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発展編
さくら色の故郷 4
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「瑞樹くん、あなたの二人のお母さんに、この旅行中に、ちゃんとご挨拶させてね」
「あ……はい」
宗吾さんのお母さんって、やっぱりすごい。僕の『産みの母』と『育ての母』のことを、さらりと『二人の母』と呼んでくれるなんて。
なんだか目から鱗が落ちる気分だ。ずっとどちらかを選ばないといけないと、押し込んでいた気持ちが解かれていく。
「それから……私の孫、芽生のこともよろしくね。あなたとなら、きっといい関係で歩んでいけるわ」
「そうでしょうか」
芽生くんは。お母さんにとって大切な孫だ。大切な宝物を、僕にも委ねてもらえるのが心から嬉しかった。
「そうよ」
「芽生はまだ幼いわ。これから成長するにつれて今より複雑に物事を考え葛藤していくでしょう。でも瑞樹くんが傍にいてくれると安心できるはずよ」
「ありがとうございます、僕をそんな風に信頼して下さって」
「下世話な話になるけど、本当を言うとね……瑞樹くんじゃなかったら、ここまで出来たか確信が持てないの」
「……はい」
それは当然だろう。普通でないことを受け入れるのは大変なことだ。僕がこんなにもすんなりと相手の親に受け入れてもらえたのは、奇跡に近いことだ。
「……宗吾がまさかこういう道を選ぶとは、一番最初は流石に戸惑ったわ」
「はい」
「宗吾も……主人が生きていた頃はいろいろあったけど、あなたと付き合いだしてからは一途でゾッコンなんだから、肩の力が抜けたわ。あなたのお陰で息子がどんどんいい方向に変わってきているのが嬉しくて堪らないわ」
「ぞ……ゾッコンって」
そんな言葉がお母さんから飛び出すと思っていなくて、驚いた。
「うふふ。瑞樹くんだからなのよ。あなただからいいの。でも、宗吾にはもう少しシャキッとして欲しいような。あなたにデレデレで見ていられない」
「わっ……なんか、すみません」
なんで僕が謝るのか……宗吾さんの僕を見つめる熱視線、やっぱり端から見てもバレバレだと恥ずかしくなってしまうよ。
「いいのよ。私も新婚の時、あんなだったから。血は争えないわね」
「えっ!」
「ふふっ、さぁもう着くわよ。宗吾に今の話はナイショよ」
観覧車は地上に着いた。
何でも分かっていますという顔で、お母さんにウインクされてしまった。
何でも? 何でもって……まさか。はっ恥ずかしい。
「瑞樹、母と何を話していたんだ? 顔、赤くして、まさか熱でもあるのか」
宗吾さんが心配そうに額と額をコツンと合わせてくるから、ますます焦ってしまう。
「宗吾さん……もうっ! もっとシャキっとしてくださいよ」
「ははっ、なんだか瑞樹も母さんみたいだな」
芽生くんも隣で腕を組んで、ウンウンと深く頷いていた。
「あっそうだ! おにいちゃんのおにいちゃんだけ、乗っていなくてかわいそうだよ」
「あっ広樹兄さん、荷物持たせてごめんなさい」
「いいっていいって」
「おにいちゃんのおにいちゃん、こっち来て~」
芽生くんが広樹兄さんの手を掴んで、観覧車の所に引っ張っていく。
「メイくん、それ舌噛みそうだな。それ、俺のことはそうだなぁ『広兄ちゃん』でいいぞ」
「ひ……ひろにいちゃん……も、おにいちゃんと乗ってきたらいいよ。きょうだいなかよくもいいよね!」
「お? メイくんいいこと言うな。瑞樹、一緒に乗ろうぜ」
「え、もう一度? 」
「おいおい、兄にも思い出作らせろよ」
「う、うん」
「瑞樹、行っておいで」
宗吾さんにも送り出され、広樹兄さんと観覧車に乗ることになった。
大の男二人で乗るなんて、恥ずかしいのに……広樹兄さんの嬉しそうな顔を見たら、つられて笑ってしまった。
胸の奥が疼くような、甘く、くすぐったい気持ちだ。
****
「懐かしいなーこの遊園地には俺達も昔、一度だけ来たことあるんだぜ。覚えているか」
「え……そうだった? ごめんなさい。記憶がおぼろげで」
「あーやっぱそうか」
瑞樹の記憶には……残っていないと思った。
あの頃の瑞樹は、まだ両親と弟を亡くたばかりで元気なかったもんな。
そんな瑞樹を母が心配して連れて来てくれたんだ。だがどんな遊具にも瑞樹は寂し気に首を振り、頑なに乗らなかった。
ずっとあのベンチにぼんやり座っていたよな。
あの日……観覧車のてっぺんから見下ろすと、カメラを持って手を振る母と、その横のベンチにぽつんと座る瑞樹の姿が見えた。
瑞樹は俺と潤のことを、とうとう見上げなかった。膝の上で手をギュッと握りしめたまま俯いていた。
「兄さん……今度はお母さんもここに誘っても? 僕、お母さんとも一緒に乗りたくなってしまって」
「おぉそうだな。いつも店番ばかりで悪いもんな」
「ありがとう! 兄さん」
可愛い弟は、幸せそうに笑った。
そして、てっぺんにゴンドラが達した時、身を乗り出すように地上を見下ろして手を振った。
「おにいちゃんーこっちこっち、手をふって~」
「芽生くん!」
宗吾と芽生くんと宗吾のお母さんの笑顔が見える。
あれが、瑞樹の新しい家族の姿なんだ。しっかり胸に刻もう。
「あれ?」
「んっ……何?」
「あっいや」
瑞樹の首の後ろ……シャツに隠れるギリギリの部分につけられた赤い痕が目に飛び込んで来た。
白い首筋に咲く赤い花。
それって……アレだよなぁ……おいおい宗吾の奴……俺の大切な弟になんてことすんだ!
