼとぼと部屋を出て行った。
エドムンドはやっと静かになった自室で、カーテンを閉めてベッドに寝転がった。叩き起こされて眠いはずなのに、なぜか全く眠れなかった。
「くそ、あの女のせいだ」
こんな時は酒を飲もうと思い、エドムンドはモルガンに持ってくるように命じた。
「エドムンド様、お持ちしました」
「ああ、そこに置いておけ」
「これはナディア様からです。毎日、指に怪我をされながら自らお作りになられていますよ」
酒と一緒に置かれたのは、いつも朝に用意されるナディア特製の食事だった。
「……下げろ」
「しかし」
「おい、お前はいつあの女の味方になったんだ?」
「もちろん、私はエドムンド様の味方でございます。しかしナディア様が健気で、私を含めた使用人たちは皆見ていられないのです。どうか一口だけでも」
それだけ言って、モルガンは頭を下げて部屋を出て行った。
「鬱陶しい」
エドムンドは強めの酒をグラスに注ぎ、一気にぐっと飲み干した。
高い酒なので美味しいはずなのに、エドムンドには味気なく感じた。
机に置かれている食事をジッと見つめた。
この数日で、ナディアがかなり変わった女だということはわかっていた。脅そうが、金をちらつかせようが何食わぬ顔だ。
こういう人間が一番御しにくいことを、エドムンドは経験から知っていた。
エドムンドはまだ僅かに温もりが残っている手作りスープを、ひと掬いして口に運んだ。
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