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発展編
想い寄せ合って 7
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「おにいちゃんーボク、ソフトクリームがいい」
「へぇ函館の牧場ミルクだって。懐かしいな。うん、とても美味しそうだね。じゃあ味はどれがいいかな」
「んっとね、チョコもミルクもいいなぁ」
「なるほど、それならミックスを選ぶと両方楽しめるよ」
「すごーい!それにするー!」
アイスクリームの売店で、瑞樹と芽生のやりとりを聞いているとほっとする。どうやら瑞樹もすっかり芽生のお兄さん気分のようだ。年が離れた弟がいると言っていたので扱いが上手だし、聞き上手なのが分かるよ。
「あの、滝沢さんもソフトクリームにしますか」
「そうだな。そうしよう」
「味は?」
「やっぱりシンプルなミルクだろ。ソフトクリームは真っ白が一番だ」
「ですよね!僕もそう思います」
瑞樹と意見があって嬉しい。こんな小さな事でも歩調が合うと嬉しいものだな。なんだろうな。瑞樹は人を優しい気持ちにさせてくれる存在だと改めて思う。共に過ごせば些細なやりとりから優しさが滲み出てくる人だ。一緒にいるのが心地良過ぎて、ますます瑞樹のことが好きになっていくよ。
遊園地の木製ベンチに芽生を真ん中に三人で座って、ソフトクリームを食べた。
「パパーおいしいね!みんなでたべるとすごくおいしい!」
「あぁ全くその通りだ」
見上げる空にぽっかり浮かぶ白い雲のように、絵に描いたように幸せな光景だ。白いクリームがひんやりと美味しかった。
「おにいちゃん~このミルクすごくおいしいね」
「うん、ここの牧場のは特に美味しいんだよ」
「へぇ瑞樹は函館に詳しいんだな」
「あ……実は僕の実家は函館なんです」
「そうだったのか。だからそんなに色白なんだな」
また一つ君の事を知る。こうやって付き合っていくうちに一つずつ明かされる瑞樹の人生を俺は享受していこう。他人を知っていく喜びというものを実感している。
「クスっそれとこれとは関係ないと思うんですけど……もともと日焼けしにくい体質みたいで。僕としては滝沢さんみたいになりたいです」
「え?」
自分の腕を見ると、付き合いゴルフで日焼けした跡が目立った。
「ダメだ!瑞樹はそのままがいい」
「もう~パパってば、すぐにむきにならないの。それに早くたたべないと、とけちゃうよ。いつもボクに言うくせに」
「ふふっ芽生くんと滝沢さん立場って……時々逆転するのが面白いですね」
どうにも息子にも呆れられる始末なのが不甲斐ないが、瑞樹の一言一言に一喜一憂しているのだからしょうがないだろう。
ふとソフトクリームを食べる瑞樹の横顔を盗み見した。
綺麗な横顔だと思った。
清楚……楚々……端正……そんな言葉が似あう清らかな瑞樹。
その瑞樹の清潔そうな舌がソフトクリームをペロッと舐める仕草にゾクっときた。
「美味しい」
味わうように長い睫毛をゆっくりと伏せるのも反則だろう!
なっなんだ?さっきまでの清楚なイメージから一転して艶麗な雰囲気が漏れ出したぞ。そのソフトクリームになりたいと不埒なことを考える始末の下半身に、やっぱ俺って相当いってしまってるのかと、嘆かわしい気分になるよ。
ふと俺の熱い視線に気が付いた瑞樹と目が合った。でも……俺の不謹慎な考えなんて気づくはずもなく、瑞樹はまた口角をキュッと上げて微笑してくれる。
「函館には沢山牧場もあるのですが、ここのは特に地元の人でも絶賛する味なんですよ」
「へぇ函館はゴルフで数回しか行ったが、ソフトクリームは食べなかったのが残念だ」
当時の俺は取引先のゴルフコンペで行ったのだから、ソフトクリームなんて食べるはずもなかった。思い返せば随分偉そうに生きていたよな。若さと才能を武器に、手に入らないという勝手な自信に溢れ、飛ぶ鳥を落とす勢いだったことを認めよう。
「じゃあ今度はソフトクリーム屋さん巡りでも?」
「あぁ牧場とかそういうの巡ってみたいよ、瑞樹とね」
瑞樹の唇の端には少しだけ白いクリームが残っていたので、そこに誘われるように指を伸ばし拭ってやると、瑞樹は目元を赤く染めた。
「ついてるぞ」
「あっすいません。食べ慣れているようなこと言ってたのに……恥ずかしいな」
指先についたクリームをペロっと自分の舌で舐めながら、思いを込めて瑞樹のことを見つめると、彼はますます赤くなって前かがみになってしまった。