いや、まぁ……黙っておくよ。もう瑞樹は宗吾の嫁さんみたいなもんだしな。
それに俺も瑞樹に一番に報告したいことがあった。
「あのさ、瑞樹。俺、秋に結婚するわ」
「え?……ええっ!?」
さらっと告げると、瑞樹が驚いた様子で顔をあげた。赤い花はシャツの中に隠れていく。なるほどな。
「お前のことはもう宗吾に任せられるし。俺もいい年だろ?」
「びっびっくりした! お母さんには話したの?」
「これからさ。でも反対しないと思うぜ。何しろ相手は顔見知りだし」
「誰なの?」
「ほら、たまに店の手伝いに来てくれた、みっちゃんだよ。お前も会ったことあるよな」
みっちゃんって、広樹兄さんの小学校からの同級生で幼馴染の? 花好きな素朴な女の子だった。もうずっと会ってないけど。
「母さんも結構いい年だ。そろそろ少し楽してもらいたいしな。何より嫁さんになる人は大の花好きだ。一緒に店をやってくれるってさ」
「兄さん……よかった……よかったね」
瑞樹に一番最初に祝ってもらえたのが嬉しかった。
ここ最近の瑞樹の幸せな様子に、ようやくふんぎりがついた。
俺は何しろ、ずっと瑞樹のことが心配だったし、相当なブラコンだったからな。お前の幸せを見届けるまでは結婚できないと思っていたのかもな。
「サンキュ! 前に進むよ、俺も!」
「あ……はい」
宗吾さんのお母さんって、やっぱりすごい。僕の『産みの母』と『育ての母』のことを、さらりと『二人の母』と呼んでくれるなんて。
なんだか目から鱗が落ちる気分だ。ずっとどちらかを選ばないといけないと、押し込んでいた気持ちが解かれていく。
「それから……私の孫、芽生のこともよろしくね。あなたとなら、きっといい関係で歩んでいけるわ」
「そうでしょうか」
芽生くんは。お母さんにとって大切な孫だ。大切な宝物を、僕にも委ねてもらえるのが心から嬉しかった。
「そうよ」
「芽生はまだ幼いわ。これから成長するにつれて今より複雑に物事を考え葛藤していくでしょう。でも瑞樹くんが傍にいてくれると安心できるはずよ」
「ありがとうございます、僕をそんな風に信頼して下さって」
「下世話な話になるけど、本当を言うとね……瑞樹くんじゃなかったら、ここまで出来たか確信が持てないの」
「……はい」
それは当然だろう。普通でないことを受け入れるのは大変なことだ。僕がこんなにもすんなりと相手の親に受け入れてもらえたのは、奇跡に近いことだ。
「……宗吾がまさかこういう道を選ぶとは、一番最初は流石に戸惑ったわ」
「はい」
「宗吾も……主人が生きていた頃はいろいろあったけど、あなたと付き合いだしてからは一途でゾッコンなんだから、肩の力が抜けたわ。あなたのお陰で息子がどんどんいい方向に変わってきているのが嬉しくて堪らないわ」
「ぞ……ゾッコンって」
そんな言葉がお母さんから飛び出すと思っていなくて、驚いた。
「うふふ。瑞樹くんだからなのよ。あなただからいいの。でも、宗吾にはもう少しシャキッとして欲しいような。あなたにデレデレで見ていられない」
「わっ……なんか、すみません」
なんで僕が謝るのか……宗吾さんの僕を見つめる熱視線、やっぱり端から見てもバレバレだと恥ずかしくなってしまうよ。
「いいのよ。私も新婚の時、あんなだったから。血は争えないわね」
「えっ!」
「ふふっ、さぁもう着くわよ。宗吾に今の話はナイショよ」
観覧車は地上に着いた。
何でも分かっていますという顔で、お母さんにウインクされてしまった。
何でも? 何でもって……まさか。はっ恥ずかしい。
「瑞樹、母と何を話していたんだ? 顔、赤くして、まさか熱でもあるのか」
宗吾さんが心配そうに額と額をコツンと合わせてくるから、ますます焦ってしまう。
「宗吾さん……もうっ! もっとシャキっとしてくださいよ」
「ははっ、なんだか瑞樹も母さんみたいだな」
芽生くんも隣で腕を組んで、ウンウンと深く頷いていた。
