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小学生編
Brand New Day 9
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赤ちゃんを見つめて高揚した気持ちでいると、宗吾さんの不安げな視線を感じた。
どうしたのかな?
(瑞樹……君は……女性と結婚して、君自身の子供を抱きたいと思ったことはないのか)
心を澄ますと、そんな問いかけが聞こた気がした。
それは心配無用です。
僕の気持ちを丁寧に伝えると、宗吾さんは心から安堵したようだ。
そういえば僕が女性を愛せない体質だと気付いたのは、いつだったか。
高校時代の、あの時がきっかけだった。
修学旅行中、男6人の大部屋で、消灯後にこっそり起こされた。
懐中電灯に照らされたのは女性の肌が丸見えの写真で、慌てて目を瞑った。
眠いからと断って寝たふりをしたが叩き起こされ、女性の裸の写真を眼前に突きつけられて「葉山もこれをオカズに抜けよ。清純ぶってるが本当は溜ってんだろ?」と強要された。
強烈な吐き気を覚え、恐怖に震えた。
追い打ちをかけるように男女の性交シーンも見せられた。
その時、僕の身体に突然異変が――
「お、葉山も興味出てきたな」
「え……?」
「この女性、いい身体してるよな」
僕は女性ではなく女性を抱く方、つまり男性の身体に釘付けになっていた。
これは一体……どういうことだ?
まさか僕の性的指向は、同性に恋愛感情や性的欲求を抱く『同性愛』だったのか。
両親が亡くなってから積極的に人と関わらないようにしてきたので、女性に興味を持てないのも当然だと思っていたが、そうではなかったのか。
どうしよう? こんなこと誰にも言えない。
引き取られた時はまだ10歳。それから7年経って、幼かった身体も人並みに成長し心も体も徐々に大人になっていくのは感じていた。ただ……それが人と違った方向だったとは自分自身も気づけていなかった。
これはダメだ。隠し通さないと。
真っ先にそう思った。
これ以上お母さんと兄さんには、心配も迷惑もかけられない。
ちょうどその頃、同性からストーカーに遭って警察沙汰になり、沢山心配を掛けてしまった。
母さんも兄さんも相手が同性だったことを、心底気持ち悪がっていた。
「男の人がまさかそんなことをするなんて」
「瑞樹、世の中には変な奴も多い。気をつけるんだぞ」
「……ごめんなさい。迷惑かけて」
「何もなくて良かったよ。男のくせに瑞樹にちょっかい出すなんて許せない」
目を付けられて追いかけ回されるのは、本気で怖かった。
このままでは、おかしくなりそうだ。
まさか僕の恋愛対象が男性なのを、あの男性は知っていたのか。だからなのか……
このままでは母さんと兄さんにもバレるのも時間の問題だ。
もしかしたら、女性と付き合ってみたら治るのでは? そうしたら、母さんも兄さんを安心させられる。そんな身勝手な望みで告白してくれた女の子と付き合ってしまった。
付き合うと言っても登下校を共にする程度だったので、少しづつ免疫をつけていけるかもと安堵していた矢先、夏祭りの日、人気のない神社の境内に誘われ、いい加減にキスをしてと強く請われてしまった。女性に恥をかかすわけにはと、意を決してしたキスには何の味も意味もなかった。
そのまま煮え切らない態度で上京してしまい、遠距離恋愛になったが、僕がそんな状態だから、彼女から別れを突きつけられた。
『瑞樹くんのせいで時間を無駄にしたわ。こんな悲しい思いをするんだったら、あなたなんて好きにならなければ良かった』
どうしよう、僕はまた一人、人を傷つけてしまった。
やっぱり僕の存在がいけないんだ。人との別れが怖いくせに、いい加減な気持ちで人と付き合うなんて――なんてことをしてしまったのか。
君を傷つけるつもりはなかった。
全部、僕が悪い。
君を利用したのは事実だ。
大学では寮生活をしていたが、彼女から突きつけられた言葉がショックで……夜になると寮を抜け出して、空を見上げることが増えた。
「お父さん、お母さん、僕はどうしたらいいのか分からないよ。もうこれ以上……人を傷つけたくないのに……僕のせいでまた。僕もそこにいってはいけませんか。ここまで頑張ったけど……もう限界だよ、僕を助けて……」
そんな僕を見かねて、隣接の同級生が優しく声を掛けてくれた。
それが一馬だった。
落ち込んでいる僕を励まそうと親身になってくれた。
ある日、一馬が同じ性的指向を持っていることを打ち明けてくれ、僕は一気に救われた。一馬の場合、男女共に恋愛感情と性的欲求を抱ける両性愛だったが、僕の悩みを心から理解してくれた。
だからずっと自分を持て余し苦しかったので、縋ってしまった。
あの日、一馬にその場の勢いで抱かれたことは、後悔していない。
一馬がいなかったら、僕は今、この世にいなかったかもしれないから。
一馬との出逢いと別れを経て、僕は宗吾さんと芽生くんに出逢った。
昔を懐古していると、芽生くんにも聞かれた。
今日の僕は少し危ういのかな?