おいおい可愛いな、そういう仕草。
俺の魅力もまんざらでないのか。
「へぇ函館の牧場ミルクだって。懐かしいな。うん、とても美味しそうだね。じゃあ味はどれがいいかな」
「んっとね、チョコもミルクもいいなぁ」
「なるほど、それならミックスを選ぶと両方楽しめるよ」
「すごーい!それにするー!」
アイスクリームの売店で、瑞樹と芽生のやりとりを聞いているとほっとする。どうやら瑞樹もすっかり芽生のお兄さん気分のようだ。年が離れた弟がいると言っていたので扱いが上手だし、聞き上手なのが分かるよ。
「あの、滝沢さんもソフトクリームにしますか」
「そうだな。そうしよう」
「味は?」
「やっぱりシンプルなミルクだろ。ソフトクリームは真っ白が一番だ」
「ですよね!僕もそう思います」
瑞樹と意見があって嬉しい。こんな小さな事でも歩調が合うと嬉しいものだな。なんだろうな。瑞樹は人を優しい気持ちにさせてくれる存在だと改めて思う。共に過ごせば些細なやりとりから優しさが滲み出てくる人だ。一緒にいるのが心地良過ぎて、ますます瑞樹のことが好きになっていくよ。
遊園地の木製ベンチに芽生を真ん中に三人で座って、ソフトクリームを食べた。
「パパーおいしいね!みんなでたべるとすごくおいしい!」
「あぁ全くその通りだ」
見上げる空にぽっかり浮かぶ白い雲のように、絵に描いたように幸せな光景だ。白いクリームがひんやりと美味しかった。
「おにいちゃん~このミルクすごくおいしいね」
「うん、ここの牧場のは特に美味しいんだよ」
「へぇ瑞樹は函館に詳しいんだな」
「あ……実は僕の実家は函館なんです」
「そうだったのか。だからそんなに色白なんだな」
また一つ君の事を知る。こうやって付き合っていくうちに一つずつ明かされる瑞樹の人生を俺は享受していこう。他人を知っていく喜びというものを実感している。
「クスっそれとこれとは関係ないと思うんですけど……もともと日焼けしにくい体質みたいで。僕としては滝沢さんみたいになりたいです」
「え?」
自分の腕を見ると、付き合いゴルフで日焼けした跡が目立った。
「ダメだ!瑞樹はそのままがいい」
「もう~パパってば、すぐにむきにならないの。それに早くたたべないと、とけちゃうよ。いつもボクに言うくせに」
「ふふっ芽生くんと滝沢さん立場って……時々逆転するのが面白いですね」
どうにも息子にも呆れられる始末なのが不甲斐ないが、瑞樹の一言一言に一喜一憂しているのだからしょうがないだろう。
ふとソフトクリームを食べる瑞樹の横顔を盗み見した。
綺麗な横顔だと思った。
清楚……楚々……端正……そんな言葉が似あう清らかな瑞樹。
その瑞樹の清潔そうな舌がソフトクリームをペロッと舐める仕草にゾクっときた。
「美味しい」
味わうように長い睫毛をゆっくりと伏せるのも反則だろう!
なっなんだ?さっきまでの清楚なイメージから一転して艶麗な雰囲気が漏れ出したぞ。そのソフトクリームになりたいと不埒なことを考える始末の下半身に、やっぱ俺って相当いってしまってるのかと、嘆かわしい気分になるよ。
ふと俺の熱い視線に気が付いた瑞樹と目が合った。でも……俺の不謹慎な考えなんて気づくはずもなく、瑞樹はまた口角をキュッと上げて微笑してくれる。
「函館には沢山牧場もあるのですが、ここのは特に地元の人でも絶賛する味なんですよ」
「へぇ函館はゴルフで数回しか行ったが、ソフトクリームは食べなかったのが残念だ」
当時の俺は取引先のゴルフコンペで行ったのだから、ソフトクリームなんて食べるはずもなかった。思い返せば随分偉そうに生きていたよな。若さと才能を武器に、手に入らないという勝手な自信に溢れ、飛ぶ鳥を落とす勢いだったことを認めよう。
「じゃあ今度はソフトクリーム屋さん巡りでも?」
「あぁ牧場とかそういうの巡ってみたいよ、瑞樹とね」
瑞樹の唇の端には少しだけ白いクリームが残っていたので、そこに誘われるように指を伸ばし拭ってやると、瑞樹は目元を赤く染めた。
「ついてるぞ」
「あっすいません。食べ慣れているようなこと言ってたのに……恥ずかしいな」
指先についたクリームをペロっと自分の舌で舐めながら、思いを込めて瑞樹のことを見つめると、彼はますます赤くなって前かがみになってしまった。
おいおい可愛いな、そういう仕草。
俺の魅力もまんざらでないのか。
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