「あっそうだ! おにいちゃんのおにいちゃんだけ、乗っていなくてかわいそうだよ」
「あっ広樹兄さん、荷物持たせてごめんなさい」
「いいっていいって」
「おにいちゃんのおにいちゃん、こっち来て~」
芽生くんが広樹兄さんの手を掴んで、観覧車の所に引っ張っていく。
「メイくん、それ舌噛みそうだな。それ、俺のことはそうだなぁ『広兄ちゃん』でいいぞ」
「ひ……ひろにいちゃん……も、おにいちゃんと乗ってきたらいいよ。きょうだいなかよくもいいよね!」
「お? メイくんいいこと言うな。瑞樹、一緒に乗ろうぜ」
「え、もう一度? 」
「おいおい、兄にも思い出作らせろよ」
「う、うん」
「瑞樹、行っておいで」
宗吾さんにも送り出され、広樹兄さんと観覧車に乗ることになった。
大の男二人で乗るなんて、恥ずかしいのに……広樹兄さんの嬉しそうな顔を見たら、つられて笑ってしまった。
胸の奥が疼くような、甘く、くすぐったい気持ちだ。
****
「懐かしいなーこの遊園地には俺達も昔、一度だけ来たことあるんだぜ。覚えているか」
「え……そうだった? ごめんなさい。記憶がおぼろげで」
「あーやっぱそうか」
瑞樹の記憶には……残っていないと思った。
あの頃の瑞樹は、まだ両親と弟を亡くたばかりで元気なかったもんな。
そんな瑞樹を母が心配して連れて来てくれたんだ。だがどんな遊具にも瑞樹は寂し気に首を振り、頑なに乗らなかった。
ずっとあのベンチにぼんやり座っていたよな。
あの日……観覧車のてっぺんから見下ろすと、カメラを持って手を振る母と、その横のベンチにぽつんと座る瑞樹の姿が見えた。
瑞樹は俺と潤のことを、とうとう見上げなかった。膝の上で手をギュッと握りしめたまま俯いていた。
「兄さん……今度はお母さんもここに誘っても? 僕、お母さんとも一緒に乗りたくなってしまって」
「おぉそうだな。いつも店番ばかりで悪いもんな」
「ありがとう! 兄さん」
可愛い弟は、幸せそうに笑った。
そして、てっぺんにゴンドラが達した時、身を乗り出すように地上を見下ろして手を振った。
「おにいちゃんーこっちこっち、手をふって~」
「芽生くん!」
宗吾と芽生くんと宗吾のお母さんの笑顔が見える。
あれが、瑞樹の新しい家族の姿なんだ。しっかり胸に刻もう。
「あれ?」
「んっ……何?」
「あっいや」
瑞樹の首の後ろ……シャツに隠れるギリギリの部分につけられた赤い痕が目に飛び込んで来た。
白い首筋に咲く赤い花。
それって……アレだよなぁ……おいおい宗吾の奴……俺の大切な弟になんてことすんだ!
いや、まぁ……黙っておくよ。もう瑞樹は宗吾の嫁さんみたいなもんだしな。
それに俺も瑞樹に一番に報告したいことがあった。
「あのさ、瑞樹。俺、秋に結婚するわ」
「え?……ええっ!?」
さらっと告げると、瑞樹が驚いた様子で顔をあげた。赤い花はシャツの中に隠れていく。なるほどな。
「お前のことはもう宗吾に任せられるし。俺もいい年だろ?」
「びっびっくりした! お母さんには話したの?」
「これからさ。でも反対しないと思うぜ。何しろ相手は顔見知りだし」
「誰なの?」
「ほら、たまに店の手伝いに来てくれた、みっちゃんだよ。お前も会ったことあるよな」
みっちゃんって、広樹兄さんの小学校からの同級生で幼馴染の? 花好きな素朴な女の子だった。もうずっと会ってないけど。
「母さんも結構いい年だ。そろそろ少し楽してもらいたいしな。何より嫁さんになる人は大の花好きだ。一緒に店をやってくれるってさ」
「兄さん……よかった……よかったね」
瑞樹に一番最初に祝ってもらえたのが嬉しかった。
ここ最近の瑞樹の幸せな様子に、ようやくふんぎりがついた。
俺は何しろ、ずっと瑞樹のことが心配だったし、相当なブラコンだったからな。お前の幸せを見届けるまでは結婚できないと思っていたのかもな。
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