魔力ゼロの悪役令嬢が 最強の魔女になれたのは、優しい魔王さまの嫁だから

恋月 みりん

文字の大きさ
22 / 69

41章〜43章

しおりを挟む
41.章 カシウスvsカリナ



カリナは閉じ込められた、扉を押し破ると、急いで欄干らんかんまで出て、海洋を眺める。


「魔王様っ……!いない…?!」


焦るカリナに、魔導士カシウス•オルデウスが目に入る。


カリナは魔法の杖を握りなおすと、今度こそ魔法を成功させなければと、詠唱をはじめる。



「地獄の底に眠る篝火かがりびよ、


いにしえの眠りより覚醒し、


さばきの手をかざせ。」


「ダーク•フレイム!!」



《…シーン……》



『こんな時でも!?……今、魔法が出てくれなきゃ、いつ出るの…!?』



カリナの動きに気づいた、カシウスは、距離を一気につめる。


《ドゴッ!!!!》


杖で自らを守ることもできずに、カシウスの魔法の杖で殴打おうだされ、吹っ飛んだ。


船の壁に激突げきとつして、カリナは頭から血を流す。


「おっと。おいたはダメですよ。」



「魔法使いといえど、前衛ぜんえいがいなければ、動きながらの、詠術えいじゅつが求められるんです。」



そう言いながら、杖を手癖てくせでクルクルと振りまわす。


「正直、私はあなたとは場数ばかずが、違いすぎますから。」


カリナは脳震とうを起こして、朦朧もうろうとしている。


「…ぅぅっ…」


『どうしよう…。わたしじゃ、とてもかなわない…。』





42.章 一目惚れ




ガレオン船から離れた、深い海底が鈍く光り、海面が隆起する。


《ドゴォォォォォン!!!!》


黒炎の火柱ひばしらをバーストさせ、黒竜は爆発の勢いで、海面に出た。


巻き上げられた、海水は雨のように甲板に降り注いだ。



それを船上で目撃した、カリナ。



「…あのドラゴン!!…まさか魔王様…!?」



黒竜は、荒ぶる龍神リヴァイアサンと対峙している。




「………………。」




「……………………。」



カリナはその光景に目を見張った。



《ズズズギューーーン♡♡》



「…………かっ…………。」



「……かっ……かっこいい……♡♡♡!!!」



『なにアレ!!…野生み溢れる筋肉…!!』



『ドラゴンの魔王様……!めちゃくちゃカッコいい!!』



カリナは一目で、闇ドラゴンに心臓を鷲掴みにされる。



こうしてカリナは、魔王に心奪われてしまった。



43.章  決着




黒竜は神龍に向けて、魔力を溜めている。


黒竜はノドの奥を、まばゆく光らせると、 哮たけりながら、黒炎のブレスを吐きだす。

その吐き出された、業火で辺りの海洋は、文字通り火の海となった。


激しい炎に追い立てられ、海中に逃げる術もなく、リヴァイアサンは、くうを逃げまどう。


黒竜は、うろたえる神龍を見逃がさない。


前腕を合わせ、魔力をくうにこめると、魔槍まそうを光り輝きながら出現させた。


それを、巨大な牙でくわえると、大きく振りかぶり、逃げるリヴァイアサンに向けて、投射した。


《ザンッッーーーーッ!!!》


リヴァイアサンは魔槍に身体を貫かれ、断末魔をあげて、海底に沈んでいった。



─勝負は決した。



闇ドラゴンに、黒い炎がまといつき、


魔王は変身がとけ、元の人型に集光しゅうこうした。


そうして、海はふたたび、静寂に包まれた。



※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

あとがき


「面白かった!」


「続きが気になる、読みたい!」


「今後どうなるの!!」


と思ったら


下にある⭐︎⭐︎⭐︎から、作品の応援お願いいたします。


面白くても、つまらなくても、正直に感じた気持ちをコメント頂けると、今後につながるのでありがたいです。


『お気に入り』もいただけると本当にうれしいです。

何卒よろしくお願いいたします。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

ヒロインしか愛さないはずの公爵様が、なぜか悪女の私を手放さない

魚谷
恋愛
伯爵令嬢イザベラは多くの男性と浮名を流す悪女。 そんな彼女に公爵家当主のジークベルトとの縁談が持ち上がった。 ジークベルトと対面した瞬間、前世の記憶がよみがえり、この世界が乙女ゲームであることを自覚する。 イザベラは、主要攻略キャラのジークベルトの裏の顔を知ってしまったがために、冒頭で殺されてしまうモブキャラ。 ゲーム知識を頼りに、どうにか冒頭死を回避したイザベラは最弱魔法と言われる付与魔法と前世の知識を頼りに便利グッズを発明し、離婚にそなえて資金を確保する。 いよいよジークベルトが、乙女ゲームのヒロインと出会う。 離婚を切り出されることを待っていたイザベラだったが、ジークベルトは平然としていて。 「どうして俺がお前以外の女を愛さなければならないんだ?」 予想外の溺愛が始まってしまう! (世界の平和のためにも)ヒロインに惚れてください、公爵様!!

