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第2章
想いを重ねて 1
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「ヨウどうした?そんなことお前から言うなんて」
「駄目か?」
「いや嬉しい、私もそうしたかった。ここには人は来ないのか」
近衛隊の部下たちの鍛錬場である小屋の二階を改築して作られたヨウの部屋には、夜は誰も訪れない。
「大丈夫だ。ここでしてくれ……」
清廉潔白な武将として知られるヨウらしく、部屋には必要最低限の家具しか置かれていない。硬い木で出来た寝台は隊長のものとは思えない程粗末なもので、大人が二人も寝れば壊れそうなほど軋んでいた。だがそんなことは構わない。あれは赤い女を探しに旅に出る前だったか。ヨウを王宮の薬品庫で立ったまま性急に抱いたのは。
今宵はゆっくりと大切にヨウを抱きたい。何故ならヨウがひどく傷ついているような気がするから。
ヨウの背後に回り、重たい鎧を外してやる。近衛隊長としての華美な鎧は必要以上に重たく、ヨウの脱ぐと思いの他ほっそりとしている躰に負担をかけているのではないか。ヨウが片時も離さず握りしめている重たい剣も、机に置いてやる。こうすることでヨウの心の鎧を外し、ヨウの心を軽くしてやれるはずだ。
「ジョウ……俺は怖い」
珍しくヨウが弱音を吐いた。
「どうしたんだ?今日のヨウは少しおかしいぞ」
「不安が押し寄せてくる。お前は俺を置いて何処かへ行かないよな?そう約束したよな?」
「あぁもちろんだ。何処にも行くつもりはないのに何故そのようなことを?」
切なげな表情を堪えたヨウの方から唇を合わせてくる。ヨウの切ない吐息が私の躰に入り込めば、私の躰も反応し始めていく。控えめに啄むような口づけをしかけ、不安を訴えてくるヨウを狭い寝台に押し倒し、その武将にしては細く白い普段は見えないように隠している鎖骨に口づけを施してやる。さらに衣の袷に手を挿しいれ、両肩から徐々に下へ衣をずらしていけば、ヨウの上半身が次第に露わになっていく。
前王につけられた爪痕が白く目立つ肌が痛々しい。前王に抱かれ続けたヨウの躰は愛撫に慣れ、私がほんの少し胸の尖りに触れるだけで固くなり、切ない声が上がり出してしまう.……それをヨウはとても恥じている。
「あっ……あ、あ」
そこへ口づけし、傷に沿って唇をそっと這わせて舐めてやる。
「うっ……ん、ん」
必死に声を我慢するヨウが、いつもの癖で唇をきつく噛みしめてしまうので、そこに指を這わせ、口腔をかき混ぜ、抜き差ししてやる。
「いいんだよ。我慢するな。声を出せ」
「だが……ジョウっ」
何度抱いても、このように恥じらうヨウが愛おしい。あんなに強く恐れられている武将だというのに、私の前ではただの人になってしまう。
誰もヨウのこんな姿は知らない。
誰にも見せたくない私だけのヨウの姿だ。
「駄目か?」
「いや嬉しい、私もそうしたかった。ここには人は来ないのか」
近衛隊の部下たちの鍛錬場である小屋の二階を改築して作られたヨウの部屋には、夜は誰も訪れない。
「大丈夫だ。ここでしてくれ……」
清廉潔白な武将として知られるヨウらしく、部屋には必要最低限の家具しか置かれていない。硬い木で出来た寝台は隊長のものとは思えない程粗末なもので、大人が二人も寝れば壊れそうなほど軋んでいた。だがそんなことは構わない。あれは赤い女を探しに旅に出る前だったか。ヨウを王宮の薬品庫で立ったまま性急に抱いたのは。
今宵はゆっくりと大切にヨウを抱きたい。何故ならヨウがひどく傷ついているような気がするから。
ヨウの背後に回り、重たい鎧を外してやる。近衛隊長としての華美な鎧は必要以上に重たく、ヨウの脱ぐと思いの他ほっそりとしている躰に負担をかけているのではないか。ヨウが片時も離さず握りしめている重たい剣も、机に置いてやる。こうすることでヨウの心の鎧を外し、ヨウの心を軽くしてやれるはずだ。
「ジョウ……俺は怖い」
珍しくヨウが弱音を吐いた。
「どうしたんだ?今日のヨウは少しおかしいぞ」
「不安が押し寄せてくる。お前は俺を置いて何処かへ行かないよな?そう約束したよな?」
「あぁもちろんだ。何処にも行くつもりはないのに何故そのようなことを?」
切なげな表情を堪えたヨウの方から唇を合わせてくる。ヨウの切ない吐息が私の躰に入り込めば、私の躰も反応し始めていく。控えめに啄むような口づけをしかけ、不安を訴えてくるヨウを狭い寝台に押し倒し、その武将にしては細く白い普段は見えないように隠している鎖骨に口づけを施してやる。さらに衣の袷に手を挿しいれ、両肩から徐々に下へ衣をずらしていけば、ヨウの上半身が次第に露わになっていく。
前王につけられた爪痕が白く目立つ肌が痛々しい。前王に抱かれ続けたヨウの躰は愛撫に慣れ、私がほんの少し胸の尖りに触れるだけで固くなり、切ない声が上がり出してしまう.……それをヨウはとても恥じている。
「あっ……あ、あ」
そこへ口づけし、傷に沿って唇をそっと這わせて舐めてやる。
「うっ……ん、ん」
必死に声を我慢するヨウが、いつもの癖で唇をきつく噛みしめてしまうので、そこに指を這わせ、口腔をかき混ぜ、抜き差ししてやる。
「いいんだよ。我慢するな。声を出せ」
「だが……ジョウっ」
何度抱いても、このように恥じらうヨウが愛おしい。あんなに強く恐れられている武将だというのに、私の前ではただの人になってしまう。
誰もヨウのこんな姿は知らない。
誰にも見せたくない私だけのヨウの姿だ。
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