「あのね……お兄ちゃんも……潤くんみたいに……自分の赤ちゃん……ほしい?」
ううん、そんな風に思ったことはないよ。
赤ちゃんや子供と暮らす人生なんて、僕にはどんなに待ってもやってこないと思っていたからね。
一馬が去った時に痛感した。
あぁ、僕はまた大切な人と別れてしまった。
最初から別れがいつかくるとは思って付き合っていたが、やっぱりキツいな。
もうそろそろ限界だ。
もうこれ以上は本当に無理だ。
この先ひとりぼっちで、この性的指向をひた隠し、どうやって生きていけばいいのか分からないよ。
僕は公園で途方に暮れてしまった。
だからね、あの日……
陽だまりのような君が声を掛けてくれて、心が震えたよ。
宗吾さんと僕と芽生くんで暮らす日々は、僕が夢見ていた暖かい家庭そのものだ。
僕は今、穏やかな日だまりの中にいる。
僕を慕い、大好きと連呼してくれる可愛い芽生くん。赤ちゃんの頃を知らなくたって、もう君は僕の子供同然だ。
こんなこと伝えたら重たいと躊躇していたが、ちゃんと伝えられて良かった。
芽生くんは満足そうに頷いて『お兄ちゃんの子になれた』と喜んでくれた。
思春期が来たらどうなるのか。いつか芽生くんとも別れが来てしまうのか。
いや、先のことは考えないようにしよう。今日はとてもおめでたい日なのだから。
そんな僕の不安を、今度は宗吾さんが読み取ってくれる。
「瑞樹、俺はこの先ずっと瑞樹一筋だ。信じてもらえるか」
「宗吾さん、僕もです」
「お兄ちゃん、ずーっとボクと一緒にいてね」
「ありがとう、芽生くん」
「ボクはね、パパといっしょで、一度ちかったことは守るんだ。それがキシさんなんだって。夢でアーサーさんに教えてもらったんだ」
「僕も、僕も誓います……生涯一緒にいて欲しいです」
宗吾さんに肩を組まれ、芽生くんに手を繋いでもらった。
「三人はいつも一緒さ」
「はい」
力強い言葉に支えられ、溢れ出る愛に包まれて、僕は立っている。
この世界に――
この世界を、僕らしく生きていく――
****
病室でいっくんを抱っこしながら、兄さんの様子もそっと確かめた。
兄さん大丈夫か。無理してないか。
同性を恋愛対象とする兄さんには生涯我が子を抱く機会はないだろう。それなのにオレの赤ん坊のために東京から駆けつけてくれて、自分のことのように喜んでくれた。
兄さんの行動と想いがどんなに尊いことなのか、オレには伝わっているよ。
兄さんは宗吾さんに肩を抱かれ、芽生くんと手を繋いでいた。
それがあまりに自然であまりに愛溢れる光景だったので、泣きそうになった。
兄さんは、人を深く強く愛す人だ。
いっくんも、いつまでも幼く無邪気なままではいられない。思春期となり弟と父親が違うことに気付くこともきっとあるだろう。そんな時、兄さんの存在が、滝沢ファミリーの存在が心強く、いっくんを導いてくれるだろう。
兄さん、俺たち、これからも家族ぐるみで仲良くやっていこう。
お互い補いあって、生きていこう。
兄さんと縁があって良かったよ。
こんなに素敵な兄さんと、この世で巡り逢えた奇跡に感謝している。
兄さん、ありがとう。
どうしたのかな?