悪役令嬢が睨んでくるので、理由を聞いてみた

ちくわ食べます
恋愛
転生したのは馴染みのない乙女ゲームの世界だった。  シナリオは分からず、登場人物もうろ覚え、タイトルなんて覚えてすらいない。 そんな世界でモブ男『トリスタン』として暮らす主人公。 恋愛至上主義な学園で大人しく、モブらしく、学園生活を送っていたはずなのに、なぜか悪役令嬢から睨まれていて。 気になったトリスタンは、悪役令嬢のセリスに理由を聞いてみることにした。

悪役令嬢に転生したけど、知らぬ間にバッドエンド回避してました

神村結美
恋愛
クローデット・アルトー公爵令嬢は、お菓子が大好きで、他の令嬢達のように宝石やドレスに興味はない。 5歳の第一王子の婚約者選定のお茶会に参加した時も目的は王子ではなく、お菓子だった。そんな彼女は肌荒れや体型から人々に醜いと思われていた。 お茶会後に、第一王子の婚約者が侯爵令嬢が決まり、クローデットは幼馴染のエルネスト・ジュリオ公爵子息との婚約が決まる。 その後、クローデットは体調を崩して寝込み、目覚めた時には前世の記憶を思い出し、前世でハマった乙女ゲームの世界の悪役令嬢に転生している事に気づく。 でも、クローデットは第一王子の婚約者ではない。 すでにゲームの設定とは違う状況である。それならゲームの事は気にしなくても大丈夫……? 悪役令嬢が気付かない内にバッドエンドを回避していたお話しです。 ※溺れるような描写がありますので、苦手な方はご注意ください。 ※少し設定が緩いところがあるかもしれません。

シナリオ通り追放されて早死にしましたが幸せでした

黒姫
恋愛
乙女ゲームの悪役令嬢に転生しました。神様によると、婚約者の王太子に断罪されて極北の修道院に幽閉され、30歳を前にして死んでしまう設定は変えられないそうです。さて、それでも幸せになるにはどうしたら良いでしょうか?(2/16 完結。カテゴリーを恋愛に変更しました。)

十三回目の人生でようやく自分が悪役令嬢ポジと気づいたので、もう殿下の邪魔はしませんから構わないで下さい!

翠玉 結
恋愛
公爵令嬢である私、エリーザは挙式前夜の式典で命を落とした。 「貴様とは、婚約破棄する」と残酷な事を突きつける婚約者、王太子殿下クラウド様の手によって。 そしてそれが一度ではなく、何度も繰り返していることに気が付いたのは〖十三回目〗の人生。 死んだ理由…それは、毎回悪役令嬢というポジションで立ち振る舞い、殿下の恋路を邪魔していたいたからだった。 どう頑張ろうと、殿下からの愛を受け取ることなく死ぬ。 その結末をが分かっているならもう二度と同じ過ちは繰り返さない! そして死なない!! そう思って殿下と関わらないようにしていたのに、 何故か前の記憶とは違って、まさかのご執心で溺愛ルートまっしぐらで?! 「殿下!私、死にたくありません!」 ✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼ ※他サイトより転載した作品です。

婚約破棄で悪役令嬢を辞めたので、今日から素で生きます。

黒猫かの
恋愛
「エリー・オルブライト! 貴様との婚約を破棄する!」 豪華絢爛な夜会で、ウィルフレッド王子から突きつけられた非情な宣告。 しかし、公爵令嬢エリーの心境は……「よっしゃあ! やっと喋れるわ!!」だった。

転生ガチャで悪役令嬢になりました

みおな
恋愛
 前世で死んだと思ったら、乙女ゲームの中に転生してました。 なんていうのが、一般的だと思うのだけど。  気がついたら、神様の前に立っていました。 神様が言うには、転生先はガチャで決めるらしいです。  初めて聞きました、そんなこと。 で、なんで何度回しても、悪役令嬢としかでないんですか?

目覚めたら大好きなアニメの悪役令嬢でしたが、嫌われないようにしただけなのに全員から溺愛されています

月影みるく
恋愛
目を覚ましたら、大好きだったアニメの世界。 しかも私は、未来で断罪される運命の悪役令嬢になっていた。 破滅を回避するために決めたことはただ一つ―― 嫌われないように生きること。 原作知識を頼りに穏やかに過ごしていたはずなのに、 なぜか王族や騎士、同年代の男女から次々と好意を向けられ、 気づけば全員から溺愛される状況に……? 世界に一人しかいない光属性を持つ悪役令嬢が、 無自覚のまま運命と恋を変えていく、 溺愛必至の異世界転生ラブファンタジー。

処理中です...