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成就編
【差し替えました】心の秋映え 22
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3人で手を繋いで、花畑への道を歩いた。
「宗吾さん、あの、人目が……手、繋いでいても大丈夫でしょうか」
「大丈夫だ。堂々としていろ。さぁ前を見て、景色を楽しめ」
「あ、はい!」
ここに来る人たちは皆、花を愛でながら幸せな時間を過ごしたいと願う旅人ばかりだ。
この空間では、ただ……自分たちの幸せだけを見つめていればいい。
「なぁ瑞樹。ここはラベンダー畑で有名だが秋の花もいいな」
「そうですね」
「パパ、ここなんてかいてあるの?」
芽生が看板を指さした。
「ここは『花人《はなびと》の畑』だってさ。花を愛する瑞樹にぴったりの場所だな。ところでこの一面に咲く青い花は何だ?」
「サルビアですね。まさに今が見頃です。ラベンダーに負けないくらい綺麗ですね」
「爽やかで心地いいな。ここでまず写真を撮ろう」
セルカ棒を伸ばして、3人で寄り添った。
「もっと近寄れ」
「はい」
花に囲まれ自然の光を浴びた瑞樹は、瑞々しく輝いていた。
そのまま歩くと、今度は花畑が赤い世界に変わった。暖色系の赤や黄色の花が咲き乱れ、また別世界だった。
「おにいちゃん、おはなのなまえ、おしえて」
「うん。えっと赤のサルビアに、ケイトウ。そしてあれがマリーゴールド。これがベコニアだよ」
「どれもあったかい色だねぇ」
「うん、まさに秋色だね」
花畑の一番奥には、まるで花が絨毯のように咲き乱れる場所があったので、3人で近寄ってみた。
「へぇ、ここは『秋の彩りの畑』だってさ」
「わぁ……こんなに生き生きとした秋桜《コスモス》を見られるなんて! 他にも百日草やニチニチソウも……あぁカラフルで綺麗ですね」
ピンクや黄色の秋桜に黄色の百日草、そしてピンクのニチニチソウか。
瑞樹が目を細めてしゃがみ込み、花に語りかけるように、うっとりとした表情を浮かべている。
瑞樹が見つめる花になりたい。
あぁもう、まるで俺の腕の中で抱いた時のような表情をするから、花に妬いてしまったじゃないか (これはナイショな!)
「そうだ、あの高台に上がってみよう」
「はい」
少し離れた高い場所から3人で『秋の彩りの畑』を見下ろすと、それぞれの花色が混ざり合って違う色に見えた。
「わぁ……おもしろい~こんどはオレンジいろにみえるね」
「本当だね。ピンクと黄色の花畑なのに、遠くから見るとオレンジ色に見えるなんて、知りませんでした」
「だろ? この景色を君と芽生に見せたかったんだ」
二人が、俺の顔を不思議そうに見上げた。
「空に浮かぶ月は夜空が暗いから明るく綺麗に見えるだろう。ピンクと黄色の花畑は、遠くから見るとオレンジ色に見える」
「あの……えっと、どう言う意味ですか」
「色って他の色を引き立てたり、別の色を生み出したりしているんだな。つまり、色たちが助け合っているんだよ」
「深いです。あ……じゃあ僕たちも?」
俺が伝えたい事を、瑞樹が察知してくれたようだ。
「そうだ。俺と瑞樹と芽生は、それぞれ違う個性の人間だが、3人が揃うと生み出す色がある。何色か分かるか」
「あ。わかった! ハイ! はーい!」
芽生が嬉しそうに手をあげて、ピョンピョン飛び跳ねた。
「芽生、分かったか。瑞樹も?」
「はい、分かりました」
「じゃあ何色だ?」
ふたりが見つめ合って嬉しそうに微笑んだ。
「しあわせいろー!」
「幸せな色ですね」
陽だまりのように優しく自然の花が生み出すオレンジ色は、俺たちの中で「幸せ」を感じる色だった。
「いいですね。すごく……旅に出てから僕、宗吾さんにやられっぱなしです。何だか……もう、カッコ良過ぎます!」
「君に喜んでもらいたくてな」
「最高です!」
夕日を浴びた瑞樹の頬は、ますます紅潮して、瞳は潤んでいた。