(瑞樹……君は……女性と結婚して、君自身の子供を抱きたいと思ったことはないのか)
心を澄ますと、そんな問いかけが聞こた気がした。
それは心配無用です。
僕の気持ちを丁寧に伝えると、宗吾さんは心から安堵したようだ。
そういえば僕が女性を愛せない体質だと気付いたのは、いつだったか。
高校時代の、あの時がきっかけだった。
修学旅行中、男6人の大部屋で、消灯後にこっそり起こされた。
懐中電灯に照らされたのは女性の肌が丸見えの写真で、慌てて目を瞑った。
眠いからと断って寝たふりをしたが叩き起こされ、女性の裸の写真を眼前に突きつけられて「葉山もこれをオカズに抜けよ。清純ぶってるが本当は溜ってんだろ?」と強要された。
強烈な吐き気を覚え、恐怖に震えた。
追い打ちをかけるように男女の性交シーンも見せられた。
その時、僕の身体に突然異変が――
「お、葉山も興味出てきたな」
「え……?」
「この女性、いい身体してるよな」
僕は女性ではなく女性を抱く方、つまり男性の身体に釘付けになっていた。
これは一体……どういうことだ?
まさか僕の性的指向は、同性に恋愛感情や性的欲求を抱く『同性愛』だったのか。
両親が亡くなってから積極的に人と関わらないようにしてきたので、女性に興味を持てないのも当然だと思っていたが、そうではなかったのか。
どうしよう? こんなこと誰にも言えない。
引き取られた時はまだ10歳。それから7年経って、幼かった身体も人並みに成長し心も体も徐々に大人になっていくのは感じていた。ただ……それが人と違った方向だったとは自分自身も気づけていなかった。
これはダメだ。隠し通さないと。
真っ先にそう思った。
これ以上お母さんと兄さんには、心配も迷惑もかけられない。
ちょうどその頃、同性からストーカーに遭って警察沙汰になり、沢山心配を掛けてしまった。
母さんも兄さんも相手が同性だったことを、心底気持ち悪がっていた。
「男の人がまさかそんなことをするなんて」
「瑞樹、世の中には変な奴も多い。気をつけるんだぞ」
「……ごめんなさい。迷惑かけて」
「何もなくて良かったよ。男のくせに瑞樹にちょっかい出すなんて許せない」
目を付けられて追いかけ回されるのは、本気で怖かった。
このままでは、おかしくなりそうだ。
まさか僕の恋愛対象が男性なのを、あの男性は知っていたのか。だからなのか……
このままでは母さんと兄さんにもバレるのも時間の問題だ。
もしかしたら、女性と付き合ってみたら治るのでは? そうしたら、母さんも兄さんを安心させられる。そんな身勝手な望みで告白してくれた女の子と付き合ってしまった。
付き合うと言っても登下校を共にする程度だったので、少しづつ免疫をつけていけるかもと安堵していた矢先、夏祭りの日、人気のない神社の境内に誘われ、いい加減にキスをしてと強く請われてしまった。女性に恥をかかすわけにはと、意を決してしたキスには何の味も意味もなかった。
そのまま煮え切らない態度で上京してしまい、遠距離恋愛になったが、僕がそんな状態だから、彼女から別れを突きつけられた。
『瑞樹くんのせいで時間を無駄にしたわ。こんな悲しい思いをするんだったら、あなたなんて好きにならなければ良かった』
どうしよう、僕はまた一人、人を傷つけてしまった。
やっぱり僕の存在がいけないんだ。人との別れが怖いくせに、いい加減な気持ちで人と付き合うなんて――なんてことをしてしまったのか。
君を傷つけるつもりはなかった。
全部、僕が悪い。
君を利用したのは事実だ。
大学では寮生活をしていたが、彼女から突きつけられた言葉がショックで……夜になると寮を抜け出して、空を見上げることが増えた。
「お父さん、お母さん、僕はどうしたらいいのか分からないよ。もうこれ以上……人を傷つけたくないのに……僕のせいでまた。僕もそこにいってはいけませんか。ここまで頑張ったけど……もう限界だよ、僕を助けて……」
そんな僕を見かねて、隣接の同級生が優しく声を掛けてくれた。
それが一馬だった。
落ち込んでいる僕を励まそうと親身になってくれた。
ある日、一馬が同じ性的指向を持っていることを打ち明けてくれ、僕は一気に救われた。一馬の場合、男女共に恋愛感情と性的欲求を抱ける両性愛だったが、僕の悩みを心から理解してくれた。
だからずっと自分を持て余し苦しかったので、縋ってしまった。
あの日、一馬にその場の勢いで抱かれたことは、後悔していない。
一馬がいなかったら、僕は今、この世にいなかったかもしれないから。
一馬との出逢いと別れを経て、僕は宗吾さんと芽生くんに出逢った。
昔を懐古していると、芽生くんにも聞かれた。
今日の僕は少し危ういのかな?
