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第3話「二刀流だったもんな!」
しおりを挟むそば屋で働き始めた2人。
一般社会の極意を学ぶ。
老婆「まずは店の掃除からじゃ。そこのほうきでゴミを集めるんじゃ。」
勇者「わかりました!」
老婆「何をやっとるんじゃ!ほうきを2本持って掃除するバカがどこにおるんじゃ!」
勇者「1本より2本の方が強いかなって…」
老婆「強さなんていらんわ!」
リュカオン「二刀流だったもんな!」
勇者「おうよ!オークに囲まれた時もこうやって…!」
ほうきを2本構えた勇者は踊り子のように美しく舞う。
しかし、老婆には関係ない。
老婆「振り回すんじゃないよ!埃まみれになるじゃろ!」
リュカオン「やばい!店が埃まみれだ。婆ちゃん俺に任せて!」
【ハリケーン•ストーム!!】
店内の埃は全て外に吹き飛ばされた。
老婆「めちゃくちゃじゃのう…まあいい、次からはもっと大人しく掃除せい!」
2人「わかりました…」
…何とか掃除が終わる。
営業時間前に、老婆の顔は疲労していた。
老婆「とんでもないやつらじゃのう…次はそばを作っていく。まずはそのそば粉に…ん?」
店の要ともいえるそば粉…老婆は常に欠かしたことがない。
しかし、そこにそば粉は無かった。
老婆「ここにあったそば粉を知らんか…?」
2人「いや触ってないですけど…」
老婆「おかしいのう…まさか!」
老婆は店の外に走る。
そこで目にしたのは土と混じりあったそば粉の姿だった…!
老婆「やっぱりじゃ…!お前の魔法で外に吹き飛ばされたんじゃ!」
リュカオン「えー。俺っすか。」
老婆「いや、謝らんか!」
勇者「あ、だからさっきいい匂いしたのかぁ!」
老婆「何で言わんのじゃ!」
勇者「あの匂い思い出したら蕎麦食べたくなってきた!」
老婆「だからその蕎麦が作れないんじゃ!」
…
老婆「もういいクビじゃ!出ていけ…!」
受け止められない現実に、
2人は困惑する。
勇者「ちょ、ちょっと待ってください! 」
リュカオン「もっと頑張りますから!また無職になるのはもう嫌なんです!」
老婆「お前らの気持ちは分かる…。じゃがもう決めたことじゃ…」
勇者「そ、そんな…!俺、前職勇者ですよ…?」
老婆「関係ないわい!それにワシからしたら魔王みたいなもんじゃ!」
リュカオン「よっ!うまいね!ポーションよりうまい!」
老婆「お前さっきからおもんないのう…」
勇者「てかここで働く理由あったっけ?」
リュカオン「いやここじゃなくても良くね?」
開き直る2人…
老婆「いきなり失礼じゃな。」
勇者「あ!そうだ腹減ってたからだ!」
リュカオン「本当だ!婆ちゃん!蕎麦ふたつ!」
老婆「だからそば粉が無いんじゃ!出ていけ!」
一職目
[完]
続く
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