「よーしっ、ここでも写真を撮るぞ」
「はい!」
3人で、とびきりの幸せに包まれた写真を撮った。
「宗吾さん、あの、人目が……手、繋いでいても大丈夫でしょうか」
「大丈夫だ。堂々としていろ。さぁ前を見て、景色を楽しめ」
「あ、はい!」
ここに来る人たちは皆、花を愛でながら幸せな時間を過ごしたいと願う旅人ばかりだ。
この空間では、ただ……自分たちの幸せだけを見つめていればいい。
「なぁ瑞樹。ここはラベンダー畑で有名だが秋の花もいいな」
「そうですね」
「パパ、ここなんてかいてあるの?」
芽生が看板を指さした。
「ここは『花人《はなびと》の畑』だってさ。花を愛する瑞樹にぴったりの場所だな。ところでこの一面に咲く青い花は何だ?」
「サルビアですね。まさに今が見頃です。ラベンダーに負けないくらい綺麗ですね」
「爽やかで心地いいな。ここでまず写真を撮ろう」
セルカ棒を伸ばして、3人で寄り添った。
「もっと近寄れ」
「はい」
花に囲まれ自然の光を浴びた瑞樹は、瑞々しく輝いていた。
そのまま歩くと、今度は花畑が赤い世界に変わった。暖色系の赤や黄色の花が咲き乱れ、また別世界だった。
「おにいちゃん、おはなのなまえ、おしえて」
「うん。えっと赤のサルビアに、ケイトウ。そしてあれがマリーゴールド。これがベコニアだよ」
「どれもあったかい色だねぇ」
「うん、まさに秋色だね」
花畑の一番奥には、まるで花が絨毯のように咲き乱れる場所があったので、3人で近寄ってみた。
「へぇ、ここは『秋の彩りの畑』だってさ」
「わぁ……こんなに生き生きとした秋桜《コスモス》を見られるなんて! 他にも百日草やニチニチソウも……あぁカラフルで綺麗ですね」
ピンクや黄色の秋桜に黄色の百日草、そしてピンクのニチニチソウか。
瑞樹が目を細めてしゃがみ込み、花に語りかけるように、うっとりとした表情を浮かべている。
瑞樹が見つめる花になりたい。
あぁもう、まるで俺の腕の中で抱いた時のような表情をするから、花に妬いてしまったじゃないか (これはナイショな!)
「そうだ、あの高台に上がってみよう」
「はい」
少し離れた高い場所から3人で『秋の彩りの畑』を見下ろすと、それぞれの花色が混ざり合って違う色に見えた。
「わぁ……おもしろい~こんどはオレンジいろにみえるね」
「本当だね。ピンクと黄色の花畑なのに、遠くから見るとオレンジ色に見えるなんて、知りませんでした」
「だろ? この景色を君と芽生に見せたかったんだ」
二人が、俺の顔を不思議そうに見上げた。
「空に浮かぶ月は夜空が暗いから明るく綺麗に見えるだろう。ピンクと黄色の花畑は、遠くから見るとオレンジ色に見える」
「あの……えっと、どう言う意味ですか」
「色って他の色を引き立てたり、別の色を生み出したりしているんだな。つまり、色たちが助け合っているんだよ」
「深いです。あ……じゃあ僕たちも?」
俺が伝えたい事を、瑞樹が察知してくれたようだ。
「そうだ。俺と瑞樹と芽生は、それぞれ違う個性の人間だが、3人が揃うと生み出す色がある。何色か分かるか」
「あ。わかった! ハイ! はーい!」
芽生が嬉しそうに手をあげて、ピョンピョン飛び跳ねた。
「芽生、分かったか。瑞樹も?」
「はい、分かりました」
「じゃあ何色だ?」
ふたりが見つめ合って嬉しそうに微笑んだ。
「しあわせいろー!」
「幸せな色ですね」
陽だまりのように優しく自然の花が生み出すオレンジ色は、俺たちの中で「幸せ」を感じる色だった。
「いいですね。すごく……旅に出てから僕、宗吾さんにやられっぱなしです。何だか……もう、カッコ良過ぎます!」
「君に喜んでもらいたくてな」
「最高です!」
夕日を浴びた瑞樹の頬は、ますます紅潮して、瞳は潤んでいた。
「よーしっ、ここでも写真を撮るぞ」
「はい!」
3人で、とびきりの幸せに包まれた写真を撮った。
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