「あのね……お兄ちゃんも……潤くんみたいに……自分の赤ちゃん……ほしい?」
ううん、そんな風に思ったことはないよ。
赤ちゃんや子供と暮らす人生なんて、僕にはどんなに待ってもやってこないと思っていたからね。
一馬が去った時に痛感した。
あぁ、僕はまた大切な人と別れてしまった。
最初から別れがいつかくるとは思って付き合っていたが、やっぱりキツいな。
もうそろそろ限界だ。
もうこれ以上は本当に無理だ。
この先ひとりぼっちで、この性的指向をひた隠し、どうやって生きていけばいいのか分からないよ。
僕は公園で途方に暮れてしまった。
だからね、あの日……
陽だまりのような君が声を掛けてくれて、心が震えたよ。
宗吾さんと僕と芽生くんで暮らす日々は、僕が夢見ていた暖かい家庭そのものだ。
僕は今、穏やかな日だまりの中にいる。
僕を慕い、大好きと連呼してくれる可愛い芽生くん。赤ちゃんの頃を知らなくたって、もう君は僕の子供同然だ。
こんなこと伝えたら重たいと躊躇していたが、ちゃんと伝えられて良かった。
芽生くんは満足そうに頷いて『お兄ちゃんの子になれた』と喜んでくれた。
思春期が来たらどうなるのか。いつか芽生くんとも別れが来てしまうのか。
いや、先のことは考えないようにしよう。今日はとてもおめでたい日なのだから。
そんな僕の不安を、今度は宗吾さんが読み取ってくれる。
「瑞樹、俺はこの先ずっと瑞樹一筋だ。信じてもらえるか」
「宗吾さん、僕もです」
「お兄ちゃん、ずーっとボクと一緒にいてね」
「ありがとう、芽生くん」
「ボクはね、パパといっしょで、一度ちかったことは守るんだ。それがキシさんなんだって。夢でアーサーさんに教えてもらったんだ」
「僕も、僕も誓います……生涯一緒にいて欲しいです」
宗吾さんに肩を組まれ、芽生くんに手を繋いでもらった。
「三人はいつも一緒さ」
「はい」
力強い言葉に支えられ、溢れ出る愛に包まれて、僕は立っている。
この世界に――
この世界を、僕らしく生きていく――
****
病室でいっくんを抱っこしながら、兄さんの様子もそっと確かめた。
兄さん大丈夫か。無理してないか。
同性を恋愛対象とする兄さんには生涯我が子を抱く機会はないだろう。それなのにオレの赤ん坊のために東京から駆けつけてくれて、自分のことのように喜んでくれた。
兄さんの行動と想いがどんなに尊いことなのか、オレには伝わっているよ。
兄さんは宗吾さんに肩を抱かれ、芽生くんと手を繋いでいた。
それがあまりに自然であまりに愛溢れる光景だったので、泣きそうになった。
兄さんは、人を深く強く愛す人だ。
いっくんも、いつまでも幼く無邪気なままではいられない。思春期となり弟と父親が違うことに気付くこともきっとあるだろう。そんな時、兄さんの存在が、滝沢ファミリーの存在が心強く、いっくんを導いてくれるだろう。
兄さん、俺たち、これからも家族ぐるみで仲良くやっていこう。
お互い補いあって、生きていこう。
兄さんと縁があって良かったよ。
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兄さん、ありがとう。
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