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第二章 戦争
第三十九話 開戦
しおりを挟む「晴明様、準備が整いました。」
と、深雪が報告をあげた。
「ありがとう。―では!これより!対怨怪防衛戦及び掃討作戦を!決行する!各部隊、全力を尽くして、事に当たれ!なお!作戦の第一段階は!精鋭部隊〝影〟の帰還まで!怨怪をくい止めることである!検討を祈る!行動開始!」
タイミングバッチリで、無数の界裂が所々に走り、怨怪が湧き出てきた。
こうして、戦いの火蓋は切って落とされたのだった。
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なんだこの量…!!
それもほとんどが、中位怨怪以上だ…!
向こうは本気で、ここを落としに来てる!!
そう考えながら、一佳は戦っていた。
(燐の言った通りだったな…!くそっ…!!早く戻ってきてくれ、燐…!)
一佳の回りの怨怪はあらかた片付け終わったところで、上から声が落ちてきた。
「おや?おやおや??おやおやおや???こんなところに強そうな人発見です~♪」
一佳は上を見上げる。
すると、明らかに、上位個体の怨怪がいた。
「十禍将か…!!」
「あれ?あれあれ??あれあれあれ???なんで僕の事を知ってるんです???おっかしいですね~。あ!そうです!わっかりましたです~♪あなたが、〝十二天翼〟なんですね~♪」
するといきなり、
シュパンッシュパンッ!!
攻撃してきた。
「十二天翼は殺さないとです~♪」ニヤ
(くそっ…!!)
「お前ら!!離れとけ!」
一佳は、自分の部隊の仲間たちに、指示を出すと、目の前にいる十禍将だけに集中し、魔刀を抜く。
「お前、名は?」
「僕です~?僕は、〝狂喜将〟霰呪です~♪」
「そうかッ。俺は、紅一佳だ。冥土の土産に持ってけ。」
一佳と霰呪の戦いが始まった。
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一方その頃、深雪も、十禍将が一人、〝孤独将〟神威と戦っていた。
「うっ…!強い…!!」
「おらおら!どうした?!そんなもんかよ?十二天翼ってのは?」
こんなに、十二天翼をけなされて、黙っているわけにはいかない!
そう思った深雪は、魔刀を解放する。
「荒れ狂え『晦冥』」
深雪の魔刀が、荒ぶる大海原の如し圧を放ちながら、一振りの槍へと変わった。
「こっからだ…!!」
再び戦闘が始まった。
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